アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    遺産相続争いにまつわる話を偶然立て続けに読んだ。
    初ポアロ作品が本作でよかったのかは自信がない。

    その人なりの確固たる思いで突き進むような、こういう犯人・動機は好きだなー

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    2026年07月10日
  • ABC殺人事件

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    名作と名高い本作。
    アルファベット順に殺人が起きるという不気味な謎と、鮮やかなプロットには一気に引き込まれた。

    しかし、現代のリアルな犯罪心理小説に慣れた視点から見ると、劇中で事件に巻き込まれていく男の行動や、心理描写のディテールには、どこか物理的・心理的な無理があるようにも感じられた。
    だが、読み進めるうちにこれは、当時のミステリが「プロットの美しさ」を最優先にした結果なんだなと納得。

    当時は現代ほどミステリ作品が溢れておらず、読者の目も今ほど批評的ではなかったはず。
    こうした細かな違和感に気づけること自体、本作が築いた「基礎」の上で、後世のミステリが進化を積み重ねてきた証拠なのだろう。

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    2026年07月10日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    考古学者の妻の面倒を見るために出向いた看護婦の手記によって話が進んでいく。
    死んだはずの元夫から来る脅迫状、物音、不審な人物…

    例のごとく登場人物皆何か隠してるっていうお馴染み。
    もちろん犯人は自信あったのに当てられませんでした。

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    2026年07月09日
  • ひらいたトランプ

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    ネタバレ

    悪評で有名なシャイタナのパーティに招待されたポアロ。そこにはシャイタナのほかにポアロ含め8人の人間が招待されており、彼らは2組に分かれてブリッジをすることに。その最中、シャイタナが何者かに刺殺された。部屋には誰も出入りしておらず、そこにいたのはポアロとは別の組の4人のみ。シャイタナには人の弱みを握り悦に入るという悪趣味があり、どうやら4人には後ろ暗い過去があったらしい。ポアロたちは4人の過去を調べるとともに、ブリッジの手法や得点表から彼らの心理分析を行なっていく。
    そうしていくうちに、ロリマー夫人が罪を自白する。だが犯罪の性質的に彼女が犯人ではないことを見抜いたポアロは、彼女がアン・メレディス

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    2026年07月08日
  • 忘られぬ死

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     本作は、探偵は不在のまま進む、長編です。
     富豪の婦人が、自らの誕生日パーティーの席上で、服毒自殺を遂げるというショッキングな事件が、様々な関係者の視点で、語られていくうちに、さらなる殺人が起きていくという筋書きです。
     少しずつ明らかにされる人間関係から、いずれの人物も怪しく感じられるという常套的な手法ですが、クリスティの文章は飽きずに読まされるところは流石だと思いました。それはクリスティの人間観察力なのだと感じました。
     

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    2026年07月08日
  • アクロイド殺し

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    ポスクロでアメリカの方からおススメされた、アガサクリスティのアクロイド殺し!

    面白かった!
    ただ、この翻訳!
    これはなかなかクセがなれないよね。
    不思議の国のアリスもそうなんだけど、
    多分?言葉遊びが入ってたりして、多分?だけど?韻踏んでたり、なんか面白い言い回しの英語になってるんじゃないかなぁ?と思う文章多数で、
    日本語にするとこで、違和感半端ない。笑

    こんなふうに話すやついる!?
    ってくらい物語に入り込めない。

    こう、フッと知らないうちに本の中に入って夢中になる!っていうのが、海外本難しいー!!!!
    入れる本もある。
    ただ、あまりにも文化というか想像ができづらくて、なんだかようわから

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    2026年07月08日
  • オリエント急行の殺人

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    ミステリ100%小説だった。
    人間の感情が揺れ動く話が好きな私としては物足りない印象。
    純粋にミステリが好きな人なら、かなり楽しめる内容となっている。

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    2026年07月07日
  • もの言えぬ証人

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    ネタバレ

    海外ものは名前や人物関係を把握するのに
    いつも手こずるので、
    今回からノートに相関図、時系列をまとめながら読んだ。
    いつ誰に何ができたのか、こいつは周りからどんなやつだと思われているのか。
    結果、みごとに犯人が…

    全くはずれていた。
    またやられた。


    クリスティは人物への思い込みを利用するのがほんとに上手い。
    だから、今回も見えてる通りの人物像とはみんなちがうんだろう、と実はロウスンがすっごい策士で演技してるんじゃないか!?とか思ってたのに。
    全然ちゃうかった。

    驚きとかトリックだとかはクリスティの
    他作品より薄いが、終始コメディぽい軽快なやりとりが楽しい作品。ボブがいいスパイスになって

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    2026年07月07日
  • 三幕の殺人

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    ネタバレ

    誰にでも好かれている人が亡くなる。そしてまた別のパーティーで同じ死に方で人が死ぬ。
    2人とも殺害されたとなり、動機は?そして消えた執事、どうやって?といろんな謎を素人が聞き込みや調査をしていく。
    面白かったけどABC殺人事件と似てるような…
    最後のポアロの一言が好き。
    あなたが毒を飲むよりもっと最悪なことが起きることだったんです。
    わたしが飲んでたかもしれないんですよ。
    こういうふてぶてしさ?が好き。

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    2026年07月05日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    ネタバレ

    【再読】
    看護師のエイミーは、たまたま知り合った外科医のライリーに依頼されてエリック・レイドナーの遺跡調査団とともに中東へ赴く。そこでエイミーはエリックの妻ルイーズの看護をすることになるのだが、どうもこのルイーズの様子がおかしい。彼女は何かに心を苛まれているようだった。エイミーが話を聞くと、ルイーズは死んだはずの前夫から脅迫されているのだという。さらに何者かが窓を覗いていたり保管室から怪しい物音が聞こえたりと、不可解なことが続く。
    一人としてそのことに真剣に取り合わなかったが、ついにルイーズが何者かの手で殺されてしまう。そこに颯爽と現れたポアロは関係者から事情を聞き、捜査を始める。宿舎のつくり

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    2026年07月05日
  • チムニーズ館の秘密

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    元首相の回顧録を巡る政治の陰謀、王位継承問題、石油利権の争い、そして殺人事件と大泥棒の影――。 スケールの大きな要素がこれでもかと詰め込まれているのに、ラストの鮮やかな着地には唸らされる。ポアロやマープルの緻密な謎解きとはまた違う、ロマン溢れる雰囲気がとても新鮮で面白かった。本作で初登場の敏腕刑事・バトルのキャラクターも魅力的。クリスティのノンシリーズもこれを機に読み進めてみたい。

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    2026年07月05日
  • 春にして君を離れ

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    ネタバレ

    たった一人の人間の心の葛藤だけで一冊の物語が作れてしまう、アガサ・クリスティーの文章力の高さにはすごい!という気持ちになるが、それ以上に恐ろしさを覚える本だった。

    人間の醜い本心を冒頭から見せられているようで、ジェーンの自分を高く見積もるところが好きになれない、全部が全部間違っているとは言わないが、自分の価値観を人に押し付けるところもちょっとな…などと考えながら読んでいたが、途中でそのことを自覚し、変わるのかと思ったら…人間はそうは変われないということすら、生々しい。

    彼女と通ずる部分があるからこそ、読むのが辛くなる。心に刺さってしまう。

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    2026年07月04日
  • 雲をつかむ死〔新訳版〕

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    ネタバレ

    【再読】
    ロンドンへと向かう飛行機の中で、フランス人の金貸しの女性が殺害された。その女性マダム・ジゼルは、何者かに毒矢によって殺されたと見られる。そして機内からは吹き矢の筒も発見された。同じ便に乗り合わせたポアロは、フランス警察のフルニエとともに捜査を始める。まず二人は、被害者の身辺を探ることに。マダム・ジゼルは金を貸した相手の弱みを握り、返済を渋った場合はそれをネタに相手を恐喝していたことが発覚する。また彼女の手帳から、乗り合わせた乗客のうちの何人かがジゼルの顧客であることが判明した。
    捜査を進めていたポアロは二人の乗客ジェーンとノーマンと再会し、三人で事件を追うことに。すると、死んだジゼル

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    2026年07月01日
  • ひらいたトランプ

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    ブリッジの最中に起きた殺人事件、容疑者は4人だけ。
    犯人の過去や動機、行動が皆怪しい。

    犯人もトリックも初めて分かったぞ!ってほくそ笑んでたら2回くらいやられた。

    ブリッジのルール分かってたらもっと面白かったろうけどルール調べても私には難しかった。それでも面白く読めた。
    解説の最後の文章が面白かった。

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    2026年07月01日
  • 三幕の殺人

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    ネタバレ

    【再読】
    パーティの席で、老牧師バビントンが突然死した。不幸な病死だと判断されたが、同席していた元俳優のチャールズ・カートライトらは、殺人事件ではないかという疑惑を抱く。
    その数ヶ月後、今度はバビントンの死に居合わせた医者のバーソロミューが同じようにパーティの最中に死亡する。
    チャールズと友人のサタースウェイト、チャールズが想いを寄せる女性エッグは、ポアロをアドバイザーに据え独自に捜査を始める。事件直後、バーソロミューに仕えていた執事が姿を消していたため警察は執事を犯人と見て後を追っていたが、三人はそれは間違いだと考える。
    両方のパーティに参加していた者から話を聞いてまわっていた最中、二番目の

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    2026年06月29日
  • リスタデール卿の謎

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    ノンシリーズの短編集。
    「クリスティーの短編はイマイチ」なんて仰る方もおられますが、いやいや、どのお話も収め方がうまい。わりと似たようなパターンが続くにも関わらず、一気読みしても飽きない面白さがありました。

    収録作品の中で既読は「ナイチンゲール荘」のみ。
    『世界推理短編傑作集』に収められていたのは「夜鶯荘」の名前でしたが、しっかり筋を覚えているにも関わらずやっぱり面白かったですね〜。電話のシーン、あまりに機転が利きすぎる。

    一般人が突然犯罪に巻き込まれるパターンが多いのですが、その中で勇気を振り絞ったり慎重さを発揮したりして、いい意味で人生を逆転させる構成になんだかスッキリしました。
    表題

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    2026年06月28日
  • バートラム・ホテルにて

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    ホテルを舞台にした密室劇でミス・マープルが大活躍!…といったものを期待していたのだが…。
    リアル路線なのか当時の流行りか分からないけど今までのシリーズにない読後感の悪さ。ひょっとすると犯人たるキャラクターを今後も活かすつもりだったのかもしれないが…

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    2026年06月28日
  • ABC殺人事件

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    先日読んだ本でも似たような事件があったような...
    標的は1人で後はカムフラージュの為の殺人。こちらが元祖無差別連続殺人なのか...
    本当によく考えられていて、流石と言えるミステリーだった。

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    2026年06月27日
  • マギンティ夫人は死んだ

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    ちょっと複雑すぎて真犯人がわかっても
    あまりピンと来なかった…!
    泊まった宿のご飯がおいしくないのと
    隙間風がはいるのでポアロが今までになく
    嘆いているのが印象的でした笑

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    2026年06月26日
  • 春にして君を離れ

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    ネタバレ

    ジョーンには大きな欠点がある。自分の価値観を正しいものと信じ込み、夫や子供たちの気持ちを十分に理解しようとしなかったことだ。一方で、ジョーンは決して怠惰な人間でも悪意のある人間でもない。真面目に生き、家族のために努力し、良い妻・良い母であろうとし続けた人でもある。世間で言われるような毒親ほど悪い人間ではない。私はジョーンが専業主婦だったことが、彼女の視野を狭めた一因だったと思う。社会との幅広い関わりを持っていれば、自分の考え方や行動を省みる機会も増えたのではないだろうか。ジョーンの欠点を率直に指摘する人間が少なかったことも、彼女の不幸だったように思う。自分はこういう人間だから正しいという先入観

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    2026年06月25日