あらすじ
ある女子高で、最も美しくカリスマ性をもつ女生徒が死んだ。一週間後に集められたのは、女生徒と親しかったはずの文学サークルの仲間たち。ところが、彼女たちによる事件の証言は、思いがけない方向へ――。果たして女生徒の死の真相とは? 全ての予想を裏切る黒い結末まで、一気読み必至の衝撃作!
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中学生の頃映画化を機に知り、何度も読んでいる大好きな作品
それぞれの発言によって疑惑が入り交じり、誰がいつみを殺したのかドキドキしながら読み進められる。
映画のサントラを聴きながら読むとより良い
【すずらん】
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今から6年以上前に読んだ作品。
ミステリーとしての読み応えもあるが、私が一番気に入っているのは、インテリアなどの「空間描写」!
物語の大半の舞台となる、重厚感と高級感に溢れた“文学サロン”は誰もが一度は憧れる空間…!
そんな美しい舞台で、繰り広げられる「女の暴露大会」www
最高に美しくて最高に欲深い!
今の自分の懐疑的な要素のルーツになってしまった作品です。出会えて良かったけど、出会わなければもっと素直だったかも…(?)
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まじでこれめっちゃ好き。女の子達可愛いし、それぞれのエピが面白い。小南さんの作文がいっちばん好き。美味しそう!映画見たけどイマイチすぎたから見ない方がいいよ…
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おすすめされた本。まあタイトル通りイヤミスなんだろなーって思ったらほんとにめちゃくちゃイヤミスで感動しちゃった!真犯人も何となく予想できたしそのまんまだったし、目新しさはそこまでないけど、そこに辿り着くまでの、少女たちの視点が本音と建前に塗れてて面白かった。女子高生って何となく神聖なものだと思い込むの凄い理解できる!本人的には正しいと思ってても、他人から見ればまったく違ったりするの、叙述トリックでも良くあるよね。どの子たちもどこまでも愚かしい若さでとても良かった。
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ページを捲る手が止まりませんでした……
こんなにも物語に引き込まれた作品は久しぶり…
嫌ミスではあるのですが、あまりにも心にヒットして、最高に気持ちの良い読後感に包まれました。
悪意が複雑に絡みあい読めば読む程謎が深まる嘘に塗れた登場人物の供述は、とても、とても醜くて仕方がないのに、それが展開されていく物語は、読者を惹きつけて離さないとてつもなく魅力的なものでした……
真相が明らかになっていく快感には抗えません。最高のミステリです
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文学サークルのメンバーが会長の死について短編集を朗読する形で物語が進んで行き1人また1人と朗読する度に事件の様相が変わっていき最後まで騙されました…闇鍋の中身はかなりヤバかった
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聖母女子高等学院の文学サークルにまつわる物語。
会長いつみの死に対するメンバー各人の視点から描かれる小説をそれぞれが朗読する形で進む物語。
語る視点が変わるごとに見えてくるモノ。語られる事実にくいちがう証言。驚愕の事実に読む手が止まらなかった。
それぞれの小説ごとに語り手が決まっているので
今は誰っていうのがわかりやすく読みやすい。
闇鍋というのがこれ…。
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最近読んだ作品の中でも特に素晴らしかった。
ゴシックな世界観が大好きなのも相まって世界観に酔いしれてしまった。ワインを飲んでいるような酩酊感。あまりに美しいラスト。
こういう作品が、好きだ。全く話は違うのに何故が下妻物語を思い出した。
女性同士の友情。こう言う形があってもいいじゃないか。美しいじゃないか。作品にもあった通り、完璧じゃつまらない。少しの歪さがあってこそ美しいのだ。
すずらんから導かれる様々な考察──。どれも美しく魅了される物語りだったけれど、やっぱり真実こそが1番美しく魅惑的だった。
ワインを飲みながらチョコレートでも摘みたくなる、そんなお洒落で毒々しい物語りでした。
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お嬢様学校の文学サークル恒例の闇鍋会
各自持ち寄った具材を入れた鍋を真っ暗な中メンバーの朗読を聞きながら食べる
今回の朗読のテーマは前会長である白石いつみの死
それぞれの朗読が食い違う
嘘をついてるのは誰?
いつみの死の真相は?
一気読み!こっわっっっ!
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まさに正統派イヤミス。名門女子校のカリスマであるいつみが死んだことで始まったお茶会からどのような展開になるか気になって読み進めた。語り部の5人の小説を装った証言はどれも「自分に都合が良いことや他人に都合が悪いことは隠さずに発言し、自分にとって都合の悪いことは黙秘するか誤魔化す」というものでどの証言も矛盾が生じることに「これぞイヤミスだなぁ。」という妙な満足感があった。そしていつみの本性と復讐方法は身の毛もよだつもので驚かされたが、最終章で明かされたどんでん返しは「5人にとっては生き地獄だな。」という最悪のラストだった。
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面白かった〜!
ほんタメで紹介されていたのを見て即座に購入。めちゃくちゃ好み。湊かなえ先生の「告白」が好きなら大好物だと思います。
それぞれの視点からの推理、不穏な闇鍋の空間、感情移入。頭がごちゃまぜにされる感覚、最高です。女子高生たちの言葉で語られる文章だからか、読みやすさもあって一気読み。
タイトルが勿体無い気もします。暗黒女子、うーん、闇鍋や腹黒さも出てて良いけれど、清らかな嘘で固めた女子校のゴシックな雰囲気もタイトルや表紙にあったらめちゃくちゃ好みだな…なんて一個人の感想です。米澤穂信先生の「儚い羊たちの祝宴」のような。
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秋吉理香子さんの『暗黒女子』
表紙の女子高生が怖すぎて、手に取るのを躊躇していたが、思い切って読んじゃいましたよ〜
まぁ、なんとエンタメ度の高い作品なんでしょ。
闇鍋をつつきながらの朗読会・・・
もう絶対なんか裏があるに決まってる〜!
ってやっぱりありましたね。しかも2段仕込み!!
ネタバレになるので詳細は避けるとして、一気読み必至のミステリー要素が満遍なく散りばめられている。構成も上手いので、何かが起こる予感しかしない。笑
鍵となる「すずらん」も秋吉さんにかかればお手のものだ。
きっとこの手の作品は、リアリティを追求するのはナンセンスだろう。イヤミスのゾクゾク感を愉しめる作品として、とてもよくできた作品だった。
それにしても、表紙!
結局、だれ?
そして、怖い〜っ!!
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名門女子高で、最も美しくカリスマ性のある女生徒・白石いつみが死んだ。
一週間後集められたのは、彼女と親しかった文学サークルのメンバー。ところが、彼女たちによる事件の証言は思いがけない方向へ……。
再読した機会に感想書いておきます。
名門女子高の文学サークルで、前会長が亡くなった後、自作の短編小説を代わる代わる朗読しながら綴られるミステリ。2017年には映画化もされた一冊です。
同じ状況を書きつつも食い違っていくそれぞれのメンバーの書いた短編小説。上品な語りとは裏腹な毒を含んだ物語が何だかちょっと色っぽくてぞくぞくします。
それぞれが前会長の死についての短編小説を書いてきているという設定上、多重解決のような雰囲気もあり。
いわゆるイヤミスとして紹介されることが多いですが、個人的にはそんなに嫌な気分になる本ではありませんでした。
美しく品行方正なだけではない、秘密や闇があった方が物語の登場人物は魅力的。
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一人一人が朗読という形で、出会いからこれまでの経緯を話していく。
その内容はどれも真実なようで真実ではない。
一気読みし、最後まで騙されました。
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なんか既視感があるなと思ったら、映画を観たことがあった。閉じた世界での少女たちの関係性の話が大好きなので楽しめた。ただ、男関係が出てくると好みと外れるんだよなあ……残念……
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女生徒のカリスマだったいつみが死んだ。1週間後、集められたのは彼女と親しかった文学サークルのメンバー。いつみを死に追いやったのは誰か。
それぞれ違う人物を犯人だと言い張る彼女達の証言。
真相は正にイヤミス…
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この手も『イヤスミ』に分類されるのであればイヤスミ感は然程感じなかったかなぁ。
綺麗で上品でハイブランドに囲まれた女子全員が『性格が糞』という発想は斬新で面白い、約300頁のストーリーも手頃感で良い、それ以上長いと読むのが『しんどく』なりそう。
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『どんな果実だって、熟す前は酸っぱい』
正直に言うと好きじゃなかった。物語も構成も全体的に既視感があって、驚きがなかった。それでも、素晴らしい一行というものがどの作品にもあって、それをこの作品にも見つけられたから、ああやっと読んでよかったと思える。
私は未熟なので今はまだこの読後感をうまく伝える言葉を持ってない。ただ、いわゆるイヤミスとしてはライトな方だと感じた。
Posted by ブクログ
いわゆるイヤミスと言われるミステリー。
でも、読後感が胸糞悪くなるという感じではなく、ブラックなミステリーでイヤミスとは思いませんでした。
設定は、女子高でカリスマ女生徒のいつみが屋上から落下し死亡。手にはすずらんの花。
自殺なのか他殺なのか?
集められた文学サークルのメンバが、闇鍋をつつきながら、自らが書いた小説を朗読し犯人を指摘していくというモノ。
なぜ、闇鍋?(笑)
それぞれが語る小説では、ドロッとした女子同士の人間関係から、犯人がこの人って語っていく形です。
どこまでが事実で何が創作なのか。
それぞれの語る小説で、事件の真相が明らかになると思いきや...
最後の最後で明かされる真相。
なるほど、そうきたか、やられた!!って感じ。
これ、面白かったです。
闇鍋の理由もわかります。
エンターテイメントとして楽しめました。
映画化もされているんですね。
お勧めです。
Posted by ブクログ
絶対に何かあると思いつつ読み進めたのに、それ以上に驚いた。
こんなラストある?と思った後にまたこんなラストある?ってなる展開。『監禁』の作者だ....!
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読書サロンのリーダー白石いつみの死にまつわる短編小説をサロンメンバーが闇鍋会で披露。人によって少しずつ異なるストーリー。いつみを殺したのはいったい誰?
絶対正義のときと同じで、誰かの死に際して仲良しグループのひとりひとりが自分の視点で語る構成。こういうのをイヤミスというらしい。
Posted by ブクログ
主観と客観について考えてしまった。ラストは、そうくるかーと唸るような新鮮さがなかった。
ティーンにおすすめな感じ。高校生女子の危うさを思い出した。(元女子高生)
Posted by ブクログ
某動画サイトで紹介され興味を持ったため購入
Theイヤミスという名がピッタリなほど後味をひく作品だった
読み進めていけば行くほど作品内での矛盾点がボロボロと出てくるが、なるほどそういう事ねと納得出来る
更にそこからのラストのどんでん返し
ラスト2ページのあの描写は正に残酷であり印象深く頭に残るといったあたり、なかなか面白い作品であった
Posted by ブクログ
2人目の小説朗読を見て誰が誰をという細かいことは除いておおかた展開が見えた。伏線の張り方がキチッとした感じで、最終章で全て回収される流れは作者の上手さを感じた。
ラストは2回ひっくり返された、そう来たかという感じ。
部員がそれぞれの朗読で主人公を立てさるを得ない理由があったことが最後に分かり、全編読み終えてゾッとした。主人公によるある種のマインドコントロール。
一番悪いのは主人公の父親かな。