奥富敬之の作品一覧
「奥富敬之」の「名字の歴史学」「もっと行きたい鎌倉歴史散歩」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「奥富敬之」の「名字の歴史学」「もっと行きたい鎌倉歴史散歩」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
一般に広く流布する「江戸時代以前の庶民は苗字・帯刀が禁じられていた」とする言説に真っ向から反論した昭和27年の「洞論文」。これに触発された著者が、日本人の「名字」の歴史について、中世史を専門とする立場から通時的に解説を加えてゆく。原本の出版は2004年だから結構時間が経っている。
一言で「名字」と言っても、それが「氏」や「姓」やはたまた「苗字」とどう違うのか、違うとすればどのような関係にあるのかについて即答できる人間は多くはあるまい。しかし、それぞれの成立過程が、本書にあるようなその時々の権力構造や社会構造との強い相関下にあることを理解すれば、それらが同列に扱われていることがむしろ不