秋吉理香子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
●あらすじ
20年前に起きた通り魔事件の犯人が刺殺された。
自ら殺したと通報したのは、その通り魔事件で両親を殺された柏原麻由子だった。
だが、麻由子は通り魔事件の直後に交通事故に遭遇して記憶障害を患っており、記憶が20分と持たない女性だった。果たして麻由子は本当に両親の復讐を果たしたのか?
●感想
先ず驚かされるのが、主人公が記憶障害という設定。
麻由子は記憶が10分〜20分で消えてしまう。
そう、記憶が保たない女性なのだ。
取調べで状況証拠を前に自白したかと思えば、数分後には学生時代の記憶に遡り、今自分がどこで何をしているのか分からなくなってしまう。
麻由子は本当に復讐を成し遂げたのか? -
Posted by ブクログ
秋吉理香子『ガラスの殺意』双葉文庫。
何とも面白い設定のサスペンス・ミステリーの小説であった。
ガラスのように脆い僅かな時間だけしか記憶を持つことの出来ない女性が殺人犯として逮捕されるのだ。勿論、この事件には裏があるのだが、それが一筋縄ではなく、二転三転と予想外の展開を見せるのだ。
僅かな時間で記憶を失うという極めて特異な障害を巧く使って、見事なサスペンス・ミステリーに仕立てたものだと感心した。
20年前に通り魔事件で両親を殺害され、自身も通り魔から逃げようとして交通事故に遭い、記憶障害を負った柏原麻由子は自宅で通り魔事件の犯人を刺殺する。自ら警察に通報した麻由子は警察から取調べを受 -
Posted by ブクログ
最近読んだ作品の中でも特に素晴らしかった。
ゴシックな世界観が大好きなのも相まって世界観に酔いしれてしまった。ワインを飲んでいるような酩酊感。あまりに美しいラスト。
こういう作品が、好きだ。全く話は違うのに何故が下妻物語を思い出した。
女性同士の友情。こう言う形があってもいいじゃないか。美しいじゃないか。作品にもあった通り、完璧じゃつまらない。少しの歪さがあってこそ美しいのだ。
すずらんから導かれる様々な考察──。どれも美しく魅了される物語りだったけれど、やっぱり真実こそが1番美しく魅惑的だった。
ワインを飲みながらチョコレートでも摘みたくなる、そんなお洒落で毒々しい物語りでした。