秋吉理香子のレビュー一覧
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ネタバレ元バレーボール選手で今は専業主婦の涼子。
夫との関係は冷え切り、子どもたちからは専業主婦であることをバカにされている涼子は、45歳の誕生日に、夫の浮気相手と思われる銀座のバーに乗り込もうとするが、なぜか同じビルの1階のオカマバーに。そこで出逢った元男性のママ、ルナと一緒に、初恋の人を探す旅に出ることに。
大阪の街がこんなに文学に囲まれた街だとは知らなかったなぁ。先日惜しくも亡くなられた東野圭吾先生も大阪の人やんね
ママと涼子が旅先で巡る文学史跡も良かったし、その先々で起こる事件をホームズとワトソンみたいに鮮やかに解き明かすのが面白い!
江戸川乱歩の「黒蜥蜴」読みたくなっちゃったなぁ
そういえば、「黒蜥蜴」は、暁星にも出てくるんだよね
私には何もいいところなんてない、という涼子に、あなたは生まれた時から女性の身体を持っていて、愛する人と結婚して、子どもにも恵まれた。
心と身体の性が一致していること。
あなたはあたしが夢みる理想の人生を送っているのだ、というママ。
ママのキャラが最高にカッコいい!
そして、最後はほろっとさせる。
ーー生きることは、その人自身の物語を紡ぐこと。
ーー人生は物語で、誰もが主人公なの。
まるで、さだまさしの「主人公」みたいな!
とても暖かな気持ちなった一冊でした。
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Posted by ブクログ
『月夜行路』
秋吉理香子
秋吉理香子が描く『月夜行路』は、人生に行き詰まった主婦が、文学に深い造詣を持つトランスジェンダーのスナックのママとともに旅へ出る物語だ。主人公は家庭の中で自分の存在が薄れていくような感覚に悩み、心のどこかで「このままではいけない」と思いながらも動けずにいる。そんな彼女の背中をそっと押すのが、繊細で聡明なママの言葉だ。二人は主人公の“別れた元カレ”の行方を探すために旅に出るが、その道中はただの思い出探しでは終わらない。ゆく先々で不可解な出来事や小さな事件に巻き込まれ、旅は次第にミステリーの様相を帯びていく。そこで頼りになるのが、ママの文学の該博な知識だ。古典から現代文学まで幅広い引用や洞察が、事件の裏側に潜む人間心理や動機を読み解く鍵となり、彼女の推理は静かに、しかし鋭く真相へと迫っていく。旅の風景はどこか月明かりのように淡く、主人公の心の揺らぎと重なり合う。事件の謎が解けていく過程と、主人公が自分の人生を見つめ直していく過程が並行して進み、読者は「再生の物語」と「旅情ミステリー」が同時に立ち上がる独特の読後感を味わうことになる。
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秋吉理香子の『月夜行路』は、サスペンスミステリーと文学的な癒やしが見事に融合した素晴らしい作品です。
主人公の涼子は、家庭で居場所を失った平凡な主婦。鋭い観察眼を持つトランスジェンダーのバーのママ・ルナと出会い、二人は過去を探す旅に出ます。テンポ良く進む物語の中で最も驚かされたのは、夏目漱石や太宰治といった文豪たちの名作の知恵が謎解きに組み込まれている点です。不可解な殺人事件の真相を解き明かすだけでなく、まるで優しいメスのように、人間の心の奥底にある迷いや機微を的確に解剖していきます。
これは単なるミステリー小説ではなく、道に迷った大人たちへの招待状です。本を読む時間はまるで月夜の散歩のよう。最初は先が見えなくても、最後には必ず自分だけの小さな光を見つけることができます。日々の生活に疲れ、もう一度自分を取り戻したいと願うすべての人に心からおすすめしたい一冊です。 -
購入済み
満足しました!
面白かったです。それぞれの作品に持ち味があって最後まで飽きることなく読み終えました。もっともっと読みたいなと思ったくらいです。ブラックありしみじみありで大満足です。
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ドラマも感動の最終回が放送され、原作にあたることにしました。
序 章「吾輩は猫である」
最終章「吾輩は吾輩である」
そこに本作の核がありました。
ルナママさんほどではないにしても、
それぞれの家庭には何らかの確執があるのかもしれません。
子の心配をしない親は(たぶん)いない訳で、
意外に心配の表現が上手く伝わらないことが、
確執の原因だったりするのかもしれません。
いわゆるジェネレーションギャップというか、、、
親が、最も「良い」と考えることを、
最も「適している」(自分が体験してきた)やり方で、
子に「必死に伝える」(押しつける)ということが、
悲劇の始まりになっているのかもしれません。
誠実に伝えようとするほど、時代とズレていたりして・・・。
日本人は真面目だからなのでしょうか?
「良かれと思っただけ」 なんですけどねぇ。。。
時代が変われば、方法論が変わる。
それをよく理解できるのは、名作文学を読むことなのかもしれないですね。
明治期、西洋から入ってきた個人主義との葛藤。。。
漱石先生などから学ぶことはたくさんありそうです。
今年の夏は、名作文学に浸りたい、と思わせてくれた作品でした♡
〔作品紹介・あらすじ〕
事件の鍵は、文学にあり。
夫と子どもたちとの関係に悩み、家を飛び出した涼子は、夜の街で出会ったBARのママ、ルナと共に大阪を旅した。東京へ戻った涼子が、再びルナを訪ねたとき店に届いた古いノートパソコン。誰が、何のために送ってきたのか。涼子はパソコンを開くパスワード探しを手伝うことに。行く先々で事件に巻き込まれながら、パスワードを試していく二人。願いを込めた仕掛けに挑めるチャンスは、5回。鍵を握るのは、1冊の本。
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