瀬尾まいこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
結婚を控えた36歳のさくらの前に突如現れたひとまわり年下の男。男はなぜか、さくらの兄であると公言し、花嫁修業に協力するという名目でさくらの周辺に出没するようになるのだが……。
人の「縁 ( えにし ) 」を描くハートウォーミングコメディ。
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ファンタジーかミステリーかだろうかと戸惑いつつも、軽いタッチに惹かれて読み進めることになりました。
人間には必ず、黒歴史となった過去を乗り越えるべきときが訪れるものです。そして、そのときに改めて気づくのです。自分はいかに多くの人に支えてもらっていたのかということに。
細部ではリアリティに欠けるところはあっ -
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天国はほんとに、まだ、遠く
いつもながら、飄々閉じた語り口に、安心感や心地よさを覚える。変わらなきゃならない人、変わらなくていい人。みんな、それぞれにたくましい。みんな、生きることにたくましい。しょうもないことなんて、どうでもいい。そう、天国なんて、まだまだ、遠いんだから!
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購入済み
ふわふわとした非日常
親子って、なんだろう?親子の絆って、なんだろうと思う。読み終わりが爽やかな作品で、ほっとさせていただきました。ネガティブなワードが、あっけらかんと扱われていて、それも心地いい。物事は考え方次第だし、素敵なだと思う。瀬尾舞子さんの作品は初めて読みました。これからも、どんどん読みたくなる作家さんです。
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購入済み
優しい話だけど
最後まで飽きずに一気読みしました。
ほとんどの人が泣くという触れ込み通り、なんども涙がでました。
生きていて経験した、人の温かさだったり純粋な愛情のようなものがじんわり思い出されて、つい涙が出てしまう感じです。
でも、誰もがそうだと思うのですが、人生ってそれだけじゃないですよね。必ず。
主人公を複数の親が愛情を持って育てたということがあり得たとして、そんなにキレイな関係や感情だけが存在するとはどうしても思えませんでした。
他人と一緒に暮らすってそんな簡単ではないと思います。
そこがやはりフィクションだなぁと思えてしまって残念な点でした。
人間のキレイなところだけを抽出して固めたような作品だと思