アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • 満潮に乗って

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    ネタバレ

    世界的富豪ゴードン・クロードの別荘でガス爆発事故が発生、ゴードンは死亡し、新妻ロザリーンと、その兄デビッドは生存する。それから2年が経ち、ロザリーンとデビッドの厳しい遺産管理により、クロード一族は苦しい生活を強いられ、クロード一族にとってロザリーンは邪魔者となる。一族の反感をくらうロザリーンは、日に日に憔悴の度を深める。さて、ポアロシリーズの中でも「推理」よりも、最後に誰と誰が恋中でゴールインするのでしょうか?という問い探しミステリーといった方が良い作品。今回「おかしい」人間の多さにはびっくりたまげた。③

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    2022年12月09日
  • 動く指

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    「アガサ・クリスティ」の長篇ミステリー『動く指(原題:The Moving Finger)』を読みました。

    『書斎の死体』に続き「アガサ・クリスティ」作品です。

    -----story-------------
    傷痍軍人の「バートン」が療養のために妹とその村に居を構えてまもなく、悪意と中傷に満ちた匿名の手紙が住民に無差別に届けられた。
    陰口、噂話、疑心暗鬼が村全体を覆い、やがて名士の夫人が服毒自殺を遂げた。
    不気味な匿名の手紙の背後に隠された事件の真相とは?
    「ミス・マープル」が若い二人の探偵指南役を務める。
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    1943年に発表された「ミス・マープル」シリーズの長篇3作目となる作品、、、

    『書斎の死体』に続き「ミス・マープル」シリーズ作品です… 1年くらい前にドラマ化された作品(『ミス・マープル2 動く指』)を観ていたので、イメージは掴みやすかったですね。


    戦時中の飛行機事故により重傷を負った「ジェリー・バートン」は、医者の勧めにより、静養のために妹の「ジョアナ」とリムストックの町へとやって来た… 二人がリムストックに居を構えてまもなく、差出人不明の手紙が届けられる、、、

    それは、「ジェリー」と「ジョアナ」が本当の兄妹ではない」という内容を下品な表現で文にした誹謗中傷の手紙だった… 「ジェリー」はバカバカしいと思い手紙を破り捨てるも、地元の医師「グリフィス」に手紙のことを打ち明けるが、「グリフィス」は、リムストックでは以前から人々を誹謗中傷する怪文書が出回っていると話す。

    そしてこの怪文書事件は新たな悲劇を引き起こした… 事務弁護士「ディック・シミントン」の妻である「モナ」が服毒自殺を遂げてしまったのだ、、、

    手紙には、現夫の「ディック」との間に生まれた次男の「コリン」が、「ディック」ではなく別の男との間に生まれた子供であるという内容が下品な表現で綴られていた… 「モナ」の遺体のそばには「生きていけなくなりました」というメモが残されていたことや、彼女が以前から神経衰弱気味だったことから、「モナ」の死はこの手紙を苦にしての自殺と思われた。

    さらに事件は続き、今度は「シミントン家」のお手伝いである「アグネス」が行方不明になる… 彼女は行方不明になる少し前に、リトル・ファーズ邸のメイドである「パトリッジ」に相談したいことがあると電話をしていたのだった、、、

    「パトリッジ」は「アグネス」とお茶を一緒にという約束をしていたが、現れなかったのだという。

    翌朝、「ジェリー」は「ミーガン」からの電話で目を覚ました… 「シミントン」の妻「モナ」が前の夫との間に儲(もう)けた娘であった、、、

    「ミーガン」は慌てた口調で「ジェリー」に「すぐに来て!」と話し、「ジェリー」は悪い予感を感じつつ「シミントン家」へと向かう… その悪い予感は的中した。

    行方不明になっていた「アグネス」は、階段の下の戸棚で他殺死体となって発見されたのだった… この事態に牧師夫人は、知人の「ミス・マープル」を呼び寄せた、、、

    「ミス・マープル」は事件の真相を探るべく、リムストックを散策することとなった… ということで、残りページ数が少なくなった280ページ(トータル391ページ)で、ようやく「ミス・マープル」が登場します。


    全編「ジェリー・バートン」の視点で物語が進むのですが… 「ジェリー・バートン」は、終盤になって登場した不思議な老夫人「ミス・マープル」の不可解なコメントや行動に困惑しながらも、徐々に真実に近付いていきます、、、

    先に推理を始めていた「ジェリー」でしたが、いつの間にか「ミス・マープル」に先を越されてしまった感じでしたね… 怪文書事件等により、読者も「ミス・マープル」以外の登場人物たちもミスリードしてしまう仕掛けが巧く織り込んであり、まんまと騙されましたね。

    登場人物が多く、相関関係が分かり難いこともあり、複雑な推理をしていまいます… それが「アガサ・クリスティ」の仕掛けた巧みな罠なんですよねぇ、、、

    実はシンプル… 殺人の動機があり、最も犯罪者らしい人物が真犯人でしたね。


    愉しめる作品でしたが… 「ミス・マープル」の登場シーンが少ないので、ファンにとっては少し物足りないかも、、、

    あと、登場人物が多いので、時々、誰が誰やら混乱気味… ドラマを先に観ていなかったら、もっと混乱したと思います。




    以下、主な登場人物です。

    「ジェーン・マープル」
     詮索好きな独身の老婦人。

    「ジェリー・バートン」
     本作の語り手。
     傷痍軍人で、療養のためにリムストックから半マイル離れたリトル・ファーズ邸に移住。

    「ジョアナ(ジョー)・バートン」
     ジェリーの妹。兄ジェリーとともにリトル・ファーズ邸に移住。

    「リチャード(ディック)・シミントン」
     ガルブレイス・アンド・シミントン法律事務所の事務弁護士。

    「モナ・シミントン」
     ディックの妻。

    「ミーガン・ハンター」
     モナの先夫の娘。

    「エルジー・ホーランド」
     シミントン家の家庭教師。

    「アグネス・ウォデル」
     シミントン家のお手伝い。

    「ローズ」
     シミントン家のコック。

    「オーエン・グリフィス」
     医師。

    「エメ・グリフィス」
     オーエンの妹。

    「エミリー・バートン」
     リトル・ファーズ邸の持主で、オールドミスの姉妹の最後の1人。

    「パトリッジ」
     リトル・ファーズ邸のお手伝い。

    「ケイレブ・デイン・カルスロップ」
     教区牧師。

    「モード・デイン・カルスロップ」
     教区牧師夫人。

    「ナッシュ」
     郡警察の警視。

    「ミス・ギンチ」
     ガルブレイス・アンド・シミントン法律事務。

    「ジョージ」
     ベアトリスの恋人。

    「パイ」
     プライアーズ・エンドの修道院長。

    「クリート夫人」
     植木屋の妻。‘賢者の一族’の出身。

    「ベアトリス」
     リトル・ファーズ邸のお手伝い。

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    2022年09月17日
  • エッジウェア卿の死

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    ほほう、今回はそうきましたか。
    こちらの裏をかくのが上手い。
    まんまとミスリードされてしまったけれど、だからこそミステリーは面白い。
    毎回異なる驚きをもたらしてくれるクリスティ作品。
    ホント飽きないわ。
    相変わらず個性的で面倒臭いポアロだけど、どこか憎めないんだよね。
    それに、夫の殺害計画を吹聴する美貌の女優ジェーンもなかなか強烈で良かったな。

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    2022年09月05日
  • ブラック・コーヒー〔小説版〕

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    脚本?台本?読むこと あまり無いので読みにくかったけれど、これだけ細かに役者の動きが書き込まれているのだな、と感心した。舞台上が目に浮かぶよう。

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    2022年09月05日
  • 動く指

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    陰口が書かれた手紙が届くところから始まる事件。
    マープルものであるが、マープルが最後にちょろっと出てくるだけなのはちょっと残念。事件の切り口としては面白いと思うが、ものすごいと思うほどでもなかったというのが正直なところか。

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    2022年09月04日
  • 死が最後にやってくる

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    古代エジプトを部隊にしたお話。
    数ヶ月に渡る長い期間の話が描かれているのが特徴。とは言え、その長い期間における人間の間の機微が事件に関わってくる的な点話で、要はいつものクリスティ。
    事件が開始すぐに起こらないのは、前作「ゼロ時間へ」と似ているとも感じた。

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    2022年08月23日
  • ブラック・コーヒー

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    ネタバレ

    ブラックコーヒー:
    初のオリジナル戯曲ということで、必然的に暗闇にして特徴的な音をヒントにしつつ明かりが戻ったら人が死んでいるとか、舞台ならこれをやろう的なアイディアが随所に見られるところが楽しいと言えるかもしれないが、展開がかなり予定調和的。こういう話は秘書が怪しいという公式を、割と初期の列車もの小説で頭に刷り込んでしまったので推理する能力がないのに展開が読めてしまう困りもの。あとポワロとヘイスティングスの会話がですます調でない翻訳は好きになれない。
    評決:
    ミステリーではないけれど人生の機微、人の性格が引き起こす不穏な感じが「春にして君を離れ」を連想させ、結構好みの内容だった。作者がタイトルに詩の引用「永遠の花の野はなし」を希望していた(が不採用にされた)あたりも共通点があり、平凡で他とかぶったり混同したりしそうな「評決」より良かったのではないかと思う。心が綺麗で理想主義者の教授と「見知らぬ乗客」的サイコパスの女子学生は両極端な性格設定だが、巻き込まれた女性からすると2人は極度に自分勝手な点で似ている、というのがなるほどねと思った。とは言え教授は並外れた善意の人なので、最後に彼女が戻ってしまうのもわかる気がする。終盤のカフカ的悪夢の展開にはなかなか迫力があり、教授はこのショック療法でぜひ学習していただきたい。
    個別の評価ではブラックコーヒーが星2つ、評決が星4つぐらい。

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    2022年08月21日
  • 死の猟犬

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    怪奇小説はさほど興味なく読んだこともほとんどないので評価する能力もないなか、本作品のアガサのは、なんか下手じゃない?と思えてしまう。回収が無すぎてご都合主義の少女漫画みたい。レイモンドチャンドラーの短編に2 作ぐらい入っていた怪奇幻想系が意外と趣あるなと思ったのと対照的。ただし短編集としては怪奇系ではない作品との配列の妙が楽しめて、そこは大いに気に入った。

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    2022年08月15日
  • 死人の鏡

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    ポアロもの短(中)編集。

    長編よりお手軽で、短編よりは読みごたえがある長さのポアロもの4話がお楽しみ頂けます(お得かもw)。
    因みに、第一話「厩舎街の殺人(Murder in the Mews )」は英国版での表題作となっており、日本版表題作の第三話「死人の鏡(Dead Man’s Mirror)」とは“不審な自殺――自殺か他殺か?”を解明する部分で共通していますが、展開や真相が全然異なるのが興味深いですね。
    第二話「謎の盗難事件」は盗まれた機密書類の謎を追う展開なのですが、ポアロのヒアリングから導き出される事実にグイグイ引き込まれました。
    第四話「砂に書かれた三角形」はリゾート地(ロードス島)での“三角関係”の縺れからくる殺人で、他の話より短めですが、クリスティーらしい人間描写や印象操作によるミスリード等、要素がギュッと詰まっている作品だったかなと思います。
    因みに、「死人の鏡」にちょっとだけ、サタースウェイト氏が登場するのですが、私は『三幕の殺人』『謎のクィン氏』に登場したサタースウェイト氏と同一人物と思っていたのに、解説を読むと「さぁ、どうなのでしょう?」的な感じで書かれていたので「えっ!違うの?」とちょいと混乱しました。
    結局、“諸説分かれる”との事で、だったら同一人物ってことでええやん!と思った次第です。まぁ些細なことですけどね~。

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    2022年08月10日
  • 七つの時計

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    「チムニーズ館の秘密」の続編なので、先に「チムニーズ館…」を読んでおくとより楽しめる。バトル警視が出てくる。最後まで犯人が分からなかった!結末を知ると、あぁなるほどという感じの一冊。

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    2022年08月07日
  • 死人の鏡

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    「アガサ・クリスティ」の短篇(中篇?)ミステリー集『死人の鏡(原題:Murder in the Mews 米題:Dead Man's Mirror)』を読みました。

    『鳩のなかの猫』、『象は忘れない』に続き「アガサ・クリスティ」作品です。

    -----story-------------
    謀略の犠牲になりかねないからと調査を頼まれた「ポアロ」は、依頼人の准男爵の邸へ向かった。
    が、待っていたのは密室の中での依頼人の死。
    自殺に見えるが動機は不明。
    また謀略とは何なのか?
    事件解決の手がかりは意外にも書斎の割れた鏡にあった!
    密室の謎に挑む表題作をはじめ、「ポアロ」活躍の四篇を収録する傑作集。
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    1937年に刊行された「エルキュール・ポアロ」を主人公とした作品集で、以下の四篇が収録されています。

     ■厩舎街の殺人
     ■謎の盗難事件
     ■死人の鏡
     ■砂にかかれた三角形

    『厩舎街の殺人(原題:Murder in the Mews)』は、若い未亡人「バーバラ・アレン」の拳銃自殺に不審を抱いた「ジャップ警部」と「ポアロ」が真相の究明に乗り出す物語、、、

    自殺の動機が不明なうえに、左利きなのに右手に銃を持っていたり、右手に銃を持っているのに左側頭部から撃ち抜かれていたりと、殺人を示唆する状況ばかりが浮かび上がりますが… まさか、自殺の動機を知る人物が、自殺を殺人に見せかけて、ある人物を追い詰めるという展開とは、想像できませんでしたね。


    『謎の盗難事件(原題:The Incredible Theft)』は、政界の大物「メイフィールド卿」が屋敷に客を招いた晩餐の後、国家機密である新兵器(爆撃機)の設計図が盗まれ、「メイフィールド卿」から密かに捜査を依頼された「ポアロ」が真相の究明に乗り出す物語、、、

    冒頭から一斉に多くの人物が登場するので、誰が誰だかわからなくなる苦手な展開… 国際的なスパイと噂される「ヴァンダリン夫人」が怪しい感じですが、そうそう素直な展開になるはずもなく、「ポアロ」がひとり一人に聞き取りをして、真相に近づきます。

    真犯人は最も意外な人物(政界の大物)でしたが、自分の身を護ることと、国を護るこという相反することを両立させようとしていた行動には感心しましたね。


    『死人の鏡(原題:Dead Man’s Mirror)』は、准男爵「ジャーヴァス・シェヴニックス=ゴア卿」からの不遜な依頼(呼び出し)により、「ポアロ」は「ゴア卿」の屋敷ハムバラ荘へ出向くが、その書斎で拳銃で自殺した「ゴア卿」の死体が見つかり、「ポアロ」が真相の究明に乗り出す物語、、、

    被害者の人格や自殺体の向き、壊れた鏡の欠片、二度の銅鑼の音等から、「ポアロ」は他殺と推定し、家族や居合わせた人達からの聞き取りから、養子や結婚問題等、複雑な家族関係や人間関係を紐解き、真相に近づいて行く。

    動機は娘を… 実の娘を幸せにしたいと願う母親の愛情でしたね、、、

    真相を知らず、愛する人と一緒になった娘は幸せだったのかな。

    銅鑼(ゴング?)の音が真相究明のヒントとなっている仕掛けは、どこかで読んだことがあるなぁ… と思ったのですが、、、

    調べてみると『黄色いアイリス』に収録されていた『二度目のゴング (The Second Gong)』で使われていましたね。


    『砂にかかれた三角形(原題:Triangle at Rhodes)』は、ヴァカンスでロードス島に滞在していた「ポアロ」の周辺で、三角関係の縺れから発生する殺人事件を、「ポアロ」が鮮やかに解決する物語、、、

    五度目の結婚をした恋多き女性「ヴァレンタイン・チャントリー婦人」と、その夫「トニー」、「ゴールド夫妻」の夫「ダグラス」の三角関係を示唆する展開… 「トニー」が飲むはずだったピンク・ジンに毒(ストロファンチン)が盛られており、それを飲んだ「ヴァレンタイン」が死亡し、「トニー」にピンク・ジンを渡した「ダグラス」が容疑者として逮捕される。

    真相は「トニー」と「ゴールド夫妻」が三角関係で、「ヴァレンタイン」は蚊帳の外だなんて… 完全にミスリードさせられましたね。

    登場人物が限定されていて、役柄が明確だったので、理解しやすかったし、展開もスピーディーで愉しめました。

    本書に収録された四篇の中では、最も短い作品でしたが、イチバン気持ちよく読めました。

    中途半端に長い短篇(中篇?)よりは、本作品のように短くて端的な展開か、しっかり読める長篇の方がイイですね。

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    2022年07月22日
  • 黄色いアイリス

    A

    購入済み

    おもしろかった

    短編集です。
    お馴染みの名探偵が揃い踏みといった感じで
    おもしろかったです。
    次々とつい読み続けてしまいます。

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    2022年07月21日
  • ポアロのクリスマス

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    クリスマスっぽさがあまり感じられない気がするのだが。。
    短編のクリスマスプディングの方がクリスマスっぽくって好き。子供たちがわちゃわちゃしてるし。

    リディア、いい人

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    2022年07月07日
  • 死との約束

    A

    購入済み

    なるほどね

    証人尋問だけで解決させるポアロのお手並みは見事なものだけど
    それを推理小説にするとこうなるのかという感じで
    ミスリードといったら良いのか肩透かしといったら良いのか
    私にとってはスッキリしなかった。

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    2022年06月19日
  • ハロウィーン・パーティ

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    ネタバレ

    オリヴァ夫人登場!
    子どもたちのために企画されたハロウィーン・パーティーの準備中に「あたし、前に人殺しを見たことがあるのよ」と言い出した少女が、パーティーの最中に殺される。
    それもりんご食い競争で使われたバケツに頭を突っ込まれての溺死!
    りんご好きのオリヴァ夫人、ミステリ作家のオリヴァ夫人、自分の関心を引くためにジョイスはそんなことを言い出したのに違いない……
    旧知のポアロに助けを求め、物語が始まる。

    この出だしがもう素晴らしい。
    オリヴァ夫人といえばちょっとおかしな、ものすごく個性的な中年女性というイメージだけど、それだけではないんだよね、と改めておもった。『象は忘れない』のオリヴァ夫人とかに表れる、繊細な面が好き。

    ミステリ的にはそこまでの見せ場はないんだけど、やっぱりオリヴァ夫人が好きだー

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    2022年06月14日
  • 殺人は容易だ

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    ノンシリーズ。

    植民地帰りの元警官・ルークは、列車内で偶々同席した老婦人から彼女の住む村で連続殺人が行われていると聞かされます。翌日、その老婦人が車に引き殺され、さらに彼女が“次に殺されるかもしれない”と危惧していた医師が死亡したニュースを見たルークは、真相解明の為、件のウィッチウッド村に赴き、独自に調査を開始しますが・・・。

    “THE・英国の田舎の村”といった感じの、村人同士が互いを監視し合っているような閉塞感や、村人たちのクセの強さ等、小さい村ならではの“一筋縄ではいかない感”を書かせたら達人級のクリスティーですが、いかんせん登場人物が多くて、ルークの地道な聞き込み場面では何度も巻頭の登場人物紹介ページを見直してしまいました(汗)。
    そして、謎だった被害者同士を繋ぐ共通点・・所謂ミッシングリンクが明らかになったかと思いきや、巧妙なミスリードにまんまと騙されてしまい、後半のサスペンス的展開にはハラハラさせられました。
    それにしても、真犯人のサイコっぷりにはゾッとするものがありますね。
    因みに、クリスティー作品にちょいちょい登場するバトル警視が本書の終盤にちょっとだけ登場するのが何気に嬉しかったです。本当にちょっとだけですが(笑)。

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    2022年05月18日
  • 死が最後にやってくる

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    ネタバレ

    古代エジプトでも連続殺人は起こる。

    父親が若い愛妾を家に連れてきた。彼女の態度に家の者たちが反感を募らせる中、彼女は亡くなった。そして続く不幸。夫を亡くして実家に帰ってきていたレニセンブの運命はいかに。

    いや古代エジプトの意味あったかな、と言ってはいけないのだろうけど、クリスティーがエジプトにハマっていたことは伝わる。しかし別に古代エジプトでなくてはいけない理由は特になかった。だからこそ普遍的なミステリは時代も場所も選ばないんだなぁと思う。多分実写化するならセットを組めばロンドンでも東京でも大丈夫な古代エジプト。

    気の強い義姉、気の弱い兄、自尊心の強い兄、おっとり静かな義姉、我儘で自惚れ屋の弟、老獪な祖母、落ち着いた管理人、湿っぽく押し付けがましい召使い、若くて歌の上手い書記、一家の主人、性格の悪い愛妾。これだけキャラクターが揃っているだけでお腹いっぱいである。一人、また一人と死んでいくのはなかなかスリルがあり、最後にレニセンブに迫る害意もハラハラする。そして明かされる犯人。

    確かに自分で毒を入れたなら飲む量を調節できる。ずっと低い評価をされてきた抑圧からの悪に染まってしまった心。探偵役が犯人に示す温情とレニセンブへの誠実さ。最後のロマンスも含めてクリスティーだなぁと満足。

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    2022年05月04日
  • 死人の鏡

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    クリスティ中編*4編。
    クリスティの短編は読みにくいなぁといつも思っていたが、中編ぐらいになると結構読みやすかった。
    メインの作品はタイトルにもなっている死人の鏡だと思うけど、個人的には、謎の盗難事件も結構良かったかな。殺人事件じゃなく、かつ、結構単純なおはなしといわれればそうなのだけれども、そこに伴う背景などが想像しやすくって良かったと思う。

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    2022年04月28日
  • ポアロのクリスマス

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    クリスマスの日に起こった殺人事件。
    凄まじい物音と叫び声に家族が駆けつけた時には、
    老人は鍵の掛かった部屋で喉を切り裂かれて死んでいた。
    犯人は使用人か、それとも家族の中にいるのか…

    兄弟がミンナ割と仲悪い。

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    2022年04月23日
  • 死が最後にやってくる

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    ノンシリーズ。

    紀元前二千年のエジプトが舞台という異色の設定ではありますが、良い意味で“いつものクリスティー”ともいえる、人間ドラマ&ミステリを楽しませて頂きました。

    墓所守をしている一族の長・インホテプが、北方からノフレトという美貌の愛人を連れて帰ってきたことから一族内の空気が不穏なものに包まれていきます。
    インホテプの娘・レニセンブの胸騒ぎも虚しく、ある日ノフレトが墜落死してしまい・・。
    ノフレトVS一族の妻女達のバチバチの対立から、ノフレトの死を皮切りにしての連続不審死。
    その真相は、殺人のトリック云々ではなくて“まさか、あの人が!?”という、“印象操作”的な目くらましで見事に騙されました。
    そして、レニセンブの恋の行方は?誠実なホリかイケメンのカメニを選ぶのか・・というロマンスパートも注目です。
    解説でも書かれていましたが、本当にクリスティーは“人間関係の綾”を描くのが上手いですよね。
    個人的に、トリック一辺倒のミステリより“物語性重視”なので、私がクリスティーを殊更に好む理由がこれなんです。
    と、いう訳で久々にクリスティーワールドを堪能させて頂きました。うん、これこれw。

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    2022年04月06日