アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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そろそろ引退を考え始めたポアロが、自分の名前である
エルキュールに因んだギリシャ神話の英雄「ヘラクレス」が
成し遂げた「12の冒険」にかけて、
その一つ一つの偉業に絡む「12の事件」の依頼を引き受け、
ものの見事に解決する短編集。
彼の引き受けた12の事件は、
ペット誘拐とか政治家のスキャンダルの揉み消しとか
普段の長編ではポアロが興味を示さず手を出さなそうなものから、
クリスティー女史のある意味得意分野である「毒殺」も数編あるし、
現代の世の中でもニュースで話題になるような
宗教がらみの犯罪もあったりと、実にバラエティ豊かで、
最初の事件「ネメアのライオン」から
最後の事件「ケルベロスの捕 -
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謎が謎を呼ぶ殺人事件。
そして揃いも揃ってクセ者揃いの一族の愛憎劇。
名探偵エルキュール・ポアロは、手ごわい容疑者達相手に
無事難事件を解決に導けるのか?
ポアロシリーズの中でも上級編かな?
この作品の犯人が、読み進めていく途中で分かった人は、
「友よ(モナミ)、探偵におなりなさい。
貴方は、優秀な探偵になれる素質があります。」
とポアロ氏よりお褒めの言葉を賜る事だろう。
ちなみに私は最後まで、犯人が分からなかった。(苦笑)
前半はストーリーの展開がスローで「もたついてるなぁ。」と
思いながら読んでいた私は、
あまり頭脳が優秀でない軽率な読者だった。
この後、名探偵によって行われる大捕物 -
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ネタバレまた、気持ちよくダマされた! やはり、クリスティはいい。ああいう都合の良い毒薬が本当にあるのなら、のハナシだけれど。あの秘書はいつから秘書だったんだろう? 読み込んでいないからか、少々矛盾…だけど、読み返していたら面白みがなくなるよな。まだまだ読んでいないクリスティはたくさんある。楽しいなぁ。(2009-01-09L)
英BBC制作のドラマ版を視聴。読んだのが13年前なので、内容をスッカリ忘れていた。気持ちよくダマされた、という自分のレビューを読んで、爽やかな視聴後感を期待していたら、“イヤミス”な結末に改変されていて残念。いらんねんそういうの。あと数年経って、ドラマの内容も忘れたころに、ま -
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クリスティーの「クリスマス向け」短編集です。
5つの短編が収められているのですが、なんと、ポアロとマープル両方が入っています!
(ポアロ4編、マープル1編)
両方の作品を1冊で味わえちゃうなんて、贅沢♪
さらに、「英国のクリスマス」についてクリスティーが前書きを寄せているのも、ちょっとうれしいです。
表題作の「クリスマス・プディングの冒険」では、クリスマスに事件解決しなければならなくなったポアロが、田舎の地主のお屋敷に訪れます。
そこで催される「英国の伝統的クリスマス」について、とても魅力的に描写されています。
飾り付けられた屋敷、プディングやターキーやケーキなど食べきれないほどのごちそう、 -
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「愛の旋律」……訳名つけた人、出てこい!!といいたくなりそうな題名ですね。
ミステリーじゃないクリスティです。もともと、アガサ・クリスティ名義ではなくて、メアリ・ウェストマコット名義で書いた作品だそうです。
展開は、ベタベタです。
2人の女性の間で揺れ動く、天才音楽家……みたいな。それを幼なじみたちを交えて、少年時代から書いていく。そしてもちろん(笑)、記憶喪失もあります。
もう、ここまでやるかというぐらいベタな展開なのですが、「マリンブルーの風に抱かれて」の時にも書いたのですが、クリスティや、矢沢 あいみたいな、話作りがうまい人がやると、すごい迫力になります。
若干、迫力過多な気もする -
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推理小説は、読んでいる時に間をあけるとダメですね。
今回は、なぜか、1章読んで1週間あいて、2章読んで1週間あいて、という読み方になってしまったので、主人公がなにをやっているのか、全然、覚えてなくて……。
前に戻って読んだりしてると、時間の無駄も甚だしい。
それでも、メインの事件を追いかけていくだけでも、けっこうおもしろいのですが、伏線をことごとく忘れている……どころか、主線のストーリー自体も忘れている印象の軽さは……。
いや、これは、クリスティのせいではなくて、わたしのせいか?
多分、間をあけずに読んでたら、おもしろかったと思います。でも、次々、読みたくなるというようなおもしろさではなかっ -
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