作品一覧

  • 近現代俳句
    3.5
    1巻880円 (税込)
    小澤實が近現代の俳人50人とその代表句5句を精選。丁寧な口語訳と深い鑑賞と共に、子規や虚子から文人俳句、自由律俳句、新興俳句まで、多彩な名句の世界へいざなう。俳句を知るに必読のアンソロジー。 井月、正岡子規、種田山頭火、飯田蛇笏、久保田万太郎、橋本多佳子、西東三鬼、星野立子、加藤楸邨、田中裕明―― 近現代の俳人50人と代表5句を精選。 口語訳と鑑賞と共に、多彩な名句を楽しむ 入門にも最適のアンソロジー。
  • 名句の所以 近現代俳句をじっくり読む 澤俳句叢書第二十四篇
    3.0
    1巻1,999円 (税込)
    井月・子規から今日活躍する俳人まで、近現代の珠玉の300句を、俳句革新の旗手・小澤實が解説。今読んでも新鮮に味わうことのできる秘められた名句を厳選し、季節ごとに配列。一句一句を丹念に読み解きながら、詠まれた背景や俳人同士の関わりまでが鮮やかに描き出される。今、俳句を楽しむために必要な鑑賞眼が身につく一冊。明治から大正、昭和を経て、平成に至るまでの俳句を取り上げた。近現代の俳句の流れを形作っている代表的作家をピックアップしたつもりだ。子規・虚子門が連なる主峰はもちろんのこと、虚子への反発から生まれた、新傾向俳句、自由律俳句、新興俳句などの作家も掬い上げた。小説家などの余技の俳句、いわゆる文人俳句も取りあげた。さらに注目している久保田万太郎の師弟の流れは積極的に取り上げている。季節順に句を並べた一冊を通して、近現代俳句の多様な響きが、聞こえてきたとしたら、とてもうれしい。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • 芭蕉の風景 上
    5.0
    1~2巻3,300円 (税込)
    ■寛文6(1666)年4月、芭蕉23歳。人生をかけた旅が始まる。 故郷・伊賀上野から出た芭蕉は江戸で自らの俳諧を確立。そして「野ざらし紀行」「笈の小文」「更科紀行」の旅へ。23歳から45歳までの芭蕉の吟行をなぞり、芭蕉と同じ土地で句を詠み続けた俳人・小澤實のライフワーク『芭蕉の風景』。句集未収録の約200句を収録。 2000年から2018年にかけて、旅雑誌「ひととき」などで連載された「芭蕉の風景」。毎月、芭蕉が句を詠んだ地を実際に訪れ、あるときは当時と変わらぬ大自然の中、またあるときは面影もまったくない雑踏の中、俳人と旅と俳句の関係を深くつきつめて考え続けた連載は人気を博し、200回を超えて続きました。俳人・小澤實の約20年間、そして芭蕉にとっては、20代前半から晩年までの約30年間。2人の俳人は300年の時を隔てて、日本中を旅し、句を詠み続けました。本書はその記憶の「交歓」であり、現地を見た、感じたからこそわかる、まったくあたらしい芭蕉像を造り上げた意欲作です。 [目次] 第1章 伊賀上野から江戸へ 第2章 野ざらし紀行 第3章 笈の小文 第4章 更科紀行 <著者略歴> 小澤實 (おざわみのる) 昭和31年、長野市生まれ。昭和59年、成城大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。15年間の「鷹」編集長を経て、平成12年4月、俳句雑誌「澤」を創刊、主宰。平成10年、第二句集『立像』で第21回俳人協会新人賞受賞。平成18年、第三句集『瞬間』によって、第57回読売文学賞詩歌俳句賞受賞。平成20年、『俳句のはじまる場所』(3冊ともに角川書店刊)で第22回俳人協会評論賞受賞。句集に『砧』(牧羊社)および『立像』『瞬間』、鑑賞に『名句の所以』(毎日新聞出版)がある。俳人協会常務理事、讀賣新聞・東京新聞などの俳壇選者、角川俳句賞選考委員などを務める。 ※この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『芭蕉の風景 上』(2021年10月16日 第1刷)に基づいて制作されました。 ※この電子書籍の全部または一部を無断で複製、転載、改竄、公衆送信すること、および有償無償にかかわらず、本データを第三者に譲渡することを禁じます。
  • 作家と楽しむ古典 松尾芭蕉/おくのほそ道 与謝蕪村 小林一茶 近現代俳句 近現代詩
    -
    1巻1,870円 (税込)
    芭蕉・蕪村・一茶、そして近現代詩・俳句へ――。数々の名句・名詩の魅力や読み解き方、歴史を、第一線の作家と俳人がやさしく深く講義する最良の詩歌入門。人気シリーズ第5弾。
  • 近現代詩歌
    3.7
    1巻2,640円 (税込)
    近代以降、変革と共に多様な形で展開してきた詩歌の世界。明治から平成までの詩を池澤夏樹、短歌を穂村弘、俳句を小澤實が精選、その魅力と真髄を紹介する。 解説=池澤夏樹 月報=北村薫、アーサー・ビナード
  • 俳句の海に潜る
    4.0
    1巻1,584円 (税込)
    俳句は自然認識の最前線であり、古代と前衛のふたつの回路から世界の本質に迫ろうとしている――。深川・甲州・諏訪を漂い、縄文の古層へ。詩とアニミズムの新たな地平が浮かび上がる、人類学者と俳人の異色対談!
  • 俳句のはじまる場所 実力俳人への道
    4.0
    1巻1,408円 (税込)
    俳句はなぜ縦に書くのか、なぜ季語を含むのか、写生とはなにかなどの疑問・難問を丁寧に解説。古代歌謡以来の詩歌文芸の歴史のなかに俳句という詩を位置付けて、「俳句とは何か」を解明する。

ユーザーレビュー

  • 芭蕉の風景 下

    Posted by ブクログ

    「芭蕉の風景(下)」(小澤 實)を読んだ。
(芭蕉忌に間に合った)
    
芭蕉の吟行をなぞり、芭蕉と同じ土地で句を詠み続けた俳人小澤實のライフワーク。
    
いよいよ舞台が奥の細道から芭蕉最後の旅まで。
    
お気に入りを一句だけ引く
    
しら露もこぼさぬ萩のうねり哉  芭蕉
    
著者の詠んだ中からも一句
    
秋日和みづくさ水の意に添ひぬ  實
    
ところで、
    
暑き日を海にいれたり最上川  芭蕉
    
という句の、暑き日は「熱き太陽」のことだとずっとイメージしていたのだけれど、「暑かった一日」を海に流し込むという捉え方もあるとは目から鱗である。
    
さらにこの、
    
蚤虱馬の尿(ばり)する枕もと  芭蕉
    
は、私が高校

    0
    2023年10月10日
  • 芭蕉の風景 上

    Posted by ブクログ

    「芭蕉の風景(上)」(小澤 實)を読んだ。
    
芭蕉の吟行をなぞり、芭蕉と同じ土地で句を詠み続けた俳人小澤實のライフワークだそうだ。

    いやこれは並々ならぬ力作だな。
    
ともすると急ぎ流れてしまいがちなのをグッと踏みとどまって芭蕉の句の深さを噛みしめる。
    
しかしまあ俳句の世界は、ありとあらゆる古典への造詣の深さを駆使してこそなところをがあるのをあらためて思い知らされる。
本歌取りとかはその最たるものだが。
    
そういったものを含めて噛み砕いて説明してくれてあるのが嬉しい。
これは本当に名著だと思う。
    
お気に入りを一句引く
    
ほとゝぎす消行方や島一つ  芭蕉
    
著者の詠んだ中からも一句
    
ひろふ

    0
    2023年09月28日
  • 近現代詩歌

    Posted by ブクログ

    網羅性がとても高いという点で、私のような詩歌初心者にぴったりの内容。勿論「汚れちまった悲しみ」なんかもあります。
    自由律俳句も収録されているが、大好きな尾崎放哉が入っていないのが残念。

    0
    2016年11月05日
  • 俳句のはじまる場所 実力俳人への道

    Posted by ブクログ

    自分には難しいなと感じるところもあるのですが、句作に行き詰った時、よくこの本を開いています。開くたびに、新たな発見があり読み入ってしまいます。

    0
    2014年07月22日
  • 近現代俳句

    Posted by ブクログ

    俳句は、その句だけを見て好きなように感じればいい、とは思っているんです
    でも、この本のようにその句の背景などを併せて説明してくれると、やっぱり句そのものの見方も変わってきてより面白く読めるんですよね
    素人の自分でも(素人の自分だからこそ)俳句をより楽しめるようになる事がたくさん書かれていて、大変ためになる一冊でした

    句の背景以外にも、知れて助かったポイントをいくつか

    ・口語訳

    あとがきによると、句に口語訳を添えるのは無粋だ、なんて意見もあるようです
    でも正直助かる(笑
    口語訳で句の意味を知って、そして改めて句を見直すと、感じ方もまた変わってきます


    ・前書

    たとえば次の句

    『枯野は

    0
    2025年05月30日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!