作品一覧

  • 北條民雄集
    4.7
    1巻1,045円 (税込)
    北條民雄(1914-37)は19歳でハンセン病の宣告を受け全生病院に入院してから僅か三年半で夭折した.隔離された療養所で様々な差別・偏見に抗しつつ身を刻むようにして記された彼の言葉は絶望の底から復活する生命への切望を証しする文学であった.川端康成によって見出されたこの稀有の作家の文章を,小説,童話,随筆,書簡,日記から精選する.

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  • いのちの初夜
    4.3
    1巻704円 (税込)
    慟哭したし。泣き叫びたし。この心如何せん――。若くしてハンセン病と判断された北條民雄は、絶望を抱え療養所に入る。死と隣り合わせの状況で見つめた「いのち」と「文学」。私小説の金字塔、ついに復刊!
  • 北條民雄 小説随筆書簡集
    値引きあり
    4.7
    1巻1,678円 (税込)
    ハンセン病療養所での隔離生活という極限状況で創作されたすべての小説(完成作品)を中心に、川端康成や中村光夫と交わした数多くの書簡、一部の未完小説と随筆も収録。創作期間わずか数年で夭逝した天才作家の、魂の軌跡を辿る。

ユーザーレビュー

  • いのちの初夜

    Posted by ブクログ

    暗いけど、真っ暗じゃない、逆に生きる希望を感じた不思議な作品でした。
    メメントモリってこういうことだと思った。

    0
    2025年09月17日
  • いのちの初夜

    Posted by ブクログ

    実際にハンセン病にかかった人間にしか書けない凄みがある。著者自身が感じたことやその目で見たものが土台があるからこその現実感があり、単に残酷な状況という話では終わらない説明のつかない複雑な心境になる。

    0
    2025年08月23日
  • いのちの初夜

    Posted by ブクログ

    ハンセン病に巣食われそうになっても、たくさんの苦悩が降りかかろうと、命のかがやきは絶やさずに明日を生きようとする姿に感銘を受けた。

    ハンセン病になったわけじゃないけど、自分も苦労をしたから、絶望のさなかにいるときの心情は痛いほどに共感した。

    0
    2024年11月20日
  • 北條民雄集

    Posted by ブクログ

    ハンセン病により隔離病院に入所する「いのちの初夜」から始まり、療養所での生活を淡々と描く短編小説集。

    童話や随筆、日記なども収録されていて、北条民雄を初めて読むには最適かと思います。

    絶望の中で生きることへの渇望と、人生の儚さや不条理が切実に伝わってくる、ドキュメントの凄みと圧倒的な重さを感じました。

    解説も含めて全て良い。

    0
    2024年08月28日
  • 北條民雄集

    Posted by ブクログ

    「死のうとしても死にきれない。死にたいのに。違う、俺はむしろ生きたいんだ。自分という(癩病を患った)人間がここに存在していた という証を残したいのだ」

    そんな訴えが聞こえてくるようだった。
    これは北條民雄の魂の叫びだ。
    癩病を発症し、面識のない人間にまで差別、偏見の目に晒された上、隔離病院へ押し込まれる。
    そんな過酷な状況の中、声を上げることを止めなかった彼はカッコイイ。
    人間らしさが詰まった声は文字になり、 それらはやがて文学となった。
    癩病がなんだ。俺は患者である前に一人の人間だ。俺を見てくれ。みんなと同じ人間なんだよ。

    彼は自身の作品を癩病患者としての色眼鏡で評価されることを最も嫌っ

    0
    2024年04月19日

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