ユーザーレビュー 森鷗外,自分を探す 出口智之 「自分を探す森鷗外。でも鷗外は、けっして自己だけを見ていたのではありません。先のわからない新しい時代のなかで、自己を深く見つめることによって他者を知り、他者への理解があるからこそ自身のありかたも見えていたのです」(おわりに、p.205) Posted by ブクログ 森鷗外,自分を探す 出口智之 元々森鴎外が好きで購入しました。 昨年(2022年)は鴎外没後100年であり、様々な関連書籍の刊行・復刊がされました。 その中でも特に分かり易くかつ、親しみやすい文体と表現を使い、初心者だけでなく、文学好きにもおすすめの1冊です。 特に『舞姫』の時代背景・言文一致とそれ以前の文章との違いや、軍医・文...続きを読む化人として、そして1人の人間であり、夫として父親として奔走する姿が印象的でした。 全体的に"森鴎外"という文豪と"森林太郎"という1人の人間の生涯を追える至極の1冊です! Posted by ブクログ 森鷗外,自分を探す 出口智之 森鷗外って『舞姫』を書いた人?位しか知らなかったのですが、この本を読んでみて、色々な事をしてきた人なのだと知りました。 嫁姑問題に挟まれていたとは… 医者であり、文芸家でもあり、色々な立場の仕事もして、家では普通の夫であり、父であり… なんだか少し身近に感じました。 Posted by ブクログ 国語をめぐる冒険 渡部泰明 / 平野多恵 / 出口智之 / 田中洋美 / 仲島ひとみ 面白かった。二章の歌占の話や、三章の物語の裏を読む読み方が、正当な読みの際ぎりぎりを攻めるテクスト論の限界って感じ。歌占はむしろ自分に引きつける点でアウトかもしれないけれど、テクストを自分のものとしてあそぶのは面白い。 Posted by ブクログ 国語をめぐる冒険 渡部泰明 / 平野多恵 / 出口智之 / 田中洋美 / 仲島ひとみ 山月記、走れメロス、 そんなふうにも読めるのか! 普段の授業では、オモテの読み方しかしないから、 ウラの読み方、新鮮だったなあ。 しかも、有難かったのは、 授業でやるオモテの読み方も尊重してくれているところ。 文学を受験で扱うのは難しい。 でも、文学を授業で扱うのは、やっぱり意義があると私も思いま...続きを読むす。 Posted by ブクログ 出口智之のレビューをもっと見る