アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
セント・メアリ・ミード村の牧師館で、嫌われ者のプロザロー大佐が銃殺される。すぐに画家のレディングが自首するが、プロザローの妻アンも自分が殺したと言いだす。二人は不倫関係にあり、相手を犯人と思い込んでお互いをかばおうとしたのだった。二人が容疑から外れると、捜査はふりだしに戻ってしまう。だが牧師館の裏手に住むミス・マープルは、どんな些細な違和感も見逃さない。マープル長編第一作。
面白い!会話の上手さ、キャラクター描写の上手さ、一人称視点での情報開示の上手さが組み合わさり、そりゃこのシリーズ人気でるよなぁと納得する隙のなさ。『火曜クラブ』ではマープルがナメられてる話も多かったけど、本作の語り手・レン牧師はマープルに一目を置いている人物なので、その辺のストレスも少ない。
メインのプロザロー殺しの他に、ミステリアスな独居女性の正体、牧師館の献金着服疑惑、考古学者と秘書の関係、匿名の手紙の差出人の謎などのサブプロットがあって、どれもが閉鎖的な村のせせこましさに溢れている。けれど新しい噂話が浮上してくるたびに、マープルの意見を早く聞きたくてしかたなくなる。現実にこんなばあさんが近所にいたらすごく嫌なんだが、読者としては茶飲み友だちに加わって一緒にゴシップを語りたい、ミス・マープルはそんな気持ちを叶えてくれるシリーズだと思う。
アン、レティス、レストレンジという秘密を抱えた女性たちの奥行きあるキャラ造形や、一見軽薄な牧師の若妻グリゼルダに好感を持たせて終わるラストなど、クリスティーの女性描写の技も光る。 -
Posted by ブクログ
ネタバレイラクで遺跡を発掘している調査団長のエリック・レイドナーの妻ルイーズが精神的に不調を抱えているため、看護婦のエイミー・レザランがルイーズのサポートをするためテル・ヤリミアの現場に赴くが、ルイーズが何者かに殺されてしまう。
外部から人が入りづらいので、遺跡調査団のメンバーの中に犯人がいるらしい。。。
そして、調査団は昨年までは和気あいあいとしていたが、この年からはメンバーが入れ替わったせいなのか、ギクシャクとしてよそよそしい雰囲気が漂っている。
うーん。この感じが何とも言えないサスペンスを感じさせてくれる。
もちろん、ポワロが登場して事件を解決してさすがポワロとなるのだけど、殺されたルイーズの性格設定の重要さがよく考えられているなと思いました。(ツッコミどころは目を瞑ります。)
でもルイーズは哀れだなぁ(美人だからなおさらか) -
Posted by ブクログ
小さな村で起こったマギンティ夫人殺害事件を再調査することになったポアロ。村唯一のゲストハウスで、乱雑な部屋と不味い食事に耐えながら、ポアロは住人たちの話を聞いて真相へと近づいていくが。
ポアロが終始出ずっぱりの作品。→
登場人物がとにかく多くてこんがらがるんだけど、オリヴァ夫人(「ひらいたトランプ」の登場人物)が登場したので一気に読めた!ポアロ×オリヴァ夫人、楽しい。冒頭でポアロがヘイスティングズに触れているのもファンとしては嬉しいところ。
事件としてはなかなか複雑。二重構造。→
だからこそ、ラストのパタパタと閉じる感じは気持ちいい。クリスティならではのラストにニンマリ。
ポアロはいつでも紳士なんです。グルメな紳士。今回はかなり食事と寝床に苦しめられてるけど(笑)