作品一覧

  • 王朝文学入門

    王朝文学入門

    小説・文芸

    -
    1巻1,430円 (税込)
    人生の道に迷い、不安や孤独を抱えるのは千年前の貴族たちも同じだった。名作からは華やかな世界を生き抜く貴族の素顔が見える。紫式部は恋のはじまりや関係性を道具で演出し、清少納言の斬新な観察眼は新しい共感を生み、藤原道綱母は夫に理解してもらえぬことばを日記に残した。『竹取物語』『源氏物語』『更級日記』など、主要作品のあらすじや魅力を丁寧に解説。当時の暮らしがひとめで分かる「楽しい王朝文化ミニ事典」も収録。古典文学への扉を開く最良の入門書。
  • 王朝の恋の手紙たち

    王朝の恋の手紙たち

    小説・文芸

    -
    1巻1,056円 (税込)
    恋の成就のために、文章に凝り、タイミングを図り、工夫を凝らした王朝の人々。「物」にこめられた平安の人々の心を解き明かす。
  • 平安のステキな!女性作家たち

    平安のステキな!女性作家たち

    小説・文芸

    3.6
    1巻1,089円 (税込)
    千年前の彼女たちも,一生懸命生きていた! 源氏物語や枕草子はなぜ書かれたのか? 紫式部が清少納言や和泉式部に抱くジェラシー.明るい枕草子の悲惨な背景.蜻蛉日記に込められた心の叫び.更級日記に綴られた後悔.紫式部,清少納言,和泉式部,道綱母,孝標女――作家同士の関係もわかる,ハートを感じる王朝文学入門書.

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  • まんがで名作 孫子の兵法

    まんがで名作

    少年・青年マンガ

    4.0
    1~6巻1,034~1,155円 (税込)
    大人にも難しい…でも、とっても役に立つ! そんな不朽の名作がまんがを読むだけで理解できる!! 『まんがで名作』は、不朽の名作を題材に、まんがの舞台を現代、物語の主人公を小学生とすることで、子どもに身近で読みやすく分かりやすい内容となっています。また、名作に関連した内容の学習ページも掲載。名作について、より深く知ることができます。 『まんがで名作』は、単なる知識に留まらず、これからの時代で必要とされる"知恵"の示唆に富んでいます。まんがを楽しみつつ、人生をよりよく生きるための考える力や発想力を育んでください。 『孫子の兵法』とは―― 兵法とは、戦い方に関する学問のこと。そして、史上初めて兵法について書かれた本が『孫子』です。 作者の孫子がこの本を書いたのは、2500年も昔の古代中国。 でも、その考え方は現代社会でも役立つもので、数多くの有名実業家に愛読されているほど! 子どもたちの学校生活や友人関係に生かせる兵法もあります。 この本は、孫子の兵法をまんがでわかりやすく紹介しているので、楽しみながら学んでいけます! ■もくじ プロローグ 『孫子』との出会い 『孫子』ってこんな本 第1章 潜入! 東小 第2章 心を一つに! 第3章 『孫子』でリベンジ 第4章 対校戦を終えて―― 兵法クイズ 孫子の兵法研究クラブ
  • 拾遺和歌集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    拾遺和歌集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    小説・文芸

    -
    1巻1,056円 (税込)
    道長の歌をおさめ、紫式部も読んだ勅撰和歌集。歌のやりとりを通して平安貴族の人間関係を知り、王朝の雅な文化や恋のルールを解説する入門書。
  • はじめての王朝文化辞典

    はじめての王朝文化辞典

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻1,595円 (税込)
    平安時代の家、調度品、行事や服装、儀式、季節の行事、食事や音楽、娯楽、スポーツ、病気、信仰や風習……。『源氏物語』や『枕草子』など古典文学の世界が鮮やかによみがえる! 文化を学べる読む辞典。
  • 平安男子の元気な!生活

    平安男子の元気な!生活

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻1,056円 (税込)
    華やかで,まったりと優雅なイメージがある平安貴族の男子たち.でもじつは,ハードワークな元祖ビジネスパーソンだった!? 恋とファッションだけじゃなく,ゲームやサッカーもセレブのたしなみ? 就活ノウハウに出世のヒケツ,バッチバチのライバル対決…….意外とアクティブな彼らの生活,平安男子たちのがんばりをどうぞご覧あれ!

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  • 日記文学編【5冊 合本版】 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典『土佐日記(全)』『蜻蛉日記』『和泉式部日記』『紫式部日記』『更級日記』

    日記文学編【5冊 合本版】 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典『土佐日記(全)』『蜻蛉日記』『和泉式部日記』『紫式部日記』『更級日記』

    小説・文芸

    -
    1巻2,486円 (税込)
    『土佐日記(全)』 平安時代の大歌人紀貫之が、任国土佐から京へと戻る旅を、侍女になりすまし仮名文字で綴った紀行文学の名作。天候不順や海賊、亡くした娘への想いなどが、船旅の一行の姿とともに生き生きとよみがえる! 『蜻蛉日記』 美貌と和歌の才能に恵まれ、藤原兼家という出世街道まっしぐらな夫をもちながら、蜻蛉のようにはかない自らの身の上を嘆く、二一年間の記録。有名章段を味わいながら、真摯に生きた一女性の真情に迫る。 『和泉式部日記』 為尊親王の死後、弟の敦道親王から和泉式部へ手紙が届き、新たな恋が始まった。恋多き女、和泉式部が秀逸な歌とともに綴った王朝女流日記の傑作。平安時代の愛の苦悩を通して古典を楽しむ恰好の入門。 『紫式部日記』 平安時代の宮廷生活を活写する回想録。同僚女房や清少納言への冷静な評価などから、当時の後宮が手に取るように読み取れる。現代語訳、幅広い寸評やコラムで、『源氏物語』成立背景もよくわかる最良の一冊。 『更級日記』 平安時代の女性の日記。東国育ちの作者が京へ上り憧れの物語を読みふけった少女時代。結婚、夫との死別、その後の寂しい生活。ついに思いこがれた生活を手にすることのなかった一生をダイジェストで読む。 ※本電子書籍はビギナーズ・クラシックス 日本の古典「土佐日記(全)」「蜻蛉日記」「和泉式部日記」「紫式部日記」「更級日記」を1冊にまとめた合本版です。
  • 平安女子の楽しい!生活

    平安女子の楽しい!生活

    ビジネス・実用

    4.1
    1巻1,056円 (税込)
    現代の女子と同じように、恋に悩み、おしゃれを楽しみ、将来を真剣に考えていた平安時代の女子たち。その喜怒哀楽を一緒に味わいながら、住まいやファッション、恋愛と結婚、身分や進路など、古典常識を楽しく身につけましょう♪ メールテクや夢の探し方など、いまも役立つ情報が満載。美しい挿絵もいっぱいの、一番わかりやすい古典入門です。
  • 装いの王朝文化

    装いの王朝文化

    小説・文芸

    3.5
    1巻1,408円 (税込)
    衣服は、いつの時代も、着用している人物の位や性格など、様々な情報を示してきた。『源氏物語』『枕草子』などの作品の記述を手がかりに装束の記号性を読み解き、作品の新たな解釈と古典を読む楽しみを味わう!
  • 王朝文学の光芒

    王朝文学の光芒

    小説・文芸

    -
    1巻6,050円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 和歌、そして日記文学の表現は如何なる歴史や文化の光明を背負っているのか。和歌が詠ぜられる場の変遷、また日記文学に於ける身近な文物に纏わる表現はどのような時代の光彩を帯びるのか。言葉の裏に潜む文化や歴史を解析し、表現をくるむ光の煌めきを掬い出す。
  • 蜻蛉日記の表現と和歌

    蜻蛉日記の表現と和歌

    小説・文芸

    -
    1巻7,480円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 蜻蛉日記の特質において、中巻までを「蜻蛉日記らしさ」という枠組みの中で捉え、下巻は「私歌集的」といった格付けがなされてきた。表現の奥に潜む悲哀、言わざる思いを隠す方向性などを獲得した下巻の表現位相に注目する。
  • 新版 蜻蛉日記I(上巻・中巻)現代語訳付き

    新版 蜻蛉日記I(上巻・中巻)現代語訳付き

    小説・文芸

    3.0
    1巻880円 (税込)
    美貌と歌才に恵まれ権門の夫をもちながら、自らを蜻蛉のように儚いと嘆く作者二一年間の日記。母の死、鳴滝籠り、夫との実質的離婚――。平易な注釈と現代語訳の決定版。I(上・中巻)、II(下巻)収載。
  • 新版 蜻蛉日記II(下巻)現代語訳付き

    新版 蜻蛉日記II(下巻)現代語訳付き

    小説・文芸

    4.0
    1巻1,045円 (税込)
    美貌と歌才に恵まれ権門の夫をもちながら、蜻蛉のようにはかない身の上を嘆く作者の21年間の日記。学問的正確さを期しつつ分かりやすい注釈を付す文庫の決定版
  • 誰も書かなかった 清少納言と平安貴族の謎

    誰も書かなかった 清少納言と平安貴族の謎

    ビジネス・実用

    3.5
    1巻628円 (税込)
    清少納言が抱えていたコンプレックスとは? 貴族の恋の始まりは? 女性があこがれる美人の条件とは? 政争に敗れた者の運命は? 平安京を華麗に彩った女流文学の最高峰と、貴族たちの実像がよくわかる1冊。
  • 愛とゴシップの「平安女流日記」

    愛とゴシップの「平安女流日記」

    ビジネス・実用

    3.7
    1巻689円 (税込)
    『枕草子』『紫式部日記』など、「名前は聞いたことがあるけど」……敬遠しがちな「女流日記」。じつは、「職場にうまくなじめない」「他の女への嫉妬でキレそう」など、今に通じる女子のホンネがたくさんつまっています。「紫式部は清少納言が大嫌い!?」「メールチェックならぬ恋文チェックをしていた女君もいる!」など、驚きの話も満載。1000年前の大先輩が、あなたの悩みにヒントをくれるかも。平安女子の頭の中を、ちょっぴりのぞいてみませんか?
  • 源氏物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    小説・文芸

    4.1
    1~30巻539~1,254円 (税込)
    源氏物語の全体が分かる楽しい1冊。わずらわしい文法などの障壁を取り払い、こなれた現代語訳によって、古文の力がなくても十分古典の面白さが分かる。原文も現代語訳も総ルビ付き。ビジュアル面も豊富。 ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。

ユーザーレビュー

  • まんがで名作 源氏物語

    Posted by ブクログ

    絵も可愛いし、物語の内容が良くわかるから歴史好きは満足の本だと思う。それに、登場人物と登場人物の関係も良くわかるから、初めて源氏物語を読む人にでもおすすめできる。

    0
    2026年05月31日
  • 更級日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    Posted by ブクログ



    「【寸評】  上総の国(千葉県中央部)で、孝標の娘は、十歳ぐらいから十三歳まで過ごしていました。上総は、父親の赴任先。そこは、都から遠く離れた所。物語に興味を持っている彼女は、姉や継母が物語の話をしているのを聞いて、ますます物語というものを読みたくて読みたくてたまらなくなるのです。「光源氏」というのは、『源氏物語』の主人公。『源氏物語』は、絢爛豪華で、あでやかな物語。この華やかで美しい世界に、少女だった彼女はどんどん惹かれていくのでした。  ところで、冒頭の所、なぜ「常陸の国」(茨城県)が「東海道の果て(終着点)」になるのでしょうか。それは、「東路の道の果てなる常陸帯のかごとばかりもあひ見てしがな」(東海道の終着点にあたる常陸の国。その常陸帯の「かこ」〈帯を留める金具〉ではないけれど、ほんのちょっとでもあなたに逢いたくてたまらない〈『古今和歌六帖』〉)という歌がもとになっているからなのです。  でも、ここでは地理的な位置がちょっと変。都(京都)から見て、「上総の国」(千葉県中央部)が、「常陸の国」(茨城県)よりも「奥」と書かれているのです。その理由としては、彼女が憧れていた『源氏物語』の浮舟という女性が成長した所が常陸なので、浮舟に自分を託して意識的に変えたのだ、といわれています。浮舟は彼女の理想像。心のなかのヒロインに近づきたい、という思いは何となくわかるような気がしますね(コラム「憧れのヒロイン」参照*)。  さてさて、この後、彼女は、憧れの物語を読むことができたのでしょうか。」

    —『更級日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫)』川村 裕子著

    日記文学でいちばん好きかもしれない>『更級日記』
    自分が好きな「旅行記」の要素もある。継母って悪いイメージがあるが、主人公に物語の楽しさを教えてくれた。
    そして、読みたいと焦がれていた『源氏物語』フルセットをおばが思わせぶりにプレゼントする場面がいい。

    源氏物語はNTRあり女児誘拐ありのハーレム系ラノベだし土佐日記はネカマ野郎の旅行記だし、更級日記は元田舎住み陰キャオタク少女の回想録だし鳥獣戯画は擬人化漫画だし枕草子はバリキャリのブログだし、当時の人々やたら記録が好きでTwitterのごとくなんでも書き残す

    日本人1000年経っても変わらんな

    菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)は更級日記の作者で、元祖オタク女子と言われています。「更級日記」の生々しさ、1000年以上前のものとは思えません。

    更級日記の作者、インテリ小金持ちなだけじゃなく多分危機回避能力やあざとさがすごいあるんだと思う、あそこまで成長や現実生活をうまく回避できてるのは感動する

    趣あるわけでもない顔が普通の受領と結婚とか、なぜクズイケメンを適性に回避できたんだ、オタクのプロすぎる、一生オタ活できるやん最適解か

    平安~女性作家の時代順まとめ
    小野小町(9世紀):和歌の神様・伝説の美女
    紀貫之(10世紀初頭):土佐日記
    藤原道綱母(10世紀後半):蜻蛉日記
    紫式部・和泉式部・清少納言(11世紀初頭):源氏物語・和泉式部日記・枕草子
    菅原孝標女(11世紀中期):更級日記
    阿仏尼(13世紀):十六夜日記

    「更級日記」に菅原孝標女が「源氏物語」の熱心なオタクだった事で、『腐女子』だとのポストがあったんだけれど、
    別に「源氏物語」の男色系の話ばかりしてたのかなぁ。
    「更級日記」も「源氏物語」もどっちも読んでないからわからないんだよな。

    「この僧の夢は簡単にいうと、物語ばかりにうつつを抜かさないでちゃんと仏様を信じて勉強しなさい、という意味です。でも、彼女は、そんな夢は全く無視の不信心モード。ひたすら物語に熱中し、大きくなったら夕顔や浮舟のようになるんだと思って、ワクワクしています。浮舟は前にも出てきました(一段― ①のコラム参照*)。  夕顔は『源氏物語』の最初の方に出てくる女性です。この人も身分がそう高くありません。光源氏が乳母のお見舞いに行った時、偶然知り合った女性です。最後は六条の荒れ果てた「なにがしの院」で、怨霊にとりつかれて、はかなく亡くなってしまいます。あでやかな姫君ではなく、憂いを秘めた人生を送る浮舟と夕顔。きっと、彼女は、同じような境遇の女性に自分を当てはめてドラマチックな将来を夢見ていたのですね。」

    —『更級日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫)』川村 裕子著

    「【訳文】  物語のことを昼は一日中思い続け、夜も目がさめている限りは、そのことだけに熱中していると、ある時、次のような夢を見ました。──「最近、皇太后宮様( 子)の姫君でいらっしゃる一品の宮様(禎子)のご用のために、六角堂に水を引いて、遣り水を造っています」と言う人がいるので、「それはいったいどういうわけですか」と聞いたら、「天照大神をお祈り申し上げなさい」と答えました──こんな夢を見て、人に話すこともなく、何も考えずにそのままにしてしまったことは、実に情けないことです。  春がくるたびに、この一品の宮様(禎子)のお邸を眺めながら、このような歌を詠みました。「桜が咲くのを待ち、また散ったといっては嘆いている春。その春には、まるで自分の家のようにして、宮様の家の桜を眺めています」」

    —『更級日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫)』川村 裕子著

    「ただ、だからといって百パーセントまじめに暮らすわけでもなく、そういうふうにもなりきれないのです。この最後の部分がポイント。今までのことを心の底から反省しているけれど、だからといって堅実な生活に徹することができない。夢をバッサリあきらめたからといって、なかなか新しい自分にガラッと生まれ変わることなんかできませんね。このように、自分の揺れる気持ちをもう一人の自分がジッとみつめているような所が日記文学の奥深さ。」

    —『更級日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫)』川村 裕子著

    「【訳文】  昔から、何の役にも立たない物語や歌のことばかりに夢中にならず、夜も昼も一生懸命仏様のお勤めにはげんでいたら、本当にこんな夢のようにはかない人生を経験しなくてすんだでしょうに。  初瀬(長谷寺)で最初にお籠もりした時、「稲荷様から下さった験(効力のある)の杉ですよ」と言って投げ出されたのを夢に見て、長谷寺を出てからすぐにその足で、伏見稲荷の方にお参りしていたら、こんなつらい目に遭わなかったかもしれないのに……。」

    —『更級日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫)』川村 裕子著

    「【コラム】  老人を棄てる説話──姨捨山伝説── * 1  * 2  姨捨山は、長野県更級郡(現在は千曲市)にある冠着山の別名です。古くから月の名所、姨捨山伝説で有名。姨捨山伝説はだいたい次のようなお話。  ──年老いた伯母と親子のように暮らしていた男がいました。男は結婚をしたのですが、妻がこの年老いた伯母をいやがって憎みます。妻は夫に伯母を深い山に棄てて来るよう、命令しました。夫は妻の言葉に従って伯母を山に一旦は棄てました。親代わりの伯母を棄てたことで男は家に戻ってからも嘆き続けます。ちょうどその時、月が明るく輝き、男は、その月の光に恥じて、伯母を連れ戻しに行ったのでした。── この時に男が詠んだ歌が、「我が心なぐさめかねつさらしなやをばすて山に照る月を見て」(自分の気持ちをなぐさめることなんかできやしない。たった今、伯母を棄てた更級の山。その山に明るく照っている月を目にすると……)です。このお話は『大和物語』、『今昔物語集』などにも入っています。労働力とならない年寄りを山に棄てる伝説。このようなお話を「棄老説話」といいます。社会的な弱者を葬る説話が、現代社会に投げかける意味は大きいと思います。  なお、「棄老説話」を題材にした小説としては、深沢七郎の名作『楢山節考』があります。健康な歯を恥じて自分の歯を打ち割るおりん、自分から山に棄てられようとする老婆おりんのけなげな姿が、淡々とした筆致のなかに奥深い哀しみをたたえて、描かれています。」

    —『更級日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫)』川村 裕子著

    0
    2026年05月11日
  • 平安女子の楽しい!生活

    Posted by ブクログ

    きっかけがあり、9年ぶりに再読しました。以前読んだときに比べて古文の知識が増えたからか、引用される作品のイメージが沸きやすくなりました。当時の人たちの真似をするのは難しそうですが、考え方は参考になるところもありました。

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    2026年05月03日
  • 和泉式部日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    Posted by ブクログ

    2人の恋の歌の交換、状況説明を
    現代語訳、原文、解説
    の順で無理なく読み進めることができた。

    歌はメールだと瞬時に送れるけど、この時代だから童が持っていく。お相手が偉い人ゆえになかなか会えたかったり、周りの噂に翻弄されたりして、疑念を時折持ちながらも、ゆっくりと愛が深まる感じ。
    最後には同居が始まって、自宅から本妻が出ていく、ドラマのような展開です。


    和泉式部ですが、
    20代 
    ・最初の夫さんの間に子供(小式部内侍)がいて
    ・為尊親王(天皇の子 兄)1年で死別
    ・敦道親王(天皇の子 弟)4、5年で死別、男の子誕生(岩蔵の宮→僧侶に)
    ・その後36歳の時にで夫と結婚して、地方へ

    敦道親王が亡くなったあと、喪中に書かれたのが和泉式部日記。和泉の人生はドラマチックで、世間からものすごく揶揄されただろうに、こうやってキラキラ時代の記録も残してパワフルな人だなぁと思う。身分の差、兄と弟への恋、モラルとか世間体とか考えずに飛び込めるのがいい。

    0
    2026年03月09日
  • 平安男子の元気な!生活

    Posted by ブクログ

    「ところで、ここまででなにか気になることはないですか?  そうです。肉がないですよね。実は平安人は、肉類をほとんど食べなかったみたい。平安時代には仏教が流行っていたので、動物を殺すこと(殺生)は避けられていたんです。だから平安男子はみんな草食系でした。」

    —『平安男子の元気な!生活 (岩波ジュニア新書)』川村 裕子著

    「でも、平安男子には大事なお仕事がもう一つあります。それは、行事や儀式をきちんとやること。今だって入学式とか初詣でとか、イベントはあります。だけど、平安男子のイベントの量は、それどころではなかったのです。これをきっちりこなしていくことが、ミカド(天皇)を中心とした貴族社会のなかで、立派な立場を維持するために、超大事なことだと考えられていたんです。」

    —『平安男子の元気な!生活 (岩波ジュニア新書)』川村 裕子著

    「なんと、苦しい時には神頼み!  道長さまは一〇〇七年に吉野(今の奈良県)金峯山に行くのです。ここの権現様(小守三所)には、子どもを授ける力があるといわれていたみたい。  貴族は山登りなんてしないと思うかもしれませんが、道長さまは執念で金峯山に登りました。そして、権現様にお祈りしたり、お経を地面に埋めて納めたりしたのです。」

    —『平安男子の元気な!生活 (岩波ジュニア新書)』川村 裕子著

    0
    2025年06月03日

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