秋吉理香子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
初読み作家。
全体的に華のあるアップテンポな物語というより地味なんだけど、自分に近い人のことのようで先が気になって読んでしまう感じの小説。
《女神の微笑》
戦う前に負けを認めてきた男の最後の砦を守る決意までの話
《秘蹟》
いつの頃からかキリスト教を信仰していた妻が失踪した。その理由と、毎朝毎晩の妻の祈りの意味に打ちのめされ、そして自身の罪と許し。
《たねあかし》
元彼へと綴られる女の、知られざる女としての裏の顔としたたかで満ち足りた無意識の悪意。あまりに可愛らしく綴られていて清々しい。
《雪の花》
一組の夫婦は雪の町から逃げ出して、華々しい都会に幸せと絶望の大波に揉まれて満身創痍で帰り着く、 -
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Posted by ブクログ
序盤は特に、短い間隔で登場人物の視点がころころ変わるから、そこまで物語に入り込めなかった。視点が頻繁に移動する技法なんだろうけど、好き嫌いが分かれそう。
個人的には映像向きな技法な気がする。
中盤からは特に気にならずに読めたから、僕が物語に集中出来てなかっただけなのかも。
フィクション全振りなので、リアルさから読んでて辛くなったり、苦しくなったりはしないところが良かった。
難しい言葉が少なくてスラスラ読めるところも良かった。読書が苦手で暗めの作品が読みたい人にオススメ。
後味の悪い作品は結構読んでるけど、後味の悪さが残らず、スッと抜けていく作品って珍しい気がする。
ページ数的に物語の掘り下 -
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Posted by ブクログ
ネタバレまた読書間隔があいてしまいましたが、一気に読むにちょうどいい量でした。
高次機能障害で記憶を維持できない容疑者、真犯人であれ、冤罪であれどのように真相が追究されていくのかそこが一番ドキドキしました。
登場人物が少ないので、真犯人自体はすぐに察せますが、記憶が維持できないのに用心深いまゆこが自分が残したメモでどんどん八方塞がりになってくのが第三者視点でヤキモキしました。バカ!!そうじゃない!!そっちじゃない!!と脳内で叫んでました。
真犯人さんの動機は理解できなくもない。でも、いわゆる無敵の人の無差別殺人がおこって目の前で両親が殺されてたら逃げるしかないよね…。まゆこに記憶がないことは決して -