国内文学作品一覧

  • 令和川柳選書 活字になった川柳など
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち北海道を代表する川柳作家・柴田睦郎のベスト作品集! マイナスの口座折り良く出た賞与 梅干しの年代物はちぢこまり 肉筆の賀状少ないIT化 引き込まれ頷きながら聞く講義 長が付く職名だけどいない部下
  • 「東京文学散歩」を歩く
    3.0
    戦前の作家の暮らしの跡や文学作品の舞台となった場所を訪ね歩き、往時を本の中に「復元」した野田宇太郎による『東京文学散歩』シリーズは、1950~60年代に一大文学散歩ブームを引き起こした。本書は『東京文学散歩』から、往年と現在との比較が興味深い個所や、野田の主張が強く見て取れる個所などを紹介しつつ、実際にいまの東京を訪ね歩いて検証。さらに独自のコースも提唱し、新たな散歩の楽しみを提案する。昭和の文学散歩の時代を追体験できる文学ガイドブック。
  • 月刊「潮」2023年8月号
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    1巻719円 (税込)
    "月刊「潮」2023年8月号 主な内容 【特別企画】平和へのメルクマール 「広島サミット後」の国際秩序と日本が果たすべき役割。 船橋洋一 インド流「全方位外交」こそ日本が活きる道。 渡邊啓貴 ≪連載対談≫ ニッポンの問題点 アメリカと中国の橋渡しを日本に期待したい。 伊勢崎賢治 VS 田原総一朗 【特別インタビュー】 貧困と紛争下のスーダンから伝える「医」のこころ。 川原尚行 【対談】 「石井さんの人柄や人生の歩みを知って、興味が湧きました(笑)」。 石井啓一 VS 海原純子 【特集】「歴史探究」の醍醐味 ≪対談≫第一次世界大戦の教訓をウクライナ危機に活かすべき。 佐藤 優 VS 安部龍太郎 ≪対談≫中国の文化を知ることは日本人自身を知ること。 山本一力 VS 角道亮介 ≪対談≫文学と歴史学の“コラボ”がいま求められている。 井上満郎 VS 澤田瞳子 【ルボ】藤井聡太 史上最年少七冠への道程。 粟野仁雄 【連載ドキュメンタリー企画】 民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇 【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座 ≪クローズアップ≫樋口恵子 老いの大冒険に挑む日本の高齢者よ、胸を張れ! 【人間探訪】井上麻矢 井上戯曲を世界中の人びとに観てもらいたい。 【新連載】「故事成語」にはワケがある! 古代中国から語り継がれてきた言葉たち。 塚本青史 【新連載】最新テクノロジーから見たグローバルヘルス 山本康正 【ルボ】渡航移植の深い闇――斡旋事件の深層に迫る。 (上) 高橋幸春 世代を超えて言うべきことを率直に伝える技術。 戸田久実 【好評連載】 高島礼子の歴史と美を訪ねて 梶 よう子 VS 高島礼子/鎌田實の「希望・日本」 鎌田實/宿帳拝見――「あの人」が愛した湯 山崎まゆみ/Z世代のリアル 室橋祐貴/他 その他 "
  • 駈込み訴え(乙女の本棚)
    4.2
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人気シリーズ「乙女の本棚」第33弾は、文豪・太宰治×イラストレーター・ホノジロトヲジのコラボレーション! 小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。 あの人は、私の女をとったのだ。いや、ちがった! あの女が、私からあの人を奪ったのだ。 「ずたずたに切りさいなんで、殺して下さい」。男はそう言って、自らの師の居場所を密告した。 太宰治の名作が、有名ゲームのキャラクターデザインなどで知られ、本シリーズではイェイツ『春の心臓』、江戸川乱歩『人間椅子』、夢野久作『死後の恋』、『瓶詰地獄』、泉鏡花『外科室』を担当する大人気イラストレーター・ホノジロトヲジによって描かれる。 名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。 自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
  • ルルとミミ(乙女の本棚)
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人気シリーズ「乙女の本棚」第32弾は、文豪・夢野久作×イラストレーター・ねこ助のコラボレーション! 小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。 けれども、花の鎖は引いても引いても尽きないほど長う御座いました。 「水が濁るとよくないことがある」。そんな言い伝えのある湖のそばに住むルルとミミは、鐘造りの父が身を投げてから、二人きりで暮らしていた。 夢野久作の名作が、書籍の装画、ゲーム、CDジャケットなどで美麗な人や獣を描き、本シリーズでは堀辰雄『鼠』太宰治『魚服記』中島敦『山月記』新美南吉『赤とんぼ』を担当するイラストレーター・ねこ助によって描かれる。 名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。 自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
  • ボイジャーに伝えて
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    1巻2,200円 (税込)
    世界の本質を鮮やかに描いた慧眼の作家 駒沢敏器が遺した幻の長編小説が、没後10年を経てついに刊行。 世界の自然音を録音しながら音の向こうの世界を見出そうとする公平と、レコーディングスタジオで働く恭子。 セント・ギガ(実在したラジオ局)に感銘を受けて自然音を採取し録音作品を作り始めた公平は、見えない音の向こう側にある世界を見出そうと日本を旅し、沖縄にたどり着く。その旅路を見守る恭子。2人は、お互いの存在を通してそれぞれ自分自身のあり方について真摯に模索し続けていく。 世界中を巡りながら紀行文を書いてきた駒沢氏の抱えていたテーマや思想が、フィクションという形で展開された作品。 【著者】 駒沢敏器 1961年東京都生まれ。雑誌『SWITCH』の編集者を経て、作家・翻訳家に。主な著書は、小説に『人生は彼女の腹筋』(小学館)、『夜はもう明けている』(角川書店)、ノンフィクションに『語るに足る、ささやかな人生』(NHK出版/小学館文庫)、『地球を抱いて眠る』(NTT出版/小学館文庫)、『アメリカのパイを買って帰ろう』(日本経済新聞出版)、翻訳に『空から光が降りてくる』(著:ジェイ・マキナニー/講談社)、『魔空の森 ヘックスウッド』(著:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/小学館)など。2012年逝去。
  • P+D BOOKS ベトナム報道
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    1巻825円 (税込)
    一特派員がたどり着いたベトナム戦争の真実。  すでにAPの記者たちが打った電報のカスを、まるで残飯を恵んでもらうような調子で拝読させてもらう自分の姿が、私には全然気に入らなかった。(中略)心の中で固く決心した――彼らの世話になんかなるものか、おれはおれの情報源と判断で対等に仕事をしてみせる。(本文より)  新聞記者として戦地に赴任した著者は、特約を結んでいるアメリカの通信社からの情報や、ベトナム政府の公式発表、米軍のブリーフィングなどを鵜呑みにするのではなく、自分の足で開拓したニュースソースや自身の臭覚などを頼りに、ベトナム戦争の“真実”に迫ろうとする。  のちに芥川賞を受賞する作者の、原点ともいえる作品。
  • 月刊「潮」2023年7月号
    -
    1巻719円 (税込)
    月刊「潮」2023年7月号 主な内容 【特別企画】民主主義は青息吐息 「世界のために何ができるか」――その感覚が社会を動かす。 大澤真幸 近い将来、日本が変わる臨界点がやってくる。 吉見俊哉 「論破文化」と歴史修正主義に共通する落とし穴。 倉橋耕平 【特集】少子化ニッポンの黄昏 保守的な家族観から「子どもは社会で育てる」発想への転換を。 広井多鶴子 五〇年後には四割の家系が消滅?「文明の危機」への処方箋。 金子隆一 ≪対談≫ジェンダー平等こそ社会の停滞を打破するカギ。 白河桃子 VS 田原総一朗 【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座 高齢者こそ、「肉」や「ラーメン」を楽しむべし! 和田秀樹 【連載ドキュメンタリー企画】  民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇 【インタビュー】一〇〇〇年続く日本刀の文化を世界へ、未来へ。 三上貞直 【ルポ】虐待を受けた若者たちはなぜ声をあげたのか。 関川 隆 【インタビュー】芝居に魅せられた私が江戸が舞台の人情物語を描いた理由。 永井紗耶子 【新連載】最新テクノロジーから見たグローバルヘルス ChatGPTが医療の未来を変える。山本康正 【好評連載】 高島礼子の歴史と美を訪ねて 玉岡かおる VS 高島礼子/鎌田實の「希望・日本」 鎌田實/宿帳拝見――「あの人」が愛した湯 山崎まゆみ/Z世代のリアル 室橋祐貴/世界への扉 三浦瑠麗/トクサンの「人間野球」日誌 トクサン/池田思想の源流――『若き日の読書』を読む。 佐藤 優/真説!始皇帝 塚本青史 その他
  • 令和川柳選書 暇人の一句
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち埼玉を代表する川柳作家・村上善彦のベスト作品集! 飼い猫が見本を見せるストレッチ 猫だまししても女房はひるまない 相づちを打つが話は聞いてない トランプと私が同じ歳なんて 回り道したから会えた君と僕
  • 令和川柳選書 帰る家がある
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち群馬を代表する川柳作家・勢藤潤のベスト作品集! 愛妻が減点法で責めてくる 愛妻が僕の財布を放さない 愛妻が他人の顔でついてくる 愛妻家そんな言葉に照れている 愛妻家と言われ恐妻家と返す
  • 令和川柳選書 日々のいろどり
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち福島を代表する川柳作家・熊坂よし江のベスト作品集! 家族の詩つむごう今朝のあかね空 タンポポに着地選べぬ風まかせ いい人といい町住めばみな故郷 胎動と夢話し合う午後三時 産み終えた視界に幸の無限大
  • 令和川柳選書 冬萌
    -
    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち神奈川を代表する川柳作家・加藤佳子のベスト作品集! 百年に一度どすんとストレート 居酒屋の文化が消える午後8時 濃密な春を酔わせる八重桜 逼迫の病床数が威す春 八重桜ぎんぎらぎんに咲いてほし
  • 令和川柳選書 雪月花
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち静岡を代表する川柳作家・朝岡えりかのベスト作品集! うつせみの旅ゆらゆらと雪月花 惜別の淡雪うらら紅の雪 ふる里恋し風の鳩笛ポーと鳴る ずっしりと人を試すか屋根の雪 濡れながら傾きながら一輪車
  • 令和川柳選書 八十路を往くひとり旅
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち兵庫を代表する川柳作家・城戸幸二のベスト作品集! 留守ならばいいがとかける詫び電話 追伸にお世辞一つを付け加え 管理され管理しているいい夫婦 詰め放題いわれて袋背伸びする 愛の鞭それも体罰いうのかな
  • 令和川柳選書 カドのない積み木
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち青森を代表する川柳作家・成田我楽のベスト作品集! 友達ができた日のカレー給食 故郷はひょうたん島でしたみんな 笑わせて寅さん泣かせて寅さん じいちゃんぼくだよじいちゃんのぼくだよ じいちゃんのあったかかった5円玉
  • 令和川柳選書 紙ふうせん
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち茨城を代表する川柳作家・谷藤美智子のベスト作品集! 紙ふうせん気儘な風と戯れる お静かに萩がこぼれぬよう会話 冬枯れの庭に主張の福寿草 雪解けの声にらんらんランドセル 妻の花咲かせてやろう土になる
  • 令和川柳選書 雲外蒼天
    -
    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち青森を代表する川柳作家・瀧尻善英のベスト作品集! アイムソーリー海月のような生き方で いいトスを上げればアタックする妻だ 生きぬいた過去は濁音ばかりある 一片のピース私の明日を変え いつまでも光るアナタでいて欲しい
  • 令和川柳選書 路地裏のつぶやき
    -
    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち愛知を代表する川柳作家・浅見和彦のベスト作品集! オフレコで調子に乗って滑る口 アバンチュール何もなかった浜辺の夜 いきなりの猫撫で声は御用心 エアコンに任せておけぬ扇風機 エサ代もバカにならない腹の虫
  • 犠牲の森で 大江健三郎の死生観
    4.5
    1巻5,280円 (税込)
    【第12回東京大学南原繁記念出版賞受賞作】 「死生観」という切り口から、作家の全体像に迫る 大江健三郎という作家の全体を、「犠牲」のテーマから一貫して解釈しえた画期的研究。イメージ分析を主軸として、様々な領域のテクストからの影響、同時代的な社会状況、故郷の歴史・空間性などを踏まえて、大江作品における死生観を詳細に描き出す。 【阿部公彦(東京大学教授)東京大学南原繁記念出版賞授賞時講評より】 「おもしろいのは、菊間さんのアプローチが大江作品に内在する具体性と抽象性の独特な拮抗を半ば模倣するようにして展開することである。[…]言葉やイメージに徹底的に接近し寄り添うことで、犠牲となった獣の血なまぐささに追い立てられた人物たちの空間感覚を論考中にいわば写し取るのである。そうやって土台のところで論の具体性を確保した上で、より大きな総論へと進む。そこではちょうど大江の人物たちが「総体」との一体化を目指すのと同じように、大江健三郎という作家の全体を視野におさめた議論が展開する。」 【主要目次】 序論 「死生観」から大江を読む 第I部 「壊す人」の多面性――『同時代ゲーム』 第一章 『同時代ゲーム』の背景 第二章 「犬ほどの大きさのもの」 第三章 「暗い巨人」への帰依 第四章 「森」という神秘のトポス 第II部 犠牲獣の亡霊 第一章 皮を剥がれた獣たち 第二章 「御霊」を生むまなざし 第三章 隠された「生首」 第四章 「後期の仕事(レイト・ワーク)」における亡霊との対話 第III部 「総体」をめぐる想像力 第一章 自己犠牲と救済 第二章 救済を担う大樹 第三章 聖なる窪地と亡霊たち 補論 テン窪を探して 第四章 「神」なき「祈り」の場 結論 「犠牲の森」の変容
  • 君と私 志賀直哉をめぐる作品集
    -
    1巻1,100円 (税込)
    よい友とは、何をしてもよい。絶交してさえもよい。―― 衝突と復縁を繰り返しながら、生涯にわたる友情を育んだ二人の作家。 表題作は、幼少期の出会いから「白樺」での文学修業に至る青春期までを辿った、里見弴幻の代表作。〈白樺派の青春群像を描いた重要文献〉にして、のちの『暗夜行路』成立にも多大な影響を与えた作品でありながら、連載原稿の紛失事件により未完に。これまで全集等でしか読むことはできず、文庫化は今回が初となる。 その他、「城の崎にて」で知られる志賀の山手線事故の顚末を記した「善心悪心」、鳥取・松江旅行の回想「世界一」「或る年の初夏に」など、若き志賀との交友に関する小説・随筆の主要作品を初めて一冊に。二大文豪の出発点をあらためて見直す文庫オリジナル。 【目次】 [小説] 君と私(1913) 善心悪心(1916) 世界一(1920) 或る年の初夏に(1917) 幸福人(1917) 失われた原稿(1916) [随筆等] 春の水ぬるむが如くに(1924) 志賀君との交友記(1935) 弔辞(1971) 志賀君との間柄(1974) あとがきより 解説=麻井朝 里見弴・収録作品関連年譜
  • 定本 日本近代文学の起源
    4.4
    明治20年代文学における「近代」「文学」「作家」「自己」「表現」という近代文学の装置それ自体を豊かな構想力で再吟味した論考.文学が成立して思考の枠組みになる過程を精神史として描いた.「西洋の文学批評に根源的な衝撃を与えるだろう」(F.ジェイムソン)と評価された古典的名著を全面的に改稿した決定版.

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  • 新版 漱石論集成
    4.3
    「マルクスを読むように漱石を読んできた」と自ら語るように,漱石はつねに柄谷行人の思考の原点であり続けてきた.群像新人文学賞を受賞した代表作「意識と自然」(1969年)から90年代に至るまでの著者の漱石に関する評論,講演録,エッセイ等を集め,その思考の軌跡をたどる.多面的な切り口からせまる,漱石論の決定版.

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  • マンガでわかる愛と謀略の源氏物語:華麗なる平安恋物語の舞台裏
    3.0
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 マンガだから初心者でも読みやすい! マンガなのにマニアックだから中・上級者も楽しめる! 初めての切り口で堪能する『源氏物語』 『源氏物語』=マルチな才能のイケメン光源氏の恋愛遍歴、というイメージを持つ人が多いと思います。 もちろん、それも正解ですが、実は結構政治的だったり、恋以外の要素が複雑に絡み合った重層的なストーリーでもあります。 本書では、ラブストーリーという観点だけでなく、政治的、文化的な側面にも等しくスポットを当てて、マンガ仕立てで源氏物語を紹介した1冊です。 また、ワンフレーズの原文から物語の背景を紹介したり、和歌に込められた意味など、コラム的な読み物も満載! 初めて『源氏物語』に触れる人、あらすじは知っているけれどもう少し深く知りたい人、ラブ要素だけでは飽き足らない人などなど、あらゆる人に楽しんでいただける、新しい『源氏物語』手引書です。
  • 高瀬舟(乙女の本棚)
    4.2
    1巻1,980円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人気シリーズ「乙女の本棚」第31弾は、文豪・森鷗外×イラストレーター・げみのコラボレーション! 小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。 次第に更けて行く朧夜に、沈黙の人二人を載せた高瀬舟は、黒い水の面をすべって行った。 罪人を乗せる高瀬舟の上。弟を殺した喜助の護送を命じられた庄兵衛は、その不思議な様子に興味を持ち、彼に話しかけた。 森鷗外の名作が、書籍の装画やCDジャケットなどで活躍し、本シリーズでは、室生犀星『詩集『抒情小曲集』より』、小川未明『月夜とめがね』、芥川龍之介『蜜柑』、梶井基次郎『檸檬』を担当するなど幅広い世代から支持を得ているイラストレーター・げみによって描かれる。 名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。 自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
  • 上地王植琉の私訳古典シリーズ6 バンカラ奇旅行 ~世直しに必要なのは、暴力でした~ 分冊版 第一巻
    完結
    -
    全3巻363円 (税込)
    星塔小史という謎の人物によって書かれ、明治41年(1908年)に出版された本作。 『「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので21万字くらいかけて紹介する本』でも紹介された、森鴎外『舞姫』と夏目漱石『坊っちゃん』の絶妙なパロディ冒険小説――『蛮カラ奇旅行』が、百年の時を経て(今さら)現代語訳&注釈付きで蘇る! バンカラ世界旅行なる、ハイカラを撲滅しに日本を出た島村隼人。道中で襲い来る悪漢を殺したり、人助けをしたり、とにかく鉄拳制裁の名の下にバンカラが暴れまくる。とにかく言動のすべてが狂っている。コンプライスなどお構いなし!もはやこれは明治期の「なろう小説」ではないだろうか!? こんな痛快な小説が明治期にありました……上地王植琉の私訳古典シリーズ第六弾! 全三巻。第一巻は「はしがき」から「その十 盗賊の巣窟」までを収録しております。
  • 上地王植琉の私訳古典シリーズ6 バンカラ奇旅行 ~世直しに必要なのは、暴力でした~ ―完全版―
    完結
    -
    全1巻990円 (税込)
    星塔小史という謎の人物によって書かれ、明治41年(1908年)に出版された本作。 『「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本』でも紹介された、森鴎外『舞姫』と夏目漱石『坊っちゃん』の絶妙なパロディ冒険小説――『蛮カラ奇旅行』が、百年の時を経て(今さら)現代語訳&注釈付きで蘇る! バンカラ世界旅行なる、ハイカラを撲滅しに日本を出た島村隼人。道中で襲い来る悪漢を殺したり、人助けをしたり、とにかく鉄拳制裁の名の下にバンカラが暴れまくる。とにかく言動のすべてが狂っている。コンプライスなどお構いなし!もはやこれは明治期の「なろう小説」ではないだろうか!? こんな痛快な小説が明治期にありました……上地王植琉の私訳古典シリーズ第六弾! 完全版は分冊版第一巻から第三巻の内容に、「あとがき」を加えたものになります。
  • ヤバいBL日本史
    4.0
    BL(ボーイズラブ)、すなわち男同士の恋愛や性愛が描かれた作品は、 近年のエンタメ業界で存在感を高めている。 こうしたBL作品を理解するうえで欠かせないのが、 「妄想力」を土台とする「腐の精神」だ。 そして、これは突然変異で生まれたものではなく、 日本の歴史に脈々と受け継がれてきた精神であると著者は言う。 本書は、『古事記』から『万葉集』『源氏物語』『雨月物語』といった古典文学や史料を題材に、 「腐」を軸とした鮮やかな解釈で、新しい歴史観を提供するもの。 院政期に男色ネットワークが築かれた本当の理由や、男色の闇にあった差別と虐待の精神史など、 これまで語られてこなかった日本史の本質を描き出す。
  • P+D BOOKS 神の汚れた手 上・下巻 合本版
    -
    1巻1,375円 (税込)
    待望の合本版!! 舞台は三浦半島の小さな産婦人科医院。主人公の医師・野辺地貞春のもとには、不妊治療や出産、中絶と、さまざまな苦悩と不安を抱えた人がやってくる。“仮性半陰陽の男性”と診断された女性、やっと懐妊した子がダウン症と診断された夫婦、眼球なく生まれた赤児、そしてその静かな死――。 主人公が日々直面する数々の患者の実態を描いて、人間誕生の意味とその神秘に鋭く斬り込んだ衝撃の問題作の上下合本版。
  • P+D BOOKS 金環蝕 上・下巻 合本版
    -
    1巻1,485円 (税込)
    待望の合本版!! ――財部は一種の硬骨漢であった。最後の思い出に、大臣と官房長官を向こうに廻して、断固として竹田建設を叩き落としてやろうという意慾が、彼の心のなかで静かに疼いていた―― 総理大臣の金策のため、巨大ダム建設に絡んで政界、財界、官界を巻き込んだ大掛かりな不正が画策されていた。成否の鍵を握る〈電力建設〉の総裁・財部は、汚職に手を貸すことを断固として拒否するが……。 1960年代に起きた九頭竜川汚職事件を題材として、芥川賞作家・石川達三が鋭い視点で描いた話題作の上下合本版。
  • P+D BOOKS つむじ風 上・下巻 合本版
    -
    1巻1,650円 (税込)
    待望の合本版!! クルマに跳ね飛ばされたらしい、ちょっと変わった青年・松平陣太郎を自宅に連れ帰った浅利圭介。失業中で妻から尻を叩かれっぱなしの圭介は、目撃したナンバープレートを手掛かりに一発逆転を狙っていた。しかし、ボーっとしていると思われた陣太郎が意外としたたかで、徳川家の末裔を名乗り、賠償金を巡る工作の主導権を握りはじめる。 加害者として浮上したのは、公衆浴場の主人と流行作家の2名。そこに浴場同士の争いや作家の美人秘書、浴場主人の愛人らが絡んできて……。 渥美清主演で映画化もされたユーモア小説の上下合本版。
  • P+D BOOKS 別れる理由 全6巻 合本版
    -
    1巻4,510円 (税込)
    待望の合本版!! “第三の新人”を代表する作家・小島信夫が、文芸誌「群像」に1968年10月から1981年3月まで、全150回に亘って連載した“執念の大作”全6 巻の合本版。 夫婦の愛、男女の愛、人間の愛のカオスを複層的、かつエネルギッシュに描き、伝統的な小説の手法を根底から粉砕した文学世界が展開される。現在と過去が交錯しながら織りなされるように展開していく「姦通」をテーマにした異色の愛憎世界!第38回日本芸術院賞、第35回野間文芸賞を受賞。
  • 月刊「潮」2023年6月号
    -
    1巻719円 (税込)
    月刊「潮」2023年6月号 主な内容 【特別企画】世界は秩序を取り戻せるか 安全保障構築のための対話を日本が主導せよ。 岩間陽子 G7広島サミットは“核兵器なき世界”への大きな一歩。 香川剛廣 ≪連載対談≫ ニッポンの問題点  ウクライナ侵攻と台湾有事――指導者たちの行動原理。 細谷雄一 VS 田原総一朗 ≪インタビュー≫ パヴェウ・ミレフスキ 人道支援で繋がる日本とポーランドの強い絆。 【特集】日本経済復活への展望 ≪対談≫「賃金の引き上げ」こそ、最も有効な物価高騰対策だ。 渡辺 努 VS 石井啓一 ≪対談≫多様性を実感できる観光は「最大の平和産業」。 黒谷友香 VS 篠原文也 【特別インタビュー】「侍ジャパン」を社会学的に観戦する。 筒井清輝 【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座 エンディングノートで始めるきれいな人生の仕舞い方。 山田静江 【連載ドキュメンタリー企画】  「民衆こそ王者」〈識者の声〉篇 「誰ひとり取り残さない」池田SGI会長の哲学。 井出英策 【ルポ】在日ロヒンギャのサッカーチーム 平和へのキックオフ! 高橋幸春 【ルポ】健常と障害を越えた球児たちの絆――夢プロジェクトと創価高校。 黒島暁生 【ルポ】ひきこもり115万人の衝撃――対策の最前線を追う。 石井光太 【新連載】最新テクノロジーから見たグローバルヘルス 新型コロナの教訓をどう次に活かすか。 山本康正 【好評連載】 高島礼子の歴史と美を訪ねて 玉岡かおる VS 高島礼子/鎌田實の「希望・日本」 鎌田實/宿帳拝見――「あの人」が愛した湯 山崎まゆみ/Z世代のリアル 室橋祐貴/世界への扉 三浦瑠麗/トクサンの「人間野球」日誌 トクサン/池田思想の源流――『若き日の読書』を読む。 佐藤 優/真説!始皇帝 塚本青史 その他
  • 芥川龍之介作品集 蜘蛛の糸【試し読み】
    無料あり
    4.3
    新たな切り口で作品をセレクトしたキミノベル版芥川龍之介作品集。 歌人・東直子さんが独自の視点でセレクト。数多くの短歌・俳句・詩等を残した芥川作品の中から、歌人の目を通して、おなじみの人気短編小説に加え、短歌・俳句等も併せて収録。児童書としては、これまでにはあまりなかった芥川作品集として構成されています。
  • 現代語訳 平家物語
    -
    1巻660円 (税込)
    「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」の書き出しで知られ、現代までの日本文学、芸術に大きな影響を与え続ける古典中の古典『平家物語』。人情小説、大衆小説の名手・尾崎士郎による現代語訳を新字新仮名遣いで読みやすく完全電子書籍化。 ■目次 第一巻  序詞(祇園精舎)  殿上の闇討  鱸  禿童  一門の栄華  妓王  二代の后  額打論  清水炎上  東宮立  殿下の乗合  鹿ヶ谷  鵜川の軍  願立  御輿振  内裏炎上 第二巻  座主流し  西光被斬  小松教訓  少将乞請  教訓  烽火  新大納言流罪  阿古屋の松  大納言死去  徳大寺の沙汰  山門滅亡  善光寺炎上  康頼祝詞  卒都婆流し  蘇武 第三巻  赦文  足摺  御産  公卿揃  大塔建立  頼豪  少将都帰り  有王  辻風  医師問答  無文の太刀  灯籠  金渡し  法印問答  大臣流罪  行隆の沙汰  法皇被流  城南離宮 第四巻  厳島御幸  還御  源氏そろえ  鼬の沙汰  信連合戦  高倉宮園城寺へ入御  競  山門への牒状  南都への牒状  南都返牒  大衆そろえ  橋合戦  宮の御最後  若宮御出家  通乗の沙汰  鵺  三井寺炎上 第五巻  都うつり  新都  月見  物怪  大庭が早馬  文覚の荒行  勧進帳  文覚被流  伊豆院宣  富士川  五節の沙汰  都がえり  奈良炎上 第六巻  新院崩御  葵前  小督  廻文  飛脚到来  入道死去  経の島  慈心房  祇園の女御  洲股合戦  嗄声  横田河原合戦 第七巻  北国下向  竹生島詣  火打合戦  願書  倶利迦羅落し  篠原合戦  実盛の最後  牒状  主上都落  維盛都落  忠度の都落  経正都落  一門都落  福原落 第八巻  山門御幸  宇佐行幸  緒環  太宰府落ち  征夷将軍の院宣  猫間  水島合戦  瀬尾の最後  室山合戦  鼓判官  法住寺合戦 第九巻  小朝拝  宇治川  河原合戦  木曽の最後  樋口被斬  六箇度合戦  三草勢揃え  三草合戦  老馬  一二の懸  二度の懸  坂落し  盛俊の最後  忠度の最後  重衡いけどり  敦盛の最後  浜軍  落足  小宰相 第十巻  首渡し  内裏の女房  院宣請文  戒文  海道下り  千手の前  横笛  高野  維盛の出家  熊野参詣  維盛入水  三日平氏  藤戸 第十一巻  逆櫓  勝浦合戦  大坂越  嗣信の最後  那須与一  弓流し  志度浦合戦  壇の浦合戦  先帝御入水  能登殿の最後  内侍所の都入  一門大路渡され  文の沙汰  副将被斬  腰越  大臣殿被斬 第十二巻  重衡被斬  大地震  平大納言被流  土佐房被斬  判官都落  六代  六代被斬 灌頂の巻  大原入  大原入御  大原御幸 解説
  • 芥川龍之介作品集 蜘蛛の糸
    -
    新たな切り口で作品をセレクトしたキミノベル版芥川龍之介作品集。 歌人・東直子さんが独自の視点でセレクト。数多くの短歌・俳句・詩等を残した芥川作品の中から、歌人の目を通して、おなじみの人気短編小説に加え、短歌・俳句等も併せて収録。児童書としては、これまでにはあまりなかった芥川作品集として構成されています。
  • カルチャーセンター
    -
    1巻1,870円 (税込)
    「どうかな? これは何だろう? 小説なのかな?」 松波太郎はそこにいた。カルチャーセンターで共に過ごしたニシハラくんの未発表小説『万華鏡』が収録され、作家や編集者たちから寄せられたコメントに、松波太郎の説明責任までもが生じてくる文章と空白の連なり……松波太郎は、ニシハラくんに語りかける。「どうかな? これは何だろう? 小説なのかな?」 松浦理英子さん推薦! 「小説を書きたいという欲望に憑かれていた若くほろ苦い日々を、哀惜をこめて振り返る松波太郎は本物の作家である」 【目次】 【著者】 松波太郎 1982年三重県生まれ。文學界新人賞、野間文芸新人賞受賞。著書に『よもぎ学園高等学校蹴球部』、『LIFE』、『ホモサピエンスの瞬間』、『月刊「小説」』、『自由小説集』、近著に『本を気持ちよく読めるからだになるための本』。
  • 森鷗外,自分を探す
    4.7
    文豪で軍医の,歴史上の天才? 「舞姫」って本当は何が書いてあったんだろう? 江戸時代の終わりに生まれ,明治の激動のさなかに勉強して留学し,自由恋愛を経験して,一人称小説を書くとはどういうことだったのか.その時代の感覚に立って,作品や資料を読み解けば,悩んで悩んで自分を探した,鴎外の横顔が見えてくる.

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  • 三島由紀夫論
    4.0
    1巻3,740円 (税込)
    三島はなぜ、あのような死を選んだのか――答えは小説の中に秘められていた。『仮面の告白』『金閣寺』『英霊の声』『豊饒の海』の4作品の精読で、文学者としての作品と天皇主義者としての行動を一元的に論じる画期的試み。実作者ならではのテキストの深い読みで、その思想をスリリングに解き明かす令和の決定版三島論。
  • 保田與重郎の文学
    5.0
    1巻14,300円 (税込)
    奈良に生まれ古典に通暁し、この国と文学のあるべき姿を終生説き続けた保田與重郎。日本浪曼派の中心人物にして、大東亜戦争賛美者と見なされた彼は、本当は何を書いたのか。日本武尊、大伴家持、後鳥羽院、芭蕉、そして戦場に赴いた無数の兵士たち――彼らの魂に共鳴し続けた文学者の著作を読み、文学の本道を改めて辿る。
  • 里見弴 小津映画原作集  彼岸花/秋日和
    -
    小津安二郎は里見弴の小説をよく読み、「映画のシナリオのねたに」し、「良き友」となった。原作と銘打たれた表題二作に加え、「晩春」を見た里見が「原作料の半額くらいは貰ってもよさそうだ」と小津をからかったという「縁談窶」など中短篇、さらに小津への弔辞と追想エッセイを収録。文庫オリジナル。 〈解説・武藤康史〉
  • 新編 山頭火全集 1巻
    -
    1~8巻3,520~3,960円 (税込)
    山頭火研究の第一人者である村上護氏が監修・校訂した全集を基に、山頭火の俳句 、日記 を全て収録。俳人であり、研究者でもある坪内稔典氏による全巻解説を附す。全8巻のセット函、各巻に巻頭口絵、月報 あり。また山頭火がやって来る!!(坪内稔典氏推薦文より)
  • P+D BOOKS 筏
    -
    1巻770円 (税込)
    蝦夷に商圏を広げようとする近江商人の物語。 「東の地の適する産物を、西に運び、西の地に適する産物を、東に運びますれば、それぞれの地に最も適する産業が発達致します理でございまして……ところが、この蝦夷の地と申しますは……この広大な土地が殆ど白紙のままに残されているのでございます。」  近江商人の家に生まれた藤村与右衛門、孝兵衛の兄弟が、江戸末期、経済が混乱するなかで未来を切り拓いていく物語。  地図に魅せられ、旅をするのが大好きな与右衛門を差し置いて、浪人の新之助らとともに蝦夷に向かった孝兵衛。アイヌの人々から歓待を受けたり、巨大なアメリカの黒船と遭遇したりしながら、商売のタネを見出そうとするが――。  芥川賞候補作『草筏』に次ぐ、「商店もの」三部作の第2弾。
  • 月刊「潮」2023年5月号
    -
    1巻719円 (税込)
    月刊「潮」2023年5月号 主な内容 【特別企画】この国の未来予測図 AIがどんなに発達しても、よくも悪くも人間は変わらない。 東 浩紀 二〇二三年度の日本経済――その展望と課題。 熊谷亮丸 リミットは二〇二五年――待ったなしの少子化対策。 柴田 悠 【特集】今日から始める防犯対策 窃盗犯が侵入しにくい家づくりのコツ。 濱田宏彰 離れて暮らす親の安全を見守る最新ツール。 工藤広伸 【人間探訪】加藤登紀子 ロシアとウクライナに届け!「百万本のバラ」に込めた想い。 【対談】若松英輔 VS 中江有里 いのちの語らい――北條民雄のやむにやまれぬ思い。 【連載対談】高島礼子の歴史と美を訪ねて 作家にとって「自分の不幸は飯のタネ」なんです(笑)。 山口恵以子 VS 高島礼子 【連載ドキュメンタリー企画】  民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇 脳科学が教える「脱・三日坊主!」の秘策。 瀧 靖之 【ルポ】ひきこもり115万人の衝撃――対策の最前線を追う。 石井光太 【ルポ】SNS時代の闘病記――なぜ生きざまを配信するのか。 黒島暁生 【新連載小説】ウイルス 真山 仁 【好評連載】 ニッポンの問題点 二重作拓也 VS 田原総一朗/鎌田實の「希望・日本」 鎌田實/宿帳拝見――「あの人」が愛した湯 山崎まゆみ/Z世代のリアル 室橋祐貴/世界への扉 三浦瑠麗/トクサンの「人間野球」日誌 トクサン/池田思想の源流――『若き日の読書』を読む。 佐藤 優/真説!始皇帝 塚本青史 その他
  • 雲は美しいか
    -
    雲が和歌の歴史の中で、とりわけ別れの主題に関わって積み重ねた美を追想することでまた新たな作品を生む。その力学を解きほぐす。
  • 知と奇でめぐる近世地誌
    4.0
    地域への関心が多様な地誌、名所図会や諸国奇談を生み出した近世後期、各地の今と歴史に向かう視線は妖異や奇譚をどう扱ったか。その仕方に知のありかとその変容を読みとる。
  • 眠れなくなるほど面白い 図解 源氏物語
    3.0
    1巻990円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 平安時代に紫式部によって著された長編小説、日本古典文学の最高傑作といわれる『源氏物語』は、千年の時を超え、今でも読み継がれる大ベストセラー。光源氏、紫の上、桐壺、末摘花、薫の君、匂宮————古文の授業で興味を持った人も、慣れない古文と全54巻という大長編に途中で挫折した人も多いはず。本書は、登場人物、巻ごとのあらすじ、ストーリーと名場面を中心に解説。平安時代当時の風俗や暮らし、衣装やアイテム、ものの考え方も紹介。また、理解を助けるための名シーンの原文と現代語訳も解説。『源氏物語』の魅力をまるごと図解した、初心者でもその内容と全体がすっきり楽しくわかる便利でお得な一冊! 2024年NHK大河ドラマも作者・紫式部を描くことに決まり、話題、人気必至の名作を先取りして楽しめる。
  • 邪悪なる小説集
    -
    1巻715円 (税込)
    モチーフは、人が密かに持つ、邪悪な心――。見ず知らずの少女に銃で撃たれるために存在していく男を「銃をもつ少女」,自らの目を抉り、身体を消滅させてまで喝采を得ようとする役者を描く「再臨」、川上から流れてくる無数の水死体に覚悟をもって望む村の揺らぎを描く「流れる」など8作。あまたの「邪悪」を鮮烈に描く問題短編集。
  • 続・釣りの名著50冊
    -
    1巻1,683円 (税込)
    月刊つり人連載中で世良康さんが釣りにまつわる随筆、小説と多彩な文献を世良さんならではの視点でドラマチックにまとめている『釣本耽読』の単行本化第二弾。 連載100回のうち前作の単行本未収録の約50話分を掲載。

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  • 月刊「潮」2023年4月号
    -
    1巻620円 (税込)
    月刊「潮」2023年4月号 主な内容 【特別企画】これが日本の活きる道 ウクライナ危機の歴史的文脈とその教訓。 山内昌之 人権は大切、「人権力」はもっと大事。 筒井清輝 【特集】「復興」の、その先へ ≪対談≫福島イノベ構想は、「心の復興」と地域活性化の切り札。 戸田光昭 VS 石井啓一 ≪ルポ≫3・11から未来へ――三陸鉄道、出発進行! 柳川 優 【特集】デジタル社会の光と影 ≪座談会≫“妄想と分裂”の時代に言論は何ができるか。 開沼 博 VS 佐々木俊尚 VS 東畑開人 VS 與那覇 潤 「陰謀論」を信じやすい人、回避できる人。 秦 正樹 ≪連載対談≫ 今から知っておきたいメタバースの世界と人類の未来。  井上智洋 VS 田原総一朗 【連載ドキュメンタリー企画】  民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇 今こそ「家康」の理想と実践に学ぶべき時。 安部龍太郎 Z世代は未来を映す鏡?年長者は若者の声に耳を傾けよう。 原田曜平 【連載対談】高島礼子の歴史と美を訪ねて 山口恵以子 VS 高島礼子 【新連載小説】ウイルス 真山 仁 【ルポ】子供も大人も育てる少年野球チーム。 荒川 龍 【ルポ】年齢も障害も超えて――富山型デイサービスという選択。 石井光太 【好評連載】 鎌田實の「希望・日本」 鎌田實/宿帳拝見――「あの人」が愛した湯 山崎まゆみ/Z世代のリアル 室橋祐貴/世界への扉 三浦瑠麗/トクサンの「人間野球」日誌 トクサン/池田思想の源流――『若き日の読書』を読む。 佐藤 優/真説!始皇帝 塚本青史/他 その他
  • 教養としての芥川賞
    5.0
    1巻2,200円 (税込)
    1935年に創設されて以来、数々の文学シーンを演出してきた文学賞である芥川賞。あまたある受賞作のなかで、いまあらためて読まれるべき作品、小説の魅力や可能性を教えてくれる作品とは何か。 第1回受賞作の石川達三『蒼氓』から大江健三郎『飼育』、宮本輝『螢川』、多和田葉子『犬婿入り』、綿矢りさ『蹴りたい背中』、宇佐見りん『推し、燃ゆ』まで、23作品を厳選。あらすじと作品の背景を概説したうえで、社会状況も踏まえながら、作品や作家の内面・奥行きを文芸評論家と文学研究者が縦横に語り合う。 「芥川賞と三島賞、野間文芸新人賞」「卓抜な新人認知システム」などのコラムで芥川賞の意義も解説。芥川賞受賞作をめぐる対話を通して教養を深めるためのブックガイド。最良の「文学の航海図」を手にすることで、小説の多面的な読み方も身につく一冊。
  • 時間に抗う物語 文学・記憶・フェミニズム
    -
    1巻2,860円 (税込)
    ジェンダーや階級などの今日的な視点から、暴力をめぐる小説や思想を読み解くことはいかに可能なのか。他者の痛みを描く文学を介して、私たちがそれらの経験を分かち合うことはできるのか。 戦前のアナキズム思想やフェミニズム、プロレタリア文学、戦後の大江健三郎や井伏鱒二、井上ひさしの作品などを「暴力をめぐる記録/記憶」として読み解く。そして、「歴史」「戦前・戦後」などの時間の視点からそれらの作品や思想に介入し、批判的に検証する。 それらの実践を通して、女性への差別や抑圧される身体、歴史の語りとホモソーシャル、異性愛主義体制の再生産、戦争の記憶など、暴力やジェンダーの問題を私たちの目の前に出現させる。忘却に抗い、痛みの経験や暴力の痕跡を分かち持つための想像力を呼び起こす文学研究の成果。
  • 中野重治と朝鮮問題 連帯の神話を超えて
    -
    1巻3,080円 (税込)
    戦前にはプロレタリア文学運動に身を投じ、共産党員や政治家としても活躍した作家・中野重治。中野の著作は、天皇制との闘争や転向など、共産主義運動との関連で批評されてきたが、中野が敗戦後から晩年まで取り組んだ朝鮮問題の実態や全体像は語られてこなかった。 中野が書いた戦後のテクストにおける朝鮮や在日朝鮮人の言説を丹念に読み込み、安保闘争や浅間山荘事件、東西冷戦などの社会的な事件・状況を踏まえながら、彼の朝鮮認識の変容と実像を明らかにする。 植民地主義やナショナリズム、転向、親日/反日、民族的連帯など、朝鮮や在日朝鮮人をめぐる諸問題に誠実に向き合い、それまでにない連帯のありようを模索した中野の思想的・政治的な実践が示す可能性を浮かび上がらせる。
  • 郊外の記憶 文学とともに東京の縁を歩く
    4.0
    1巻3,300円 (税込)
    戦後の郊外住宅地の開発は、そこにあった地域生活を大きく変容させ、平板で奥行きがない空間を作り出してきた。一方で、近年では郊外や街の何げない場所に過去の痕跡を探り、その土地の固有性に光を当てる「街歩き」や「聖地巡礼」が注目されてもいる。では、郊外という均質な空間に眠る固有性は、どうすれば掘り起こすことができるのだろうか。 多和田葉子や三浦しをん、北村薫が東京の郊外を舞台に描く小説を読み、その街を実際に訪れ、ありふれた風景のなかを1人でゆっくり歩く。そしてあらためて小説を読み、また街を歩く――。この実践を繰り返すことで、場所・時間・物語の交差点に浮かび上がる「土地の記憶」に光を当てる。 東京の縁を読むことと歩くことを通して、郊外に眠る戦争の残痕や失われた伝統、開発の記憶、人々の生活史をよみがえらせ、「均質な郊外」に別のリアリティーや可能性を浮上させる。
  • 〈怪異〉とミステリ 近代日本文学は何を「謎」としてきたか
    3.5
    近年、ミステリジャンルでの「怪異」の増殖が目立つ。探偵小説や推理小説など、人智による「謎」の「合理的解明」を主眼としたフィクション・ジャンルであるミステリは、人智が及ばない「非合理」な存在である怪異・怪談・怪奇幻想・ホラーとどのように切り結んできたのか。 岡本綺堂、江戸川乱歩、横溝正史、夢野久作、海野十三、久生十蘭、戸川昌子、小野不由美、綾辻行人、京極夏彦などのミステリの代表的な作家の作品はもちろん、四代目鶴屋南北や芥川龍之介、「故人サイト」やゲーム「逆転裁判」シリーズなどのテクストに潜む怪異を丁寧に分析する。 ミステリというジャンルで展開される「怪異」の 拡散と凝集、合理と非合理の衝突から、日本のミステリ小説の潮流を捉え返し、近現代日本の文化表象の変容をも明らかにする。
  • プロレタリア文学とジェンダー 階級・ナラティブ・インターセクショナリティ
    -
    大正期から昭和初期のプロレタリア文学運動は労働者階級の現実を描く文学実践だが、そのジェンダー構造については十分に問われてきたとはいえない。プロレタリア文学をジェンダーというレンズを通してみたとき、階級と性にはどのような関係性が現れるのだろうか。 小林多喜二や徳永直、葉山嘉樹、佐多稲子、吉屋信子、山川菊栄など、大正から昭和初期の日本のプロレタリア文学を中心に、ジェンダー批評の観点からその実践を読み解く。弱者が権利を求める階級闘争の渦中でさえ、周縁化されたり、ケアとしての役割を求められたりする女性の姿を切り取る文学作品からは、階級闘争におけるジェンダー問題にとどまらず、「階級闘争自体のジェンダー化」というべき複合的な課題がみえてくる。 「階級」「労働運動」という論点とジェンダーやセクシュアリティ、さらに民族やコロニアリズムなどの論点の交差=インターセクショナリティにも着目して、プロレタリア文学が内包する問題と闘争の可能性を描き出す。
  • 構造としての語り・増補版
    -
    1巻6,600円 (税込)
    文学作品の作者とは何者であり、読者とは、また何者なのか。 〈作者〉と〈読者〉の相互作用としての〈書く〉ことと〈読む〉ことを捉え返すことを通じて、エクリチュール(文字表現)の文字の連なりのなかに埋もれた意味やイメージをたどる。近代文学研究の泰斗のデビュー作を増補して復刊。 宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を呼び水にして、近代小説を築き上げた二葉亭四迷の『浮雲』や坪内逍遥『小説神髄』、森鴎外『舞姫』、夏目漱石『坊っちゃん』、さらには横光利一『蝿』、にいたるまでのさまざまな作品を、クリステヴァやボードリヤール、バルトらの文学論も援用しながら多元的で重層的に読み込み、近代日本文学の〈語りの構造〉を解明する記念碑的な論文集。
  • 万葉の心
    -
    1巻750円 (税込)
    男女の愛、自然との交感、神々への祈り――生きる喜びと哀しみを歌い、日本人の心の原型を刻む古典『万葉集』。新元号「令和」の典拠として改めて注目を集める歌集の世界を、国文学研究の第一人者が解き明かす。「愛と死」など十のテーマで万葉びとの生きた時代へいざない、歌の楽しみをガイドする。やさしく格調高い文章で綴られた『万葉集』入門の決定版。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • 日本語をもっとつかまえろ!
    3.8
    1巻1,540円 (税込)
    「今年の新語2021」選考委員で、『三省堂国語辞典』の編さん者・飯間浩明さんによる 面白日本語読本、第2弾! ◎「なので」「~ましょう」の使い方で、その人の年齢がわかる! ◎「デコる」(大正時代)「タクる」(昭和時代)「タピる」(平成時代)…辞書に載りそうなのはどれ? ◎「終息」「収束」どうちがう…「勢いがあったものが終わる」「広がったものをおさめる、おさまる」 ◎同音異義語が多いわけは、日本人が中国語の発音の細かい違いがわからなかったから! ◎「さくら・かしわ・ぼたん」肉と動物の関係は…「馬肉・鶏肉・猪肉」! ◎「サメ」は近畿や四国では「フカ」、北陸や山陰では「ワニ」! ◎男子が「僕」というようになったのは明治時代から、自分のことを「わたし」というようになったのは 江戸時代から。奈良時代には、自分のことは「わ」、相手は「な」。 ◎「〃」、実は日本生まれでなく、西洋からきた「ディットマーク」 ◎十二支に猫が入っているのは…「ベトナム」! ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • 瘋癲老人日記
    -
    「不能ニナツテモ或ル種ノ性生活ハアルノダ―――」。七十七歳の卯(うつ)木(ぎ)は嫁の颯(さつ)子(こ)の若さと驕慢さにあこがれ、変形的間接的方法で性的快楽を得ようとする。性に執着する老人を戯画的に描き出した晩年の傑作長篇。単行本未収の随筆「老後の春」と絶筆の随筆「七十九歳の春」を収め、詳細な註釈を加えた。初刊本からとりなおした美麗な棟方志功による板画二十余点を収載。吉行淳之介、千葉俊二による解説つき。
  • 島のエアライン(上)
    -
    1~2巻880円 (税込)
    人口15万人の島が、85億円の空港を建設し、自前の飛行機を飛ばす!?天草エアラインの挑戦の物語。 天草ゆかりの知事の強力なリーダーシップで、地元の夢・天草空港は実現に向け、動き始める。議会の反対派、一部地権者などを数年がかりで説得し、建設工事が始まるが、予定される路線の厳しい採算性とおりからの航空不況で、就航する航空会社が見つからない。熊本県庁は「7人のサムライ」を起用し、独自の航空会社立ち上げへと舵を切る。果たして「島のエアライン」は、国の審査に合格し、九州の空へ飛び立つことができるのか!? 【目次】 プロローグ 第1章 堤義明と細川護熙 第2章 ダッシュ8 第3章 七人のサムライ 第4章 機体到着 第5章 空港開港 第6章 星空の整備作業 第7章 拝啓、久米宏様 【著者】 黒木亮 1957年、北海道生まれ。早稲田大学法学部卒、カイロ・アメリカン大学大学院(中東研究科)修士。都市銀行、証券会社、総合商社に23年あまり勤務し、国際協調融資をめぐる攻防を描いた『トップ・レフト』で作家デビュー。主な作品に『巨大投資銀行』『鉄のあけぼの』『法服の王国』など。早稲田大学時代は箱根駅伝に2度出場し、『冬の喝采』で自身の競技生活を描いた。1988年から英国ロンドン在住。
  • 待つ(乙女の本棚)
    3.9
    1巻1,980円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人気シリーズ「乙女の本棚」第30弾は、文豪・太宰治×イラストレーター・今井キラのコラボレーション! 小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。 ああ、私は一体、何を待っているのでしょう。 毎日、毎日、駅にまだ見ぬ人を迎えにいく女性。今日も彼女は、駅の冷いベンチに坐っている。 太宰治の名作が、他の追随を許さない独自の空気感で、世界中のロリータ少女たちから支持され続け、本シリーズでは太宰治『女生徒』を担当する大人気イラストレーター・今井キラによって描かれる。 名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。 自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
  • 現代ミステリとは何か 二〇一〇年代の探偵小説
    -
    ミステリの形式や題材を更新しつつ、ジャンル外の諸要素も取り入れた現代ミステリを気鋭の作家10人から見定めるミステリ論集 ゲームやネット文化など周辺ジャンルと過去の遺産をともに取り込みながらも、独自の拡大と発展を続けるミステリ。特殊設定ミステリや異能バトルミステリといった二〇一〇年代の潮流を踏まえ、発展を牽引する代表作家を論じ尽くす。

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  • いちにち,古典 〈とき〉をめぐる日本文学誌
    3.5
    誰にも等しく訪れる一日という時間を,見ぬ世の人々はいかに過ごしていたのだろう.暁の別れを描いた『源氏物語』.白昼堂々と跋扈する不気味な強盗.夕暮れに感じる人の命のはかなさ.月や夜景を愛でるこころ.──古典文学のなかの「とき」に眼を凝らし,そこに息づく人々の生きざまや感性を活写する.時を駆ける古典入門!

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  • 黄色い家
    3.9
    1巻2,090円 (税込)
    2020年春、惣菜店に勤める花は、ニュース記事に黄美子の名前を見つける。 60歳になった彼女は、若い女性の監禁・傷害の罪に問われていた。 長らく忘却していた20年前の記憶――黄美子と、少女たち2人と疑似家族のように暮らした日々。 まっとうに稼ぐすべを持たない花たちは、必死に働くがその金は無情にも奪われ、よりリスキーな〝シノギ〞に手を出す。歪んだ共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解へ向かい……。 善と悪の境界に肉薄する、今世紀最大の問題作!
  • ひとつにならない 発達障害者がセックスについて語ること
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    脳も、セックスもいろいろだ。 だから、ひとつになんかならないし、なれないのだ。 空気が読めない、身体がうまく動かない、発達障害者のわたしはどう愛しあう? ASD(自閉スペクトラム症)・ADHD(注意欠如・多動症)の当事者が聞き書く、赤裸々な発達障害本。 「四〇歳で発達障害の診断を受け、過去のことを振りかえるにつれて、これまで謎だった、自分のさまざまな言動の謎が解けてきた。恋愛に発展しそうなコミュニケーションが発生しても「空気を読めない」し、性交渉の場面で、奇妙なことに「こだわり」を発揮してしまう。というのも、自閉スペクトラム症があると、標準的なコミュニケーションが困難になって、一般的には理解されにくい嗜好に支配されるからで、注意欠如・多動症があると、注意が拡散したり、衝動的に行動に出たり、過剰に動き過ぎてしまうからだ。 性交渉では、他者と出会い、生身の自分をさらけだして(どの程度かは、その人自身にも、そのつどの相手にもよる)、仲を深めていき、一緒に気持ち良くなるための擦りあわせが必要になる。それは発達障害者にとって、もっとも苦手なことの集合体といえるかもしれない、と私は考える。おまけに、発達障害者にはジェンダーやセクシュアリティの揺らぎを抱えている者が多くいて、それが状況を余計にややこしくする。 定型発達者(発達障害がない人たち)から見れば、私たちの挙動は奇行まみれに見えるだろう。実際、私はいまでも──性に関する場面に限ったことではないけれど──貴公子ならぬ奇行士だ。 しかし、思えばおかしなことではないだろうか。性の問題は非常に切実なはずなのに、しかも発達障害に関する本は世にあふれるほど出ているのに、「障害者と性」はタブー視されがちで、発達障害者の性行動について詳しく掘りさげた本はほとんど見当たらない。はたして、仲間のみんなはどうしているのだろうかという真剣な思いから、そして、もちろん多少あった単純な好奇心からも、この企画は始まった。」(「はじめに」より) 【目次】 【目 次】 はじめに 序 章 横道誠のヰタ・セクスアリス 第一章 パンセクシャルの白髪葱さん 第二章 元プレイボーイの青さん 第三章 ノンバイナリーのしぇるどんさん 第四章 愛の当事者研究に励む鷹村了一さん 第五章 元セックス依存症者の唯さん 第六章 リスセクシュアルのぷるもさん 第七章 シロウト童貞の数独さん  第八章 メンヘラな姫野桂さん おわりに
  • 月刊「潮」2023年3月号
    -
    1巻620円 (税込)
    月刊「潮」2023年3月号 主な内容 【特別企画】「困難な時代」の突破口 国家間の対立を超克する文化の力。 青木 保 暮らしを支える「物流」を持続可能にする方途。 首藤若菜 ≪連載対談≫ 銀行にも黒船襲来!生き残れるか、淘汰されるのか?  山本康正 VS 田原総一朗 【特集】地方政治の最前線 ≪ルポ≫誰もが安心して暮らせる街に――福岡の挑戦。 中野千尋 鶴見川から始まった神奈川公明党の防災対策。 鈴木秀志 【特集】人材と教育の天地 福島県 ≪対談≫「美しい福島」の風景と温かい人柄を後世に伝えたい。 安孫子 亘VS 大林素子 新撰組と白虎隊――会津から学ぶ歴史の教訓。 今村翔吾 心に響く「合唱」の真髄は、音楽への誠実さ。 菅野正美 脈々とつながる「駅伝王国」のタスキ。 山崎理史 故郷の“匂い”と“音”と“味”にいつもほっとする。 石田重廣 【連載ドキュメンタリー企画】  民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇 【ルポ】団結と攻めの走りで四年連続シード権を獲得した創大駅伝部。 ――箱根駅伝ドキュメント 酒井政人 【連載対談】高島礼子の歴史と美を訪ねて 古川智映子 VS 高島礼子 【新連載】Z世代のリアル 室橋祐貴 【新連載小説】ウイルス 真山 仁 【ルポ】子供も大人も育てる少年野球チーム。 荒川 龍 【ルポ】欠損した身体を補う「エピテーゼ」は、心も埋め合わせる。 黒島暁生 【ルポ】年齢も障害も超えて――富山型デイサービスという選択。 石井光太 【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座 ネットの世界でも“ピンピン”活躍する元気高齢者たち。 鎌田 實 【好評連載】 宿帳拝見――「あの人」が愛した湯 山崎まゆみ/世界への扉 三浦瑠麗/他 その他
  • ソーダ水の殺人者
    -
    1巻660円 (税込)
    僕は微笑みながらターゲットの心臓を撃つ殺し屋。ある日、悪魔を自称する子供から仕事を依頼されるが、その相手は全員、自分のコピー人間だった。彼らは互いの存在を知ることもなく、役者やキャバクラ嬢のヒモや僻地の医師として生きていた。僕は自身のアイデンティティを確かめるかのように一人ひとり抹殺していく。心臓を撃たれた彼らの体はソーダ水みたいに発泡し、消えていった。だが、やがて僕は自分もコピー人間の殺し屋に狙われていることに気がつく。それは、同じDNAを持つ殺し屋たちが、知恵と戦闘技術とフェイクを駆使して殺し合うサバイバルゲームの始まりだった。
  • 北條民雄集
    4.8
    北條民雄(1914-37)は19歳でハンセン病の宣告を受け全生病院に入院してから僅か三年半で夭折した.隔離された療養所で様々な差別・偏見に抗しつつ身を刻むようにして記された彼の言葉は絶望の底から復活する生命への切望を証しする文学であった.川端康成によって見出されたこの稀有の作家の文章を,小説,童話,随筆,書簡,日記から精選する.

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  • 直木賞をとれなかった名作たち
    3.0
    1巻1,870円 (税込)
    直木賞をとってしかるべきだった83作品を独自基準で選出。理屈抜きに面白い名作を紹介し、文壇のこぼれ話を交え昭和から現在までの文学史を裏側から描き出す。
  • パウル・ツェランと中国の天使
    3.8
    コロナ禍のベルリン。若き研究者のパトリックはカフェで、ツェランを愛読する謎めいた中国系の男性に出会う。 “死のフーガ”“糸の太陽たち”“子午線”……2人は想像力を駆使しながらツェランの詩の世界に接近していく。 世界文学の旗手とツェラン研究の第一人者による「注釈付き翻訳小説」。
  • 月刊「潮」2023年2月号
    -
    1巻620円 (税込)
    月刊「潮」2023年2月号 主な内容 【特別企画】激動の世界と日本の岐路 東アジアの平和を保つ「抑止力」を構築せよ。 船橋洋一 「連亜連欧」という時代の波の先端をつかめ。 進藤榮一 気候変動問題に声をあげる若者たちとの対話。 斎藤幸平 【特集】いま政治がすべきこと ≪対談≫“子育て応援”は少子化ニッポンの最大のテーマ。 駒崎弘樹 VS 石井啓一 ≪ルポ≫地域発の教育改革――相模原市の挑戦。 中野千尋 【特集】歴史から現代を見る ≪対談≫現代の閉塞感から解放される『三国志』の痛快さ。 塚本青史VS 砂原浩太朗 ≪対談≫日露戦争から学ぶ、戦争を止める“知恵”。 安部龍太郎 VS 佐藤 優 【新連載】Z世代のリアル 室橋祐貴 【連載ドキュメンタリー企画】  民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇 【特別寄稿】井上尚弥VSバトラー観戦記 天野純希 【クローズアップ】大野俊三 被災地に響き渡れ!希望のトランペット。 【人間探訪】湯川れい子 【アスリート列伝】高梨沙羅 【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座 今日から始められる「薬膳」で“良い老い方”をしよう。 麻木久仁子 【好評連載】 ニッポンの問題点 加藤真平 VS 田原総一朗/鎌田實の「希望・日本」 鎌田 實/宿帳拝見――「あの人」が愛した湯 山崎まゆみ/高島礼子の歴史と美を訪ねて 古川智映子VS 高島礼子/世界への扉 三浦瑠麗/トクサンの「人間野球」日誌 トクサン/池田思想の源流――『若き日の読書』を読む 佐藤 優/真説!始皇帝 塚本青史 その他
  • 決定版 小泉八雲全集
    -
    出版社の通信員として来日後、日本に帰化して『怪談』や日本に関する随筆など数多くの著書を著し、日本を世界に紹介した小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)。その初期から晩年までの小説、随筆など約80作品を収録した決定版小泉八雲全集。 ■目次 【怪談】 はしがき 耳なし芳一の話 おしどり お貞の話 乳母桜 かけひき 鏡と鐘の 食人鬼 ムジナ ろくろ首 葬られた秘密 雪おんな 青柳の話 十六桜 安芸乃助の夢 力ばか ひまわり 蓬莱 蝶 蚊 蟻 【奇談】 狐の話 川の子供 守られた約束 破られた約束 鳥取の布団の話 幽霊滝の伝説 常識 普賢菩薩の伝説 梅津忠兵衛の話 因果話 死骸に乗る者 忠五郎の話 ちんちん小袴 若返りの泉 化け蜘蛛 妖魔詩話 【東の国から】 夏の日の夢 九州の学生とともに 博多にて 死生に関するいくつかの断想 石仏 赤い婚礼 男子の本懐 勇子 【その他怪談・随筆】 秋月先生の古稀を祝して 生霊 おかめのはなし おしどり 雉子のはなし 術数 常識 死霊 茶碗の中 忠五郎のはなし 停車場にて 手紙 蠅のはなし 橋の上で 葬られたる秘密 耳無芳一の話 貉 無法な火葬 明治三十四年東京帝国大学文学部卒業生に 夜光虫 夜光蟲(旧字旧仮名) 幽霊滝の伝説 雪女 ろくろ首 【関連作品】 父八雲を語る(稲垣巌) 思い出の記(小泉節子) 小泉八雲の家庭生活(萩原朔太郎) 小泉八雲に就てのノート(佐藤春夫) 小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」(寺田寅彦) 綜合大学の図書(会津八一)
  • 決定版 海野十三全集
    -
    『蝿男』『火星兵団』などのSF小説、推理小説、科学小説を精力的に執筆し、「日本SF小説の父」とも呼ばれる海野十三。初期から最晩年までの小説・随筆など約200作品を収録した決定版海野十三全集。 ■目次 【小説】 ある宇宙塵の秘密 暗号音盤事件 生きている腸 浮かぶ飛行島 宇宙女囚第一号 宇宙尖兵 宇宙の迷子 烏啼天駆シリーズ  1 奇賊は支払う  2 心臓盗難  3 奇賊悲願  4 暗号の役割  5 すり替え怪画 英本土上陸戦の前夜 恐しき通夜 骸骨館 階段 怪鳥艇 海底大陸 海底都市 鍵から抜け出した女 火星探険 『火星兵団』の作者の言葉 火星兵団 火葬国風景 雷 火薬船 棺桶の花嫁 間諜座事件 キド効果 疑問の金塊 恐怖の口笛 恐龍艇の冒険 恐竜島 金属人間 金博士シリーズ  1 のろのろ砲弾の驚異  2 人造人間戦車の機密  3 独本土上陸作戦  4 今昔ばなし抱合兵団  5 毒瓦斯発明官  6 戦時旅行鞄  7 大使館の始末機関  8 時限爆弾奇譚  9 地軸作戦  10 不沈軍艦の見本  11 共軛回転弾 空気男 空襲下の日本 空襲警報 空襲葬送曲 空中漂流一週間 空中墳墓 くろがね天狗 軍用鮫 軍用鼠 幸運の黒子 洪水大陸を呑む 国際殺人団の崩壊 壊れたバリコン 最小人間の怪 殺人の涯 三角形の恐怖 三十年後の世界 三十年後の東京 三人の双生児 地獄街道 『十八時の音楽浴』の作者の言葉 十八時の音楽浴 少年探偵長 白蛇の死 新学期行進曲 人造人間の秘密 深夜の市長 赤耀館事件の真相 雪魔 一九五〇年の殺人 千年後の世界 大宇宙遠征隊 大空魔艦 第五氷河期 大脳手術 太平洋魔城 太平洋雷撃戦隊 第四次元の男 『地球盗難』の作者の言葉 地球盗難 地球発狂事件 地球要塞 地球を狙う者 地底戦車の怪人 超人間X号 諜報中継局 沈没男 月世界探険記 電気看板の神経 電気鳩 電気風呂の怪死事件 透明人間 透明猫 時計屋敷の秘密 特許多腕人間方式 仲々死なぬ彼奴 二、〇〇〇年戦争 脳の中の麗人 一坪館 氷河期の怪人 ヒルミ夫人の冷蔵鞄 ふしぎ国探検 不思議なる空間断層 放送された遺言 帆村荘六シリーズ  麻雀殺人事件  省線電車の射撃手  ネオン横丁殺人事件  振動魔  西湖の屍人  爬虫館事件  赤外線男  地中魔  崩れる鬼影  ゴールデン・バット事件  柿色の紙風船  蠅  俘囚  人間灰  流線間諜  獏鸚  人造人間事件  蠅男  東京要塞  暗号数字  街の探偵  怪塔王  人造人間エフ氏  什器破壊業事件  爆薬の花籠  鬼仏洞事件  宇宙戦隊  鞄らしくない鞄  千早館の迷路  断層顔  地獄の使者  怪星ガン まだらのひも 豆潜水艇の行方 ○○獣 見えざる敵 密林荘事件 未来の地下戦車長 もくねじ 遊星植民説 幽霊船の秘密 四次元漂流 夜泣き鉄骨 予報省告示 霊魂第十号の秘密 人造人間殺害事件 【評論・随筆など】 あの世から便りをする話 海野十三氏の弁 海野十三敗戦日記 江戸推理川柳抄 科学が臍を曲げた話 科学時潮 科学者と夜店商人 恐怖について 三重宙返りの記 十年後のラジオ界 人造物語 人体解剖を看るの記 心霊研究会の怪 成層圏飛行と私のメモ 探偵会話 下駄を探せ 探偵小説と犯罪事件 寺田先生と僕 白銅貨の効用 発明小僧 麻雀インチキ物語 南太平洋科学風土記 虫喰い算大会 虫太郎を覗く 虫太郎の追憶 名士訪問記
  • 決定版 織田作之助全集
    -
    「夫婦善哉」で文壇に衝撃を与え、太宰治、坂口安吾と並ぶ無頼派作家として活躍した織田作之助。初期から最晩年までの小説・随筆など80作品以上を収録した決定版織田作之助全集。 ■目次 秋の暈 秋深き アド・バルーン 雨 雨(初出) 馬地獄 大阪の恩人 大阪の顔─法善寺─ 大阪の可能性 大阪の指導者 大阪発見 大阪の憂鬱 大阪論 鬼 可能性の文学 髪 蚊帳 勧善懲悪 昨日・今日・明日 木の都 郷愁 経験派 競馬 好奇心 五代友厚 婚期はずれ 西鶴新論 猿飛佐助 四月馬鹿 実感 終戦前後 十八歳の花嫁 ジュリアン・ソレル 勝負師 神経 青春の逆説 世相 俗臭 それでも私は行く 武田麟太郎追悼 起ち上る大阪 旅への誘い 中毒 聴雨 妻の名 天衣無縫 電報 東京文壇に与う 土足のままの文学 土曜夫人 二流文楽論 猫と杓子について ひとりすまう ヒント 文学的饒舌 文楽の人 報酬 放浪 放浪(初出) 僕の読書法 星の劇場 螢 道 道なき道 民主主義 夫婦善哉 眼鏡 面会 夜光虫 薬局 雪の夜 妖婦 吉岡芳兼様へ 四つの都 夜の構図 六白金星 わが文学修業 わが町 わが町(初出) 私の文学 【関連作品】 反スタイルの記(坂口安吾) 織田君の死(太宰治)
  • 小川未明童話集 赤いろうそくと人魚・野ばらなど
    3.5
    1巻1,287円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 今届けたい「野ばら」、「赤いろうそくと人魚」など小川未明の不朽の名作12話・生誕140年を迎えた、小川未明の不朽の名作12話を収録した童話集。・「赤いろうそくと人魚」「野ばら」「月夜とめがね」「どこかに生きながら」など、時を越えて、弱き者に寄り添う珠玉の作品を集めました。・新潟県上越市に生まれ、雪国の自然や命の儚さを描いた未明童話を、柊有花が大胆で柔らかな構図で、美しく表現。・巻末に、各話の<解説>と、作者と物語の背景を知ることができる<「小川未明」と文学の世界>を写真付きで掲載。・漢字はすべてふりがな付き。・小学生から大人まで、一生のうちに何度でも繰り返し味わえる一冊。「赤いろうそくと人魚」「野ばら」「月夜とめがね」「どこかに生きながら」など、時を越えて、弱き者に寄り添う小川未明の名作12話を収録。新潟県上越市に生まれ、“日本のアンデルセン”と称される小川未明。未明童話が放つ、ロマンとヒューマニズム、雪国の厳しい自然や命の儚さを、柊有花の大胆で柔らかな挿絵でお届けします。巻末には各話の<解説>と<「小川未明」と文学の世界>(写真付き)を掲載。漢字はすべてふりがな付き。小学生から大人まで、繰り返し味わえる一冊です。
  • 宮沢賢治童話集 猫の事務所・銀河鉄道の夜など
    -
    1巻1,287円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 未完の傑作「銀河鉄道の夜」、「猫の事務所」など宮沢賢治の名作6話・詩1編・約100年読み継がれている宮沢賢治の名作6話と、詩「星めぐりの歌」を収録した童話集。・巻末に、各話や未完の傑作「銀河鉄道の夜」と賢治の背景を知ることができる解説(写真付き)を掲載。・岩手の人や自然とともに生きた賢治の美しい童話を、日下明が詩情豊かに描きます。・漢字はすべてふりがな付き。・小・中学生から大人まで、一生のうちに何度でも繰り返し味わえる一冊。生と死を見つめ、“ほんとうの幸”を問いつづけた宮沢賢治。未完の傑作「銀河鉄道の夜」(新版:第四次原稿)をはじめ、「猫の事務所」、「なめとこ山の熊」など約100年読み継がれている宮沢賢治の名作6話と詩1編を収録した童話集。人間の真理を紡いだ多彩な童話を、日下明が美しく幻想的な絵で贈ります。巻末には各話の<解説>と<宮沢賢治と「銀河鉄道の夜」>(写真付き)を掲載。漢字はすべてふりがな付き。子どもから大人まで、繰り返し味わえる一冊です。
  • ミドリガメ症候群
    -
    1巻660円 (税込)
    比喩、ギャグ、アイロニー、そして一行完結の物語が散りばめられた不思議の国の短編集。西洋便器の蓋みたいな亀にしか話せない主人公と、類義語でしか話せない女性カウンセラーがセッションする「ミドリガメ症候群」。TV画面の中に世界を見る青年と、空を見ないためにパラソルを差す恋人とのささやかなラヴストーリー「モニター」。人、蛙、ダッチワイフ、霊などがボケまくるスラップスティック「ドーナッツ沼の黙示録」。読者はバーチャルと違和感が楽しい、スリリングな異世界へと招かれる。その時、あけられているのは、亀の蓋か、モニターの窓か、ドーナッツの穴か……。
  • Turn! Turn! Turn!
    -
    1巻1,650円 (税込)
    直木賞作家の最新エッセイ集。いつかは自分だけの一文に出会える。まずは求めよ。話はそれからだ。 小説と旅は似ている。物語を突き動かすのは葛藤だが、旅だってそうだ。私たちは、自分では処理もできなければ理解もできない衝動に突き動かされて最初の一文、もしくは最初の一歩を踏み出す。魂に抱えこんだ葛藤をどうにかなだめるために。小説と旅がこれからの私を定義していく。今回はその手始めだ。(本文より) 【目次】 1 転機はふいに霧の中から。台湾への旅がはじまりだ! 2 猫と始めた新しい暮らし第二の人生はここから。 3 子どもたちを育んだ町から新天地へ旅立ちのとき。 4 懐かしさと諦観とままならぬ世にも浮かぶ瀬あり。 5 酒なくて何がわが人生ぞプリミティブな酒に酔う日々。 あとがき 【著者】 東山彰良 1968年台湾生まれ。福岡市在住。2002年に第1回「このミステリーがすごい!」大賞銀賞・読者賞を受賞し、翌年『逃亡作法 TURD ON THE RUN』でデビュー。『路傍』で第11回大藪春彦賞、『流』で第153回直木三十五賞、『罪の終わり』で第11回中央公論文芸賞、『僕が殺した人と僕を殺した人』で織田作之助賞、読売文学賞、渡辺淳一文学賞を受賞。そのほか『どの口が愛を語るんだ』『怪物』など。
  • 決定版 二葉亭四迷全集
    -
    言文一致体の『浮雲』を発表し、日本近代小説の先駆けとなった二葉亭四迷。小説から随筆までを一冊に収録した二葉亭四迷全集の決定版です。 ■目次 浮雲 エスペラントの話 嫉妬する夫の手記 小説総論 旅日記 平凡 未亡人と人道問題 椋のミハイロ 遺言状・遺族善後策 余が言文一致の由来 予が半生の懺悔 余が翻訳の標準 露都雑記 私は懐疑派だ あいびき(ツルゲーネフ) 四日間(ガールシン)
  • 決定版 北大路魯山人全集
    -
    美食家・料理家・陶芸家・書道家など様々な分野で活躍した北大路魯山人。初期から晩年までの約200作品を収録した北大路魯山人全集の決定版です。 ■目次 【食】 明石鯛に優る朝鮮の鯛 味を知るもの鮮し 甘鯛の姿焼き アメリカの牛豚 鮎の食い方 鮎の試食時代 鮎の名所 鮎ははらわた 鮎を食う 洗いづくりの美味さ 洗いづくりの世界 鮑の水貝 鮑の宿借り作り 鮟鱇一夕話 生き烏賊白味噌漬け いなせな縞の初鰹 猪の味 インチキ鮎 薄口醤油 鰻の話 美味い豆腐の話 海にふぐ山にわらび 海の青と空の青 梅にうぐいす 欧米料理と日本 お米の話 お茶漬けの味 衰えてきた日本料理は救わねばならぬ 化学調味料 夏日小味 数の子は音を食うもの 家畜食に甘んずる多くの人々 家庭料理の話 カンナとオンナ 胡瓜 狂言『食道楽』 京都のごりの茶漬け くちこ 車蝦の茶漬け 高野豆腐 弦斎の鮎 小ざかな干物の味 個性 琥珀揚げ 昆布とろ 昆布とろの吸い物 西園寺公の食道楽 材料か料理か 残肴の処理 三州仕立て小蕪汁 山椒 山椒魚 椎茸の話 塩昆布の茶漬け 塩鮭・塩鱒の茶漬け 「春夏秋冬 料理王国」序にかえて 序に代えて 知らずや肝の美味 尋常一様 すき焼きと鴨料理―洋食雑感― 世界の「料理王逝く」ということから 雑煮 沢庵 筍の美味さは第一席 だしの取り方 田螺 探訪深泥池(みどろがいけ)の蓴菜(じゅんさい) 茶碗蒸し てんぷらの茶漬け デンマークのビール 東京で自慢の鮑 納豆の茶漬け 鍋料理の話 伝不習乎 握り寿司の名人 日本芥子 日本料理の基礎観念 日本料理の要点―新雇いの料理人を前にして― 人間が家畜食 海苔の茶漬け 白菜のスープ煮 鱧・穴子・鰻の茶漬け ハワイの食用蛙 蝦蟇を食べた話 美食多産期の腹構え 美食と人生 美食七十年の体験 一癖あるどじょう 美味放談 美味論語 河豚食わぬ非常識 河豚のこと 河豚は毒魚か 筆にも口にもつくす フランス料理について 不老長寿の秘訣 鮪の茶漬け 鮪を食う話 味覚の美と芸術の美 味覚馬鹿 道は次第に狭し 持ち味を生かす 湯豆腐のやり方 夜寒に火を囲んで懐しい雑炊 洛北深泥池の蓴菜 料理一夕話 料理芝居 料理する心 料理と器物 料理と食器 料理人を募る 料理の第一歩 料理の秘訣 料理の妙味 料理は道理を料るもの 料理メモ 料理も創作である 若鮎について 若鮎の気品を食う 若鮎の塩焼き 若狭春鯖のなれずし 私の料理ばなし 【陶】 愛陶語録 織部という陶器 窯を築いて知り得たこと 河井寛次郎近作展の感想 河井寛次郎氏の個展を観る 近作鉢の会に一言 芸美革新 乾山の陶器 古唐津 古器観道楽 古九谷観 古染付の絵付及び模様 古陶磁の価値 志野焼の価値 食器は料理のきもの 素人製陶本窯を築くべからず 瀬戸黒の話 瀬戸・美濃瀬戸発掘雑感 陶器鑑賞について 陶器個展に観る各作家の味 陶芸家を志す者のために 陶磁印六顆を紹介する なぜ作陶を志したか 日本のやきもの 備前焼 「明の古染付」観 余が近業として陶磁器製作を試みる所以 魯山人作陶百影 序 魯山人家蔵百選 序 私の作陶体験は先人をかく観る 私の陶器製作について 【書】 一茶の書 遠州の墨蹟 覚々斎原叟の書 鑑賞力なくして習字する勿れ 現代能書批評 芸術的な書と非芸術的な書 習書要訣 春屋の書について 書道習学の道 書道と茶道 書道を誤らせる書道奨励会 高橋箒庵氏の書道観 南浦紹明墨蹟 能書を語る 人と書相 美術芸術としての生命の書道 墨蹟より見たる明治大正の文士 牧渓の書の妙諦 柳宗悦氏の筆蹟を通じその人を見る よい書とうまい書 魅力と親しみと美に優れた良寛の書 良寛様の書 良寛の書 【美】 雅美ということ 感想 坐辺師友 小生のあけくれ 青年よ師を無数に択べ 魂を刳る美 現代茶人批判 茶美生活 掘出しは病気の元
  • 決定版 山川方夫全集
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    都会的な作風で戦後ショート・ショートの名手として名を馳せた山川方夫。初期から晩年までの約40作品を収録した山川方夫全集の決定版です。 ■目次 愛のごとく 朝のヨット 暑くない夏 あるドライブ 海を見る 演技の果て 煙突 お守り 夏期講習 軍国歌謡集 Kの話 最初の秋 親しい友人たち  待っている女  恐怖の正体  博士の目  赤い手帖  蒐集  ジャンの新盆  夏の葬列  はやい秋  非情な男  菊  メリイ・クリスマス  愛の終り 十三年 新年の挨拶 その一年 他人の夏 千鶴 展望台のある島 トンボの死 箱の中のあなた 春の驟雨 一人ぼっちのプレゼント 昼の花火 歪んだ窓 予感 ロンリー・マン
  • 月面文字翻刻一例
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    1巻1,760円 (税込)
    いま最も注目される歌人・作家、川野芽生、待望の初掌編集。 誰もが探していたのに見つからなかったお話たちが、こうして本に育っていたのをみつけたのは、あなた。──円城塔 第65回現代歌人協会賞を受賞した歌集『Lilith』など、そのみずみずしい才能でいま最も注目される歌人・作家、川野芽生。 『無垢なる花たちのためのユートピア』以前の初期作品を中心に、「ねむらない樹」川野芽生特集で話題となった「蟲科病院」、書き下ろしの「天屍節」など全51編を収録した待望の初掌編集。 【目次】 Ⅰ 月面文字翻刻一例 月面文字翻刻一例 月の鱗粉 水死 月の夜に 闇の夜に 廃世 月よりもやすらかに 闇の夜に貴方は やわらかい兄 遠き庭より Ⅱ 眠られぬ夜と昼のための物語 不寝番 みどりの狼 陽宮 シメール、帰還兵 上陸 鳥と男と 棲まうもの 塔 黄金の鬣 火とカサンドラ Ⅲ 本盗人 本盗人 花兵 水墓 多情 砂の両手 ものがたりたちの森 女の子たちは工場を出て 薔薇の治世とその再来 いつかゆく水辺へ 星々の沈黙 やまなみ 雑草のように 楽園より 人形遣い 水宴 Ⅳ 桜前線異状なし ごっこ遊び 雑踏の中で 抽斗 砂味 雨の降る場所 柘榴石の夜に 夢のなかで 夏より夏 夏の雨降る 昼の交錯 眠りの地上階 逃亡 さよなら鳥たち 桜前線異状なし Ⅴ 蟲科病院 天屍節 蟲科病院 【著者】 川野芽生 1991年神奈川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科在籍中。2017年、「海神虜囚抄」(間際眠子名義)で第3回創元ファンタジイ新人賞の最終候補に選出される。2018年、「Lilith」30首で第29回歌壇賞を受賞し、2020年に第一歌集『Lilith』(書肆侃侃房)を上梓。同書は2021年に第65回現代歌人協会賞を受賞。2022年、短篇集『無垢なる花たちのためのユートピア』(東京創元社)を刊行した。
  • 夜叉ヶ池(乙女の本棚)
    3.8
    1巻1,980円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人気シリーズ「乙女の本棚」第29弾は、文豪・泉鏡花×イラストレーター・しきみのコラボレーション! 戯曲としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。 人の生命のどうなろうと、それを私が知る事か! ......恋には我身の生命も要らぬ。 竜神が住むといわれる夜叉ヶ池。1日3回鐘を撞かなければ、池から津波が起こり、村は水の底に沈んでしまうという言い伝えがあった。 泉鏡花の名作が、有名ゲームのキャラクターデザインなどで知られ、本シリーズでは萩原朔太郎『猫町』、『詩集『青猫』より』、江戸川乱歩『押絵と旅する男』、夏目漱石『夢十夜』、坂口安吾『桜の森の満開の下』、谷崎潤一郎『魔術師』を担当する大人気イラストレーター・しきみによって描かれる。 名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。 自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
  • 古典と日本人~「古典的公共圏」の栄光と没落~
    3.0
    高等教育の古文・漢文不要論が唱えられる今、古典は本当に必要なのか。日本において古典が成立した経緯を辿りながら、そもそも「古典」とは何かを考える。一般社会通念としての「古典」とは、歴史の中で他者の視線に耐え抜いた書物を指すことが支配的であるが、本書では、本来の「古典」には明確な基準があったことを明らかにする。「古典の日本史」を踏まえつつ、日本人にとっての「古典」や「教養」のあり方を問う一冊。
  • 月刊「潮」2023年1月号
    -
    1巻620円 (税込)
    月刊「潮」2023年1月号 主な内容 【特別企画】2023年の潮流を読む 「政治と宗教」から考える、この国の人権感覚。 三浦瑠麗 2023年の世界の「10大リスク」――その時、日本は。 鈴木一人 世界規模の多重危機と少子高齢化対策へ、いま政治がすべきこと。 高木陽介 ≪対談≫「教科書」のない教育で子どもの生きる力を伸ばせ。 中邑賢龍 VS 田原総一朗 【特集】浪漫と伝説の理想郷 岩手県 ≪インタビュー≫岩手山はいつも見守ってくれている。 福田こうへい 岩手は歴史と文学が彩る日本の原風景。 内館牧子 地域医療の担い手に育むケア・スピリット。 濱中喜代 日本で最初の“国際人”新渡戸稲造。 藤井 茂 「賢治さん」の作品と心をいまに伝える。 宮澤和樹 啄木を知ることは「人間」を知ること。 山本玲子 なぜ岩手から逸材が陸続と輩出されるのか。  ≪野球編≫及川彩子  ≪ウインタースポーツ編≫齊藤大樹 【新連載】Z世代のリアル 室橋祐貴 【連載ドキュメンタリー企画】  民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇 【人間探訪】吉田鋼太郎 【対談】「温泉」は、人生の痛みも悲しみも癒してくれる。 麻倉未稀VS 山崎まゆみ 【ルポ】初の伊勢路を駆け抜けた創大駅伝部の秘めた力。 全日本大学駅伝ダイジェスト 酒井政人 【連載】鎌田實の「希望・日本」 鎌田 實 【特集】世界の中のニッポン ≪ルポ≫沖縄移民の子が“父祖の地”に帰るアイデンティティーの祭典。 三山 喬 ≪ルポ≫キッチンカーがつないだウクライナと日本。 粟野仁雄 【不定期連載】日本の島を旅する・番外編 オーストラリア・フレーザー島 山口由美 【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座 その他
  • うま――馬に乗ってこの世の外へ――
    5.0
    今年3月、テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」で本物と鑑定され大反響を呼んだ、井上ひさしの未発表戯曲。没後12年にして最新作! 佐々木喜善が収集した伝承・昔話をまとめた『聴耳草紙』の一編「馬喰八十八」をベースに大胆な創意を盛り込んだ作品だ。舞台は「羽前の国、小松郷」。現在の山形県川西町、井上ひさしの出身地。時は「156…年」。病気の老婆を連れて、馬一頭と村にやってきた太郎。村の有力者・横暴な松左エ門は、この馬が黄金のくそをすると聞き、太郎から無理矢理買い上げる。しかし黄金を出さないため馬は殺されてしまう。その後、太郎は巧みなうそを重ねて、松左エ門をはじめとする村人からまきあげ大金を手にしながら、ついに復讐を果たす。太郎の悪漢ぶりが痛快なピカレスク物語。 第一稿、昭和34年6月21日。没後12年にして、井上戯曲ファン垂涎の最新作!
  • 天国の水族館
    -
    1巻660円 (税込)
    ある日、妻は僕が可愛がっていた熱帯魚を天ぷらにすると家出した。「あなたは私のことなんて、まるで分かっていないのよ、だから、私を捜して」妻はゲームを楽しんでいるかのように電話してくる。雨が降り続く東京の街並みは、青く深い海の底のようだ。やがて僕は売春クラブ「マーメイド」にたどり着く。そこでは人間たちが魚のように回遊し、浮遊し、時に互いを捕食し合っていた。いつか僕達は天からの投網ですくわれ、天国の水族館に迎えられるのか。喪失と再生の波間で漂うファンタジー&ミステリー。
  • チューリップ・ガーデンを夢みて
    -
    1巻660円 (税込)
    安藤永遠(アンドウトワ)は、飲む(酒)、打つ(パチンコ)、売る(男あそび)を信条としている破天荒ギャル。彼女が恋するのは、トイレの水を流さず、動物にしか発情しないダメ男のコウさんだ。そんな二人が、UFOでやって来た宇宙人によって、人類の代表に選ばれる。地球環境の悪化により、人類の絶滅が危惧されている。だから他の星へ移住し、アダムとイヴとなって人間という種を保存しないかと誘われた。二人は夢みる理想郷へ旅立つのか。バブル時代の六本木で繰り広げられる、性と種と星を超えた多様性純愛小説。
  • 源氏物語 解剖図鑑
    4.3
    姫君はネコで殿方はイヌで…… これ一冊で源氏物語のあらすじと 平安人の暮らしとキモチがマルわかり 『源氏物語』全54帖を徹底解剖! 物語の全体像を分かりやすく解説するのはもちろんのこと、 当時の皇族・貴族の暮らし、風習、文化、信仰などについても 詳しく紹介しています。 物語の中では熾烈な権力闘争が繰り広げられており、 当時の社会情勢と比較しつつ歴史も学べるようになっています。 誌面では各帖の代表的な絵巻などをイラスト化し、 その魅力も紹介しています。 これを読めばその後の日本美術に影響を与えた場面やアイテム、 表現方法などもばっちり分かります。 『源氏物語』を描いた源氏絵は、江戸時代には皇女・女三の宮が 遊女に見立てられるなど、 元絵からギャップがあるほど面白いとされてきました。 本書でも人気イラストレーターの伊藤ハムスターさんによって、 登場人物を擬猫化・擬犬化してユーモラスに描いていただきました。 令和時代の源氏絵として、こちらも必見です。

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  • P+D BOOKS 武蔵野インディアン
    -
    1巻770円 (税込)
    武蔵野を題材にさまざまな明と暗を描く。 「おい、日清戦争の前の年まで、今の東京都下は神奈川県だったのを知っているか。……都下という言い方、いかにも東京白人の発想だ。植民地扱いじゃないか」 関東大震災後に郊外に移ってきたサラリーマンの子・太田久雄は、武蔵野にルーツを持つ中学時代の友人たちからそう指摘される。彼らは自らを「武蔵野インディアン」と称し、地に足がついておらず「紙とインクの世界しか知らない」都会の“白人”とは一線を画する存在だというのだ――。  武蔵野を題材に、都会と地方、戦前と戦後、保守と革新といった、さまざまなコントラストを見事に描出した珠玉作。
  • ちょっと笑える昔ばなし
    -
    読んで楽しい・聞いて楽しい90話。素朴な日本の原風景がよみがえる。 (※本書は2011/3/1にほおずき書籍株式会社より発売された書籍を電子化したものです)
  • 月刊「潮」2022年12月号
    -
    1巻620円 (税込)
    月刊「潮」2022年12月号 主な内容 【特別企画】課題先進国日本の現在地 「感ずる宗教」の文化で読み解く“宗教と政治”。 山折哲雄 地域に生きる「幸福」の再発見が日本創生への道。 寺島実郎 止められない物価高に賃金上昇で立ち向かえ。 渡辺 努 ≪対談≫その治療、本当に必要ですか?――国民皆保険制度を守るために。 奥 真也 VS 田原総一朗 【特集】歴史から照射する 疫病・震災・格差・戦争――一〇〇年前に学ぶ教訓。 井上寿一 ≪対談≫戦争の熱狂に巻き込まれない「輿論」を作れるか。 辻田真佐憲 VS 佐藤卓己 【特集】心豊かに生きるには ≪連載≫絵本をめぐる柳田邦男さんとの対話。(上) 鎌田 實 ≪ルポ≫川端康成が認めた夭折の天才作家・北條民雄を訪ねて。 中江有里 【連載ドキュメンタリー企画】  民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇 【対談】「教育」は国の未来への投資である。 小原芳明VS 篠原文也 【ルポ】出雲路から見えてきた創価大学の進化と課題。 酒井政人 【インタビュー】脳出血からの復活へ――「人生に悔いを残さない!」 出口治明さんの“底力”。 関川 隆 【スペシャル・インタビュー】稲垣吾郎 僕の中の「新しい地図」はくっつきすぎず、でもちゃんと繋がっている。 【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座 「週六〇分の筋トレ」が病気を遠ざける。 門間陽樹 女王亡き後のイギリス王室が抱える難題。 多賀幹子 【ルポ】作家・今村翔吾が日本全国「まつり旅」で掴んだ新たな原点。 柳川 優 【好評連載】 高島礼子の歴史と美を訪ねて 永井紗耶子 VS 高島礼子/池田思想の源流――『若き日の読書』を読む 佐藤 優/真説!始皇帝 塚本青史/宿帳拝見――「あの人」が愛した湯 山崎まゆみ/他 その他
  • 賢治ラビリンス
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    1巻2,420円 (税込)
    創作童話の世界への誘い! グリム童話研究者によるユニークな「賢治論」。 今頃、なぜ「宮沢賢治」なのか? それは、かつて思いがけなくも雑誌「国文学」に掲載された 文章「セロ弾きのゴーシュ」論を読み返したからだった。 もう一つの理由はといえば、かつて、年配の同僚だった日本文学研究者が 「賢治童話はたぶん日本文学だけしかやってない者には手ごわい。 『注文の多い料理店』は良いコメントを書こうとしてもなかなか うまく料理できないんだよ。」とよく話していたことを想い起こしたからだ。 賢治の作品は、文学のみならず、植物、生物、化学、鉱物、天文学、農学、 音楽、宗教等多岐にわたる。 日本の「創作童話」という狭い檻の中に、それはとても入り切るはずもない。 様々な助言をもらったこの先輩教授が亡くなってはや十年近くが過ぎ去った。 もう一度、賢治童話について考えるきっかけを与えてくれた教授に感謝だ。 本書で取り上げた賢治作品は以前から気になっていた小品だ。 賢治のよく知られた大作に関する評論はごまんとあるから、あまり取り上げら れずにいる作品にスポットを当てたかたちである。 独文学者による比較文学論的「賢治童話」読解の試み。 【目次】 「ワラシとボッコと奥州と欧州と」(ざしき童子のはなし/                      ドイツの視点から) 「夜の川のほとりのゴーシュ」(セロ弾きのゴーシュ) 「クンとフウとツェ」(ねずみ物語) 「虚栄と韜晦と邪教・三つ巴の果て」(洞熊学校を卒業した三人) 「わかっちゃいるけどやめられね~の美学」 (毒もみのすきな署長さん) 「のんのんのんのんの仮面」(ほんたうの神さま/オツベルと象)
  • 澁澤龍彦の思考
    -
    1巻2,530円 (税込)
    澁澤の「書く=読む」という行為には、「(仏語の)純粋言語を日本語に よって救い出す」(ベンヤミン「翻訳者の使命」)という運動が働いている。 そのとき、澁澤という「私(わたくし)」性はどこにあるのだろうか。 澁澤の「書く=読む」という行為は「純粋言語」を救出するとともに、 澁澤という「私」性が消滅するのではないかというのが、 筆者が考える澁澤におけるエクリチュール化した「私」の意味である。 このエクリチュール化した「私」は、消滅するとともに 翻訳行為と同様、他者の「純粋言語」にまとわりつく「純粋思考」をも かぎりなくとりこんでいく。 そして最後には、澁澤の博覧強記の「書く=読む」という行為は、 澁澤の「私」性が消滅して、エクリチュールに他者、評者(筆者)まで をもまきこんでいく。 究極的にそこに浮上する澁澤の「思考」とはなにか……それを逐語訳的に 翻訳・抽出していくのが本書の眼目なのである。 【目次】 (第1章)サドの自然 (第2章)『夢の宇宙誌』玩具・天使・アンドロギュノス・世界の終り (第3章)『エロスの解剖』 (第4章)『胡桃の中の世界』
  • 人魚の嘆き・魔術師
    3.3
    南京に住む憂愁の貴公子が、北国の冷艶にして水中の妖魔たる人魚に激しい恋をする「人魚の嘆き」、妖麗な魔術師に魅せられ欲望のままに半羊神と化す「魔術師」。大正期の耽美的な幻想譚二編。水島爾保布による美麗な挿画二十余点、カラー口絵二葉を完全収載。 〈註解〉明里千章〈解説〉中井英夫/前田恭二「水島爾保布小伝」
  • 古川ロッパ全集
    -
    「古川ロッパ昭和日記」「下司味礼賛」などの名作・代表作を一冊に収録した電子版古川ロッパ(緑波)全集。五十音順の目次一覧から読みたい作品をすぐにお読みいただけます。 ●目次 ああ東京は食い倒れ 浅草を食べる 色町洋食 うどんのお化け 想い出 甘話休題 牛鍋からすき焼へ 下司味礼讃 神戸 氷屋ぞめき このたび大阪 清涼飲料 駄パンその他 食べたり君よ 八の字づくし 富士屋ホテル 古川ロッパ昭和日記 昭和九年 古川ロッパ昭和日記 昭和十一年 古川ロッパ昭和日記 昭和十二年 古川ロッパ昭和日記 昭和十三年 古川ロッパ昭和日記 昭和十四年 古川ロッパ昭和日記 昭和十五年 古川ロッパ昭和日記 昭和三十三年
  • 海野十三全集
    -
    「蠅男」「火星兵団」「火葬国風景」「深夜の市長」「太平洋魔城」「怪鳥艇」「敗戦日記」「金博士シリーズ」「帆村荘六シリーズ」などの名作・代表作を一冊に収録した電子版海野十三全集。原作図表も可能な限り再現し、ジャンル別・五十音順の目次一覧から読みたい作品をすぐにお読みいただけます。 ●目次 【帆村荘六シリーズ】 麻雀殺人事件 省線電車の射撃手 ネオン横丁殺人事件 振動魔 西湖の屍人 爬虫館事件 赤外線男 地中魔 崩れる鬼影 ゴールデン・バット事件 柿色の紙風船 蠅 俘囚 人間灰 流線間諜 獏鸚 人造人間事件 蠅男 東京要塞 暗号数字 街の探偵 怪塔王 人造人間エフ氏 什器破壊業事件 爆薬の花籠 鬼仏洞事件 宇宙戦隊 鞄らしくない鞄 千早館の迷路 断層顔 地獄の使者 怪星ガン 【金博士シリーズ】 金博士シリーズ・1 のろのろ砲弾の驚異 金博士シリーズ・2 人造人間戦車の機密 金博士シリーズ・3 独本土上陸作戦 金博士シリーズ・4 今昔ばなし抱合兵団 金博士シリーズ・5 毒瓦斯発明官 金博士シリーズ・6 戦時旅行鞄 金博士シリーズ・7 大使館の始末機関 金博士シリーズ・8 時限爆弾奇譚 金博士シリーズ・9 地軸作戦 金博士シリーズ・10 不沈軍艦の見本 金博士シリーズ・11 共軛回転弾 【烏啼天駆シリーズ】 烏啼天駆シリーズ・1 奇賊は支払う 烏啼天駆シリーズ・2 心臓盗難 烏啼天駆シリーズ・3 奇賊悲願 烏啼天駆シリーズ・4 暗号の役割 烏啼天駆シリーズ・5 すり替え怪画 【小説】 ある宇宙塵の秘密 暗号音盤事件 生きている腸 浮かぶ飛行島 宇宙女囚第一号 宇宙尖兵 宇宙の迷子 英本土上陸戦の前夜 恐しき通夜 骸骨館 階段 怪鳥艇 海底大陸 海底都市 鍵から抜け出した女 火星探険 『火星兵団』の作者の言葉 火星兵団 火葬国風景 雷 火薬船 棺桶の花嫁 間諜座事件 キド効果 疑問の金塊 恐怖の口笛 恐龍艇の冒険 恐竜島 金属人間 空気男 空襲下の日本 空襲警報 空襲葬送曲 空中漂流一週間 空中墳墓 くろがね天狗 軍用鮫 軍用鼠 幸運の黒子 洪水大陸を呑む 国際殺人団の崩壊 壊れたバリコン 最小人間の怪 殺人の涯 三角形の恐怖 三十年後の世界 三十年後の東京 三人の双生児 地獄街道 『十八時の音楽浴』の作者の言葉 十八時の音楽浴 少年探偵長 白蛇の死 新学期行進曲 人造人間の秘密 深夜の市長 赤耀館事件の真相 雪魔 一九五〇年の殺人 千年後の世界 大宇宙遠征隊 大空魔艦 第五氷河期 大脳手術 太平洋魔城 太平洋雷撃戦隊 第四次元の男 『地球盗難』の作者の言葉 地球盗難 地球発狂事件 地球要塞 地球を狙う者 地底戦車の怪人 超人間X号 諜報中継局 沈没男 月世界探険記 電気看板の神経 電気鳩 電気風呂の怪死事件 透明人間 透明猫 時計屋敷の秘密 特許多腕人間方式 仲々死なぬ彼奴 二、〇〇〇年戦争 脳の中の麗人 一坪館 氷河期の怪人 ヒルミ夫人の冷蔵鞄 ふしぎ国探検 不思議なる空間断層 放送された遺言 まだらのひも 豆潜水艇の行方 ○○獣 見えざる敵 密林荘事件 未来の地下戦車長 もくねじ 遊星植民説 幽霊船の秘密 四次元漂流 夜泣き鉄骨 予報省告示 霊魂第十号の秘密 人造人間殺害事件 【随筆・評論など】 あの世から便りをする話 海野十三氏の弁(探偵作家お道楽帳・その五) 海野十三敗戦日記 江戸推理川柳抄 科学が臍を曲げた話 科学時潮 科学者と夜店商人 恐怖について 三重宙返りの記 十年後のラジオ界 人造物語 人体解剖を看るの記 心霊研究会の怪 成層圏飛行と私のメモ 探偵会話 下駄を探せ 探偵小説と犯罪事件 寺田先生と僕 白銅貨の効用 発明小僧 南太平洋科学風土記 虫喰い算大会 虫喰ひ算大会(旧字旧仮名) 虫太郎を覗く 虫太郎の追憶 名士訪問記
  • 織田作之助全集
    -
    代表作「夫婦善哉」から「五代友厚」「大阪の指導者」「大阪論」「大阪の恩人」「大阪の顔 法善寺」「文楽の人」「二流文楽論」「西鶴新論」「ジュリアン・ソレル」など知られざる名作まで一冊に収録した電子版織田作之助全集。五十音順の目次一覧から読みたい作品をすぐにお読みいただけます。 ●目次 秋の暈 秋深き アド・バルーン 雨 雨(初出版) 馬地獄 大阪の恩人 大阪の顔─法善寺─ 大阪の可能性 大阪の指導者 大阪発見 大阪の憂鬱 大阪論 鬼 可能性の文学 髪 勧善懲悪 昨日・今日・明日 木の都 郷愁 経験派 競馬 好奇心 五代友厚 婚期はずれ 西鶴新論 猿飛佐助 四月馬鹿 実感 終戦前後 十八歳の花嫁 ジュリアン・ソレル 勝負師 神経 青春の逆説 世相 俗臭 それでも私は行く 武田麟太郎追悼 起ち上る大阪 旅への誘い 中毒 聴雨 妻の名 天衣無縫 電報 東京文壇に与う 土足のままの文学 土曜夫人 二流文楽論 猫と杓子について ひとりすまう ヒント 文学的饒舌 文楽の人 報酬 放浪 放浪(初出版) 僕の読書法 星の劇場 螢 道 道なき道 民主主義 夫婦善哉 眼鏡 面会 夜光虫 薬局 雪の夜 妖婦 吉岡芳兼様へ 四つの都 夜の構図 六白金星 わが文学修業 わが町 わが町(初出版) 私の文学 【関連作品】 反スタイルの記(坂口安吾) 織田君の死(太宰治)
  • 坂口安吾全集
    -
    「堕落論」「続堕落論」「白痴」「風博士」「桜の森の満開の下」などの名作・代表作を一冊に収録した電子版坂口安吾全集。五十音順の目次一覧から読みたい作品をすぐにお読みいただけます。 ●目次 青い絨毯 青鬼の褌を洗う女 諦らめアネゴ 諦めている子供たち 悪妻論 足のない男と首のない男 明日は天気になれ 新らしき性格感情 新らしき文学 阿部定さんの印象 阿部定という女 甘口辛口 雨宮紅庵 哀れなトンマ先生 アンゴウ 安吾巷談(12作品) 安吾史譚(3作品) 安吾下田外史 安吾人生案内(8作品) 安吾新日本風土記(3作品) 安吾の新日本地理(10作品) 安吾武者修業 家康 育児 囲碁修業 遺恨 居酒屋の聖人 意識と時間との関係 石の思い いずこへ 一家言を排す イノチガケ 生命拾ひをした話 『異邦人』に就て 意慾的創作文章の形式と方法 淫者山へ乗りこむ インチキ文学ボクメツ雑談 インテリの感傷 牛 海の霧 裏切り エゴイズム小論 遠大なる心構 大井広介といふ男 大阪の反逆 お魚女史 お喋り競争 織田信長 お奈良さま おみな オモチャ箱 親が捨てられる世相 女占師の前にて 女剣士 温浴 外套と青空 外来語是非 我鬼 咢堂小論 影のない犯人 かげろふ談義 “歌笑”文化 カストリ社事件 風と光と二十の私と 風博士 悲しい新風 蟹の泡 神サマを生んだ人々 「花妖」作者の言葉 姦淫に寄す 閑山 感想家の生れでるために 肝臓先生 巻頭随筆 観念的その他 木々の精、谷の精 気候と郷愁 北と南 教祖の文学――小林秀雄論 梟雄 切捨御免 桐生通信 近況報告 金銭無情 金談にからまる詩的要素の神秘性に就て ぐうたら戦記 九段 暗い青春 黒田如水 黒谷村 群集の人 敬語論 芸道地に堕つ 桂馬の幻想 戯作者文学論 決戦川中島 上杉謙信の巻 決闘 現実主義者 剣術の極意を語る 現代とは? 現代忍術伝 現代の詐術 恋をしに行く 行雲流水 後記〔『炉辺夜話集』〕 巷談師 講談先生 傲慢な眼 五月の詩 木枯の酒倉から 呉清源 枯淡の風格を排す 古都 孤独閑談 碁にも名人戦つくれ 小林さんと私のツキアイ 娯楽奉仕の心構へ ゴルフと「悪い仲間」 今後の寺院生活に対する私考 今日の感想 坂口流の将棋観 作者の言分 作者の言葉〔『火 第一部』〕 作者附記〔「火」『群像』連載第一回〕 桜枝町その他 桜の森の満開の下 酒のあとさき 左近の怒り 作家論について 三十歳 山麓 志賀直哉に文学の問題はない 市井閑談 「刺青殺人事件」を評す 思想と文学 思想なき眼 死と影 死と鼻唄 篠笹の陰の顔 島原一揆異聞 島原の乱雑記 邪教問答 集団見合 宿命のCANDIDE 出家物語 将棋の鬼 正午の殺人 勝負師 処女作前後の思ひ出 女性に薦める図書 白井明先生に捧ぐる言葉 ジロリの女 新カナヅカヒの問題 神経衰弱的野球美学論 新作いろは加留多 真珠 新春・日本の空を飛ぶ 新人へ 人生案内 人生三つの愉しみ 真相かくの如し 神童でなかつたラムボオの詩 深夜は睡るに限ること 心霊殺人事件 推理小説について 推理小説論 スタンダアルの文体 砂をかむ スポーツ・文学・政治 相撲の放送 青春論 精神病覚え書 清太は百年語るべし 世評と自分 蝉 選挙殺人事件 戦後合格者 戦後新人論 禅僧 戦争と一人の女 続戦争と一人の女 戦争論 想片 蒼茫夢 総理大臣が貰つた手紙の話 曾我の暴れん坊 俗物性と作家 醍醐の里 第二芸術論について 退歩主義者 大望をいだく河童 竹藪の家 太宰治情死考 ただの文学 谷丹三の静かな小説 愉しい夢の中にて 堕落論 続堕落論 男女の交際について 探偵小説とは 探偵小説を截る 探偵の巻 単独犯行に非ず 小さな部屋…ほか
  • 江戸川乱歩全集
    5.0
    「怪人二十面相」「少年探偵団」「人間椅子」「二銭銅貨」「D坂の殺人事件」「闇に蠢く」「化人幻戯」「新宝島」「魔王殺人事件」「大暗室」「黒い虹」などの名作・代表作から関連作品までを一冊に収録した電子版江戸川乱歩全集。作解説や原作図表も可能な限り再現し、五十音順の目次から読みたい作品をすぐにお読みいただけます。 ●目次 赤いカブトムシ 赤い部屋 悪魔の紋章 悪霊 悪霊物語 ある恐怖 暗黒星 偉大なる夢 一枚の切符 一寸法師 芋虫 陰獣 宇宙怪人 映画の恐怖 江川蘭子 黄金仮面 黄金の虎 黄金豹 大江戸怪物団 小栗虫太郎君 押絵と旅する男 お勢登場 恐ろしき錯誤 踊る一寸法師 鬼 鬼の経営する病院 お化人形 おれは二十面相だ 怪奇四十面相 怪人と少年探偵 かいじん二十めんそう(「たのしい二年生」版) かいじん二十めんそう(「たのしい一年生」版) 怪人二十面相 海底の魔術師 鏡地獄 影男 火星の運河 仮面の恐怖王 畸形の天女 奇面城の秘密 吸血鬼 兇器 郷愁としてのグロテスク 恐怖王 疑惑 空気男 空中紳士 蜘蛛男 黒い虹 黒手組 黒蜥蜴 群集の中のロビンソン・クルーソー 化人幻戯 声の恐怖 五階の窓 孤島の鬼 湖畔亭事件 こわいもの(一) こわいもの(二) サーカスの怪人 石榴 殺人迷路 三角館の恐怖 残虐への郷愁 地獄の道化師 地獄風景 自作解説 怪人二十面相と少年探偵団 十字路 少年探偵団 少年ルヴェル 女妖 心理試験 新宝島 スリルの説 青銅の魔人 接吻 双生児 算盤が恋を語る話 大暗室 大金塊 断崖 探偵小説このごろ(江戸川乱歩、野村胡堂) 探偵小説の「謎」 探偵少年 智恵の一太郎 超人ニコラ 月と手袋 妻に失恋した男 D坂の殺人事件 鉄人Q 鉄塔の怪人 天空の魔人 電人M 塔上の奇術師 盗難 透明怪人 透明の恐怖 毒草 虎の牙 何者 二銭銅貨 日記帳 二癈人 人形 人間椅子 人間豹 灰色の巨人 灰神楽 墓場の秘密 白昼夢 白髪鬼 パノラマ島綺譚 非現実への愛情 秘中の秘 ヒッチコックのエロチック・ハラア 人でなしの恋 人花(ひとはな) 一人の芭蕉の問題 一人二役 火繩銃 百面相役者 覆面の舞踏者 ふしぎな人 フランケン奇談 文学史上のラジウム──エドガア・ポーがこと── ぺてん師と空気男 防空壕 堀越捜査一課長殿 魔王殺人事件 魔術師 マッケンの事 瞬きする首 魔法人形 魔法博士 まほうやしき 蟲 夢遊病者の死 目羅博士の不思議な犯罪 盲獣 木馬は廻る モノグラム 夜光人間 屋根裏の散歩者 闇に蠢く 病める貝 ──E・A・ポー逝きて百年── 幽鬼の塔 幽霊 幽霊塔 「幽霊塔」の思い出 指 指環 妖怪博士 妖人ゴング 妖星人R 妖虫 猟奇の果 緑衣の鬼 旅順海戦館 レンズ嗜好症 【関連作品】 乱歩分析(大下宇陀児) 江戸川氏と私(小酒井不木) 「心理試験」序(小酒井不木) 「二銭銅貨」を読む(小酒井不木) 私の探偵小説(坂口安吾) 乱歩氏と私と(野村胡堂) 「陰獣」その他(平林初之輔) 江戸川乱歩(平林初之輔) 『心理試験』を読む(平林初之輔) 日本の近代的探偵小説(平林初之輔) 乱歩氏の諸作(平林初之輔) 三十六年前(森下雨村) 江戸川乱歩氏に対する私の感想(夢野久作)

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