秋吉理香子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ヴェネツィア産の磨けば願いが叶う鏡とそれに関わって人達の話5つ!
鏡って怖いな〜特に夜に見ると。
ピエロとかも怖いけど。
ここで、出て来る鏡は、かなり怖そう。
磨けば叶うと半分疑いながらも、実践してしまう人達。
でも、ホントは、鏡やなく、そこに映ってる自分自身が…
自己暗示みたいになって、信じてしまうんかな?
かなり追い込まれた状態で、鏡に遭うから。自分が、毎日、寝癖直す為に見てるような状態やないからな。
しかし、上手く作られてる!
鏡に魅せられて、崩れていく人達。5つの物語、それぞれの人達と鏡。
人は、物語毎に変わっていくけど、鏡は同じ。
時代が流れても生き残っているのは鏡だけ…
やっ -
Posted by ブクログ
「わたしも自分の過去が大っ嫌い。だから今、必死で過去とかけ離れた自分に変わろうとしてる。そうじゃないと、また不幸になってしまいそうで怖いから。これ以上不幸になったら、きっともう二度と這い上がりたいと思わなくなる。そのまま世界からこぼれ落ちて、死んでしまってもいいやって。だから今、わたしは必死なの。変わることで前を向こうとしてるのー。」(P.52)
「じゃあな」
ぶっきらぼうに片手を上げ、彼はバイクを発進させた。
スピードが上がるにつれて高まる音と共鳴するかのように、わたしの体に残る振動の余韻が疼き、息苦しくなる。
闇の中に溶けていくテールランプを見送りながら、わたしは彼を好きになってしまったこ -
Posted by ブクログ
たまげた! 傑作だ!
夫の裏切りから逃げ出すように女は夜の街で知り合ったママと旅に出る。かつて好きだった男に会うためにーー。
読み終えて涙が零れるような本が何冊あるだろうか。これは間違いなくその一冊だ。
人生とは上手くいかないものである。平坦だと思って歩いていれば落とし穴やその辺の石に引っかかって転ぶ。デコボコだと思っていると意外と上手く歩ける。何とも意地の悪いイタズラの連続に我々は死ぬまで付き合わなくてはならない。
日常の謎を描きながら、様々な伏線が、謎が、一本の線に収束していく様は見事としか言えない。今、必死で涙を堪えてこれを書いている。この拙い言葉がどうか大勢の人に届きますように。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ登場人物もそこまで多くないので、こんがらがることなく最後まで読むことができた。
ジゼルの内容と同じように事件が起こっていくのが面白い。
絢子や有紀子など、配役での嫉妬や激情の描写もリアルさが出ていてよかった。
実際にいじめや嫌がらせは普通に起こっているのだろうなーと思う。
花音は最後までずっといい子だなーと思っていたら、最後の最後でびっくり。
実は真由美の歳の離れた妹で、もう一人の妹彩佳と一緒に真由美の死の真相をずっと探っていたとは。
花音がミルタを演じていたのはそういう伏線だったのかと。
蝶野だけが助かったのが真由美が護ったから(ジゼルがアルブレヒトを、ミルタの呪いから護り抜いたように)