アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • ヘラクレスの冒険

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    そろそろ引退を考え始めたポアロが、自分の名前である
    エルキュールに因んだギリシャ神話の英雄「ヘラクレス」が
    成し遂げた「12の冒険」にかけて、
    その一つ一つの偉業に絡む「12の事件」の依頼を引き受け、
    ものの見事に解決する短編集。

    彼の引き受けた12の事件は、
    ペット誘拐とか政治家のスキャンダルの揉み消しとか
    普段の長編ではポアロが興味を示さず手を出さなそうなものから、
    クリスティー女史のある意味得意分野である「毒殺」も数編あるし、
    現代の世の中でもニュースで話題になるような
    宗教がらみの犯罪もあったりと、実にバラエティ豊かで、
    最初の事件「ネメアのライオン」から
    最後の事件「ケルベロスの捕

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    2012年02月04日
  • 葬儀を終えて

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    謎が謎を呼ぶ殺人事件。
    そして揃いも揃ってクセ者揃いの一族の愛憎劇。
    名探偵エルキュール・ポアロは、手ごわい容疑者達相手に
    無事難事件を解決に導けるのか?

    ポアロシリーズの中でも上級編かな?
    この作品の犯人が、読み進めていく途中で分かった人は、
    「友よ(モナミ)、探偵におなりなさい。
    貴方は、優秀な探偵になれる素質があります。」
    とポアロ氏よりお褒めの言葉を賜る事だろう。
    ちなみに私は最後まで、犯人が分からなかった。(苦笑)

    前半はストーリーの展開がスローで「もたついてるなぁ。」と
    思いながら読んでいた私は、
    あまり頭脳が優秀でない軽率な読者だった。
    この後、名探偵によって行われる大捕物

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    2012年02月12日
  • 蒼ざめた馬

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    ネタバレ

    また、気持ちよくダマされた! やはり、クリスティはいい。ああいう都合の良い毒薬が本当にあるのなら、のハナシだけれど。あの秘書はいつから秘書だったんだろう? 読み込んでいないからか、少々矛盾…だけど、読み返していたら面白みがなくなるよな。まだまだ読んでいないクリスティはたくさんある。楽しいなぁ。(2009-01-09L)

    英BBC制作のドラマ版を視聴。読んだのが13年前なので、内容をスッカリ忘れていた。気持ちよくダマされた、という自分のレビューを読んで、爽やかな視聴後感を期待していたら、“イヤミス”な結末に改変されていて残念。いらんねんそういうの。あと数年経って、ドラマの内容も忘れたころに、ま

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    2009年10月04日
  • 死の猟犬

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    神秘主義っぽい作品を多く集めた短編集。中学生の頃けっこう好きでよく読んでいたのだが、いかにも中学生が好きそうだ。当時はとくにジャンルを意識していなかったが、やっぱりミステリ色が強いものがおもしろい。

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    2009年10月04日
  • クリスマス・プディングの冒険

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    クリスティーの「クリスマス向け」短編集です。
    5つの短編が収められているのですが、なんと、ポアロとマープル両方が入っています!
    (ポアロ4編、マープル1編)
    両方の作品を1冊で味わえちゃうなんて、贅沢♪
    さらに、「英国のクリスマス」についてクリスティーが前書きを寄せているのも、ちょっとうれしいです。

    表題作の「クリスマス・プディングの冒険」では、クリスマスに事件解決しなければならなくなったポアロが、田舎の地主のお屋敷に訪れます。
    そこで催される「英国の伝統的クリスマス」について、とても魅力的に描写されています。
    飾り付けられた屋敷、プディングやターキーやケーキなど食べきれないほどのごちそう、

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    2009年10月04日
  • 愛の旋律

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    「愛の旋律」……訳名つけた人、出てこい!!といいたくなりそうな題名ですね。
    ミステリーじゃないクリスティです。もともと、アガサ・クリスティ名義ではなくて、メアリ・ウェストマコット名義で書いた作品だそうです。

    展開は、ベタベタです。
    2人の女性の間で揺れ動く、天才音楽家……みたいな。それを幼なじみたちを交えて、少年時代から書いていく。そしてもちろん(笑)、記憶喪失もあります。

    もう、ここまでやるかというぐらいベタな展開なのですが、「マリンブルーの風に抱かれて」の時にも書いたのですが、クリスティや、矢沢 あいみたいな、話作りがうまい人がやると、すごい迫力になります。

    若干、迫力過多な気もする

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    2009年11月30日
  • シタフォードの秘密

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    NHKでやってたドラマと、全然ハナシが違うじゃないの! マープルじゃないのも(持ち帰るまで気付かなかった)驚いたけれど、ここまでハナシを変える必要があったのだろうか? それはそれとして、ミステリ小説の王道というカンジで面白かった。クリスティにハズレなし。(2008-08-15L)

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    2009年10月04日
  • 親指のうずき

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    トミーとタペンスのカップルは1922年登場、そのときはまだ結婚前。
    1968年発表の本書ではすでに初老。子供は巣立ち、孫も出来て、夫のトミー・ベレズフォードはまだ仕事仲間OBとの会合などがあるが、妻のタペンスは暇をもてあまし気味。
    夫の叔母エイダが老人ホーム・サニーリッジでなくなり、遺品の整理に行ったタペンスは不審に思う。叔母に絵をくれたランカスター夫人の行方が知れないのだ。
    ボスコワンの絵に描かれた家に見覚えがあるタペンスは車でサットン・チャンセラーという村までたどり着き、事件を追う。

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    2009年10月07日
  • 娘は娘

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    私も娘がおりますが、一人娘でなくてよかった。
    母と娘一対一だと密着ぶりが半端ないだろうと予測できます。
    憎みあうときは際限なく、かといって娘は娘、やはり可愛いのです。

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    2009年10月04日
  • ブラック・コーヒー

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    戯曲集です。

    1つは、ポワロの推理物。1つは、サスペンスで、ミステリーではない感じ。
    どっちも、おもしろい。
    多才です。

    性格が際だっているところが、アガサ・クリスティのいいところですが、戯曲だとそれがさらに極端になる感じです。
    わかりやすさ重視ということでしょう。

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    2009年11月29日
  • チムニーズ館の秘密

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    推理小説は、読んでいる時に間をあけるとダメですね。
    今回は、なぜか、1章読んで1週間あいて、2章読んで1週間あいて、という読み方になってしまったので、主人公がなにをやっているのか、全然、覚えてなくて……。
    前に戻って読んだりしてると、時間の無駄も甚だしい。

    それでも、メインの事件を追いかけていくだけでも、けっこうおもしろいのですが、伏線をことごとく忘れている……どころか、主線のストーリー自体も忘れている印象の軽さは……。
    いや、これは、クリスティのせいではなくて、わたしのせいか?
    多分、間をあけずに読んでたら、おもしろかったと思います。でも、次々、読みたくなるというようなおもしろさではなかっ

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    2009年11月29日
  • 運命の裏木戸

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    これでトミー&タペンスものがお終いだと思うと寂しいなぁ。でも噂話が山ほど出てきて、ひとの名前いっぱいでワケわかんなかった。(2008-05-17L)

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    2009年10月04日
  • 親指のうずき

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    あっと驚く意外な犯人。やっぱりクリスティは面白い。タペンスの活躍ばかりでトミーが完全に裏へ回っちゃっていたのが残念だけれど。惜しいなぁ。もっともっとたくさん、ふたりの活躍が読みたいのに、あと1作しかないなんて。(2008-04-26L)

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    2009年10月04日
  • おしどり探偵

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    どうしてプリューデンスの愛称がタペンスなの!? どーでもいいんだけど、気になるんだけど、この本にも出てないしネットで検索しても出てこないし。ホームズとポアロと隅の老人以外は読んだことの無い探偵さんばかり。知っていたらもっと楽しかったかもね。(2008-04-03L)

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    2009年10月04日
  • 黄色いアイリス

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    ポアロあり、マープルあり、パーカー・パイン氏あり。
    ミステリあり、怪奇ものあり。お得な感じの一冊。
    クリスティは怪奇がうまいと思います。次第に緊張してくる感じが。

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    2009年10月07日
  • NかMか

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    『おしどり探偵』を読んでいなかったので、『秘密機関』からトミーとタペンスがいきなり年をとってしまったのに驚いた。^_^; ラスト、何故絵本がベッドの下にあったのか、よくわからなかった。プリューデンスのニックネームがどうしてタペンスなのか、気になる…『おしどり探偵』を読んだらわかるんだろうか…。(2008-03-15L)

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    2009年10月04日
  • オリエント急行殺人事件

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    厳冬のヨーロッパを走る国際列車オリエント急行が大雪のため立往生してしまう。その車内で老富豪が殺された。犯人は乗客のなかにいる、しかし乗客の全員に完璧なアリバイが…大胆なトリックとポワロの名推理が冴えるアガサ・クリスティの代表作、新完訳版。

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    2009年10月04日
  • ヘラクレスの冒険

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    程好い厚さなのに短篇集なのでお気に入り。でも、ポアロらしくない一冊かも。ミステリ要素は薄いです。ポアロが引退しようと自らの名前エルキュールにちなんでヘラクレスの偉業に見立てた事件を次々とこなしていく話。

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    2009年10月07日
  • パーカー・パイン登場

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    「あなたは幸せ?でないならパーカー・パイン氏に相談を」こんな奇妙な新聞広告に誘われて、依頼人が次々とパイン氏の事務所を訪れる。夫の浮気に悩む人妻、人生に退屈した退役軍人、平凡な生活を送るサラリーマン、大金を使いたがる大金持ちの婦人―人々の悩みに答える、パイン氏の奇想天外なサービスとは。

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    2009年10月07日
  • チムニーズ館の秘密

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    王政復古で混乱するヘルツォスロヴァキア国。その石油利権を狙う各国代表が、ロンドン郊外のチムニーズ館に集結していた。秘宝を狙う大泥棒までもが入り乱れるなか、ついに殺人が!事件解決に乗り出したバトル警視以下英米仏の探偵たちは、どんな結末にたどり着くのか?謎が謎を呼ぶ、波瀾万丈の冒険ミステリ。

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    2009年10月07日