秋吉理香子のレビュー一覧
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「「あれ??」」
「ぼく」 「わたし」
「「入れ替わってるぅぅうぅぅ!!!」」
と、今流行りのなんとかの名は的な(では無いのだが)青春ミステリー。装丁も相まって、代表作「暗黒女子」と対になるDK(男子高校生)物語のようにも感じる。
青春ミステリーと括るとなんだか爽やかな風が吹くものだが、本書は湿度が高めだ。ねっとりした温風が流れている。
カースト底辺層の主人公、「小山のぶお」は死者だ。彼の記憶では自分は何者かによって崖から突き落とされ死んだはずだった。だが、生きている。突き落とされた最後の記憶、崖上から声を掛けてくれたのに足を滑らせてしまったあの不運な通りすがりの名も知らぬ男と心が入れ替わ -
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ネタバレ崖から突き落とされた鉄道オタクの冴えない主人公は、目が覚めると巻き添えになった美形男子高校生の姿に変わっていた……。という特殊設定ミステリ。
主人公は他人の姿で過ごす中、元の自分では気づかなかったクラスメイトの別の顔を知っていくことになります。こういう場合、だいたい裏の顔・性格の悪い面なんかが多いと思うのですが、主人公が知っていくのは元の自分では関りがなかったり偏見などによって知りえなかった優しさや揺るがぬ友情などの陽の面がほとんどで、その為読後感は序盤からは考えられないほど爽やか。正直ミステリと考えると弱いのですが、青春ものとしては楽しめました。 -
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同名の映画をもとに、著者が書き下ろした小説とのこと。
私は映画は見ていないんだけど、予告編などを見る限り、おそらく映画と小説の大まかなストーリーは同じなのだろう。
映画公開前に、結構話題になったのを覚えている。
土屋太鳳が、何度もオファーを断って、4度目だかにようやく了承したとか。
こういうストーリーなら、土屋太鳳本人というか、彼女サイド(事務所)が断る理由もわかる気がするなぁ。
そして監督は、なぜにそこまで土屋太鳳にこだわった??この本読んで、ヒロインは彼女しかいないとか、全く思わなかったんだが。
健気で、ちょっとダサそう、ってイメージは合っているかもしれないけれど。
小説自体は、前半と -
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ネタバレ田舎特有の閉鎖的で時代錯誤なところも、婚約者のとんでもないクズっぷりにもゾッとした。
客観的に見ていると、何で別れないんだ?と思うほどに。
恋は盲目なもので、財布からお金をくすねてしまう婚約者でも、借金があることが分かっても、浮気をしていたことが分かっても何故か別れられない深雪…
あと、深雪は子供の頃に、せっかくアイドルのオーディション突破していたのに親からの許しが得られず、
「あんな田舎に生まれなかったら…東京に生まれたというだけで~」と辛い思いをし続けているところにとても共感した。
夢を叶えられるって運要素もめちゃくちゃあるよね、、、 -
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ネタバレ磨けば願いが叶うと言われる鏡に人生を狂わされた人たちの話.
1章: 鏡の持ち主の若旦那.奥さんは精神的な病で入院中.看護師が若旦那に恋をし,奥さんを殺す.その後,看護師が後妻として家に入るも鏡の魔力で精神的におかしくなり,前妻と同じ道をたどる.
2章: 大震災でズタボロになった後に大金持ちになった人.劇団員に恋をして支援.有名女優となった劇団員は他の劇団員と付き合う.すったもんだあって,支援者が劇団員を殺したのかな?記憶が曖昧だし,1章と2章は逆かも.ここで売られた鏡が若旦那の手元に行くのかな.
3章: 若旦那の世話をしている女性が鏡研師に鏡を研ぐよう依頼.研師と優男がお互いの気持ちを知らず -
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秋吉 理香子さんの本作はイヤミス度ゼロのバレエ・ミステリーです。
まず装丁がとても綺麗です。
表だけではなく裏表紙の美しさにも感動物です。
ずっしりと重い341ページですが、登場人物のキャラクターが濃く、会話が多い事もありテンポ良く読み進める事が出来ました。
東京グランド・バレエ団の創立15周年記念公演の演目が「ジゼル」に決定し、その配役を巡って劇団員同士が争ったり嫉妬のオンパレードです。
そしてこの「ジゼル」を巡り15年前の事件の真相も明らかになって行きます。
若干のホラー色と犯人探しのミステリー要素で中盤以降は一気読みでした。
文章の合間合間に、実際の「ジゼル」のストーリーが組み込ま -
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ネタバレそこまで望んでいないといいながら、8ページ9ページあたりを読むと、結構な望みだよなぁとおもってしまった。いろいろと大変な家庭事情が出てくるけれど、それにしても壮大な幸せを望むなあと。そして結婚後、「最高のクライマックス」「これ以上ないハッピーエンド」「それから、シンデレラと王子さまは、いつまでもいつまでも幸せに暮らしましたとさ」と思ってしまっている主人公。ここからがスタートなのに、ゴールだと思っている。そして、崩壊、暴走へ…。幸せになりたいだけと言っていた彼女、何が本当に必要か、わかっていたらこんなことにはならなかったのか?幸せに縛られたら不幸だなぁと思いながら読んだ。
再読。記録。