アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • ねずみとり

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    戯曲だけれども、読みやすい。演劇作品としてとても人気があり、ロングラン上演されているそうだ。大雪によって孤立状態にある山荘、経営者の若い夫婦と5人の客と1人の刑事。誰もが怪しく思える、緊迫した状態にゾクゾクする。

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    2009年10月07日
  • さあ、あなたの暮らしぶりを話して

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    とても上質のエッセイです。推理小説家としてではなく、考古学者の夫とともに40年代のシリアで発掘に携わった彼女がシリアでの日々をつづったものですが、アラブ社会とのカルチャーショックをユーモアたっぷりにかたっている。砂漠と太古への彼女の愛情を感じます。

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    2009年10月04日
  • 五匹の子豚

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    ポワロが過去にあった事件の再調査をする話。

    基本的に過去の事件の関係者の回想でストーリーが構成されている為、派手さは無いがそこは流石のクリスティー。しっかりと二重三重に罠が仕掛けられていて読後確かな面白さを感じられた。
    少し変わったクリスティー作品を読みたい方にぴったりだと思う。

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    2026年08月24日
  • 死との約束

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    ネタバレ

    アガサ・クリスティー大全集で星5つだったので期待して読んだ作品。

    ボイントン夫人の性根の悪さには納得。誰かをいたぶっていないと生きている意味がない、というような人で、一度ターゲットを決めたら徹底的に追い詰める。あれだけ人を苦しめていたら、誰かに殺されても仕方ないと思ってしまうほどだった。

    ただ、ボイントン家の娘たちにはかなり引っかかった。母親に支配されてきた被害者なのは分かるけれど、あまりにも自己中心的。結局、自分のことばかり考えているように見えて、「あなたたちも大概じゃない?」と思ってしまった。

    そして一番気になったのがサラ。ボイントン家とは何の関係もない部外者なのに、「自分がこの家族

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    2026年08月23日
  • 愛の重さ

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    ネタバレ

    神はわたしのしたことを赦さない。

    ローラは両親の愛を妹シャーリーに奪われていると感じていた。だから彼女は妹の死を願った。両親が不在の夜、火事が起きて、妹は炎の中に取り残された。ローラは炎の中に飛び込んで、妹を救った。その日からローラは妹を何よりも大切なものとして愛し続けたのだった。それが何を引き起こすのかわからずに。

    最後の伝道者ルウェインの未来視したのはローラだったのでプロポーズするという展開はちょっと唐突すぎてうまく理解できなかったが、愛することで他人の人生を駄目にする罪ということには考えさせられた。両親を早くに亡くしたローラは親代わりとなり、よかれと思ってシャーリーの幸せを考え続けた

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    2026年08月22日
  • スリーピング・マーダー

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    ある夫婦が家を購入。妻は忘れていた記憶が甦り、それは死体の記憶…あるかないか分からない殺人事件の真相を知るべく当時の事を調べていく。
    警察ではない一般人でここまで調べられるの凄すぎる。

    鏡は横にひび割れてのマープルは庭仕事もあまり出来ないくらいだったけど今回は元気そうに庭仕事していて安心した。

    犯人は大体想像ついた。
    分かりやすい犯人だと思う。

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    2026年08月21日
  • 火曜クラブ

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    ネタバレ

    正直、設定勝ちだと思う。個々の話はそれほどでもない。まぁ90年前の作品だものね…。日本ミステリーのレベルの高さを再認識した。

    ただ、バンガロー事件は面白かった。
    ジェーンは自身の殺人計画を語ったけど、見事に見破るミスマープル。その場では公にせず、帰り際に本人に囁くのが、皮肉屋だけど優しいマープルっぽくて大変よろしい。

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    2026年08月18日
  • 白昼の悪魔〔新訳版〕

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    ポアロシリーズ20作目。1941年の作品。
    『白昼の悪魔』という邦題もなかなか渋いけれど、原題『Evil under the Sun』がかっこいい。

    小さな島のリゾート地が舞台という夏に読むにはぴったりでした。事件が起こったのは8月25日。

    朝起きたらバルコニーから海岸に降りてひと泳ぎ、ホテルのダイニングルームで朝食。あるいは遅くまで寝ていてベッドで朝食。
    海辺で日光浴、ボート遊び、テニス、散策もしくはテラスで読書。
    島はホテルの私有地なので、海岸は宿泊客のみのプライベートビーチ。
    なんていう上流社会の夏の過ごし方がなんとも優雅。

    (216ページ)
    「ミセス・マーシャルはいつもベッドで朝

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    2026年08月16日
  • そして誰もいなくなった〔改訳新版〕

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    犯人分からんかったぁ!
    テンポ良くひとり、またひとりと消えていくため読みやすい。
    こういう古典があって、十角館の殺人、方舟…と続いてきたんだなぁとしみじみ。水準を誰かが上げる、水準として定着する、そしてまた水準を上げる…どの世界にもある流れが、ミステリにもあったのだということ。

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    2026年08月16日
  • ポアロ登場

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    ポアロとヘイスティングズが登場する短編集。ポアロはポアロらしく、ヘイスティングズはヘイスティングらしく事件解決してて微笑ましかった。訳者が違うと、ふたりの関係性も印象が変わるなと思ったのが発見。

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    2026年08月15日
  • オリエント急行殺人事件

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    中学生の時に読んで衝撃を受けた思い出!久しぶりに読んでみました。
    やっぱり面白い!!!安定!!ジワジワ落ち着いて真実に近付くのがとても良いですね。
    新訳、と書いていたけど本自体30年前の発行でしたどうりでレトロな挿絵!笑

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    2026年08月14日
  • 春にして君を離れ

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    ネタバレ


    ミステリーかと思ってたけどアガサ・クリスティーはこういうのも書くんだと驚き。

    ずっと場所が動かない、たまに人と会話するけどほとんどが主人公の回想だからそれが苦痛な人には合わないかも…

    最後は2つの意味に取れる…
    ①もう誰も君を愛してないけど真実を知ると面倒くさいから気付かないでくれ
    ②愛してるからこのまま気付かないで幸せなまま生きてくれ

    どっちだろ。でも愛してなかったら離婚するよなあ…
    結局気付いたのに変わろうとしない妻
    妻にちゃんと向き合わないで全てを諦めた夫
    子供だけが可哀想…

    あと何故かひらがな多くて読みづらいとこ多かった。

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    2026年08月14日
  • 春にして君を離れ

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    クリスティーが別名義で出していた小説。
    感情の機微が巧みに描かれている分、読んでいてかなりヒリつくというか、疲れた。

    私はかなりロドニーに同情して読んでいたのだが、解説で「ロドニーは嫌なやつだ」を見て、その視点はなかったなと思う。
    ロドニーや子供たちにも、責任はあるのかもしれない。
    でもなー、この手の人間って他人から何言われても変わらないもの。まともな方が神経擦り減らすの割にあわなくない??
    そう思うと、生ぬるい地獄に身を置いてしまうロドニーの気持ちはわかる気がする。

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    2026年08月13日
  • 春にして君を離れ

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    優しい夫と立派な子供に恵まれ、完璧な人生を築いたと疑わない主婦ジョーン。旅先で途絶えた足止め(孤立)のさなか、旧友ブランチとの一対一の会話から、彼女の記憶の再検分が始まる。
    一見、静かな女同士の世間話。しかし刃のように突きつけられる皮肉と揺さぶりはまるで上質な舞台劇のよう。読み進めるほどに見えてくるのは、彼女を取り巻く世界の狭さと、無自覚な支配欲だ。
    家事や育児をメイドやナニーに任せ、手に職を持たない裕福な彼女が全情熱を傾けたのは「家族の管理」。心の中では子供たちすら冷徹に裁きながら、表向きは「良妻賢母」を演じ続ける二面性にゾクッとさせられる。

    帰りの列車で出会うロシアの公爵夫人サーシャは、

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    2026年08月13日
  • ポアロとグリーンショアの阿房宮

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    「死者のあやまち」の短編バージョンと、関係者によるエッセイをまとめたもの。

    「死者のあやまち」は、もちろん既読。なので、この本の厚み(すごく薄い!)を見て、まさかとは思うが完結してない…とかなの…??と思ってちょっと心配になりつつ読み進めましたが…
    実際には、フルバージョンから一体どこを端折っているのか分からないくらい、導入も、人物紹介も、ストーリーも、道具立ても完璧でした!

    アガサにかかれば、話の長さなんて関係なく面白いということに感動を覚えました。

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    2026年08月12日
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

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    現在の事件や発言から、過去の細かな出来事の繋がりや動機を探っていくクリスティーらしい構成。ただ、自分の都合で細切れに読んだため、緊張感が途切れてしまい、評価が難しい。

    被害者が子どもということもあり、個人的にはちょっとキツかったが、読ませる力はやはり別格。少し読みにくいと感じたのは翻訳か、思わせぶりな台詞が多いためか。

    悲しかったのは、殺された少女の家庭環境を見ると、周囲から見える少女の性格が裏打ちされるところ。と同時に、アガサ・クリスティーは本当に人間を書くのが上手いので、動機が分からなくても大体あんまり好きじゃないなーと思った人が犯人だな……と思った(笑)

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    2026年08月12日
  • そして誰もいなくなった〔改訳新版〕

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    ネタバレ

    読み終わった後怖くて鳥肌がたったけど、殺される人数がわかってたというのもありちょっと期待外れな展開だった

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    2026年08月12日
  • パディントン発4時50分

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    すれ違った列車の中の殺人現場を見てしまう。けど死体も見つからず見間違いかと思われたが…

    今回はあまり動けないマープルの代わりに優秀な家政婦がある屋敷に潜入。
    その主人が頑固で外から見てる分には面白いけど当事者だったら腹立つだろうなあ…

    犯人は思いっきり外した。
    いろんな料理出てきてどんな料理か分からないけど食べてみたくなる。

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    2026年08月11日
  • ゼロ時間へ

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    ネタバレ

    タイトルがなんだか未来的?でかっこいいと思ったら、中身はいつものクリスティ的お屋敷ミステリーだったのは少々肩透かしではあったが、とは言え安定の面白さだった。
    殺人事件そのものよりもそこに至る人間の物語を主軸にした作品、ってことなんだけどクリスティって割といつもそうじゃない?と思ってしまい、この作品独自の面白さはいまいち見い出せず。
    無関係のところから急に飛び込んできて解決の手がかりになるマクワーターの存在はドラマチックで面白かったけど。

    結局は事件発生前の男女の愛憎劇を楽しめるかどうかに尽きるのかな、とも思いつつ個人的には『ナイルに死す』や『五匹の子豚』のドラマ部分の方が登場人物に感情移入し

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    2026年08月08日
  • ビッグ4

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    物語のスケールが大きく、場面展開も早くて飽きさせない。クリスティーのいつもの丁寧な心理描写はなくて物足りない感じもしたが、解説を読んで納得。

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    2026年08月04日