あらすじ
気まぐれでミステリアスな〈相棒〉をめぐる、豪華執筆陣による全8篇――新井素子×黒猫の独白、秋吉理香子×野良猫見守り隊、芦沢央×少年名探偵と仔猫、小松エメル×猫になりたがる妹、恒川光太郎×妖怪猫ケシヨウ、菅野雪虫×オッドアイと「死神」、長岡弘樹×高齢者とペットロス、そにしけんじ×探偵ニャンロックホームズ。いつでもどこからでも手軽に猫を愛でることができる、バラエティ豊かなアンソロジー。
◆収録作と主な登場猫物◆
新井素子「黒猫ナイトの冒険」(自称「名前は、ない」野良猫)
秋吉理香子「呪い」(白い野良猫のシロなど)
芦沢央「春の作り方」(黒と茶のサビ猫)
小松エメル「一心同体」(黄色い瞳の黒猫)
恒川光太郎「猫どろぼう猫」(水色の瞳のサバ虎)
菅野雪虫「オッドアイ」(虹彩異色症の白猫)
長岡弘樹「四月のジンクス」(シャム猫のハナ)
そにしけんじ「猫探偵事務所」(助手のニャトソンくん)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
猫が出てきて幸せそうならもうなんでもハナマルにしちゃうけど。
やっぱ長岡弘樹さん作品は良かった!
知らない作家さんだと、菅野雪虫さんも良かった!
芦沢央さんと恒川光太郎さんはもともと好きなので…
Posted by ブクログ
新井素子さんと小松エメルさん目当てで買いましたが、どなたも面白くて買ってよかった!
ただ、推理を期待する方は物足りないかもです。「猫どろぼう猫」「オッドアイ」の風味が味わい深く好みでした。
Posted by ブクログ
今まで4作品くらい"猫のアンソロジー"を読んでいるけど一番面白かったかも。
ただ、
ミステリーというよりイヤミスっぽかったり、
ホラー要素もある作品もあるので、表紙のポップさには似つかわしくないかな。
後半の作品が特に楽しかった。
個人的には、『オッドアイ』が好きかな。
『呪い』の嫌な後味の終わり方も好き。
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↓以下、大まかなあらすじ。
●新井素子『黒猫ナイトの冒険』
⇒日常ほんわか系。
まだ子猫で元野良、黒猫(ナイト)目線の話。
カラス(キング)との戦い。
●秋吉理香子『呪い』
⇒日常~イヤミスへ。
猫好きな大学生…ぼく
猫好きなおばさん…荻野さん
役所の動物管理課…瀧本さん
⇒異色の野良猫見守り隊!
責任を持って地域ねこの世話をしていたが、それでもよく思わない人が現れて…。
●芦沢央『春の作り方』
⇒日常ほっこり系。
亡くなった祖母が毎年作っていた桜の塩漬け。
それを毎年楽しみにしている祖父。ぼくが不注意で塩漬けの入った瓶を割ってしまう。友人の少年名探偵にアイデアを貰い、こっそり作り替えようとするが…。
●小松エメル『一心同体』
⇒もろイヤミス。
わたし(茜)と葵はいつも一緒だった。
でも性格は全く違う。茜のが勉強はできるが、どこか抜けた所のある葵はイジメてきた相手とも友人になれた。そんな葵はずっと猫になりたがっていた。人間の葵がある日いなくなり、猫になって帰ってきた。でも本当の理由は…。
●恒川光太郎『猫どろぼう猫』
⇒怪奇ホラー系。
架空の妖怪"ケシヨウ"は、人間社会の中に化けて溶け込み、猫・犬・人間などを食べる。
ある日、空き巣をしていた女が、ケシヨウを長年追う変な老人に出会ってしまい、更に偶然が重なり悲惨な結末へ。
●菅野雪虫『オッドアイ』
⇒日常ほっこり系。
行方不明になった飼い猫のオッドアイと、あだ名で「死神」と言われる友人の冬路。川原で死んでいた猫をつかんだのを見られたのがキッカケで死神という嫌なあだ名をつけられてしまったが、それには優しい訳があって…。
●長岡弘樹『四月のジンクス』
⇒少しイヤミス~ほっこり系。
縁起が悪いことが嫌いな主人公(高齢女)
長年、隣に住む同級生だった加寿子とは競いあってきた。どちらもボロ屋に住む単身高齢者。
ある日、加寿子の飼っていた猫を預かることになったが縁起の悪いと思っている黒猫で…。
●そにしけんじ『猫探偵事務所』マンガ
Posted by ブクログ
どの作家・作品も、作り込まれていて面白かった。
芦沢央さんの『春の作り方』。電車の中で読んでたんだけど、泣きそうになった。
最後は、そにしけんじさんのマンガに、笑わせて貰った。
Posted by ブクログ
猫を題材にした物語を8人の作家が持ち寄った短編集。
個人的に猫好きじゃし作家の1人が芦沢央だったから手に取った。心温まる話や胸糞悪い話や切ない話など、それぞれの作家の個性が滲み出て、どの物語も読みやすくて面白かった!
Posted by ブクログ
猫を撫でながら読みたくなる本かと思ったら全然そんな事なかった笑
秋吉さんの「呪い」と菅野さんの「オッドアイ」が良かった!!
・黒猫ナイトの冒険 ★★★★
新井素子さんという初めて読む作家さんの話。
カラスのキングとの関係が良い!
捨て猫だったのを保護されたけど、あったかいものを助けにまた迷い猫に。
その後カラスのキングのおかげ?で元のお家に戻る事に。
飼い主さんの心配な気持ちがクソわかる〜
最後はほっこり。
・呪い ★★★★★
イヤミスの女王、秋吉理香子さんの話〜
この前の話がほっこり系やったしこの本はそーゆー系の短編かと思ったら通常通りの秋吉さんの話やった。
大好き!!
・春の作り方 ★★★
芦沢央さんの話。
猫の話というより桜の塩漬けっゆー印象の話やった。
アーモンドの木とか、その辺にあるようなもんなんかしら?
・一心同体 ★★★★
小松エメルさんと言う初めて読む作家さんの話。
ちょっとファンタジー感ある話かと思ったら、途中から雲行きが怪しくなっていった。
お父さんはお母さんを崖から突き落とすし、茜は葵を崖から突き落とすし。
まあまあダークで悪くない!
・猫どろぼう猫 ★★★
久しぶりの恒川さんの話!
好きな作家さんなので、もうちょっと不気味感とかホラー感とかが欲しかった。
・オッドアイ ★★★★★
菅野雪虫さんという初めての作家さん!
良かったー!小学生が主人公の話。
冬路がかっこよくて素敵や!
この作家さんの他の作品が読みたくなった。
・四月のジンクス ★★
長岡弘樹さんという初めて読む作家さん。
加寿子が意地悪でなんか嫌なやつだった。
・そにしけんじ ★★★
ラストはまさか漫画とは!
久しぶりにこんな漫画読んだ。
Posted by ブクログ
猫が出てくるアンソロジー。どれも良かった。全部猫目線かと思ったらほとんどが人間目線。「オッドアイ」の少年二人が爽やかでよかった。死んだ猫の目の色を確かめるのがお話のポイントだけど、白猫のオッドアイの確率は高いと思うのでどうなんだろ。
Posted by ブクログ
猫が絡んだミステリー集。小松エメルの「一心同体」が面白かったかな。秋吉理香子の「呪い」はオチが予想できるけど、それでもじわりと来るイヤミス。さすがですね。
Posted by ブクログ
猫とミステリーの相性がいいのはその内面が謎に満ちている(何考えてるかわからん)からではないでしょうか。
アンソロジーなのでどれもミステリーとしては薄味ですが、ストーリーに猫である必然性が(ある程度は)あるので、猫小説としては全然ありでしょう。
でも恒川氏の『猫どろぼう猫』はホラーです。すげー浮いてる。怖い。
あと、表紙がダサい。
Posted by ブクログ
猫にまつわる8つのアンソロジー短編集。
「春の作り方」が一押し!
アンソロジーは新しい作家さんとの出会いもありいつも楽しみにしている。
今回は、芦沢央さんの他の作品も、読んでみたいな。
Posted by ブクログ
突出したのはないけど、味わいは全く異なり、読みやすさは全て共通する好印象なアンソロジーでした。
今年の登録100冊目のはず。
別に目標数とかはないけれど、区切りの良いところまで届いて意味理由なくちょっと嬉しい気分(笑)
Posted by ブクログ
バラエティ豊かな執筆陣による、ネコをめぐるアンソロジー。新井素子「黒猫ナイトの冒険」、秋吉理香子「呪い」など物語全7編と、そにしけんじのマンガを収録。
ねこ絡みの短編集。恒川光太郎、長岡弘樹の作品は作者らしさが出ていた。他の作品はテイストがやや甘過ぎるものなどもあったけれども、総じてそこそこ楽しめた。
(Ⅽ)