秋吉理香子のレビュー一覧

  • 雪の花(小学館文庫)

    Posted by ブクログ

    離婚で離ればなれになった父と娘の絆を描いた「女神の微笑」

    会話も多く、テンポ良く物語が流れ、タイトルから想像していた印象とは異なりましたが微笑ましく読める内容でした。

    亭主関白でいけすかない夫の前から姿を消した妻 ミステリー要素もあり先が気になった「秘跡」

    綿密な計画性を持って男を手玉に取る女性を描いた「たねあかし」

    最後の「雪の花」はヤフー・ジャパン文学賞受賞の表題作

    超短編ですが、その中に人生に翻弄された夫婦の切なさ、希望がくっきりと写し出されています。
    どの短編も味わい深く面白かったです。

    0
    2023年02月17日
  • 灼熱

    Posted by ブクログ

    秋吉理香子さん、相変わらずのリーダビリティの高さで一気読み。

    主人公は夫の忠時を転落死で亡くした咲花子。

    夫の死は事故なのか他殺なのか!?

    夫殺しの容疑者として逮捕されたが不起訴になり釈放された久保河内英雄に復讐する為、顔と名前を変え憎むべき男の妻になった咲花子。

    復讐物や勧善懲悪物は大好物なのでドキドキしながら読み進める事が出来た。
    特に終盤の展開は緊張感が半端ない。

    前半の伏線で想像出来ていたが最後まで飽きさせずに読ませる術は流石。

    特に捻りがない点は物足りなさも残るが面白かった。

    昔、放送された火サスを彷彿させる。

    0
    2023年02月14日
  • 灼熱

    Posted by ブクログ

    帯にあった復讐のために、女は整形し、身分を変え、憎い男の妻となった…というのに惹かれました。
    こういう重そうなやつにしては、読みやすかったです。
    最後も予想外でした。
    意外に幸せになるのではないか…と途中思ったのですが。
    幸せになってほしかったです。

    0
    2023年02月07日
  • 哀愁しんでれら もう一人のシンデレラ

    Posted by ブクログ

    映画を元にしてるとのことだけど、映画未見。この小説だけでも充分楽しめた。前半の嫌ーなすれ違いっぷりが結構精神に来るんで、これを引きずってくれても良かったな。終盤も、突然感はあるものの、狂気が面白い。それまでの反動ということになるんだろうか。

    0
    2023年01月15日
  • 灼熱

    Posted by ブクログ

    序盤の闇っぷり、おー秋吉理香子だ、と思って読み進めると何か平和になっていくが、不穏な空気が流れた後の展開はやっぱり秋吉理香子。もうちょい捻くれたオチが来るかと思ったけど、予想はしてなかった展開。終盤は一気読みしてしまった。

    ※電子書籍を登録してしまったので、紙の方を登録し直しました

    0
    2023年01月15日
  • 放課後に死者は戻る

    Posted by ブクログ

    2014年刊行された本ということで驚いた。

    今となってはなろう系発の小説、アニメが流行り始めていて、その中ではイケメン、美女に転生なんてものが多くある。最近かと思ったが、意外と前の作品だった。それもありこの年というのに驚いた。

    この作品を通して人のいい面、悪い面がありそれが人によって見え方が変わるということ、そしてその見え方は自分の在り方によっても変わるということを改めて感じた。全部が全部という訳ではないがそういった要素も現実にあるのだろう。

    何となく、量に対して詰めすぎで最後駆け抜けすぎたかなぁとも感じる。

    0
    2022年12月31日
  • 哀愁しんでれら もう一人のシンデレラ

    Posted by ブクログ

    終わり方に納得できない。どうしてここまで変わってしまったのか。児童福祉課で働けるほど、常識的だったのに、幸せに欲張ると、こうなってしまうのか?今どきの女子小学生は怖いんだな。こんなに裏表があるなんて。子供だからちょっとしたことに傷つき、大事にとらえる。それはわかるのだけど、心の中で考えていることと口に出すことが違って、平気なのだろうか?

    0
    2022年12月23日
  • 絶対正義

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    正しさで息が詰まる。すごいなぁ正義モンスター…言ってることは正しいけど優しさが一欠片も無いので醜く見える。共感性の欠如ってサイコパス気質。
    正義同士がぶつかると戦争に発展する事もあるので、正義は怖いです。
    他人を不幸にしてまで自分の正義を貫きたい欲ってなんだろう。でもこの範子は、私利私欲のために正義を貫くのでなく、単に正しいことが大好きだというのが逆に清々しい。清々しいけど好感は持てる訳がなく、周りに居てほしくないタイプ。
    周りがどうなろうと、たとえそれで死者が出ようとお構いなしなんだろう。範子にとっては、自分の正しさが全てであとはどうでもいい。
    もし誰かが、範子が反論出来ない程に、範子の正義

    0
    2022年12月22日
  • 放課後に死者は戻る

    Posted by ブクログ

    終始、いろんな人を疑いながら呼んでいたけど、予想もしなかった結末だった。

    偏見を持ったり、自分を蔑んだりしているうちに、側にあるはずの可能性を狭めていたんだね。
    自分自身も主人公に近いタイプの人間で、人のこと羨んでばかりだけど、少しずつ可能性を広げていけるようになりたいな。

    改めて、秋吉さんの作品すきだなと感じた。

    0
    2022年11月28日
  • 機長、事件です!

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    秋吉先生の小説は「暗黒少女」「眠れる美女」「ガラスの殺意」を読みました。こちらはテイストががらりと変わった小説。タイトルからも分かるように、パイロットや客室乗務員たちが機内(ではないことも)で起こる事件を解決していくような物語。コメディタッチな描かれ方ですね。
    客室乗務員が大金持ちのお嬢様でたまたまお客様が失くしたハイブランドの婚約指輪(ダイヤのシェイプまで同じ!)と同じものを持っていたり、パイロット2人が実は双子の兄妹だったりと、けっこうツッコミどころはありますが…、まあコメディだからと自分を納得させました。
    最後に書かれていた、秋吉先生のご両親とお姉さんがパイロットだという情報が1番の驚き

    0
    2022年11月02日
  • 自殺予定日

    Posted by ブクログ

    ただ今、秋吉理香子にハマってます。

    面白い!!!!!

    設定が毎度毎度面白い!!!今回はあまりイヤミス感なかったなぁ。めでたしめでたしで終わって、割と平和でした。

    ラストにまさかもう一回ひっくり返される!?ってちょっと思ったんですが、そんなこともなく、無事終わりました。

    秋吉さんだからこの本面白かったけど、下手したら、それないわーになりそうな設定。

    オバケの少年の立ち位置とかね。
    それはちょっとさすがに無理あんでねーか?って気もしないでもないようなラストではありました。笑笑

    まだまだこれからの作品に期待大!

    0
    2022年10月07日
  • 絶対正義

    Posted by ブクログ

    私的・夏のホラー特集。こういう、”絶対”正義については、普段から色々と思うところがあるから、内容についても、まあ予想通り。それにしても、この正義人間の徹底ぶりがまあ凄まじくて、まんまと乗せられちゃいました。正論って、そりゃ正しいものなんだけど、これほど息苦しいものもない訳で、やはり肝要なのは適度。その程度を、いかに涵養するのか、ってことですわな。

    0
    2022年09月12日
  • 灼熱

    Posted by ブクログ

    予想した結末とは違い、少しびっくりした。が、とても読みやすい作品だった。
    ひとときでも、相手を好きだと思え幸せだと感じたのはすくいだったのかなと。

    0
    2022年09月03日
  • サイレンス

    Posted by ブクログ

    ずーっと田舎モノあるあるのような内容で、まぁ、そうだよなぁ。島国で離れて島内でみんな家族ーみたいなとこは、しがらみがなぁ。

    わかるなぁ。

    わたしは利尻島に半年働きに行ってたけど、まさにそんな感じだったもんなぁ。と。

    そんな感じで終わるんだろうな。男女のあれこれと、田舎のしがらみと、若者の都会暮らし。みたいやよくあるあれねーってダラダラ読んでたら。

    ラストの数ページでスーッとなります。

    スーッとね。

    全部そういうことだったか。という。

    みんな今の今までそういうことだったのか。っていう。

    サイレンス。まさに。題名どーりだわ。

    0
    2022年08月29日
  • 灼熱

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    顔も名前も変えて最愛の夫を殺した容疑者の妻になり、いつしかその男を愛してしまった咲花子の灼熱の夏の終わりを見届けたくてたまらなくなる。
    ターゲットの医者の秀雄が優しく穏やかな人物と知れば知るほどその欲求は強まり、一方で憎しみに凝り固まり犯罪の証拠探しに躍起になっていた彼女の急激な変化になかなかついていけなかった。もっとその愛憎の葛藤とぶつかり合いが描かれていれば…。
    秀雄の妹で心臓病を患う亜希子の存在がどう絡んでくるか見どころ。
    復讐の炎が燃えたり縮んだり燻ったりの軽めのサスペンスだが、読後のやるせなさは重い。

    0
    2022年08月17日
  • 灼熱

    Posted by ブクログ

    大好きだった夫の突然の死、加害者と思われる男への復讐のため、整形手術をし別人になりすまして男に近づき結婚する咲花子。加害の証拠を掴むため、男を籠絡し油断させて探しまわるも、だんだん男に惹かれてきてしまう。でも真相はどうなのか?というミステリー小説。

    後半が2転3転して「ん?どういうこと?誰が犯人?」となりつつ、最後は意外な真相がわかる。ちょっと遠回りして「え?そうなの?」と、とってつけた感はありながらも、面白かった。

    0
    2022年07月30日
  • 鏡じかけの夢(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    全体的に話が重かった。
    磨けば望みが叶うと言われている鏡。
    望みを叶えてほしい、と自分の欲望に抗えず破滅していく主人公達を見ていると他人事とは思えなかった。

    0
    2022年07月27日
  • サイレンス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自分を取り巻く環境が嫌いで上京したものの、東京で得てしまった「不幸」を自分の嫌いだった環境によって"助けられてしまった"ことがなんとも皮肉だった。
    こちらがどれだけ愛情を注いでも、それと同等のものが返ってくるわけでもなく、むしろ裏切られてはちゃめちゃにされる危険性もあるわけで、愛だとか結婚だとか、人を信じることがより一層怖くなった。

    0
    2022年07月24日
  • 哀愁しんでれら もう一人のシンデレラ

    Posted by ブクログ

    話としては色々とツッコミどころ満載と感じますが、それでも一気に数時間で読める勢いのある感じ、好きです。

    読んだ後に何か残るわけではないけど、読んでる間はぞわぞわして、どうなるのー?!と、野次馬感覚で楽しく読めました。

    0
    2022年07月09日
  • 放課後に死者は戻る

    Posted by ブクログ

    「「あれ??」」
    「ぼく」  「わたし」
    「「入れ替わってるぅぅうぅぅ!!!」」
    と、今流行りのなんとかの名は的な(では無いのだが)青春ミステリー。装丁も相まって、代表作「暗黒女子」と対になるDK(男子高校生)物語のようにも感じる。

    青春ミステリーと括るとなんだか爽やかな風が吹くものだが、本書は湿度が高めだ。ねっとりした温風が流れている。
    カースト底辺層の主人公、「小山のぶお」は死者だ。彼の記憶では自分は何者かによって崖から突き落とされ死んだはずだった。だが、生きている。突き落とされた最後の記憶、崖上から声を掛けてくれたのに足を滑らせてしまったあの不運な通りすがりの名も知らぬ男と心が入れ替わ

    0
    2022年06月09日