ライトノベル - 集英社コバルト文庫作品一覧
-
-【合本版特典・著者コメントつき】 物語の舞台は19世紀イギリスヴィクトリア朝の時代。産業革命により飛躍的に経済が発展したことで、人々の生活は豊かになった。そしていつしか人間は妖精が隣人だった一昔前のことなど忘れ去り、妖精はお伽話の中だけの存在となっていた。妖精の姿が見え、話ができる少女・リディアは、スコットランドの片田舎で亡き母の後を継ぎ「妖精博士」として生活を送っていた。仕事の依頼を待つもろくなものはなく、町の人々には変わり者扱いされる日々。そんなある日、父と共に復活祭を過ごすために乗り込んだ船の上でとある陰謀に巻き込まれ、船室に潜んでいた謎の青年・エドガーに助け出される。彼を警戒しつつも妖精博士として依頼を受けたことから、エドガーを取り巻く壮大な事件の数々に巻き込まれていくことに。次第に明らかになるエドガーの過去や、彼を狙う組織との戦いを経て、ふたりは少しずつ絆を深めていく。 ※あとがきは収録されていません。 【収録作】『あいつは優雅な大悪党』『あまい罠には気をつけて』『プロポーズはお手やわらかに』『恋人は幽霊』『呪いのダイヤに愛をこめて』『取り換えられたプリンセス』『涙の秘密をおしえて』『駆け落ちは月夜を待って』『女神に捧ぐ鎮魂歌』『ロンドン橋に星は灯る』『花嫁修業は薔薇迷宮で』『紳士の射止めかた教えます』
-
4.417歳の貴志子は、親子ほどに歳が違う恋人の有実から、彼の娘の晃子を預かってほしいと頼まれた。晃子は15歳。気が進まなかった貴志子だが…? 表題作『月の輝く夜に』のほか、同じく文庫未収録作品『少女小説家を殺せ!』『クララ白書 番外編 お姉さまたちの日々』を収録。そして文庫・単行本で134万部を記録した不朽の名作『ざ・ちぇんじ!』上下巻を併せた、氷室ファン必読の1冊! 【目次】月の輝く夜に/ざ・ちぇんじ!(前編)/ざ・ちぇんじ!(後編)/少女小説家を殺せ! 1/少女小説家を殺せ! 2/クララ白書 番外編 お姉さまたちの日々
-
-百合が会社から帰宅すると、同居の兄のPCにVチューバーのアバター画面が。 「お願い、世界を救ってほしいプカ」 コマンドウインドウにうっかり「はい」と答えたとたん異世界に飛ばされ、Vチューバー「聖乙女・オト」としてモンスターと戦う羽目に! この世界では、コメント数や投げ銭に比例して聖乙女の魔力が増すらしい。 騎士団長のヴァーミリオンの護衛のもと、コメント欄に常駐するネット廃人たちのコメントを煽りながら命がけでモンスター討伐に挑むオト。 チャンネル登録者数一ケタの弱小Vチューバーは果たして世界を救えるのか!?
-
-過労で倒れたゲーム開発者の佐藤みことは、目覚めると自分の開発した乙女ゲームの世界に転生していた! しかもチュートリアルで死んでしまう出オチのモブキャラ「ルチル」として。さらに開発者のみことがいなくなった影響か、ゲーム世界はバグだらけで手がつけられなくなっていた。世界を修正してストーリーを元に戻すためには、ルチルが死んで聖女の力を目覚めさせなくては。さっそく「バグ修正」のスキルを使ってストーリーを始めたものの、なぜかルチルが世界を救う聖女扱いされ、攻略対象のイケメンたちから愛される羽目に…!?
-
-ある時、王妃の前にひとりの占い師が呼ばれた。異質な雰囲気を漂わせた女は、畏れを知らない様子でこう告げる。 「王家は破滅する運命で、陛下の御子で生き残るのはお一人だけ」と。 しかし、末の赤子を今のうちに王家から引き離せば、あるいは運命は変わるかもしれないとも――。不敬だとして女は拘束されるが、翌朝には煙のように牢から消えてしまい、その後の行方を知るものはだれもいない。 数年後――。 幼いころからずっと、叔母のアンと暮らしてきたソフィーは、いまではタンプル塔という要塞の暖炉係をするようになった。タンプル塔は分厚い石壁に囲まれていて、薄気味悪い。でもソフィーは、ここで暮らすご家族に会うことをなによりも楽しみにしていた。旦那さまと奥さまのご夫婦と、二人のお子さま。ご夫婦はソフィーをいたく歓迎し、ご自身の二人の子ども――マリー・テレーズとルイ・シャルルと一緒にソフィーにも勉強を教え、そして、ソフィーが歌うのをなによりも喜んで、「ボーシャン(美しい歌)」と親しみを込めた愛称で呼んでくださった。 だが、残酷な革命の波から逃れられないことに幼いソフィーも気づいた頃、アンは、驚くべき事実を口にする。 「あなたこそが、陛下の末の王女さまなのです」 そしてここから逃げて占い師を見つけ出し、運命を変えて、と――。 革命期のフランスを舞台にした、少女の一代記の幕が上がる! 王妃マリー・アントワネットの、もう一人の娘の物語。
-
5.0春になり、新団員を迎えることになったリーリエ国騎士団。そのなかに、弓を使う騎士ニコラがいた。<少年騎士>に憧れているという彼は、弓射の精度こそニナに劣るが、優れた足を持っている。最初は仲間ができたことを喜んでいたニナだが、次第にニコラはリヒトの弓役から団舎の雑用係まで、ニナに取って代わるようになる。そんな折り、親善杯の開催が発表される。リヒトとニコラが組む可能性を考えたニナは不安になるが……。弓と大剣のファンタジー、第二部開幕!
-
4.0妖怪変化・あやかしのたぐいが大好きな小説家・瀬川貴次が、日々の由無し事から好きなばけもの・エンタメまで、ノンジャンルで語り尽くす! WebマガジンCobaltでの連載に加え、書き下ろしオマケも収録。
-
4.0王女サフィディアは、額に聖印を戴き、未来を予見する力があった。城の奥で平和に暮らす彼女の目下の悩み事といえば、従兄弟で幼なじみのウェランディとユーリスのどちらかを夫に選ばなければならないということ。16歳の誕生日も近付いたある日、父王から決断を迫られ、直前に喧嘩をしていたユーリスではなく、ウェランディを選ぶと答えてしまう。後日、サフィディアとウェランディの婚約式が行われるが、誓いの口づけ直後にウェランディは倒れ、そのまま息を引き取ってしまった。婚約式とは偽りで、それは代々受け継がれる秘儀だったのだ。そして迎えた誕生日、続けて明かされた真実と起きてしまった現実の衝撃もさめやらぬ中、サフィディアたちは城内で暴徒たちの襲撃を受ける。侍女たちの手引きで城から抜け出したサフィディアだったが、襲撃してきたのはただの暴徒ではなく革命軍だった。サフィディアも知らないうちに王家は終焉を迎えていて……? 亡国の姫となったサフィディアを、試練の運命が待ち受ける!
-
-小田原藩の武家の嫡男でありながら、恋ゆえに出奔した兄を探すため、ひとり江戸へ上った少女・なつ。貸本屋<ゆうづき>で働くかたわら、恋に悩む江戸っ子のために恋文の代筆を引き受ける「恋文屋」としても知られるようになる。恋も知らない自分が恋文屋なんて……と、戸惑うなつだったが、<ゆうづき>の常連客・清次郎への思いが「恋」であることを自覚。同じころ、出奔した兄の妻で版画作家の妻・千代女と知り合ったなつは、幸せそうな千代女の表情に、強引に兄を実家へ連れ戻すことが本当に正しいことなのか、悩むようになる。そんな中、江戸の町に正体不明の辻斬りが出没するようになり――? 貸本屋“なつ”の奮闘記、ついに完結!
-
-冷酷な王女と救国の聖女――ふたりの出会いが、世界を、彼女たち自身を、運命の歯車へ巻き込んでいく…! オルファラン王国の小さな町で暮らすリクテルは代筆屋を営む養母と、慎ましくも幸せな日々を過ごしていた。しかし、ひょんなことから国を救う『旗の乙女』と呼ばれ、聖女として扱われることに。一連の騒動の最中、リクテルは『氷の王女』の異名を持つエルヴィラに出会う。実は彼女はかつてリクテルが助けた、行き倒れの少女だった。王都へ招かれたリクテルはエルヴィラの力になりたいと願うが、彼女と対立するアウグスト王子との結婚話が進む。断ろうとするも、リクテルの行動は裏目に出てばかり。そんな中、王が崩御し、同時に暗殺疑惑まで持ち上がって…?
-
-貸本屋<ゆうづき>で働くなつは、実は由緒ある武家の生まれ。身分違いの恋ゆえに出奔した兄を捜すため、素性を隠し、単身江戸へ上ったのだ。手がかりは、兄の恋人が版画職人を目指しているということだけ。版画本の作者を調べては、めぼしい人を訪ねる日々だった。ある時、恋歌がうまく作れない植木屋の小六に協力したのがきっかけで、なつには恋文屋としての相談が舞い込むように。なにかと助けてくれる清次郎とともに、江戸の町で起こる様々な恋模様に巻き込まれていく。そんな中、小六から紹介を受けた少女たちの話を聞くことになるが…?
-
-20世紀前半のイギリス。田舎町の地方新聞社に左遷された新聞記者ロニーは、記者として働く意義を見失っていた。そんなある日、街に著名な研究者・エインズワース博士が帰郷するというニュースがもたらされる。それ以来、街では奇妙なできごとが――?(『薔薇色の歯車』) 発展しつつある科学が魔法を駆逐しつつある世界。魔法使いのエヴァレットは、この世に不幸をもたらす「青水晶」を回収する任務の折訪れた砂漠の街エウエイで、人々から「魔女の娘」と呼ばれ嫌悪される少女・ファーナと出逢う。ファーナは母の形見である「青水晶」を大切にしていて――?(『ポルターダの魔法使い』) 2つの異なる世界を行き来しながら綴られる、壮大なファンタジーの幕開け!
-
-薔薇を妖精に捧げれば、あなたの願いはきっと叶うでしょう――。女に貢ぐ悪癖が祟り、長男ながら伯爵位を従妹マリアナに奪われ、借金まで抱えて破滅寸前のヴィクトル。そんな彼に借金の肩代わりをしようという申し出があった。条件は、亡き異母弟ユリアンの婚約者だったアンジェリカを、大公主催の舞踏会に出席させること。だがアンジェリカは屋敷から出られない秘密を抱えていて……。ユリアン、アンジェリカ、マリアナ、そしてヴィクトル。交錯する若き日の4人の思い。薔薇に導かれたヴィクトルがたどり着いた真実とは?
-
5.0大人気ファンタジー、ファン必見の短編集! 火の島杯の惨劇ののち、国家連合に拘束されながらもニナを思う少女騎士メル(『約束の矢音』)、すべてに苛立つカミラの独白(『青海色の理想』)、密かにニナに想いを寄せていた村の青年(『ある村人の片恋』)、大衆酒場にてロルフとイザークの間で交わされた会話とは……?(『一対一』) 物語の中では明かされなったエピソードを全6編収録。
-
5.0可憐かつ聡明で父からも溺愛されている、アズ皇国第十八皇女・フローレンス。銀髪赤眼の美しき侍女であり凄腕の護衛でもあるエステラは、彼女に心酔し、周囲から「変態」と言われるほどの忠誠を捧げている。ある日、親善大使として友好国・ロッドランドに滞在していた第十七皇女・ケティが任務を投げ出して帰国してくる。外交問題になりかねない状況で、ロッドランドの第四王子・オーランドが、美貌の従者・ステファンとともにアズ皇国へやってくる。皇女と侍女、王子と護衛。二組の主従が巻き込まれた、国家の存亡に関わる陰謀とは!?
-
-小学校の教師から転職して一年半。憧れていた会社の、憧れていた乙女ゲーム部門で働く愛深だが、上司や同僚が一斉に退職してしまう。開発中の新作ゲームが成功しなければ、愛深自身が次のリストラ対象に。しかし、必死に開発を進めている新作スマホゲーム「美形☆三国志」のβテストでトラブルが起きてしまう。バグを確認するためゲームにログインしようとしたところ、愛深はまばゆい光に包まれ――目が覚めるとそこは荒野。なんと愛深はゲームの世界に召喚されてしまったのだ! しかも愛深にはヒロインの証である桃型のあざができていて…!?
-
-孤独な15才。所持金は2837円。有川心音(ありかわここね)は日の暮れた繁華街で途方に暮れていた。優しかった母は幼い頃に亡くなり、酒とギャンブルまみれの生活を送る父は心音を置いていない。ひとりでどうにかして生きていこうと決心し仕事を探したが、中学を卒業したばかりの心音を雇ってくれるところはない。そんな心音に声をかけてくる男がいて……。生きる術を持たない孤独な少女に差し伸べられた手の持ち主、それは……? 逆境に負けないシンデレラが見つけた幸せと優しい日々の物語!
-
-はれて大学に進学したものの、新型ウイルスの感染拡大により、亡き伯父が暮らしていた田舎の一軒家で一人暮らしすることになった龍介。慣れない田舎暮らしに奮闘するなかで、敷地内の離れからピアノの音が流れてくるのを耳にする。離れに住んでいたのは、龍介の従姉・日鳥子(ひとりこ)。彼女はとある理由で外に出られなくなり、数年来引きこもっているという。龍介は人と接するのが恐いという日鳥子と、オンライン通話で交流するようになるのだが、彼女に卓越したピアノの腕前があることを知って!? 「密」になれないこの世界で俺たちは…!!
-
-「エデン」は紹介制の出張シェフサービス。個性豊かな4人のシェフが依頼主の家に向かい、あたたかな食卓を提供する。満足度は高くリピーターも多い。そんな「エデン」代表の相馬のもとにある日突然、二年前姿を消した親友で料理人の純平が現れる。そしてシェフの海斗も、生き別れになっていた妹の居場所を知って…!? 出会いと別れ…喪失と再生…誰かを愛し、大事にした記憶が食卓でよみがえる。どんなに疲れていても悲しくても、お腹は空いてしまうから…。しあわせの美味しい一皿をあなたに。
-
-片付けが苦手な茉莉子は、部屋を整理するのがとにかく苦手。しかしアパートの大家である米子と、その孫で片付け上手な要と知り合ってからは、整理整頓された居心地の良い部屋での生活に憧れを抱くように。そんな茉莉子が街コンで知り合い、ひそかに心を寄せていた東山から食事に誘われる。しかし自室は相変わらずの汚部屋で、このままではとても東山を招くことなどできそうにない。なんとか部屋をかたづけようとする茉莉子だけど!?
-
4.5「花路の頭」こと飛が白龍市へ還ってしばしのある日――。花路である騒動が持ち上がる。近く、白龍屋敷へ上がらせる約束をした「美琴楼」の歌い手・彩音が行方をくらましたというのだ。彩音の役目は、朱龍市からの客人の前で歌を披露すること。万が一にも歌姫不在となれば、白龍市の主・マクシミリアンの顔に泥を塗る事態となってしまう。飛と花路の面々は、彩音の行方を探り始めたが、そこには花街に生きる女の哀しい事情が――!? 表題作他書き下ろし1編を加えた、『四龍島』シリーズ25周年を飾る特別番外編!!
-
4.4リューナック伯爵令嬢のフィオナは絵を描くことが何よりも好き。妖精の姿を見ることのできるフィオナは、従者のウィルを伴って王国中を旅しながら、妖精の絵を描く日々を送っていた。そんな旅の途中、フィオナに執着する美貌の青年男爵クロウリーに捕まり、拉致されそうに。必死に追っ手から逃げるうち、誤って谷底に落ちてしまう。そんなフィオナを助けてくれたのは、彼女が理想と思い描いていた容貌の持ち主で…! 【目次】第一話 王さまの絵は夜歩く/第二話 口説きの魔法に気をつけて/第三話 偏屈王と暁の花嫁
-
5.0幽閉された亡国の王女・アデールにもたらされる、数奇な運命! 革命により王政が倒れた国、イルバス。国王夫妻と王子らは処刑され、生き残った三人の王女たちもそれぞれ幽閉されていた。末王女のアデールは、特に過酷な辺境の地・リルベクに立つ「廃墟の塔」に閉じ込められ、希望のない日々を送っている。だがある日、謎の青年エタンが廃墟の塔に姿を現した。他国に亡命した姉王女・ジルダの命を受けここに来た、というエタン。亡国の王女を待ちうける未来とは? 凍り付いたアデールの運命が、音を立て動き出す――!
-
-起こり得ないこと――金環月食――が起こった日に、イギリスで生を享けた昴。闇に堕ちた神や霊のなれの果てである『荒御霊』を封じる天ヶ瀬家の血を引く彼は、双子の弟・湊を亡くし、失意のまま、祖母が捨てた祖国・日本へやってきた。その目的は、天ヶ瀬家当主に接触し、代々受け継がれている「禁術」を手に入れることだった。到着早々、人里離れた山の中へ半ば強引に連れていかれると、あたりには『荒御霊』の禍々しい空気が。と、いきなり爆音がひびき、爆風で少年が吹き飛ばされてきた! 昴は窮地に陥った少年を呪符で助け、『荒御霊』を封印するが、その少年こそが天ヶ瀬家の次期当主・蓮で……。デコボコ英日バディの退魔ミステリー!
-
3.0「はじめての夜」がテーマの5作品からなる恋の短編集。恋人たちが迎える初めての夜にはどんなドラマが…!? 幼なじみから長い年月を経て結ばれたふたり、夢の中の逢瀬から始まる恋物語、身分差を超えた激しい愛…。思わず笑ってしまうラブコメディから、思いがけないラストが待つ華麗な平安絵巻など、それぞれの著者の持ち味を生かした様々なラブストーリーを楽しめる充実の1冊!【目次】きみのとなりへ続く道:秋杜フユ(書き下ろし)/夢路の恋人:椎名鳴葉(2012年Cobalt9月号掲載)/罪咎の夜:白崎紗己(WebマガジンCobalt投稿企画「はじめての夜」小説賞受賞作:2019年5月発表)/理想の伴侶:せひらあやみ(2012年Cobalt9月号掲載)/花のしとねで君を抱き:松田志乃ぶ(書き下ろし)
-
-情を持たない魂緒姫と、人の心を持たない鬼将軍。二人が出会ったとき、その絆は愛に変わる。瘴気に満ちた「神座の森」には、人に益を与える「神世草」が生えている。それを求める貴人たちのため、彼らと「魂緒の糸」を繋ぎその身を守るのが、魂緒姫と言われる娘たちだ。中でも「最上の魂緒姫」と称賛される紅。常に心を鎮め強固な糸を紡ぐ彼女は、一方でその情のなさを人々に罵られてもいた。ある日、紅は新たな貴人の相手を命じられる。その人とは「母殺しの鬼将軍」と、誰もが恐れる武人・五条隆光。常に不機嫌で、気に入らないことがあるとすぐに刀を抜く隆光を、家臣たちはひそかに恨んでいた。だが紅だけは、隆光の暴挙の裏に秘められた孤独に気づいてしまった。二人が心を通わせるとき、運命が大きく動き出す……。
-
-妖しに育てられた姫が嫁ぐ相手は初恋の君!? 戦国を舞台に贈る再会ラブ☆ 時は戦国。お山に捨てられ、妖したちに育てられた香耶は、ある日、お山で迷子になっていた人間の少年・真人と幼い恋に落ちた。「一国一城の主になって迎えに来るから、待っていてほしい」そんな約束をして別れた二人だったが、香耶はあまりの寂しさに、自分の記憶を封印してしまった。長じて、一城の跡取りとなった真人のもとに政略で嫁ぐことになった香耶。真人のことは覚えていないけれど、会ったらきっと思い出せる。そんな想いでお山を下りた香耶だったが、道中、野武士の襲撃から守ってくれた分家の息子の季隆に、なぜか懐かしいものを感じて…。
-
3.818歳までに結婚できなかった女は「魔女」と呼ばれ、差別されるフェルティリア王国。実際、この国の女は生まれながらに魔力を宿しており、未婚の女は18歳を境にその力が飛躍的に発達するのだ。伯爵令嬢でありながら、特徴的な容姿と不器用な性格のせいで、結婚相手を見つけられなかったサナティア。自分の魔力が治癒と回復に秀でていることを知ると、ある場所で修業を積むことに決めて…!?
-
3.6先王の遺児として、寂れた古城で、穏やかな幽閉生活を送っていたエレアノール。だがある時、第二王子ダリウスの妃候補として、急遽、王宮に召されることになる。昨今、王家との縁戚関係を望む宮廷貴族たちの争いが激化しており、その動きを牽制するため、彼女に白羽の矢がたったのだ。十年ぶりに帰還することになったエレアノールに宮廷中の注目が集まる中、事件が――。華麗な陰謀劇の幕が開く!
-
3.0貸衣装屋を営むネージュは、没落した男爵家の元令嬢。ある日、ネージュの店に伯爵家の次期当主・ローズが逃げ込んできた。ならず者に追われていたローズをかくまったネージュは、彼に気に入られる。が、ローズはたまたま少年の服を着ていたネージュを男だと勘違いしてしまった。少年のふりをしたまま、伯爵家から盗まれた先代当主の遺品を探すため、二人は闇のオークションに参加するが…!?
-
4.0三人の姉と王位継承権を争う王子・果潤は、自他ともに認める筋金入りの守銭奴だ。半面、自分の益になりそうな人物には支援を惜しまないとも評判だった。そんな果潤のもとを、楽花という商家の娘が訪れる。楽花が言うには、彼女は「楽観国」という亡国の王女の生まれ変わりらしい。かつての王国を取り戻せば大金も手に入るからと、王国再建のために力を貸してほしいと頼まれた果潤だけれど……? 【目次】楽観戀情値千金 守銭奴王子と夢見る転生娘/楽観創作小話(あとがき)/番外編 楽観芋切値千金
-
-執事ナンバーワンを決める大会が開催されることになり、ご自分の執事を応援なさるメイお嬢様たち。しかし、大会にはある裏の目的が…!?(「その王冠をキミに捧ぐ」)その他、執事たちの知られざる素顔や、剣人(けんと)とメイお嬢様のドキドキデートなど、ここでしか読めない魅惑のオリジナルエピソードが詰まったスペシャルな短編集でございます! カラーイラスト口絵つき!
-
3.8「別冊マーガレット」で大好評連載中(2013年5月現在)・コミックス累計2000万部超を誇る大ヒット作「君に届け」発のオリジナル小説!! 爽子と風早の中学時代を描いた表題作「明日になれば」/母校の中学を訪れたくるみは、後輩の女の子に出会った事で、自分が風早に恋をした瞬間を思い出し…。「あの日、ここで恋におちた」/今とは打って変わって、ボーイッシュな見た目だった、小学生時代のあやねを描いた「王子さまを待ちながら」/大好きな徹が遠くの大学に行くため、なかなか会えなくなると知った小学生の千鶴は…。「夏の約束」/爽子の両親の出会いを描いた「お父さんのメリークリスマス」/“公開失恋”事件後の夏休みの風早を描いた「もっと君のこと」ほか、風早の飼い犬・マルちゃんが主役の「マルちゃんのみる夢は…」、ピンも登場する「だれかが、君に恋してる」の全8編!! (カラー口絵も収録)
-
5.0千年王国では、二十歳を過ぎれば嫁き遅れ。かつては「比類なき一粒真珠」と称えられたクリスティアナも、今やぽっちゃり上等な三十路となり、色恋とは無縁の放蕩生活を謳歌していた。ところがある日……王国の美しき双子の王子から、なぜか同時に求婚されて!? 「僕を愛して」「俺を欲しろ」…もちろんお断りなクリスティアナは全力逃亡しながらも王子と自身の過去に向き合うことになって……?
-
4.519世紀、英国。目利きの鑑定人を父に持つアデルは、ある目的のために舶来品専門のオークションハウス・アーヴィング商会に就職を希望する。が、オーナーのクレイグが出した条件は「僕と結婚すること」。舶来品の情報がほしいアデルと「女除け」がほしいクレイグの利害が一致し、偽装結婚をする二人。様々な舶来品がらみの事件を解決するうちに、アデルは、恩ある伯爵の死の真相に迫っていくが…。
-
4.5平凡な町娘のリアナは、ある朝目覚めると、公女ファスと魂が入れ替わっていた!? どうやら何者かに呪術をかけられたらしい。ファス姫には隣国の王子との縁談が来ており、賢者イードの命令で、リアナはファスのふりをする羽目になってしまう。だが、夫となる王子は呪いによって獣の姿に変えられていて!? リアナは、ファスの身代わりとしてイードと共に隣国に嫁ぐ決意を固めるが……!?
-
-【ミニ小説つき】女神の耳目である神乙女が、何者かの手により次々と昏睡状態に陥る事件が起きていた。王女リセラは神乙女ではなかったが、なぜか犯人に狙われ魔法陣により肉体と魂を分離させられてしまう。目を覚ますとリセラの魂は、400年前に魂を失ったはずの聖女ノアの身体に宿っていた。困惑するリセラと護衛騎士ルパートは、奪われた身体と神乙女たちを救うため、犯人である秘密結社を追うが……!? 電子版限定ミニ小説(WebマガジンCobalt掲載作「つぼみの王女と女王騎士」&特典ペーパー「紙上の危険な恋敵」) つき!
-
4.3小国エスティードには魔女がいる。名はシエラ。18歳の少女の外見をした恐ろしい魔女。国王は恐れをなして魔女を王子の妻とした。魔女が夫となった王子ゼロサムを呪いで自分と同じ不老不死の体にしたため、ゼロサムは国王となった今でも18歳の姿のまま。そして月日が経ち、他国の第三皇子フランシスがゼロサムとシエラの会話を聴いてしまったことにより、王室の秘密が明かされてゆき…?
-
4.0異端審問官のジルベールは猟奇事件に関わっていると噂される悪名高き貴族、ヴォワール辺境伯レオンを生け贄を用いて黒魔術を行った疑いで告発する。法に守られた貴族を裁く絶好の機会だと勇むジルベールだが、異端であるかどうかを客観的に判断する錬金術師のマリーは、現時点では、証拠が足りないと追加調査を行うことを進言する。融通の利かないマリーと共に再調査に向かうジルベールだが?
-
4.1公爵家の嫡男オスカーは、金と身分が目当ての女達に絶望していた。そんな折、友人のユーディに唆され、小説家志望の少女アデルを匿名で支援するという賭けに乗ってしまった。欲しい物をすべて与えて、アデルが堕落すればオスカーの勝ち。甘えずに夢を叶えたらユーディの勝ち。ところが、贈り物攻撃にまったく興味を示さないアデルに、オスカーは戸惑いながらも興味をひかれてしまい…?
-
4.3皇女を名乗る女性――彼女は本物か偽者か!? 1920年――ベルリンで保護された記憶喪失の女性が、アナスタシアを名乗り始めた…! 皇女アナスタシアは、革命政府に銃殺されたとされる皇帝一家の末娘。もし本物なら、莫大な財産を有するロマノフの正統な相続人である。彼女は本物か、偽者か!? 世界的なセンセーションを巻き起こしたこの事件。皇女の幼なじみだったグレブは、真相を究明するためにドイツへ向かう。彼女の正体とは…?
-
5.0天上世界である天都宮を治める天帝の末娘・未鳴皇女(みなるのひめみこ)は、地上の太陽国へ降嫁することになったが、天降る道中で雲から墜落し、行方不明に。一方地上では、太陽国の皇太子・耀日皇子(かがゆひのみこ)が天帝の娘との縁談を厭い、なんとか破談にする方法を考えていた。そんな折、山で記憶喪失の娘を拾った耀日は、その娘を恋人に仕立て上げて天都宮の皇女との縁談を回避しようと目論むが!? 神がかりラブコメ!
-
3.8皇帝が代替わりするごとに宮廷絵師も代替わりする永華国。絵が得意な彩霞(さいか)は、ある目的のため、絵師の選考会に参加する。そこで新帝候補となった啓超と出会い、彼の専属絵師に選ばれる。彼が皇帝になれば彩霞も絵師として最高の地位を得る。しかし、「若すぎる」と反対され、まずは宮廷絵師になるための課題をこなすことに。そんな中、帝位継承を巡る陰謀に巻き込まれていく彩霞だったが…?
-
3.0女神の不興を買ったとして断罪された王子フォルシティアは、流刑地ラタ島へ送られた。島の領主の娘エディスは王子に惹かれ、足繁く館に通っていたが、幼なじみの青年ルウェインとの縁談が持ち上がる。抵抗するエディスに業を煮やした家族は、王子と離れれば諦めるだろうと考え、強引にエディスを本土へと送ってしまう。その頃、王国本土では邪教徒による少女誘拐事件が相次いでおり…!?
-
5.0孤独な少女は、優しき魔王の最後の希望となる――。魔族達に伝わる、魔族に強力な力を与えることができる人間“花嫁”の伝説。水神を祀る神社の娘・小夜(さや)は洪水と病で相次いで両親を失い、絶望し、神域の湖に身を沈める。だが、そこは魔族達の世界への入り口であった。湖城の魔王・ヴィリは、奴隷の身から前魔王を倒し、魔王の座に就いたが、力を失い、その座を追われつつあった。ヴィリに凶刃が迫る中、小夜はヴィリの“花嫁”になれるのか!?
-
5.0没落士族の娘・環(たまき)は私立桃園学園高等女学院――通称桃女(ももじょ)の二年生。伯爵家の御曹司でありながら、桃女の家政科教師をしている手塚は、環の幼なじみで憧れの「お兄さま」! そして、桃女では巷でも噂の、超絶イケメン教師たちによる「特色ある授業」が行われている。それは、超絶イケメン教師たちからの甘い誘惑を徹底的に拒絶し続けるというえげつないもの。当然、手塚も口説いてくるわけで…? 【目次】一時間目 恋の罠にはご用心!/二時間目 課外授業は危険がいっぱい!/三時間目 高校教師VS(と)同人作家/四時間目 プロポーズは花火の下で!/放課後 恋の予行練習/あとがき
-
3.8日陰の王女として、王都の片隅で夜な夜な畑仕事に精を出す〈幽霊姫〉ユナリア。ユナリアを疎む王妃に捕らえられそうになったところを、俺様口調の謎の騎士に救われる。彼の正体は、不死の軍団〈骸骨騎士団〉を率いて主に絶大な権力をもたらす黒騎士ルシアン。王族誰もが彼の忠誠を望む中、ルシアンは強引にユナリアと主従関係を結ぶ。突然骸骨騎士の主にされてしまったユナリアの運命は…!?
-
4.0ローザンヌの王女セシーリアは実は魔女。弟レオンがセシーリアと魔王の婚姻を阻止したため、呪われてしまう。呪いを解くには究極の魔法書『運命(さだめ)の円環』が必要だ。魔女狩りで多くの書物を没収したヴァイスブルクの帝国図書館にある可能性が高いが、そこは女人禁制。とはいえ、魔法書は魔女にしか読めない。セシーリアは男装し、図書館へ潜入することに。そこで帝国の皇子と出会い…?
-
4.7翡翠村のはずれに、一人で暮らしている藍珠。気持ちをうまく言葉にできない内気な性格だが、動物にはいたく懐かれ、時には意思が通じることも。ある日、見慣れぬ鳥が藍珠の家の屋根にとまったことで、国を守護する「鳳凰君」という名の巫女に選ばれてしまった! 強引に連れていかれた都で巫女としての最初の仕事は、「5人の花婿候補から1人を選ぶこと」という驚くべき事実を聞かされて……!?
-
-アークライド家は魔曲を歌う能力者の一族で、特に強い力を持ち、王都にあるアリアル交響楽団で『幻の四重奏』として活躍する兄エリクスはレイルの誇りだ。だが、十五歳の誕生日を迎えた日、レイルは魔楽器奏者でいとこのウィランからエリクスが失踪したことを知らされる。エリクスの代わりに歌えと迫るウィランに王都へ連れて行かれたレイルだが、魔曲を歌う能力は持っておらず…!?
-
3.520世紀初頭、フランス――。百貨店を経営する裕福な一族の娘・ミシェルは、社交界デビューを目前に控えていた。両親をなくしているミシェルにとって、後見人は冷酷な伯母夫婦。厄介払いのための結婚をさせられる日も近いと知ったミシェルは、ずっと手紙を交わしていた「三日月伯爵」に会うため、パリに行く決意をする。顔も知らない彼を捜しだせるのか…!? 黒猫と手紙が導く奇跡の恋物語。
-
3.6代々女王が治める国ルーベルは、人と似て非なる者「亜種」の末裔が暮らす国。そんな絶対的強者、亜種たちが愛してやまない存在――それが女王候補セラフィーナ、最弱の……! 国民はじめ夫候補の騎士たちは、女王の脆弱さこそを愛し忠誠を誓っているのだった。これは、周囲からの溺愛に戸惑うセラフィーナが、女王として目覚め成長していく――最弱こそ最強、奮闘続きの私Yoeee小説です!
-
4.5魔具とは、魔力ある者が持つと人知を超える力を発揮する魔導の道具。周囲に厄災をまねく力を持つ魔具・<厄災の女王>の主人に選ばれた王女クラウディアは、厄災を最小限に抑えるためひとり離塔で暮らしていた。だが、強大な力を持つ魔具<覇王の扉>が王国に現れることが判明。クラウディアは父王の命令でそれを隔離するために、幼馴染みの騎士ユリウスと共に魔具探しの旅に出ることに……!?
-
3.0命ある限り、互いを互いの『半身』とする神に選ばれた二人――ヒアルキトと、ハワルアト。島国トランキザムでの神事を行い、命を削るようにして『ミユキ』が宿る晶脈石を生み出す。ところが最近、より多くの晶脈石が必要とされる事態が起こっていた。いったいなぜ!? 三年前から訪れるようになった、大陸の皇子エイシャラムも交え、運命の大きな渦がヒアルキトたちを呑み込んでゆく……!
-
3.0月の王女、かぐや姫三世。彼女は不老不死の霊薬・蓬莱酒を探し出す任務(?)を言い渡される。蓬莱酒は、彼女の祖母である初代「かぐや姫」が若き日に盗みだし、そのまま人間界に放置されているという。京の都に降り立ったかぐや姫三世だが、彼女を待っていたのは、初代かぐや姫のせいで曾祖父の代に家が没落したことを根に持つ倉持皇子と、恋に恋する少々のんきな帝で……? 平安コメディ♪
-
3.8崔国の皇太子・叡綜に仕える女官の沙羅は、人間と花仙との間に生まれた娘。花仙が持つ〈伴侶の玉〉を叡綜に奪われたせいで彼の命令に逆らえなくなってしまった。日々、叡綜のいじわるに耐えていた沙羅は、叡綜が皇帝位を継いだ際に、妃候補の情報を探るために後宮に乗り込んだ。だが、後宮に渦巻く“陰の気”を関知した沙羅は、叡綜と共に後宮の女性たちをめぐる陰謀に巻き込まれて…!?
-
4.3ヴァージニアは第二王女だ。しかし、母親違いの姉に目の敵にされ、王国を追い出された。それ以来、姉のさしむける暗殺者の追跡を逃れながら、数々の国を渡り歩いてきた彼女についた愛称は漂流王女! 数年前、ようやく田舎町に落ち着いたが、そこへ突然、青年王カルロス三世がやってくる。目的は、求婚!! お互いの抱える事情を理解し合ったふたりは、“友情結婚”を謳歌することにしたのだが……!?
-
3.0本好き令嬢が巻き込まれた、古書を巡る謎と恋――。本をこよなく愛する変わり者の令嬢アムネリアは、祖母が暮らす田舎の城に引きこもっていたところ、王都の父から呼び出しを受ける。王都には憧れの『幻想図書館』がある。だが、胸を躍らせるアムネリアを待ち受けていたのは、いまをときめく公爵家との縁談だった! しかも、公爵には息子が二人いるのに、どちらが相手かもわからない。そんな中、アムネリアは『幻想図書館』で一人の青年と出会い…?
-
3.5帝の寵愛、お断り! 虫よりをかしきものはなし。「しろがねの宮」と呼ばれる帝が後宮を散歩しているときに出逢ったのは、少年の姿をした姫君。愛らしく賢い彼女がこよなく愛するもの、なんとそれは誰もが忌み嫌う「虫」! おののきながらも、帝はいつしか彼女に魅了されていく…! しかし姫はまったくつれない返事ばかりで。すべての謎は「虫」に通ず!? そして帝の片想いはどうなる…!? ときめきの「虫系」平安コミカル・ミステリー!
-
3.7美しき行き倒れ青年の求婚…その危険な目的は!? お茶農家の養女で健康マニアの珠華は謎めいた行き倒れ青年・紘暉を拾う。なぜか珠華を気に入り居座ってしまった彼は、艶やかな笑みの下にもうひとつの顔と、とある目的を秘めていた。珠華もまた、自身が秘めていた運命に導かれるように、絢爛たる宮廷で繰り広げられる高貴なる皇子達との恋と陰謀、そして伝説の“天女争奪戦”に巻き込まれてしまい…!? 新たなる王道中華ファンタジー開幕!!
-
4.7天才修復士(※ただし変人)のお世話係になりました!? 神の力を無効化する〈堕天使〉と忌み嫌われ、所属する聖庁のあらゆる部署をたらい回されてきた新米神技官のエリスが次に配属されたのは、変人の巣窟と噂の窓際部署・聖櫃修復室。そこでエリスは、癒しの手をもつ天才的な聖櫃修復士だが、聖櫃馬鹿で人を人とも思わないドS変人のカルヴァンと組まされるはめになり…!? 神の力の容れ物“聖櫃”をめぐるゴシック×ラブ×ファンタジー!!
-
3.3【おまけミニ小説つき!!】18世紀、ロシア――。ピョートル大帝一家は宮廷の中心にいた。欧州の貴族には田舎者と馬鹿にされることもあるけれど、ロシア宮廷では誰もが自分たちに道を開け、頭を垂れる。大公女アンナは、ただただ幸せな毎日を謳歌していた。だがある日突然、アンナは美貌の青年貴族と婚約することになる。それが、歴史を揺るがす、大事件へと発展していくとも知らずに…!! 2013年度ロマン大賞受賞作!!
-
-夢見る少女プリムローズは十三歳。ある夜、なくしたペンダントを探すために一人で森へ向かうが、道に迷ってしまう。途方に暮れる彼女の前に、ハーミットと名乗る不思議な青年が現れた。プリムローズにペンダントを渡した青年は「次の満月に一人で森に来ることができたら、また会おう」と約束する。満月の夜が来るたびに、ハーミットはいろいろな恋物語をプリムローズに語るようになるが……。※イラストは収録されていません。
-
4.4人と獣の姿を持つ不思議な存在、花犬(はないぬ)。そしてその花犬を相棒に狩猟をする花操師(かそうし)。花操師見習いのコトナは、過去にあった花犬との辛い別れが原因で、現在の相棒セキとの関係がぎくしゃくしていた。近く行われることになっている、花操師への昇格試験の合格も危ぶまれる中、凶悪な花犬が出没し、多くの犠牲が出たという。それは、かつてのコトナの相棒である花犬ハルシを殺した相手で――!?
-
3.0王立探偵は、王家の利益を図り不始末を揉み消す、王家お抱えの探偵。たとえ逃したペットの捜索でも、愛人との別れ話でも……。その仕事のひとつに、呪いとも言える不思議な力を持ち≪過ちの魔物≫と呼ばれる物具を調査することがある。紫ずくめのインチキ魔術師のような恰好をした王立探偵シオンは、助手の少女ラナと共に、血の涙を流す肖像画を調べるため地方の伯爵家に向かったが?
-
-天才錠前師のトマス・ウルスに育てられたマージは、鍵や機械が大好きな、いっぷう変わった女の子。トマス亡きあと、錠前店をひとりで切り盛りしていたマージの元にある日、鉄道王としても成功しているアンブローズ伯爵家の若き当主・アレックスが訪れる。「ある金庫を開けてほしいから、身ひとつで伯爵家に来てくれ」という依頼を断ろうとしたマージに、アレックスは破格の報酬を約束し…!?
-
-シグザール警視庁の出世街道を脇目もふらず歩んできたジークハルトがまさかの左遷。異動先は刑事課の雑用係として名高い「十三区特別命令班」。そこに所属していたのは、いわくつきのご令嬢イリスただ一人。とんでもない事情で警官になったらしい彼女は何かと無茶をしてばかりで、我が道を邁進してきたジークハルトもさすがに彼女を放っておけず。凸凹コンビの恋愛模様はかくもジレジレ。
-
4.0宇佐木早紀、十五歳。平凡な女子高生なのに、下校中にマンホールの穴に落ちて…気がつくと空中を落下中!! 空飛ぶ船の上に落ちた拍子に、イケメンとキスしちゃった!? この世界では、月の女神の化身“ウサギ”が空からやってきて、国を守護するという伝説があるらしい。その“ウサギ”に間違われ、さらにイケメン皇族・姜尚の寵妃兼愛玩動物に認定されてしまった早紀。果たして日本に帰れるの!?
-
4.2没落貴族の娘ダリアードは16歳の春、爵位と引き替えに元敵国であるツェブ合衆国の大富豪と結婚することとなった。相手の名前も知らないまま赴いた先で待っていたのは、眼光鋭いカタブツ警部、マーク・コリンズ。ダリアードは彼に激しく「運命」を感じてしまって。恋愛とかときめきなんて自分には一生無縁と思っていたダリアードの人生は一転、カーニバルみたいに色とりどりになるのだが!?
-
4.0絶対、貴方に求婚させてみせる!! 悪戯好きで魔女と忌み嫌われ、ルブラン王国を追放された王女・エミリエンヌは残忍な氷狼公と悪名高い辺境伯ラファエルに花嫁として召し出されるがすげなく拒絶される。ラファエルを屈服させるため、エミリエンヌは意地でも彼に求婚させると決心し…!? タイムリミットは一ヵ月。求婚したら負け! 極悪侯爵VS性悪王女、激辛×激甘ラブバトルのはじまり。
-
3.0運命の少女は、闇を照らす光となる――謎を秘めた少女のヒストリカルロマン!! 幼い頃の記憶がなく、人里離れて薬師の師アロとふたりで暮らす少女ルーナエは、時折家を訪れる隻眼の青年イグニスに惹かれていた。しかしルーナエが15の誕生日を迎えてからほどなく、アロが失踪した。あとには不穏な内容の手紙が残されていた。アロを探すため、イグニスを頼りに王都へ出たルーナエは、王国の暗部に関わる秘密に巻き込まれてしまい!? 少女をめぐる、哀しくも切ない恋物語!
-
4.0タロットカードが導く真実、あばかれる過去――。三年前に起こった王子殺害事件。高名な占い師だったレティシアの娘ティアリスは、その犯人探しを頼まれた。依頼主は王立憲兵隊付属特別室の室長、クランツ。妙にティアリスを気に入ったらしい彼と、その部下であるルディアスとともに、容疑者をひとりずつ当たっていく日々。だが、疑うべき人物は最も近いところにいて……!? 誰が犯人でもおかしくない、この殺人事件の意外な真相とは――!?
-
3.0武人である育ての親の教えを活かし、武官を志して西牙国へやってきた少女・玉玲。しかし武官登用試験であえなく不合格に。そして、そこに現れた美貌の王・天翼との問答の末、玉玲は叫んでしまった。「わたし、脱いだらすごいんです!」。その「すごい」の意味に興味を持った下心満載の天翼に、後宮の警備に登用された玉玲。だけどそれは、国を守護する神仙たちの遊戯に巻き込まれるきっかけで!?
-
4.3孤独な少女と孤高の王子は、導かれるように出逢い――。精霊を行使し、不思議な現象を起こす彩霊術。誰もが使えるそれを、ファラは使えなかった。精霊王の加護を受けることが出来ず、精霊の姿を見ることができないから……。それでも努力で学院へと進学したファラを待っていたのは、無情な運命だった。彩霊術を使えない者を、卒業させるわけにはいかない。ところが、同じ学院に在籍する王子のサーリヤが、ファラを指導してくれると言って……?
-
3.0虚妄。それは常人には見ることも触ることもできない、この世ならざる幽玄なる存在。祖母を亡くし、天涯孤独の身となってしまった中学生の少女・歩は、祖母の知り合いらしい北条奥右衛門という青年の屋敷に、身を寄せることとなった。だがそれは、虚妄と対峙し自分の力と出自を自覚する運命の始まりだった。歩の祖母である八重と奥右衛門は、虚妄に対抗する組織の人間だったようで……?
-
4.0【おまけミニ小説つき!!】飛行士に憧れるアンジェリカは、村で幸せに暮らしていた。だがある日、宮殿から遣いが来る。なんと、アンジェリカは先帝の娘だというのだ。宮殿での生活になじめない彼女は、ある時、現皇帝の企みを知り、逃げ出すことを決意! アンジェリカを救ったのは、新聞記者を自称する謎の青年、エヴァンスで…!? 自由を求めた少女が、逃亡劇の末に知った真実とは――!? 2013年度ロマン大賞受賞作!!
-
3.919世紀、大英帝国の首都――ロンドン。偉大な探検家である当主が亡くなり、長男が爵位を継ぐことになったアッシュフォード子爵家。長女セシルはといえば、子爵家の未来のため、顔も知らない相手と結婚することが決まっている。だが、好奇心旺盛な彼女は、結婚までの一年間、“新聞記者”になるという前代未聞の行動に出た! 「子爵令嬢」という正体を隠し、少年姿で働くセシルの前に現れたのは……!? 大ヒット、ヴィクトリアン・ミステリー!
-
4.0
-
3.81~2巻572円 (税込)コバルト読者なら誰もが知る名作シリーズに、書き下ろし最新作が登場! 『龍と魔法使い』(榎木洋子)、『レヴィローズの指輪』(高遠砂夜)、『東京S黄尾探偵団』(響野夏菜)、『女神さまのお気の向くまま』(前田珠子)の新作が読める!【目次】龍と魔法使い 龍の夢の花(榎木洋子)/レヴィローズの指輪 水の伯爵からの招待状(高遠砂夜)/東京S黄尾探偵団 夏休みだョ、全員集合!(響野夏菜)/女神さまのお気の向くまま 宴の前(前田珠子)
-
4.3戦乱の世――男として生を享けながら、父である斎藤道三によって姫として育てられた帰蝶は十五歳。父の命令で『うつけ殿』と名高い尾張領主、織田信長のもとに輿入れすることになった。己の運命を変えるために、ある決意を胸に秘めて信長との初夜に臨んだ帰蝶だが、驚くべき事実が明らかになって……!? コバルト読者大賞を受賞した表題作のほかに続編である『彷徨夜』『夜見る焔』を収録。【目次】帰る日まで/彷徨夜/夜見る焔/あとがき
-
4.3少女小説の名作『なんて素敵にジャパネスク』を愛する作家が夢の競演! 現代を舞台に描く、とある姉弟の「ジャパネスク」的な大事件、幼い吉野君とのエピソード、十年後の瑠璃姫・高彬夫妻の物語、由良姫を励ます煌姫の、名推理が冴え渡るミステリー(!?)など、ジャパネスクファンが楽しめるトリビュー作品をこの一冊に! 山内直美のコミックエッセイ、後藤星による「名場面(シーン)」も収録。 【目次】じゃぱねすく六区 ~うちのコバルト男子の弟が~(我鳥彩子)/み吉野に 春は来にけり(後白河安寿)/女郎花の宮(岡本千紘)/ジャパネスク・ネオ! 永遠の姫君たち(松田志乃ぶ)/氷室さんとの思ひ出(山内直美)/あの名シーンを描いてみました!(後藤 星)