秋吉理香子のレビュー一覧

  • 月夜行路
    『あたしはね、全員が、誰かの夢だと思ってる。ミュージシャンや漫画家でいる人たちは、いわゆる平凡なお母さんになることが夢かもしれない。だからまわりまわって、全員が、誰かの夢を叶えた存在なんじゃないかって思うの。』
    『あたしもね、誰かの夢なのかもしれない。そう思うと、ちょっぴり勇気が出るのよ』

    『マー...続きを読む
  • 殺める女神の島
    美しい女神たちが集まり、頂点を目指すはずだった。
    WhoはわかってもWhyがわからず、最後まで読んでたどり着いた結末は、幸せだったのか。

    クローズドサークルものでも、主要登場人物のほとんどが女性というのは珍しく、女性ならではの強かさや強さが出ていて、読む手が止まらなかった。
  • 聖母
    色々ミスリードしてた。させられたのか。まず、真琴って、女の子やったんかって。警察も犯人は男前提で捜査してたし、剣道してて道義入れ担いで筋トレ代わりにみたいな表現で、男友達とつるんでて女子から人気があって…て、最後の方になって女の子なの?って。そこから最後の数ページですごい巻き返し。そこまでも面白くて...続きを読む
  • 婚活中毒
    ちょっと婚活にのめり込んでいる男女の話かなぁと思ったら、想定外に物騒な話で思わず引き込まれた。短編小説が好きなので話の長さもとてもちょうど良かった。
  • 鏡じかけの夢(新潮文庫)
    ヴェネツィア産の磨けば願いが叶う鏡とそれに関わって人達の話5つ!

    鏡って怖いな〜特に夜に見ると。
    ピエロとかも怖いけど。
    ここで、出て来る鏡は、かなり怖そう。

    磨けば叶うと半分疑いながらも、実践してしまう人達。
    でも、ホントは、鏡やなく、そこに映ってる自分自身が…
    自己暗示みたいになって、信じて...続きを読む
  • 聖母
    完全に騙されてしまった...。
    狂気的な母親と異常な変質者と刑事の視点で進んで行く物語がこういう形で終息していくのかという驚きとどんでん返しぶりが面白かったです。
    真琴という犯人が直ぐに登場し保奈美と真琴の攻防戦のような内容かと思わされました。真琴が殺した男児の指が切り取られたり、性的暴行を行ったり...続きを読む
  • 灼熱
    「わたしも自分の過去が大っ嫌い。だから今、必死で過去とかけ離れた自分に変わろうとしてる。そうじゃないと、また不幸になってしまいそうで怖いから。これ以上不幸になったら、きっともう二度と這い上がりたいと思わなくなる。そのまま世界からこぼれ落ちて、死んでしまってもいいやって。だから今、わたしは必死なの。変...続きを読む
  • 終活中毒
    面白かったし感動した。とくに1話は予想外で。ありきたりな感動系を想像していたので、思っていた想像を良い意味で裏切って貰えた。これは気になる、と1日1話読んですぐ読み終わった。初めて読む作家さんだったけど、良かったです。
  • 監禁
    2人の視点からなるサスペンス。⁡
    ⁡読み進めるうちに、⁡あれ?どこか読み間違えた?⁡
    と、はてなが浮かぶけど⁡
    ⁡最後はびっくり!まさかそんなことが…
    ⁡スピード感もあり、比較的読み安い小説でした。⁡⁡
    ⁡⁡
  • 月夜行路
    忘れられない恋愛。有名文学作品ネタのミステリ。細かい話が多いけど、よくできてる。見方によって変わるのも面白い。主人公の性格はあんまりだけど、ルナはとても魅力的。ルナの正体も安易だけど泣ける。大阪旅行が楽しみ
  • 月夜行路
    本を閉じてもなお、この余韻に涙が溢れている。
    皆それぞれ、誰かの夢を叶えている存在って、ほんとそうだよなぁとしみじみ感じつつ、主人公が最後に気づいた真実に色んなことが逆再生されていくような感じになった。
    当たり前になり過ぎて見えなくなっている、今ある幸せに改めて気づかせてもらえた。
    文学者たちのこと...続きを読む
  • 監禁
    変人ストーカーに捕まって監禁された?

    ってとこまではハラハラドキドキしながら読んだのよ。

    でも…なぜ直ぐに通報しない?
    子供が心配になるのは分かるけど〜

    からのえっ?

    二重の意味があったのか(இдஇ`。)

    まさかの捕まってたの2人…
    最後まで息付く暇なく疲れました
  • 暗黒女子
    飯豊まりえちゃんが主演の映画「暗黒女子」が公開当初からずっと気になってて、予告映像とか何回も見てたけど本編は見ずに6年が経ち、そういえば「暗黒女子」ってどういう結末になったんだろう(ラスト24分の怒涛の裏切り…みたいな予告が印象的だった)って思い初読。
    やっぱりイヤミス最高〜!!!!!湊かなえさんの...続きを読む
  • 聖母
     真琴が女性だということは何となく分かったが、二人の男児を殺した動機や、その後に死体が新たに損壊されていた真相などに騙された。娘のために悪魔になれる母親は一人ではなく二人だった。
  • 終活中毒
    お友達からおすすめしてもらい、読みました。
    確かに!読んで良かった〜と思える作品でした。
    短編集で、こんなに満足できたのは珍しいです。
    それぞれの短編集の構成も、かなり良かったです。
    ゾゾゾーっとしたり、どきどきわくわくしたり、ホロリとしたり、次はどんな感情で読めばいいか準備もできないくらいでした。...続きを読む
  • 月夜行路
    大阪の文豪の聖地巡礼マップを見ながら読む。バーのママと大阪へ元恋人を探す旅にでる主婦。大阪で様々な事件に巻き込まれるがママの活躍で解決。最後はハッピーエンド。心が暖かかくなり楽しく読めました。秋吉さんこういう作品も書くのですね。「暗夜行路」早速読みました。
  • 聖母
    これぞ叙述トリック!
    久しぶりにストレートな叙述トリックにきれいに騙された!(カラスの親指も気持ちよかったが、こちらの方がストレートでシンプルなお味)
    突拍子もないトンでもトリックもいいけどやっぱり真っ向勝負の叙述が気持ちいい

    ■性別トリック
    基本的に叙述トリック前提で読むと疑いにかかるから真琴の...続きを読む
  • 月夜行路
    たまげた! 傑作だ!
    夫の裏切りから逃げ出すように女は夜の街で知り合ったママと旅に出る。かつて好きだった男に会うためにーー。
    読み終えて涙が零れるような本が何冊あるだろうか。これは間違いなくその一冊だ。
    人生とは上手くいかないものである。平坦だと思って歩いていれば落とし穴やその辺の石に引っかかって...続きを読む
  • 聖母
    久しぶりの叙述トリックもの。
    秋吉さんの著作は初めて。最後の方でもしや、、?と1番大きな謎は気づいたが、その他はさすが、騙されました。

    改めて読み返して、細やかな言葉遣いが見事。

    久しぶりに「ああーー!」となりました。
    伏線の繋がりが明らかになった時はうなりました。

    全体を通じてのテーマの解釈...続きを読む
  • ジゼル
    死んだはずのプリマが生き還り人を殺していく…何だか金田一少年の事件簿とかコナンのような世界観でした。
    バレエの知識はゼロなのですが、バレリーナの華やかな世界、その裏の血の滲むような努力と苦悩がよく伝わりました。舞台も見たことないのですが、彼女たちの美しい動きがありありと思い浮かべられました。
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