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Posted by ブクログ
「もし無人島に3つ持っていくとしたら、何を選ぶ?」誰もが一度は考え、友人や仲間と盛り上がったことのあるお馴染みの問い。本作は、そんな身近な想像から幕を開けます。
都心の外れにある隠れ家的バー「アイランド」で、常連客たちがいつものように楽しげに語り合っていると、マスターの粋な計らい(?)で、彼が所有する無人島へみんなで小旅行に出かけることに。それぞれが熟考して選んだ3つのアイテムを持ち寄り、開放的な無人島ライフを満喫するはずでした。
しかし、そんな楽しい時間はあっという間に崩れ去ります。突如として消え去ったクルーザーと、残されたマスターからの冷酷な動画。そこ告げられたのは、「退屈な毎日に刺激が欲しいから、みんなで殺し合いをしてもらい、最後に生き残った者には賞金10億円をあげる」という狂気に満ちたルールの数々でした。
そこからは、仲間だったはずの者同士が疑心暗鬼に駆られ、極限状態の中で隠されていた人間の本性が次々と剥き出しになっていきます。物語が章ごとにそれぞれの視点(一人称)で描かれていくため、登場人物たちのバックグラウンドや歪んだ本音を深く知りながら緊迫のサバイバルが展開されていくのも大きな見どころです。
信頼と裏切りが交錯する中、最後に生き残るのは誰なのか。一瞬たりとも気が抜けない、予測不能の極限エンターテインメントをぜひハラハラしながら楽しんでいただきたい一冊です。
Posted by ブクログ
秋吉理香子『無人島ロワイヤル』双葉文庫。
緩めな感じでスタートした物語は、10億円を巡るタイトル通りの過激なバトルロワイヤルへと変貌していく。
最後に生き残るのは一体誰なのかという興味にイッキ読み。
読んでみれば、ウィリアム・ゴールディングの『蠅の王』と高見広春の『バトル・ロワイヤル』を掛け合わせたような小説だった。無論、『蠅の王』のような重厚感は無ければ、『バトル・ロワイヤル』のような過激さは無い。そして、結末は秋吉理香子ならではのように思う。
ある夜、バー『アイランド』に通う8人の常連客が、『無人島に3つの物を持っていくとしたら何を選択するか』という定番の話題で盛り上がっていた。するとマスターは祖父から父親、そして自分へと相続された小さな無人島を持っていると話し、8人はさらに盛り上がる。
かくして8人は実際に3つのアイテムを持ち、マスターのクルーザーで無人島へと向かう。しかし、一夜明けるとマスターと共にクルーザーは消えており、これからバトルロワイヤルをやってもらい、最後に生き残った者に10億円を与えるというビデオメッセージが残されていた。
初めは8人で協力して島を脱出しようと話し合っていたのだが、次第に8人の関係に綻びが見え始め、互いに騙し合いながらの壮絶な殺し合いが始まる。
本体価格730円
★★★★
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小説・文芸
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