角川選書の検索結果
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日本の新宗教
幕末・明治維新期、国の形が大きく変わるなか、それまでの伝統宗教とは違う天理教、大本など新宗教が誕生した。以降も、戦争や高度経済成長の過程で、個人の悩みと寄り添うことの希薄な既存宗教のすき間を埋めるように、神道系・仏教系ともに多くの教団が生まれた。民衆は何を信じてきたのか。戦前の新宗教に大きな影響を与えた国家神道から戦後のカルト的な教団まで、近代社会を揺るがした日本の新宗教の全貌に迫る。 第一章 新宗教としての国家神道 第二章 神憑りから生まれた草創期の新宗教 第三章 天理教の誕生と拡大 第四章 大本、生長の家、ひとのみち教団 第五章 日蓮主義と弾圧された新宗教 第六章 創価学会と戦後の新宗教 第七章 新新宗教の終末論 -
日本美術のことばと絵
近代以前の日本美術は、ことばによる文芸と造形イメージとが一体となった、世界的にもまれな芸術空間をかたちづくってきた。日本美術が文学とイメージとが常に相関しながら発展を遂げてきたことを、平安、鎌倉、室町、桃山から江戸後期にいたる、それぞれの時代での特色ある造形作品を例に掲げつつ例証。そこでは文字そのものによる表現や和歌文芸の内容があからさまに示されたり、留守文様のように隠されたり、あるいは葦手絵のように絵の中に侵入するなど、視覚的にも変化ある美の表現が追求されてきた。この近代以前の芸術空間を、単なる概説的な記述ではなく、作品の美質を描きつつ解説。とくに表現の極みともいえる室町の硯箱や、宗達・光悦コンビによる和歌巻などの代表的な優品については、詳細にその特性と素晴らしさを描き出す。 -
忍者の歴史
なぜ、「Ninja」は世界を熱狂させるのか? 作られた忍者像を一新! 一口に忍者といっても、時代によってその姿を変えてきた歴史がある。あるときは城を守る警備員、あるときは敵地に攻め込む戦闘員、あるときは村人に扮するスパイ……。今まで解明されることのなかった忍者の謎を、忍術書「萬川集海」や、数々の古文書などの資料を読み解き、歴史の観点から明らかにする! 【目次】 序章 第一章 戦後時代の忍び 一、忍びの起源/二、伊賀と甲賀/三、「忍び」の実際/四、伊賀衆の活動 第二章 兵法から忍術へ 一、中国兵法の受容/二、日本的兵法書の編纂/三、軍学書の成立/四、忍術書の成立 第三章 忍術書の世界 一、忍びとしての心構え/二、忍び込みの実際/三、忍びの身体/四、忍具/五、情報の伝達 第四章 江戸時代の忍び 一、織豊期の伊賀/二、江戸暮らしの伊賀者・甲賀者/三、各地の忍び/四、江戸時代の忍術 終章 変容する忍者 一、近世から近代へ/二、伝承される忍術 あとがき 参考文献 -
能、ドラマが立ち現れるとき
室町以前の「文学」を再構築し、身体芸の総合芸術へと変革した能。その代表的な作品の舞台から、能という装置と身体によって顕わになるものを凝視し、逸脱のテキスト論を展開。能の見方を挑発する現代能楽解体新書。 -
ノーベル文学賞を読む ガルシア=マルケスからカズオ・イシグロまで
ノーベル文学賞受賞から、ベストセラーはカズオ・イシグロ一色に。しかし、受賞作のうち何作読んだことがあるだろう? 古今東西の受賞作を読み直し、多様な作品たちの「面白さ」を作る仕掛けに迫る! 〈目次〉 はじめに ノーベル文学賞を読むということ 一九八〇年代 一 章 めくるめく勘違い小説『眩暈』 エリアス・カネッティ 二 章 ラテンアメリカと魔術的リアリズム ガブリエル・ガルシア=マルケス 三 章 アラビア語圏のリアリズム ナギーブ・マフフーズ 一九九〇年代 四 章 「黒人」「女性」作家 ト二・モリスン 五 章 「情けないオレ語り」と日本文学 大江健三郎 二〇〇〇年代 六 章 中国語としての表現の追求 高行健 七 章 ワールドワイドで胡散臭い語り V・S・ナイポール 八 章 「他者」と暴力の寓話 J・M・クッツェー 九 章 非非西洋としてのトルコ オルハン・パムク 十 章 共産主義体制下の静かな絶叫 ヘルタ・ミュラー 二〇一〇年代 十一章 ペルー、あるいは梁山泊 マリオ・バルガス=リョサ 十二章 中国版「魔術的リアリズム」 莫言 十三章 信頼できない語り手 カズオ・イシグロ 終わりに 主要参考文献 受賞者の出身国 索引 -
秀吉と家臣団の城
山の上に土で造られた戦国の城は、信長・秀吉によって、石垣、瓦、礎石建物(天守)を備える城へと大きく変わった。秀吉は平地にも石垣を築き、堀や惣構を設ける。巨大な土木構造物は政権のシンボルとなり、近世城郭の祖型となった。織豊期城郭研究の第一線に立つ著者が、秀吉一門の居城や、対徳川を想定した拠点の城、合戦で築かれた陣城などを、遺構・遺物から分析し、築城から政策、そして戦術までをも明らかにする。 【目次】 第一章 秀吉の居城 山崎城/大坂城/聚楽第と御土居/淀城/指月伏見城と木幡伏見城/京都新城/肥前名護屋城 第二章 一門の城 秀次と八幡山城/秀次と清須城/秀勝と亀山城/秀勝と大垣城/秀長と大和郡山城/金箔瓦と桐紋瓦を用いた城 第三章 家臣団の城 大名側からの豊臣城郭化/宇喜多秀家と岡山城/毛利輝元と広島城/浦戸城 第四章 天正一三年体制の城 堀尾吉晴と佐和山城/山内一豊と長浜城/中村一氏と水口岡山城/浅野長政と大津城/多賀秀種と宇陀松山城/本多利久と高取城 第五章 天正一八年体制の城 田中吉政と岡崎城/池田照政と吉田城/堀尾吉晴と浜松城・宗光と二俣城/山内一豊と掛川城/中村一氏と駿府城・一栄と三枚橋城 第六章 蒲生氏の会津における本支城体制 蒲生氏郷と会津若松城/蒲生領の支城網/蒲生氏郷と九戸城 第七章 合戦と陣城 賤ヶ岳合戦と陣城/小牧長久手合戦と陣城/小田原城攻めと石垣山一夜城/杉山城は織豊系城郭か/韮山城攻め/朝鮮出兵と倭城構築1 壱岐勝本城と対馬清水山城/朝鮮出兵と倭城構築2 慶尚南道と全羅南道に築かれた倭城 終章 秀吉の居城と陣城の意味するもの -
「まつり」の食文化
盆・正月、節供と節分、春祝いと秋祭りなど、かつては四季折々に多彩な行事が行われ、それにはハレの食事が伴っていた。祝い・祭りと食との結びつきの本来の意味を問い直し、失われた文化の原像を描く。 -
三井・三菱・住友・芙蓉・三和・一勧 日本の六大企業集団
日本には、財閥を基盤とする6つの企業集団が存在していた。三井・三菱・住友・芙蓉・一勧・三和である。これらの企業集団の誕生から、その後合併・再編を繰り返し、現在どのような状況にあるのかを明らかにする。 はじめに 第1部 企業集団とは何か 第一章 企業集団の概念規定 第二章 歴史的な経緯 第三章 六つのグループ 第2部 社長会 第一章 社長会に対する評価 第二章 企業集団形成のために社長会を結成したのか 第三章 社長会メンバー=企業集団なのか 第四章 本当に大株主会だったのか 第五章 メガバンク再編後の社長会 第六章 企業集団にとって社長会とは何か 第3部 株式持ち合い 第一章 終戦直後の乗っ取り防止 第二章 資本の自由化対策 第三章 持合い崩れ 小括 企業集団から見た日本企業の株式所有構造 第4部 系列融資、集団内取引、包括的な産業体系と共同投資会社 第一章 四つの標識の概要 第二章 都市銀行の融資戦略 第三章 総合商社による集団内取引 第四章 共同投資会社による新規事業の進出 小括 企業集団は単なる株主安定化の装置ではない 第5部 メガバンク再編後の企業集団 第一章 メンバー救済の限界 第二章 メガバンク再編 第三章 六大企業集団は三つになるのか 第四章 六つの標識から見たメガバンク再編後の企業集団 小括 六大企業集団は四つになった あとがきと主要参考文献 -
密談の戦後史
次期首相の座をめぐる裏工作から政界再編を賭けた秘密裏の交渉まで、歴史の転換点で行われたのが密談である。幣原喜郎とダグラス・マッカーサーによる憲法9条誕生の密談から安倍晋三が再登板を決意する密談まで、戦後政治とはまさに密談の歴史といえる。本書は、1945年8月の第2次世界大戦終結から、現在の第2期安倍政権が発足する2012年12月まで、67年間の政治史の中から計33の密談を取り上げている。大きく区分けすると、「政権奪取に関する密談」、「政権延命に関する密談」、「首相辞任をめぐる密談」、「政治構造の転換をめぐる密談」、「政策や法案成立に関する密談」、「その他の政治工作に関する密談」の6タイプ。政治を変える決定的な役割を果たした密談・密約を通して、知られざる戦後史をたどっていく。 -
明治国家と万国対峙 近代日本の形成
明治政府の掲げた国家目標とは何であったのか。それは、欧米諸国と向かい合い並び立つ、「万国対峙」が可能な近代国家となることであった。内実整備の実現に邁進した廃藩置県(1871年)から明治十四年の政変(81年)までの10年間は、万国対峙を目指してさまざまな道が模索された。西郷隆盛・木戸孝允・大久保利通の万国対峙策を検証しつつ、明治日本における国家構想の試行錯誤の道程を、相克の政治史として描き出す。 プロローグ 国家目標としての万国対峙 1 明治維新政府と万国対峙 万国対峙の表明 万国対峙策の提起 2 留守政府と万国対峙 岩倉使節団の派遣 近代化への急発進 改革の反動 国権拡張政策 3 万国対峙をめぐる政変 岩倉使節団の欧米体験 外征策の高揚 西郷隆盛と万国対峙 西郷隆盛の辞職 4 大久保政権の成立と内務省 内務省の創設 大久保政権への反発 台湾出兵 木戸孝允と万国対峙 5 大久保政権と万国対峙 立憲政体に向けて 内務省事業の本格化 朝鮮との国交樹立 反大久保政権運動 6 立憲制国家と万国対峙 大久保路線の修正 自由民権運動の高揚 明治一四年の政変 エピローグ その後の万国対峙 -
明治の出版革命 書店界の風雲児「兎屋」の興亡
嘘も誠も、売るための武器。自称「天狗」店主が仕掛けた空前絶後のメディア・ジャック 明治10年代、旧来の出版秩序を根底から揺るがした男がいた。「兎屋」店主・望月誠。新聞を最強の武器に変え、虚実入り混じる「あざとい宣伝」と価格破壊を武器に、読者を熱狂へと誘う。望月が手掛けた出版物や、現代の視点からも驚愕を禁じ得ない、えげつなくも魅力的な広告史料を徹底調査。江戸風情を残す出版界が、近代的な大衆市場へと変貌を遂げる瞬間の生々しいリアルを描き出す。人心を煽る熱狂の正体を暴き出す、異色の出版文化史。 -
豊かさ幻想 戦後日本が目指したもの
「幸福な暮らし」とは何だろう。昭和どころか平成すらも終わろうとしている今、戦後の占領期の、「開発すれば、大規模なイベントをすれば、遮二無二働けば豊かになる」という考え方が再び頭をもたげているようにも思われる。アメリカ博覧会、国土開発プロジェクト、公害などの歴史をひもとくことで、開発、発展、生産性という言葉が、日本において豊かさや幸福とどのように結びつけられてきたのか、その来歴を考え、現代への警笛を鳴らす。 序 章 「豊かさ」の夢 第二章 アメリカ的な豊かさと展示される事物―空間の地政学 第三章 国土開発、産業化と豊かさへの確信―空間の文化・政治・経済学 第四章 道路開発と豊かさへの幻想―国土空間のネットワーク化と物質化 第五章 性と生―家族計画と身体空間への介入 第六章 物質的豊かさと収奪される身体空間 第七章 港都四日市の輝ける未来と公害―イデオロギー装置としての風景 第八章 豊かさという幻想の虚構性(から目覚める) 終 章 「昭和」を終わらせる力に抗して -
妖怪学の祖 井上圓了
狐憑きなどの怪現象が頻発した明治時代。哲学者の井上圓了は、それらに合理的な道筋をつけることが哲学普及につながると奔走。哲学館を開学して「妖怪学」の講義を行い、膨大な怪異談を収集した。初の評伝! ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。 -
読み替えられた日本書紀
(目次) プロローグ 『日本書紀』一三〇〇年紀に向けて 第一章 中世日本紀の世界へ 1.『釈日本紀』と「日本紀の家」 2.『太平記』が伝える「中世日本紀」 第二章 戦乱のなかの『日本書紀』 1.伊勢神宮に伝わった「秘書」 2.応仁・文明の乱と吉田兼倶 第三章 「日本紀講」と平安貴族たち 1.「日本紀講」の現場へ 2.『源氏物語』のなかの「日本紀」 第四章 儒学者・国学者たちの『日本書紀』 1.山崎闇斎・出口延佳・新井白石――儒学系の学者たちはどう読んだか 2.本居宣長・平田篤胤・鈴木重胤――国学者たちが読む『日本書紀』 第五章 『日本書紀』の近・現代史 1.維新変革のなかの『日本書紀』 2.近代学問は『日本書紀』をどう読んだのか 第六章 天武天皇・舎人親王・太安万侶――『日本書紀』成立の現場へ 1.『古事記』『日本書紀』、ふたつの神話世界 2.「日本紀講」に埋め込まれた神話 あとがき -
【6冊 合本版】シリーズ 地域の古代日本
●『東アジアと日本』『陸奥と渡島』『東国と信越』『畿内と近国』『出雲・吉備・伊予』『筑紫と南島』の全6巻。 『東アジアと日本』:現在の文化・宗教事情にも影響する日本史の「青春時代」の足跡をたどる。 『陸奥と渡島』:蝦夷の墳墓はどんな形か。古代のアイヌ文化とは? 豊かな蝦夷の世界を、多方面から解明する。 『東国と信越』:ヤマト王権にとって異国に匹敵する重要地域。斬新な切り口で古代東国地域の実像に迫る。 『畿内と近国』:巨大な前方後円墳が集まる政治・文化の発信地。畿内の多彩な側面を発掘成果や文献史料を駆使して明らかにする。 『出雲・吉備・伊予』:大陸への窓口・九州と近畿とをつなぐ、人や文物、情報が往来する回廊の姿を浮き彫りにする。 『筑紫と南島』:海外の文物がもたらされる最初の場所で日本列島の先進地域。豊かな地域の全貌を明らかにする。 -
【6冊 合本版】忍者本コレクション『忍者の歴史』『忍者の精神』『忍者の掟』『忍者の末裔 江戸城に勤めた伊賀者たち』『忍者の兵法 三大秘伝書を読む』『戦国の忍び』
日本国内のみならず海外からも人気の高い忍者。いつ生まれ、その実像はどのように変遷してきたのか? 忍者の通史を著した『忍者の歴史』。忍術書に書かれた哲学をまとめた『忍者の精神』。甲賀忍之伝を継承する甲賀伴党21代宗師家が、秘密のベールに隠されてきた実像を明かす『忍者の掟』。江戸時代、天下太平の時代に下級武士であった忍者の子孫たちはどのように暮らしていたのか、貴重な伊賀者の古文書を読み解く『忍者の末裔』。「万川集海」「正忍記」「忍秘伝」などを読み解き忍者の実像に迫る『忍者の兵法』。史料を丹念に読み解き気鋭の歴史学者がこれまでの戦国合戦研究を覆す『戦国の忍び』。近年の研究成果を反映し、これまでのイメージを覆す6冊の書籍合本版。 ※本電子書籍は『忍者の歴史』『忍者の精神』『忍者の掟』『忍者の末裔 江戸城に勤めた伊賀者たち』『忍者の兵法 三大秘伝書を読む』『戦国の忍び』を1冊にまとめた合本版です。 -
藤原仲麻呂 専制貴族の栄光と挫折
乙巳の変、不比等による律令の完成。天皇を支え国家の舵を取ってきた藤原氏から、王権を超越するほどの権臣がなぜ生まれたのか。若き日の秀才的学究肌から一転、光明皇太后の絶対的な寵愛を背景に極位極官に登りつめた藤原仲麻呂。己の家を皇族同等の存在へと押し上げ、新羅出兵計画や今帝の擁立という臨界点へと突き進んだ。聖武・孝謙ら歴代天皇の思惑、橘氏や他氏族との権力闘争……。奈良朝に蠢く、策謀と内戦の実態に迫る。 早熟型の秀才である仲麻呂は、本来ならば有能な官僚として、藤原氏の嫡流である兄豊成を補佐する役割を果たしたはずである。仲麻呂がその後にどのような人生を歩んでいき、奈良朝の政界にどのような影響を及ぼしていったのか、これから考えていきたい。(「はじめに」より)