秋吉理香子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最近読んだ作品の中でも特に素晴らしかった。
ゴシックな世界観が大好きなのも相まって世界観に酔いしれてしまった。ワインを飲んでいるような酩酊感。あまりに美しいラスト。
こういう作品が、好きだ。全く話は違うのに何故が下妻物語を思い出した。
女性同士の友情。こう言う形があってもいいじゃないか。美しいじゃないか。作品にもあった通り、完璧じゃつまらない。少しの歪さがあってこそ美しいのだ。
すずらんから導かれる様々な考察──。どれも美しく魅了される物語りだったけれど、やっぱり真実こそが1番美しく魅惑的だった。
ワインを飲みながらチョコレートでも摘みたくなる、そんなお洒落で毒々しい物語りでした。 -
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Posted by ブクログ
ヴェネツィア産の磨けば願いが叶う鏡とそれに関わって人達の話5つ!
鏡って怖いな〜特に夜に見ると。
ピエロとかも怖いけど。
ここで、出て来る鏡は、かなり怖そう。
磨けば叶うと半分疑いながらも、実践してしまう人達。
でも、ホントは、鏡やなく、そこに映ってる自分自身が…
自己暗示みたいになって、信じてしまうんかな?
かなり追い込まれた状態で、鏡に遭うから。自分が、毎日、寝癖直す為に見てるような状態やないからな。
しかし、上手く作られてる!
鏡に魅せられて、崩れていく人達。5つの物語、それぞれの人達と鏡。
人は、物語毎に変わっていくけど、鏡は同じ。
時代が流れても生き残っているのは鏡だけ…
やっ -
Posted by ブクログ
「わたしも自分の過去が大っ嫌い。だから今、必死で過去とかけ離れた自分に変わろうとしてる。そうじゃないと、また不幸になってしまいそうで怖いから。これ以上不幸になったら、きっともう二度と這い上がりたいと思わなくなる。そのまま世界からこぼれ落ちて、死んでしまってもいいやって。だから今、わたしは必死なの。変わることで前を向こうとしてるのー。」(P.52)
「じゃあな」
ぶっきらぼうに片手を上げ、彼はバイクを発進させた。
スピードが上がるにつれて高まる音と共鳴するかのように、わたしの体に残る振動の余韻が疼き、息苦しくなる。
闇の中に溶けていくテールランプを見送りながら、わたしは彼を好きになってしまったこ -
Posted by ブクログ
たまげた! 傑作だ!
夫の裏切りから逃げ出すように女は夜の街で知り合ったママと旅に出る。かつて好きだった男に会うためにーー。
読み終えて涙が零れるような本が何冊あるだろうか。これは間違いなくその一冊だ。
人生とは上手くいかないものである。平坦だと思って歩いていれば落とし穴やその辺の石に引っかかって転ぶ。デコボコだと思っていると意外と上手く歩ける。何とも意地の悪いイタズラの連続に我々は死ぬまで付き合わなくてはならない。
日常の謎を描きながら、様々な伏線が、謎が、一本の線に収束していく様は見事としか言えない。今、必死で涙を堪えてこれを書いている。この拙い言葉がどうか大勢の人に届きますように。