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夫と子どもたちとの生活のなかで孤独感を募らせ、家を飛び出した沢辻涼子は、洞察力と推理力に優れた美しいBARのママ、野宮ルナと出会い、共に大阪の街を巡った。人生を変える旅から東京へ戻った涼子が、ためらいながらも再びルナに会いたいと彼女の店を訪ねたちょうどそのとき、ルナのもとに古い型のノートパソコンが届けられる。開こうとするとパスワードに阻まれるが、ルナはパスワードを知らず、送り主にそれを聞くこともできないという。いったい誰が、何のために送ってきたものなのか。わからないまま涼子は、大阪で自分を助けてくれたルナのために、パスワード探しを手伝うことに。ヒントは、パスワード入力画面に設定された1冊の本ーー『吾輩は猫である』。
手掛かりの本を発端に行く先々で事件に巻き込まれながら、パスワードを試していく二人。ここにたどり着いてほしいーー願いを込めた仕掛けに挑めるチャンスは、5回。
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Posted by ブクログ
ドラマも感動の最終回が放送され、原作にあたることにしました。
序 章「吾輩は猫である」
最終章「吾輩は吾輩である」
そこに本作の核がありました。
ルナママさんほどではないにしても、
それぞれの家庭には何らかの確執があるのかもしれません。
子の心配をしない親は(たぶん)いない訳で、
意外に心配の表現が上手く伝わらないことが、
確執の原因だったりするのかもしれません。
いわゆるジェネレーションギャップというか、、、
親が、最も「良い」と考えることを、
最も「適している」(自分が体験してきた)やり方で、
子に「必死に伝える」(押しつける)ということが、
悲劇の始まりになっているのかもしれません。
誠実に伝えようとするほど、時代とズレていたりして・・・。
日本人は真面目だからなのでしょうか?
「良かれと思っただけ」 なんですけどねぇ。。。
時代が変われば、方法論が変わる。
それをよく理解できるのは、名作文学を読むことなのかもしれないですね。
明治期、西洋から入ってきた個人主義との葛藤。。。
漱石先生などから学ぶことはたくさんありそうです。
今年の夏は、名作文学に浸りたい、と思わせてくれた作品でした♡
〔作品紹介・あらすじ〕
事件の鍵は、文学にあり。
夫と子どもたちとの関係に悩み、家を飛び出した涼子は、夜の街で出会ったBARのママ、ルナと共に大阪を旅した。東京へ戻った涼子が、再びルナを訪ねたとき店に届いた古いノートパソコン。誰が、何のために送ってきたのか。涼子はパソコンを開くパスワード探しを手伝うことに。行く先々で事件に巻き込まれながら、パスワードを試していく二人。願いを込めた仕掛けに挑めるチャンスは、5回。鍵を握るのは、1冊の本。
特別掌編&東京文学旅MAPフリーペーパー付き
Posted by ブクログ
「月夜行路」続編。再びルナに会いたくなり、彼女を訪ねて行った涼子。そのときルナにはパスワードでロックのかかったノートパソコンが託されていた。パスワードの手がかりは一冊の本。謎を解くため、彼女たちは再び文学を巡る謎に向き合う。
いろいろな前提条件があるので、前作を先に読んでおくほうが良いです。前作での謎となる部分はぎりぎりのところで明かされていないような気もしますが、彼女たちの関係性はあらかじめ読んでおく方が理解しやすいし。あの真相を乗り越えて友人関係となった彼女たちの姿は微笑ましいし、そして楽しくて仕方がありません。いいなあ、こういう友達。
今回彼女たちが出くわす事件は、どれも悪意にまみれていそうで実は優しい真相。もちろん文学との繋がりがあるところも、読んでいてとても楽しいです。
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