近藤存志の作品一覧
「近藤存志」の「各国史がわかるシリーズ 歴史が見えるイギリス図鑑」「光と影で見る近代建築」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
British Culture in Japanによる Xでの紹介ポストで知った本。
手に取って読んでみてよかったです。
イギリスはハリーポッターの映画と本きっかけで好きになり、一度イギリスも訪れました。
目にしたり耳にしてきたイギリスの単語や出来事、固有名詞の点々とした知識が、建物の歴史を通してひとつながりで流れを読むことで、少し線になった気がします。初めてのことだったので面白かったです。
ごく当たり前のことですが、建築物の歴史は建てられた目的を考えたら人の歴史と深いつながりがあって当然なんだな…と理解。
建物にあるのは文化的、美術的に建築様式の歴史があるだけかと思い込んでましたが、沿岸部は攻撃に対する要塞、とか、王族が住む目的とか、イギリス国教会の、とか。
キリスト教、国教会、プロテスタント、謎単語だなと思っていたのがさわりの流れを知ることができたのも収穫でした。
読むにあたってGeminiをお供に、なんで?と思うことは自分で調べました。
ヘンリー8世が私情を挟んで推し進めた宗教改革を、なぜ他の人も支持?したのか。とか。
いい意味でこの本は深掘りしすぎていないので、流れをさらって、読む人それぞれ知りたいところ気になったところは自分で調べる、という読み進め方がいいんじゃないかなと思います。
欲を言えば、建物はイラストだけでなくカラー写真で見たかったのと、各建物の所在地についてイギリスの土地勘があまりない自分からするとp16辺りの地図の番号を各ページの紹介にと書いて欲しかったな(校正が大変ですかね)
Posted by ブクログ
光と影は、実用的でありながら視覚的に美しい建築をつくる上で重要な要素であることが分かった。
美とは何か、形態がそれ自体の用途に適合している程度のことなのか
(三島由紀夫「機能と美」参照)、
有用性を伴わなくとも存在する美があるのか
(「真に美しいものは、何の役にも立たないものに限られる。有益なものはすべて醜い。何らかの欲求の現れだからだ」byゴーチエ)
(「建築はその外に目的をもつような、たんなる手段に過ぎない。必要は芸術の外にあるもので、それをうまく満たすことは芸術とはかかわりのないことだし、それでもって芸術作品が生み出されることもない。この囲いは、もはや自分の内部に意味を持たず、自分の外部に意味を見出すものとなり、建築作品としての自立性を放棄」byヘーゲル)
色々と考えさせられる。
著者はまともな人間のための実用性を可視的二次性質である光と影の効果で適切に提示することによって空間を造形することが建築芸術の真髄であると述べている。
・p.231
建築物の実用性を純粋に追求しながら、その外観や内装において人の目に相応しい可視的な「二次性質」としての光と影を効果的に生み出す
→過剰な装飾や奇抜な外観構成に頼らず、建築を鑑賞する人の目に知覚可能な光と影の面を適切に対比させることで、その用途に適った立体造形物として建築物を実現
・p.237
芸術作品の完成の域…有用性を持つ形態の美(持続的で永続的な感情)+装飾的な美
建築における実用的な美=その用途、機能が個人や社会の幸福を促進する傾向をもつ行為体系の一部で社会的善福に寄与
(アウシュヴィッツは殺戮と拷問を目的として実用性と有用性、効率性までもが徹底的に追求された→ここでは実用性は人間性の対極)