アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • ポアロとグリーンショアの阿房宮

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    死者のあやまち」に比べると、だいぶスリム。ストーリーは同じでこの薄さなのだから、そりゃあどこかは削がれているわけで、それは人物造型ってことになるかな。ポアロにお茶にお砂糖を3杯だか4杯だか入れてほしかったら「死者のあやまち」を、ということになるかな。

    しかしストーリー的に必要なものは充分揃っている。

    最後に付いているジョン・カラン「アガサ・クリスティーとグリーンショアの阿房宮」で明かされる創作過程が面白かった。

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    2017年04月25日
  • 復讐の女神

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    ドラマ版との比較の為に読んだ。

    ある点ではドラマよりもあっさりしている感はあったのだけれど
    原作だと、映像とせりふ、所作だけではわかりにくい描写も為されるので
    なるほどと思ったり。

    にしても、原作でもそう描写されていたけど
    ドラマ版のマイケルもイケメンだった……。

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    2017年03月18日
  • 愛国殺人

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    ネタバレ

    再読。今クリスティのポアロ物再読がマイブーム。十代の頃読み耽ったときに見逃していたこと、読み流していたことが多くて自分でも驚いている。自分は国家のために必要だから殺人を犯してもいいと主張する犯人に「国家のことではなく、自分の命を他人からうばわれない、という権利を持っている個人」に関することが自分の役割だと答えるポアロ、こんなこと言ってたんだ、卵形の頭の小男!

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    2017年01月09日
  • ヒッコリー・ロードの殺人

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    意外や、クリスティ作品の中では人気イマイチの一作のよう。
    映像で見たのが最初でしたが、大好きな作品です。

    学生寮で発生する謎の盗難事件。
    盗まれたものは一見意味のないように見えるものばかりだが、有能な秘書ミス・レモンに依頼されたポアロは調査を開始してすぐに、一刻も早く警察を呼ぶことだと告げる。そこから始まる奇妙な事件・・・。

    いちいち癖のある学生たちの描写はステレオタイプながらも面白い。
    謎解き自体は複雑ではないですが、盗難品の繋がりを解き明かしていくところが珠玉です。

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    2016年12月15日
  • ポケットにライ麦を

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    ネタバレ

    アガサ・クリスティーがすごいのは、読者の犯人探しの視点を完璧に捉えていることだと思う。

    この事件の中心は複雑な家族関係を抱えた豪邸水松荘。けれど冒頭は被害者の職場にあるタイピング室から始まる。結論から言うとタイピング室は事件に無関係で、冒頭以降の物語はすべて水松荘で展開される。
    だけど、だからこそ、ミステリ好きの読者はその導入部分が気になってしまうのでは。タイピング室の人間関係や描写が軽快でわかりやすいのもそれを助長する。あのタイピング室は一体? 美人秘書のミス・グローブナーは事件後なぜ辞めたのか? もしや犯人はタイピング室に… と考えてしまう。

    ミステリのトリック・種明かし自体はちょっと弱い。でも解答への道のりはちゃんと小説内に書かれているし、結局はそれ以外に答えはない。それでも読者をさりげなく惑わせるのは、アガサ・クリスティーの一筋縄ではいかないミスリードの手腕。さすがはミステリの女王!

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    2017年06月21日
  • 親指のうずき

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    ネタバレ

    ラストの意外な展開、やはりトミー&タペンスのシリーズは面白い。、
    ちょっと気になることにタペンスがのめり込んでいく。実は重大な事件が隠されている。ふたりは老年に差し掛かろうというのに相変わらずのところが良い。

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    2016年10月30日
  • 愛の重さ

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    ウェストマコット名義の作品はどれも名作
    どれも現実の人間性が驚くほど内側まで書かれてて、クリスティはアドラーを知っていたのではと思うほどだ。
    この作品ではパウロ・コエーリョのピエドラ川を思い出した。

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    2016年10月26日
  • 未完の肖像

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    うわー。予想(ある意味恐怖)してはいた。
    やっぱり。
    怖いというのは正しい言葉かわからないけど、、、
    国も時代も違うのに、人ってなんで同じなんだろう。
    同じように感じるものか、、、
    それにしてもモヤモヤとした憤りや寂しさや悔しさやそういったこと。
    ダーモットはそうしてもらいたいだろう。

    いっそ平手打ちしてやったらいいのにという友達に、そんなことをしても相手の良心が晴れるだけだと言ったのを思い出す。
    人って不思議なつながり。


    凄い本だけどハッピーではないという点で4つに。。。
    でも凄い本です。

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    2016年08月16日
  • メソポタミヤの殺人

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    昔読んだ記憶があったせいかトリックにはそれほど驚かなかったのが悲しい。また調査隊メンバーも殆ど読み分けられていなかったのも少し勿体無く感じてしまう。
    しかし、そんなマイナスポイントを補って余りあるほどルイーズ・ライドナーという人物は魅力的だったな。ポアロが最後に指摘したように今回の事件は彼女の性格が全ての問題の根幹に有ったということがよく判る構成になっていた

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    2016年07月23日
  • メソポタミヤの殺人

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    ネタバレ

    発掘調査の宿泊施設で起こる殺人事件。
    「悲劇的な魔力」を持つ被害者、被害者に嫉妬する女性関係者、被害者の魔力にひかれる男性関係者。ポアロが関係者全員に被害者の人となりを聴き取り調査し、被害者の人物像を浮き彫りにしていく過程は面白いし、脅迫状の差出人、窓から覗いていた人物の正体、音が届く範囲の違いの謎など、様々な謎が盛り込まれている点も高く評価ができる。
    人物の造形、謎の盛り込み方、探偵の調査内容など、本格ミステリーとしての作り込みに関しては、ハイレベルな作品であると感じた。真相はかなりの無理筋だが、それでも楽しめる作品であった。


    (ネタバレ)
    ①チェスタトンが考えそうなトリックだが、被害者が窓から首を出す保証がなく、確実性に欠ける。
    ②犯行の様子を南側の建物にいた人物に目撃される危険性がある。
    ③犯人は、列車事故で顔が損傷した考古学者に成りすましているが、職場で考古学者の顔は知られているはずであり、成すますことには無理がある。
    ④年月が経っているとはいえ、元夫を別人と見間違えて再婚するという設定には無理がある。

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    2016年03月01日
  • ポアロとグリーンショアの阿房宮

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    「死者のあやまち」の原型中篇。

    マシュー・プリチャードクリスティーの孫)のまえがきで、デビッド・スーシェ主演のドラマ版のラスト撮影が、「死者のあやまち」で、舞台のモデルであるグリーンウェイで行われた事に言及していたのを感慨深く読んだ。

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    2016年02月24日
  • ヘラクレスの冒険

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    多少こじつけとも感じられるが、ヘラクレスの12の難行になぞらえた12の事件。
    ポアロの頭脳的策略や、ポアロのヒューマニズムを感じさせる心にくい解決手法が味わえる作品集。
    人生相談や身の上相談、教訓話といった、ポアロよりもパーカー・パインが登場した方がふさわしいと感じる話が多いが、楽しめた。
    特に、予想外の真相に驚かされる「ステュムパロスの鳥」と「クレタ島の雄牛」、ポアロがトリックを仕掛ける「アウゲイアス王の大牛舎」が面白い。

    「ネメアの谷のライオン」
    人間の認知機能の限界をうまく扱っている。
    「レルネーのヒドラ」
    事件関係者の聴き取り調査でポアロは違和感を感じ、犯人に気付く。
    「アルカディアの鹿」
    愛する人を探してほしいという、雲をつかむような青年の依頼をかなえるために奮闘するポアロ。愛する人は意外なところに。
    「エルマントスのイノシシ 」
    凶悪な殺人犯と一緒に雪の山頂ホテルに閉じ込められたポアロ。
    誰がその凶悪犯か?
    「アウゲイアス王の大牛舎」
    ポアロの策略が鮮やかに決まり、政界のスキャンダルを見事解決。
    「ステュムパロスの鳥」
    ステュムパロスの鳥とは誰のことか?
    予想外の真相に驚いた。
    「クレタ島の雄牛」
    狂人の血統とは、そのことだったのか。
    「ディオメーデスの馬」
    麻薬を扱っている影の人物とは?
    「ヒッポリュトスの帯」
    名画盗難事件と女学生の失踪事件とのつながりの謎。
    絵がどのように処理されたのか、良くわからなかった。
    「ゲリュオンの牛たち」
    ミス・カーナビが再び登場し、新興宗教の教祖を相手に活躍。
    「ヘスペリスたちのリンゴ」
    酒盃を取り戻したポアロが、依頼者に要求したこととは?
    「ケルベロスの捕獲」
    麻薬の意外な隠し場所。

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    2016年02月15日
  • ポケットにライ麦を

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    ミス・マープルシリーズの長編第6作目。
    「ライ麦」は本編にもタイトル通り登場するが、もう少しトリックに絡んだ方が良かったかな。

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    2016年02月14日
  • 茶色の服の男

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    ネタバレ

    南アフリカまでの船旅をしている感じ。
    行ってみたくなり、写真を実際に見てみたくて、ネットで南アフリカの写真を探したりした。

    ミステリーとしても、謎とスリルがいっぱいで楽しい。
    最後はちょっと、落ち着きすぎな感じのラストだったかなあ。

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    2016年02月11日
  • オリエント急行殺人事件

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    ネタバレ

    犯人を分かっていながら読んだが、身分も年齢も性別もバラバラな乗客たちの証言だったり、態度だったりが、どこでどう繋がっていくのか……最後まで楽しめた。
    解説にもあるように、それぞれの人物の描写や引き出し方が、すごく上手いと思う。ラストで全てが繋がった時は、思わずため息が出た。

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    2015年12月28日
  • 秘密機関

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    ネタバレ

    ブラウンが誰か確信が最後まで持てず、ハラハラ。90年前に書かれた作品とは思えなくて、かなり面白かった。題名で損してる気がする。

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    2015年12月11日
  • リスタデール卿の謎

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    全体的になんかかわいい。
    そして、似たような話ながらたくさんのアイディアとキャラ造形の凄さに今更ながら凄いな〜と思う。
    久々に長編も読みたくなったな‼︎

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    2015年12月09日
  • 謎のクィン氏

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    何よりもかによりも、
    サタースウェイト氏の裕福な暮らしぶりが羨ましい\(^o^)/
    周りの方々も優雅で、
    幸せな時代に見える…

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    2015年11月26日
  • 愛の重さ

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    両親に愛されなかった姉が、
    新しくできた妹を疎んじてという話ではなく、
    逆に愛しすぎることにより起こった悲劇。
    家族であっても人の人生に干渉しすぎることは良くはない。

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    2015年10月31日
  • 招かれざる客

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    普通にミステリを読んでいるのと変わらない。
    戯曲のために書かれたせいか終わりまで無駄がない。
    公演されていたら一度くらい観たいと思う次第。

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    2015年10月21日