アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • 愛の旋律

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    アガサ・クリスティーのノンシリーズのミステリーだと思って読み始めたが、いつまで経ってもミステリーにならない…と思っていたら、これはメアリ・ウェストマコット名義で書いた小説だった。ミステリーではないけれど、人物観察、時代の描写、心情の移り変わりなど読み応えのある一冊。ミステリーではないと分かった上で読み進めていくと、特に半分過ぎたあたりからが面白くなる。

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    2025年09月24日
  • ビッグ4

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    評判悪いけど、こういう展開の早い派手な物語は好きだしいつもより人間味あるポアロが見えて面白いじゃん!と思いきや最後が微妙なので3

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    2025年09月23日
  • 白昼の悪魔

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    ネタバレ

    少し物足りなかった。面白い話ではあるんだろうけど。

    クリスティーの旅行先での話はある種、様式美のようだと思う。人間関係も緻密に構成されていて、今回は元女優で男性たちが惹かれずにはいられない美貌の持ち主、アリーナ・マーシャルを中心に恋愛模様が絡み合っていく。そして、このアリーナ・マーシャルが今回の被害者なのだ。

    あまり心が動かなかったのはどうしてなんだろうと考えてみたが、犯人たちが殺人を犯す動悸があまりにもありふれていて、そのへんのネットニュースにでも出てきそうだったからかもしれない。クリスティーにはどうもドラマチックさを求めてしまう。
    物語の落としどころも、まあそうなるよねといった感じにな

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    2025年09月20日
  • ABC殺人事件

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    ミステリー小説のマスターピース的な一冊として挙げられる作品。
    お恥ずかしながらようやく読むことができた。

    ポアロの元に届けられた挑戦状。
    その予告通り、Aで始まる地名の街でAの頭文字の老婆が殺される。
    そして現場には不気味にABC鉄道案内が残されていた。
    まもなく第二、第三の挑戦状が届く。
    Bの地でBの頭文字の娘が、Cの地でCの頭文字の紳士が殺され・・・・

    いや、これが1934年に出された小説だというから驚きである。
    まさに今で言う劇場型犯罪。
    現在で起きれば大きなセンセーショナルとなるだろう。

    最初、倒叙型のミステリーなのかと思いきや、
    そんな単純な話だったらここまで歴史に残らないのは

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    2025年09月15日
  • パディントン発4時50分

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    犯人を予想しながら読んだが結局当たらず。名物っぽいが、アガサさんの話は登場人物が多い。イメージを分けることがは難しく、読み進めるのに時間がかかる。面白い点は海外の情景が頭に浮かぶこと。

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    2025年09月14日
  • バートラム・ホテルにて

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    このところ私生活がバタバタしていて、なかなか腰を据えて本を読む時間が取れなかったのですが、そんな状況でも没頭できるのがクリスティー。
    ミス・マープルシリーズも9冊目となり、ポアロさんと共に終わりが見えてきました……さみしい(´・ω・`)

    さて今作は、「バートラム・ホテル」というなんとも素敵なホテルが舞台です。
    ”まるでほんもの”の給仕頭やメイドがいて、バターたっぷりのマフィンやドーナツを暖炉が据えられたラウンジで食べられる……なんて素敵!
    ネタバレを踏むのが怖くて詳しく調べられてはないのですが、クリスティーがお気に入りだったホテルがモデルなんだとか。いいなぁいつか行ってみたいなぁ……と夢を膨

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    2025年09月13日
  • 死との約束

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    ペトラ遺跡は、『インディ・ジョーンズ』のはるか昔に、クリスティが舞台に使っていたのだねえ。
    「殺さなくては」という家族の会話を耳にしたポアロ。それは独善的な母親に支配された、金持ち一家の子供たちの言葉だった…。
    供述の矛盾をつく謎解きと、あーこういう人いるよねえってキャラ作りがやはりお見事。

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    2025年09月12日
  • カリブ海の秘密

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    マープルシリーズ
    タイトルに惹かれて購入したもの

    犯人像がころころ変わった
    もはや誰もが怪しく思え
    意外なところで着地

    ミステリだけど マープルは
    ハラハラ ドキドキしたりはしない
    私は。
    どこか のんびりと行く末を
    眺めている感じだ

    つくづく人間の精神は
    掴みどころがないと感じた
    それぞれの思惑が混在していた
    固定観念を捨てると
    見えてくるものがある
    イメージに縛られない
    柔軟性が必要だ
    人を信じるのは美しいことだけど
    真実を知るのは 苦しいことだ…

    この後 続編にあたる
    復讐の女神を読むつもり

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    2025年09月07日
  • スタイルズ荘の怪事件

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    面白かった
    コナンドイルのシャーロックホームズを彷彿させる
    ミセスミスミスターの呼び名に初めは苦しんだかも
    作中でシャーロックホームズに言及するところには少し興奮した
    次作も読もうかなと

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    2025年09月06日
  • 蜘蛛の巣

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    イギリスの上流階級に属する人間の振る舞いがどうにも鼻について気持ちが悪い。特にヒロインのキャラ設定は殴りたくなる。
    けど、話はオモシロイ。さすがはクリスティーなんだなと思いつつ、昔は感じなかったのに最近は階級社会の嫌らしさが気になるようになっている。歳のせいかな。

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    2025年09月06日
  • 白昼の悪魔〔新訳版〕

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    ネタバレ

    読みやすーい!
    読書がちょっとマンネリ気味でもクリスティーはさくさく読めるし楽しい。でも今回は読書脳があまり働かず、登場人物の名前と特徴があまり一致しない状態で読み進めてしまって、クリスティーを読んでるときの楽しさはいくらか少なかった。もったいないことをした。
    物語の展開も王道のポアロシリーズという感じで、さまざまな証拠や状況が散りばめられて一気に収斂されていく。
    他の扼殺事件の話が出てきたときは、絶対関係あるんだよわかってる!!と思いながらも関連性は思いつかず…これわかる人いる…??

    アリーナは男をたぶらかす悪魔のような女性だと思われていたが、最後に実はその逆で、アリーナが男に依存してしま

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    2025年09月03日
  • 書斎の死体

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    マープルシリーズを読んだのは初めて
    表紙に惹かれて購入したものだった
    どこか のんびりとしたミステリ
    安心して最後まで読んでいられた

    水戸黄門的 存在のマープル笑
    必ず解決すると分かっているからこその
    安心感なんだろうな

    犯人の目星をつけつつ読んだけれど
    見事にハズレ!
    思わせぶりなシーンに惑わされた感
    さすがです

    ハラハラ ドキドキはしないけど
    気軽に読めるミステリも
    たまには良いなぁと思った

    頭の中で映像化しやすい描写なので
    ドラマVer.も見たくなってきた
    マープルとポアロシリーズ。
    紅茶でも飲みながら
    ゆったり観たいものだ


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    2025年09月02日
  • アクロイド殺し

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    フェア・アンフェア問題については、私はありだと思う。ちゃんと伏線があったのにあまりにも自然で気付かなかった。最後にポアロが犯人に伝えた提案は、現代では受け入れられないけれど、それが誰かの救いになることもまた事実なのだ。

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    2025年08月30日
  • パディントン発4時50分

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    この本の前に読んだクリスティのミステリが、事件発生まで大分時間があったのに対して、今回は初っぱなで事件が起きているので『おーっ』とか思った。
    トリックが解き明かされるのは割と淡々としている印象で、人間関係をそれなりにねちこく展開している感じでした。犯人はコイツかなーと思ったら、案の定ちがっていて私は本当に探偵に向かないとか思ってしまうし、作家にとっては良い読者だよね。などと思った。
    ミスマープルのシリーズは意外と読んでなくて、この本を読んでも半分いってない。ミス・マープルは、若い頃に読んだ時は『実際いたらやなばーさんだろうな』と思っていた。今もそう思っているけれど、なんだか憎めないというか、こ

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    2025年08月28日
  • 杉の柩

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    ネタバレ

    ポワロ出てくる。タイトルは謎。そんなことあるんだ?!となる話。珍しい法廷系だった。やり取りや臨場感が愉しめる。

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    2025年08月28日
  • ゼロ時間へ

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    ネタバレ

    2/3程過ぎても何も起きず、なんだなんだと読んでいたが、驚きの結末。テニスプレーヤーのネヴィルと若き妻ケイ、離婚した妻オードリー。オードリーが殺人をしたと見せかけてネヴィルだった。最後、冒頭にいたアンガスという自殺に失敗した男が目撃者になり、オードリーと結ばれるという運命的な展開。オードリーを捨てたのかと思ったがネヴィルが捨てられたのか。男の逆恨みって怖すぎる。バトル警視が探偵役。ポワロは居ないが全然面白い。

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    2025年08月28日
  • 鳩のなかの猫

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    ネタバレ

    宝石を巡るサスペンスの舞台は名門女子校!

    とある中東の小国で革命が起こり、宝石が消えた。一方、ロンドンにある名門女子校では新しい先生と新しい生徒たちを迎える。新設の室内競技場で新任の体育教師が殺された。殺人事件が続き、外国の王女の誘拐まで起きた。ポアロは学校の危機を救えるか——。

    面白い。ポアロはラストに少しだけ出てくるに過ぎないが、そのきっかけになる少女ジュリアの賢さと勇気が快い。しかもあのモーリーン夫人の関係者である。『マギンティ夫人は死んだ』を読んでいれば、ポアロがその宿でどれだけうんざりする目に遭ったか思い出せるし、しかもオムレツは美味しかった、とくるのである。ファン向けの描写だ。

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    2025年08月24日
  • マギンティ夫人は死んだ

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    ネタバレ

    隠された過去をポアロが見つける。

    マギンティ夫人という1人の女性が殺された。犯人は死刑になろうとしている。しかしそれに納得できないスペンス警部はポアロに再調査を依頼した。ポアロが見つけたのは——。

    なるほどとは思ったけど、証拠がほぼなくて犯人の自白頼りなのがすっきりしない。しかしみんな善人だと言われた村の人々に何かあったというのが面白い。人は見せている面だけではない。

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    2025年08月23日
  • ビッグ4

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    なんかこれは微妙だった。
    ビッグ4がなんなのって思ったし、ミステリーというよりはライトノベルみたいな。
    巨匠もこんなの書いてたりするんだなと。

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    2025年08月23日
  • ベツレヘムの星

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    ずるい、と思ってしまった。
    こんなに心理描写に長けた作家がキリスト教のことを、クリスマスのことを書いたら、幻想的で、幻惑的で、ふわふわした読後感になるに決まってるじゃない?

    中でも「水上バス」が気に入りました。
    絡まっていた気持ちがほどけていくさまが素敵だと思いました。

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    2025年08月17日