アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • ブラック・コーヒー

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    書かれた年代を考えると、アガサの作品にはいつも感心させられます
    この2編は本当に舞台を観ているかのようです

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    2022年03月31日
  • オリエント急行殺人事件

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    話の筋は面白い。今となっては古典的で謎解きというよりは人情劇を楽しむ方の本なのだろう。訳のためかもしれないが描写にはさほど魅力はなく、たくさん人物の出てくる映画の脚本のよう。これをオールスターキャストで映画化したい人の気持ちがよぬわかる。

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    2022年03月31日
  • 雲をつかむ死

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    ポアロシリーズ。
    本書の特徴は、最初のわずか30ページ程度で何気ない描写の中で事件が発生し、そのわずか30ページの話が以降の探偵パートにおいて進む点であろう。
    ページ数が少ない分、他の作品と比較するとあっさりとした印象を受けた。しかし、探偵パートにおけるポアロの様々な施行の意味合いなど、解決編を読むまで全く思いつくことが無く、非常に上手く描かれていると感じた。

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    2022年03月28日
  • 七つの時計

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    ネタバレ

    チムニーズ館の秘密に続きこちらも上流階級の言葉遣いが悪すぎてドン引き。まあ若手エリート外交官達が見たままの「ぼんくら」揃いでなかったのには安堵した。ダイイングメッセージでこっちが犯人だな目星をつけた状態で読んだので格闘も自作自演感がわかりやすかった。途中で自分が絞首刑になる運命とか言っているし。セブンダイヤルズの会合でロニーを事故死に見せかける噂が流布されて、それなら心配ない、と言うようなコメントが出ていたのは矛盾に見えるけど…
    ポンゴが地味に好き。「私はなんと言われようと平気ですが」と平然と言ってのけるバトル警視の渋いキャラクターが好きだったのに、最後の現実離れした派手派手展開に驚愕。バンドルは本作の時点で爵位も継いでいるようだし、才気煥発な美女と恵まれすぎ設定だが、非モテ系に好かれ(前作に続き)そうでない人にスルーされたり、前作の初登場場面は「動く指」のミーガンを彷仏とさせ、終始とんちんかんな努力をしながらも憎めない感じだった。

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    2022年08月15日
  • クリスマス・プディングの冒険

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    アガサの短編を読むのは火曜クラブに続き2作目になる。

    もちろんトリックとそれを紐解くロジックは秀逸で、特に題目にもなっている「クリスマス・プディングの冒険」は感動すら覚える。

    しかし逆にこの素晴らしい短編集のおかげで、自分はミステリは長編の方が好みだということがわかった。十重二十重に人間の思惑が錯綜し、そこに妙味を感じるのである。

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    2022年03月25日
  • 教会で死んだ男

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    初めてのアガサクリスティーだった。基本的に海外作品は読まないため、人物把握が難しかった。海外の名前は馴染みがあまりないし、登場人物が多くなると日本の作品以上に状況をうまく理解できない所があった。
    しかしこれが、アガサクリスティーかという感慨もあり面白さがあった。

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    2022年03月20日
  • シタフォードの秘密

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    ダートムアを舞台に、登場人物がアーサー・コナン・ドイルに言及するなど、バスカヴィル家の犬を始めとするシャーロック・ホームズ作品へのオマージュ(脱獄騒動、赤の他人の男女が血縁のふりをする、消えたブーツ、ヴァイオレットという名の女性他)が散りばめられた楽しさのある作品。クリスティ作品の中でも特に登場人物が多いほうと思われる。重婚問題などは無理に入れたかったのか回収しきれていない印象で若干散らかっているがトリックはシンプルでストンと落ちた感じ。

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    2022年03月13日
  • 雲をつかむ死〔新訳版〕

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    毒針を使った空の密室殺人を暴け。

    パリからロンドンに向かう飛行機の中で殺人が起きた。凶器は落ちていた毒針。飛行機内で蜂を見たという人も現れる。ポアロは犯人を見つけられるのか。

    乗り物全般が苦手なのかポアロ。この当時、もしかして飛行機での旅行は珍しいものだったのか。吹矢で毒針を飛ばすなんてありなのか。トリックや犯行にはなんだかピリッとしない感じがある作品。

    しかし最後まで止まらずにページをめくり続けてしまうのは、会話が面白いから。いい加減なマスコミ、パリで出会った2人の進展、あれこれと語り合うポアロと警部たち。さらに登場人物の独白も面白い。犯人とわかってからその人物の独白を読み返すと、ここにこんな意味があったのか、と驚く。犯行時の行動がそこに堂々と書いてあるのだ。

    クリスティーすごいな、とまた思った。これはやはり全作品読むしかない。

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    2022年02月08日
  • ヒッコリー・ロードの殺人

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    アガサクリスティー。ポアロシリーズ。
    学生寮で盗難事件が相次ぎ、その後寮生が殺される。
    ストーリーはポアロよりもシャープ刑事がメインで追っていき出番が少なく感じた、また寮生が次々と登場し、事件についての情報を小出しにだしていくので、事件を頭の中で組み立てにくく感じた

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    2022年02月02日
  • 魔術の殺人

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    アガサ・クリスティーの描く人物がすきだなあと思う。みんな魅力的で個性的。読み進めていくと、じわじわだったり突然だったりするけれど、第一印象から印象が全然変わってしまう。
    今回ミスマープルはなにか不吉なことが起こりそうだというある屋敷に潜入する。そこにはやっぱり変なひとや魅力的なひとがいて、読み終わる頃にはみんなのことがなんだか好きになっている。
    アガサ・クリスティーの作品は、ミステリーだけどヒューマンドラマでもあると思うのだ。

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    2022年01月28日
  • 動く指

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    ネタバレ

    マープルものということで読み始めたのに、ミスマープルは第十章まで出て来なくてびっくりしました。でも出て来た途端にその場にすっかり溶け込んでるのはまさにミスマープルといったところで…。
    主役の兄妹もチャーミングで、ふたりしてプロポーズを断られてしょんぼりしてるところはほっこりしましたね。少女漫画的展開も楽しめました。

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    2022年01月28日
  • 死の猟犬

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    アガサ・クリスティにしては珍しく、超自然的な事柄を扱う短編集。特に1つ目を読んでいるときは、解決編が出てこなかったためちょっとびっくりであった。
    どちらかというと純文学的なテイストを感じる作品で、クリスティ女史としてこんなのもかけるんだよ、と主張している作品にも感じられた。

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    2022年01月25日
  • ハロウィーン・パーティ

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    やはりポアロには敵いませんでした。

    誰が犯人でどうやって事件を進めていったのか、動機はなんなのか。
    自分なりに考えを持ちながら読み進めていったのですが、ポアロに種明かしをされるまで、犯人にたどり着くことはできませんでした。脱帽です。

    ミステリー小説は多くあるが、"実は時系列が違いました"、"実は女性でした"など"実は○○でした~"という終わり方が多いように思う。

    でも、この一冊は本当にポアロと一緒に事件を追っていくことができ、事件を解く鍵も平等に与えられていく。それがとても面白く、読むことに没頭してしまった。

    こういうのを正統派ミステリーというのだろうか。

    名探偵になってみたい方は、是非挑戦してもらいたい

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    2022年01月22日
  • バートラム・ホテルにて

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    アガサクリスティー。ミスマープルシリーズ。
    古き良きバートラムホテルにて神父の失踪事件がおこり
    ついでドアマンが殺され事件が起こる。
    ミスマープルはあくまで宿泊客のひとりという立ち位置で
    物語はデイビー刑事が引っ張っていく
    マープルの出番が少なく、いつものセントメアリ・リードの推理方法が見受けられないのでマープル好きには物足りないと思った

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    2022年07月01日
  • 死人の鏡

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    ポワロの短篇集。
    本のタイトルにもなっている「死人の鏡」が1番印象的だった。映像版とは少し違っているものの、どちらもおもしろい。

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    2021年12月31日
  • スリーピング・マーダー

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    ネタバレ

    真犯人は「やっぱりね……」という感じ。
    ただ「情報をコントロールする」その巧みさには、全く気が付かなかった。

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    2021年12月29日
  • クリスマス・プディングの冒険

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    ポワロが5話、ミス・マープルが1話の短編集。
    それぞれ翻訳者が違うがどれも読みやすくおもしろい。ただミス・マープルの話は少しわかりにくかった。

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    2021年12月23日
  • おしどり探偵

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    トミー&タペンスの冒険者の短編集。
    秘密機関のテイストを失っておらず、あくまでトミーもタペンスも素人探偵なんだけど、だけど、だからこそこういう事したよ、という話になっている。探偵事務所自体は流行らないし、自分たちでマッチポンプしてるし、みたいな。ミステリー要素以外にも、トミーとタペンスの掛け合いを楽しむ的な作品。
    アガサ・クリスティの冒険モノが好きならいいと思うが、個人的にはそれほどなので、この作品もそれほど、という印象であった。

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    2021年12月20日
  • 死人の鏡

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    ネタバレ

    アガサは書き直しの際に割と犯人を変えるんだなと言うことを学習し、さすがこれだけ売れる作家はサービス精神が違うと思ってその辺も楽しみながら読んだ。
    どれも悪くないけどさほど気にいったということもない四篇。そのうち3作はそこそこの長さと登場人物の多さで、空き時間にちょこちょこ読み進めていたのでやはり登場人物リストが欲しかった。最初の2作は事件ではなく、犯人というか首謀者に理があり頭も良くて感心した。3作目も同情できる犯人で、その辺と、見た目と違う真相、あたりがこの本のテーマになっているのかもしれない。
    ミス・プレンダーリースは「ホロー荘の殺人」のヘンリエッタタイプ。
    「謎の盗難事件」が意外と1番好みで、メイフィールド卿のような人いいなと思う。間取りがどことなくロジャーアクロイドの家と似ている?
    「砂に描かれた三角形」というタイトルの訳し方が素敵だなと思った。ロードス島は当時イタリアだったんですね。

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    2021年12月12日
  • アクナーテン

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    ミステリの女王クリスティには考古学好き、西アジア好きという一面がある。

    舞台はエジプト、後にアマルナ時代と言われるアクナーテン王の治世。強大なアメン神官の力を削ぐために、アクナーテンはテーベからアマルナへ遷都し、太陽の神アテンを唯一の神として祀り始める。長い古代エジプト史の中でも謎とロマンに満ちた時代だ。個人的には、アクナーテンという王は、アケナテンないしアクエンアテンと表記する方が見慣れた気がする。

    美術史上最も美しいとされるネフェルティティの胸像をキーに、クリスティはアクナーテンの哀しい物語を、虚実ギリギリのところで描いている。実は私の恩師がこの時代の専門家で、学生時代にはそれなりに文献も読み漁った。著名な考古学者で夫でもあるマックス・マローワンのツテでクリスティがエジプト学者にも監修してもらったという本作は、細かい点まで史実に忠実で驚かされる。あの時代の彼らはこんな風に話し、考えていたのかなと想像するだけでも楽しい。

    クリスティの最晩年に書かれたこの戯曲にはミステリの要素はほとんどない。クリスティのエジプトへの憧憬が書かせた作品という気がする。

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    2021年12月05日