秋吉理香子のレビュー一覧
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ネタバレ「ジゼル」は一度生で観たことがあるけど、あまり覚えてない。それよりも何回も観たのはNHKで放送された東京バレエ団の公演で、なんでか分からないけど何回も観たし、魅せられた以上に??となったところがいっぱいあった。
なので、「ジゼル」の解釈を話し合う場面はとても面白かった。
そして今考えると、なるほどあれは当時の貴族男性が好む物語だったのね…と腑に落ちた。
ミステリ部分も面白くて最後まで一気に読んだ。なんとなく花音がミルタってそぐわないなーと思っていたし、「ジゼル」の筋どおりに事件が進むなら、ラスボスはミルタでは?と思いながら読んでいたら、最後で納得。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ中盤まで深雪にも俊亜貴にも共感できず、キツかったです。俊亜貴はクズ・オブ・クズだし、彼に同情して庇い続ける深雪もバカな女だとしか思えず、作品からも心が離れていく気がしました。
でも、各章の冒頭にあるミステリアスなモノローグが気になってたので、気力を振り絞って読み進めていくと……背筋がヒンヤリするエピローグにシビれました。俊亜貴はもしかして……と思わせてからの、弥生の恋人を連れてくるなら冬が良いという深雪の言葉に。
更に、そのセリフを言うシーンで深雪が義母に微笑みかけますが、義母が一瞬間をおいてから微笑み返すような描写になっているところも怖い(人によっては間があるとは読み取らないかもですが……)。二人の間で、弥生の彼が俊亜貴やヒロキのような人なら例のアレをやりますよ、と無言の会話を交わしているようで、マジビビりました。
ただ、俊亜貴とヒロキについては、もし行方不明になっていたら本土では大騒ぎになって、島にも捜査の手が絶対伸びるはずなので、変な方向に妄想を膨らませすぎてるだけかもしれません。そこは作中描写されていないけど、島に来た警察を島民が上手くあしらって返したと思って、感じた恐怖を味わうほうがお得だと思いました(マゾいな(笑))。 -
Posted by ブクログ
バレエ好きとしても、ミステリ好きとしても楽しめました。読みながら、美しい舞台の情景や、舞い踊るプリエの可憐な姿が思い浮かび、舞台好きとしてわくわくしながら読みました。
物語の途中にジゼルの物語が挿入されており、主人公の花音のまわりでおきていることがジゼルの物語に類似している事がわかる仕組みで、そこから誰が犯人なのか、これから何が起きるのかを推測しながら読みすすめられます。
後半はもう怪しい人物がたくさんいすぎて、バレエ団の中が疑心暗鬼に包まれてしまうのも納得…前半の華やかな展開と後半の暗さの差もまた面白かった。
犯人はある段階から察しはついたのですが、最終的なオチとしては、私の予想の斜め上をいきました。
バレエ作品のジゼルを知らない人でも充分に楽しめる内容と思います。 -
Posted by ブクログ
途中で犯人は分かったけどこの結末は予想していなかった
僕、小山のぶおは誰かから手紙をもらい待ち合わせ場所の崖に行ったそこで誰かに押され崖から落ちる。奇跡的に助かり意識が朦朧とする中何かがおかしいと感じ鏡を見ると見たこともないイケメンの男の顔が映っていた。
そのイケメンは高橋真治。僕はこのイケメンとして入れ替わり暫くこの状態で生活していくことになる。
鉄道オタクで唯一の友達だった田中吉雄には小山のぶおは誰かに押されたと話し犯人を一緒に探してもらうことに。
以前僕と吉雄は浮いていた。女子でも一人溶け込めない丸山美穂ともあることから仲良くなり段々と惹かれていく。
僕を崖から突き落とした犯人は判明するがその事をも吹き飛ばす事実に僕は驚愕する。
秋吉さんの本は好きで本屋で見かけたら購入するようにしています。
あっという間に読み終え最後の真実には驚きました。思わずブルースウィルス主演の映画が頭に浮かんだほどです。
さて次は積読している中から何を読もう。 -
Posted by ブクログ
主人公の高校生のぶおは、崖から転落し目が覚めた時にはイケメン高校生と入れ替わっていた!というトンデモ設定ながら、ちょっとした叙述トリックもあり、きちんとミステリーに仕上がっている。
自分を呼び出し突き落とした犯人を探すため、元のクラスに別人として転入し、犯人を探す。調べれば調べるほど、以前の親友や、新しく仲良くなったクラスメイトたちが皆んな怪しく見えてくる。
元々オタクっぽかったのぶおが、見た目が変わっただけでクラス内でのカースト底辺から頂点へ。卑屈になっていた自分に気付き、恋を経験し、以前とは考え方や行動も前向きになったのぶおの姿は清々しく、これぞ青春ミステリーという感じ。