秋吉理香子のレビュー一覧
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「月夜行路」続編。再びルナに会いたくなり、彼女を訪ねて行った涼子。そのときルナにはパスワードでロックのかかったノートパソコンが託されていた。パスワードの手がかりは一冊の本。謎を解くため、彼女たちは再び文学を巡る謎に向き合う。
いろいろな前提条件があるので、前作を先に読んでおくほうが良いです。前作での謎となる部分はぎりぎりのところで明かされていないような気もしますが、彼女たちの関係性はあらかじめ読んでおく方が理解しやすいし。あの真相を乗り越えて友人関係となった彼女たちの姿は微笑ましいし、そして楽しくて仕方がありません。いいなあ、こういう友達。
今回彼女たちが出くわす事件は、どれも悪意にまみれてい -
Posted by ブクログ
怖い。静かに、寒気が立ち昇るような冷え冷えとした感じがする。これは何かと思ったら冬である。雪がわんさかと降り、静かに歯を食いしばるでもなく過ぎるのを待つしかない悪夢の季節だ。
田舎の最低で最悪のところがこれでもかと描かれているが、誰も彼もが悪人ではない。窮地には手を差し伸べてくれるし、話も聞いてくれる。
そういうところが嫌なのである。読みながら、放っといてくれ、と叫びそうになった。
島から出たい、なのに出ていけない。オリバー・ストーンの『Uターン』のような悪夢の群像劇だが、映画がノワールならこちらはミステリだ。そのくせ心まで凍りつかせる。ああヤダ……。 -
Posted by ブクログ
秋吉理香子『月夜行路』講談社文庫。
『序章「暗夜行路」』、『第一話「曽根崎心中」』、『第二話「春琴抄」』、『第三話「黒蜥蜴」』と日本文学の名作のタイトルが付いている。そして、『最終話「月夜行路」』とオリジナルタイトルで本編が締め括られる。
文庫化記念で特別収録掌編として『ある月夜のできごと』と『親友』の2編が収録されており、さらにはドラマ『月夜行路 ―答えは名作の中に―』の放送記念として、俳優の波瑠、麻生久美子、作家の秋吉理香子の鼎談『異色のバディが織りなす「未知」への謎解き旅へ』が収録されている。
最初は、夫の浮気に嫌気が差し、家出した主婦が元彼を探す話かと思っていたら、とんでもなく面