アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • 検察側の証人

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    ネタバレ

    名作映画『情婦』を観たので原作を読む。すばらしいどんでん返しがあるすぐれた戯曲だが、主役であるはずのウィルフリッド卿の個性が目立たない。映画が傑作なのは、このあたりの登場人物をうまく脚色している監督B・ワイルダーの功績が大きい。デートリッヒをはじめ、すべての俳優たちの演技も完璧だった。それというのもすぐれた原作があったからだが。

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    2020年07月22日
  • ビッグ4

    A

    購入済み

    ミステリーではない

    面白かったです。
    ポワロとビッグ4が対決する冒険小説です。
    謎解きや犯人探しの要素はあまりないので
    素直にストーリーを読み進めるのが良さそうです。

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    2020年06月28日
  • ヒッコリー・ロードの殺人

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    読み進むにつれてだんだん登場人物の人間関係が分かってくる。各章の終わりにその時点での人間関係図なんかがあれば理解しやすいのにと思う。犯人にも被害者にもなりうる同列の登場人物が多いので、こんがらかる。淡々と進んでいく展開に若干の物足さを感じる。

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    2020年05月27日
  • ヒッコリー・ロードの殺人

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    クリスティ完全攻略で星1だったので、覚悟して読んだが意外にも?楽しめた。

    確かに犯罪小説やトリックという面から見ると評価は下がるのかもしれないが、ドラマとしては普通に面白い。トリックも小粒ながら、お得意の本筋をカモフラージュする細かいネタとの組み合わせでどんどん読み進められる。

    ドラマと思って読めば十分に楽しめます!

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    2020年05月03日
  • 雲をつかむ死

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    ネタバレ

    文中にある『黄と黒の毛羽立った絹のようなものが結びついている』凶器の毒針の説明がいまいち掴めませんでした。

    題名は何度か変わっていますが、雲をつかむ死という訳がぴったりで好きです。

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    2020年04月04日
  • 無実はさいなむ

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    NHKで同名の海外ドラマとして放送された作品の原作。
    殺人事件というのは往々にして、エゴイズムの塊であるが、本書はそんなエゴイズムが、悲劇を巻き起こす。

    資産家の女性、レイチェルが殺された。
    殺人犯とされるのは、彼女の養子である、今は亡きジャッコ。
    なんと、「おまえはもう死んでいる」状態の設定。
    話、終わりじゃん。

    しかし、第三者であり、本作の探偵役のアーサー・キャルガリが現れたことで、事件が蒸し返され、改めて真犯人探しが始まる。
    解説にもあるが、めでたし、な終わり方は妙な唐突感があるし、真犯人が判明するのも、なんとなく取ってつけた、感はある。
    その意味では、ドラマ版の方が、私は鮮やかで面白かったと思うし、登場人物たちの育ちの背景や心情が補足されていて、面白かった。
    ただ、そちらを先に見ていたからこそ、本作が分かり易かったし、読みたいと思ったきっかけであるので、優劣をつけるつもりはない。
    登場人物たちにあまり感情移入ができなかったが、自分勝手さは誰もが持つ心の動きであろう。
    母親との関係も、よく問題になる。
    愛したのに、その愛は帰ってこないし、良かれと思っても疎まれる。
    愛は自己満足に過ぎない。

    それでも、愛を持って解決したのは、著者の心のうちに、愛を信じたい気持ちがあったからではないか。
    何とも陳腐な憶測ではあるけれど、私も、それでも愛を信じたいと思う。

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    2020年03月14日
  • 親指のうずき

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    ネタバレ

    私はその風景を見たことがある。

    タペンスは、トミーの叔母の遺品に描かれた家を見たことがある気がした。叔母を見舞った時に出会った老婦人が元々の所有者であり、彼女の行方が知れないことを知ったタペンスは、老婦人の言い残した言葉の謎を解くために出かける。会議から帰ってきたトミーが知ったのは、帰ってくるはずのタペンスがまだ帰ってきていないことだったーー。

    タペンスのお節介とも言える、しかも有り余る行動力で、ぐいぐいと読ませる。事件が起きるとは思わず、せいぜい過去の悲劇を明らかにするものだと思っていたら、事件は現在形になった。トミーが別の方向から参加することで加速する謎解き。明らかになった真相は、一線を超えてしまった犯人の思想。誰かを愛する気持ちから生じる他人への害意の底知れなさを、クリスティは容赦無く描いていた。

    トミーのぼやきは健在で、そこはほっとして読める。

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    2020年03月08日
  • 愛の重さ

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    愛の重さは、愛すること、愛されること、これが同じ重さになるのが理想なのか。親対子、兄弟姉妹、夫対妻、どちらかが一方的に愛するだけでは破たんし、愛されるだけでも、愛するだけでも幸せにはならない。

    賢く愛くるしい兄、控え目でおとなしい妹ローラ、両親の愛は兄に傾きがち。妹はそこで葛藤する。だが兄は病気であっけなく死んでしまう。そこに兄に似た妹が生まれる。また両親の愛は妹に向かう。私は妹の死を願う。が家が火事になり、とっさに妹を助け出したことで、妹への愛に目覚める。

    主人公ローラは誰かに愛される事を願いながら、ずっと愛することで人生を生きてきた。親に愛されなかったと思い込んでいるローラ、妹をひたすら愛したローラ、それは不均衡な愛で幸福な結果にはならなかった。最後に愛し愛される男を配し、均衡な愛を授けた。

    妹シャーリーの結婚相手、押しが強く悪気はないが不誠実な男、の描写がクリスティの最初の夫アーチボルトを念頭においてるのか。妹に次に思いを寄せる思慮深い旅行家はクリスティの再婚相手の考古学者マローワンを思わせる。


    1956発表
    2004.9.15発行 2019.7.25第3刷

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    2020年02月17日
  • 娘は娘

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    若くして夫を亡くし育てた一人娘も19歳になった。そこに再婚してもいいかと思う男性が現れた。ところが娘と男性はそりが合わない。娘は全力で男性を排除しようとする。男性には娘と自分とどちらを択るのか?と選択を迫られ、娘を選ぶ。まるで一人息子を争う嫁姑のような会話が展開される。

    また女性が間にはさまり対立が異性という点では婿取り娘対実母と婿。これも間にはさまる娘は大変。自分がこの立場なので、対立相手は娘ではなく実母だが、この小説の未亡人アンが娘と愛する男との間にはさまり神経が摩耗する会話が実にリアルに響いてきて、読むのがつらくなるほどだ。

    娘は母親が相手の男性を好きな事に気づかないし気づいてやる余裕も無い、という描き方だが19歳ならそうなのかなあ。あるいはクリスティ自身の再婚あたりの実情はどうだったのか。

    娘は娘、A Daughter's a Daughter's  娘のために自分のしたいことを犠牲にした と思い娘のあやうげな結婚にも親身にならない。娘は相談した時否定して欲しかった、と最後に言っているが、修羅場とはこういうことか。

    1952発表
    2004.8.31発行 1018.7.25第3刷

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    2020年02月17日
  • 満潮に乗って

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    またまた人間ドラマ的作品。資産家が一族を養うという状況が前時代的でイマイチ設定に入りきれないが、クリスティを読んでると思っていれば十分に楽しめる。

    ただクリスティを読破するぞ!と決意して読んで23冊目、もうちょっと推理ものである事を期待して読み出した頃からすると、これは本当に自分が読みたいジャンルの小説なのか?との疑問も湧いてきた…今3冊に一冊はクリスティと決めて読んでたけど、ちょっと間を空けてみようかな。この作品もよく出来てるとは思うけど、なんか素直に楽しめなくなってる気がする。

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    2020年01月19日
  • 雲をつかむ死

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    ポアロシリーズ10作目。今回は最初からポアロがいる……と思いきや、まさかの乗り物酔いでいつもの洞察力が少なめ(笑)
    前作よりは楽しめたけど、ラストが個人的にはうーんって感じ。
    そこ?!みたいな(笑)
    読み返したら確かにそういう風に描かれているし、クリスティーうまいなーって思うけど、いきなり人変わりすぎじゃない?(笑)


    ポアロは相変わらず粋なおじいさん。てか、だんだんチャーミングになってる気がする。

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    2020年01月08日
  • クリスマス・プディングの冒険

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    アガサ・クリスティのポアロ作品を中心とした短編集。

    表題作の「クリスマス・プディングの冒険」はクリスマスの雰囲気を楽しめるお話。

    どちらかというとほのぼのするエピソードですし、短めなのでクリスマスの当日に読むのもおすすめです。

    わたしのお気に入りは「24羽の黒つぐみ」。登場する料理がなんともおいしそうでした。

    「習慣」に対する違和感から始まるポアロの推理もさすが!という感じです。

    ポアロの生活圏内で起こる事件のほうが個人的には好きなので、その点もよかったです。

    ◇おすすめポイント
     ・表題作のクリスマス感
     ・さまざまなポアロ作品+マープル作品1つを楽しめる
     ・お気に入りのエピソードを見つけて楽しめる

    ◇こんな方におすすめ!
     ・クリスティの短編を読みたい
     ・クリスマスは本を読んで過ごす
     ・イギリスのクリスマスの雰囲気を楽しみたい

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    2019年12月22日
  • 蒼ざめた馬

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    病死に見えるがなにやら降霊術による呪いが背後にあるようだ。降霊術の謎にせまるべく若き学者が相棒の女性とともに謎の降霊会に挑む。え~ クリスティーがまさかのオカルト解決と思いきや、手品の種明かしのように種が最後に示される。おきまりのカップルも誕生しめでたしめでたし。犯人は意外だった。

    全25章にわたり「マーク・イースターブルックの物語」と題名がついている。このマークが素直で好感が持てる。

    主人公マークは知識も教養もある女性ハーミアと先入観にとらわれない行動型の女性ジンジャーの間で揺れ動く。クリスティは主人公には行動型の女性に引かれる、という設定が多いがこれもそうである。

    オリヴァ夫人も登場。

    1961発表
    2004.8.31発行 2012.3.15第3刷

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    2019年12月21日
  • 蜘蛛の巣

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    明るい死体コメディ。

    戯曲のいいところは早く読めるところ。
    だけど、かなり想像力がないと、うまく鑑賞しきれない。
    クラリサが明るいので、いろんなものがボヤけているけど、笑っていいのかよくわからないストーリー。
    怪しいやつがやはり怪しかった。

    舞台で見てみたら印象が変わるだろうな。

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    2019年10月31日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ネタバレ

     実はマイケルはグレタと手を組んでエリーを殺害した犯人。莫大な遺産を受け継ぐのが狙いだった。果てなき欲望がもたらした殺人。けれどもエリーとの日々が一番幸せな時間だったと気づく。グレタも殺し、ただ自分は「終わりなき夜」にいる…と発狂したように囁き、この文章を供述書のかわりに書いた、という設定。
     マイケルの独白という体なのに叙述トリックなのはどうなんだ? マイケルが読者を想定してわざわざエリー殺害の意図を隠していたのか、それともエリーとの幸せな日々を振り返るのに殺人の計画を思い出したくなかったからなのか。
     全編マイケルの口を借りたせいか空想のような不安定で地に足ついていない語り口である。アガサ・クリスティ全作品に似たような傾向はある。

    やけにマイケルがナルシストなのは、自分(=作者が)が死んでも相手の中で一生心に残る最後の人間になりたかった、というような願望からマイケルを魅力ある人間として書いてる気がする。私は読んでていけ好かない人物だと感じたが。

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    2026年02月17日
  • クリスマス・プディングの冒険

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    「クリスマス・プディング」の冒険:さる王国の皇太子が伝家のルビーを女友達に盗られてしまった。ポワロに極秘奪還の依頼がきたが、意外な所に隠されていた。イギリスの古典的なクリスマスが出てくる。映像で見てみたい。(ドラマでは「盗まれたロイヤル・ルビー」)(ポワロ)

    「スペイン櫃の秘密」:さる女性に思いを寄せてるらしい男が3人。女性はそれを恋愛感情とは気づかず、そういう態度が殺人を起こさせた。クリスティに繰り返し出てくる「おめでたい女」の亜種か。(ポワロ)

    「負け犬」:さるお屋敷で主人が殺された。犯人はよくある設定だがクリスティではめずらしいかも。メイヒューという名の弁護士が出てくる。(ポワロ)

    「二十四羽の黒つぐみ」:火曜と水曜に決まってレストランに食事をしにくる老人が死んだ。いつもはこない月曜に来て、いつもは頼まない黒いちごのタルトを注文した後だった・・ (ポワロ)

    「夢」:ある金持ちから最近決まって3時28分にピストルで頭を撃つ夢をみる、とポワロは相談された・・

    「グリーンショウ氏の阿房宮」:その昔財を成したグリーンショウ氏は大きな家を建てた。今そこには孫娘が一人住んでいるが、殺された。(ミス・マープル)

    「阿房宮」が何かわからなくて検索したら、秦の始皇帝が建てたばかでかい王宮。生前には完成しなかった。原題:Greenshaw's Folly  Follyは愚行、金ばかりかかるばかげた事業[計画,建造物];〔景観のアクセントとして作られる〕新奇[華美]な建築物  などとあった。

    2018.5.31に買っているのだが読みかけのままだった。

    1960発表
    200411.30初版 2012.6.15第4刷 購入

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    2019年07月25日
  • 満潮に乗って

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    ネタバレ

    悲劇はあたかもシェイクスピアのように。

    大富豪の未亡人、その兄と、困窮する一族。戦争の傷が描かれた作品で、戦後を生きるイギリスの人々の姿に思うところがある。戦時中は従軍し、戦後田舎に帰って婚約者との結婚に戸惑うリン・マーチモントが印象的。前半でたっぷりとクロード一族の人間模様を描き、ポアロは名探偵だが、もはや主役ではないのでは。ラストは、すっきりとまでは言わないが、ひとつの人間関係の決着に満足した気持ちになった。クリスティ作品に出てくる女性は、いつも印象的で、何十年たった今でも全然古びていないと思った。

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    2019年07月04日
  • 象は忘れない

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    エルキュール・ポアロシリーズ#36。

    後年多くなってくる「回想の殺人シリーズ」のひとつ。
    12年前の事件を、オリヴァ夫人による、当時を知る人へのインタビューを通して明らかにする。

    「象は忘れない」というのはクリスティーの心を捉えていたらしい逸話で、象はいじわるされたりした記憶をいつまでも忘れない(らしい)ことにちなんでいる。すなわち、人の記憶も、ふとしたきっかけでよみがえるものだ、ということである。

    実質的にポアロ物として最後に書かれた作品で、ドンデンとか事件と解決の切れ味とか謎解きということよりも、物語としてしみじみしたコクがある。

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    2019年07月01日
  • 第三の女

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    「人を殺したかもしれない」との相談で訪れた依頼人がポアロを見て、「年を取りすぎているから」という理由で依頼をキャンセルされるという印象的な場面から始まる本作。軽い失意と気懸りから、依頼者の身許を調べ、自ら事件に関わろうとするポアロ。おなじみのオリヴァ夫人も登場し、ちょっとした冒険を企て、災難に遭ったり、オリヴァ夫人の証言で事件が大きく展開していく。物語がかなり進んでも死体がなかなか出てこず、ポアロが「死体探し」に頭を悩ますところも異色。
    真相は相当意外なものであり、真相を知ると伏線があちこちに散りばめられていることが解り、その伏線が真相に活かされているところは流石。しかし、この真相は相当無理があると感じてしまう。ヒロインの女性が記憶を失うタイミングが都合良すぎるし、真相の核となる事柄にはヒロイン等が気づくだろうと思わざるをえない。また、ソニアの本の件の真相が説明されていない。

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    2019年07月05日
  • おしどり探偵

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    ネタバレ

    トミー&タペンスの小さな大冒険!

    トミー&タペンスのシリーズは楽しい。タペンスが、(死語だけど)おきゃんで、読む人を惹きつける。トミーは、頼りないように見えて、ここぞというときは活躍する。そして、この仲良しの夫婦のコンビ感が、わくわくした気持ちを盛り上げる。探偵事務所を始めて、物語の探偵の真似をしながら事件を解決するなんて、荒唐無稽だし、そんなうまくいくわけがないのだが、そんな文句を吹き飛ばすのが、トミー&タペンスの楽しさなのだ。国際的陰謀も、楽しい二人の物語の味付けに過ぎない。思わず脱力するような真相も(だって双子って!)トミー&タペンスに関しては、いいのだと思える。

    「牧師の娘」でのタペンスの惚気、「16号だった男」のトミーの憔悴っぷり、そしてその最後に出てくる“新しい仕事”など、ちょっとした二人のかわいいシーンも楽しい。

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    2019年06月27日