アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • 親指のうずき

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    前作までの様なドタバタ感はなく、
    最終章まで割と退屈な展開ではある。

    が、最後が急展開で一気に持って行かれた感じが。
    シリーズではこれまで読んだ三作の中で一番好きかも。
    犯人の壊れた描写がツボに来た。

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    2015年07月14日
  • 葬儀を終えて

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    『五匹の子豚』や『ホロー荘の殺人』より人間ドラマが控えめですしトリックも無理がある気がしますが、「だって、リチャードは殺されたんでしょう?」という冒頭の名ゼリフ、頻繁に登場する不審な尼僧、終盤のヘレン・アバネシー殺しが未遂に終わるなど、ミスディレクションの仕掛け方が非常に巧妙で翻弄されました。円熟の域に達した中期の傑作だと思います。

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    2015年07月08日
  • マギンティ夫人は死んだ

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    1人の夫人の殺人。犯人は捕まっているがどうやら彼は真犯人ではなさそう。どうやら過去の犯罪に絡むようだ、ってことで、小さな村でポワロ推理。

    犯人候補はたくさんいたけど最後はまさか!の展開。街からスパイとして乗り込んだお嬢さんが犯人かと思ってましたが、見事に裏切られました。

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    2015年07月06日
  • 満潮に乗って

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    事件に至るまでの経緯が丁寧に描かれているので、ギスギスしたクロード一族の人間ドラマ、そしてリンをめぐる三角関係の恋愛模様が濃厚ですし、ツイストの連続で面白いです。
    しかし、伏線は色々張られているものの、謎解きに必要な手掛かりが明確に提示されていないため、ミステリーとしてはやや不満が残ります。

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    2015年07月01日
  • おしどり探偵

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    2人が可愛い。
    新訳だそうだけど、ところどころ変な表現があった。だめじゃん。
    昔読んだ時も感じたけど、古さがないな〜
    面白かった‼︎

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    2015年06月26日
  • ポケットにライ麦を

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    色褪せない作品だな、と思う。

    ミスマープルが自分の育てたメイドが殺されたと知って事件解決に乗り出す。
    出てくる刑事さんが優秀で、事件を整理しつつ進めてくれるから読むのも楽。ミスリードに導くのも彼だけどね。


    事件の最後に殺されたメイドから手紙が届いていて、マープルでなくても涙がでるよな、って思う切ない終わりだったなぁ。

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    2015年06月23日
  • 蒼ざめた馬

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    ネタバレ

    酒場で女性同士の喧嘩を目撃したマーク。トマシーナと言う少女の髪の毛が抜けるのを目撃したマーク。数日後のトマシーナの死。オリヴァ夫人がかたる同じように髪の毛が抜ける女性の話。ある女性の今際の際の言葉を聞き名前をメモしたゴーマン神父の撲殺。神父のメモに書かれた名前。神父をつける男を目撃した雑貨屋のオズボーン。友人で警察医師のコリガンから話を聞いたマークの捜査。マッチ・ティーピング村での捜査。〈蒼ざめた馬〉と名付けられた舘に住む怪しい人々。メモに書かれた名前の人々の死。近親者たちの怯え。元弁護士のブラッドリーの組織。ジンジャーと共に囮捜査を行うマーク。足の悪いウェズナブルが立って歩いて神父をつけてい

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    2015年06月13日
  • 殺人は容易だ

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    ネタバレ

    植民地から帰ってきたルーク・フィッツウィリアム。ロンドンに向かう汽車の中で出会ったウイッチウッド村のミス・ピンカートン。ウイッチウッド村で誰も気がつかないうちに連続殺人が起きており次に狙われるのはハンブルビー医師と気がついたとかたるミス・ピンカートン。翌日、ミス・ピンカートンが轢き殺されたと知るルーク。そして殺害されたハンブルビー医師。ウイッチウッド村へ向かうルーク。ホイットフィールド卿の秘書で婚約者のブリジェットの従兄弟として村に滞在するルーク。ブリジェットとの捜査。殺害された人々が関わるのは?被害者の一人エミリーがお手伝いをしていたミス・ウェインフリートの話。元ホイットフィールド卿と婚約し

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    2015年06月06日
  • 予告殺人

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    ミス・マープルシリーズの4作目

    【あらすじ】
     イギリスの地方新聞の広告欄に、犯行日時と場所が明記された殺人予告が掲載された。近隣の人々は、殺人を模したパーティの告知だと思ってその場所と訪れるが、予告された時間に実際に殺人事件が発生してしまう。

    【感想】
     最初は登場人物の特徴や背景説明が少ないままで殺人が発生するため、とっつきにくさがある。ただし、読み進めると、人々が抱える秘密やルーツが見えてくる為、面白くなっていった。マープルさんは中盤から登場し、色々と示唆をくれる。
     ある種のパターンにはまったプロットの為、ミステリー小説をよく読んでいる人は真犯人を特定しやすいと思われる。私は真犯人

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    2015年06月04日
  • チムニーズ館の秘密

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    ネタバレ

    友人のジェイムズ・マグラスに頼まれて南アフリカからロンドンに元ヘルツォスヴァキア首相の回想録に使用する手紙を運ぶアンソニー・ケイド。ホテルにつくなりヘルツォスヴァキア共和国の共和政派と王政復派の訪問を受けホテルの従業員のジュゼッペに手紙を盗まれる。元ヘルツォスヴァキアに駐在していた外交官の未亡人ヴァージニア・レヴェルの手紙をネタに彼女を強請ろうとするジュゼッペ。ヴァージニアの部屋で射殺されたジュゼッペあ遺体を隠すアンソニー。チムニーズ荘訪問。チムニーズ荘の主人ケイタラム卿の元に滞在する客たち。殺害されたヘルツォスヴァキアの王子ミカエル。バトル警視の捜査。ヘルツォスヴァキアの宝石を狙うフランスの

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    2015年06月03日
  • 復讐の女神

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    ミス・マープル第十一作。
    ラストで犯人に対して毅然と立ち向かう彼女は、
    堂々としており、まさに復讐の女神なのかもしれない。

    その後ドラマ版も鑑賞。
    本書が未読だと動機が分かりにくい気もする。

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    2015年05月30日
  • バートラム・ホテルにて

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    ネタバレ

    ロンドンのバートラムホテルに滞在するミス・マープル。スイスでの会議に出席する為にホテルに泊まるペニファザー牧師。忘れっぽくなり会議の日程を間違えて夜中にホテルに引き返してきたペニファザー牧師。何者かの襲撃。多額の遺産を相続しているエルヴァイラ。彼女の後見人ラスコム大佐。エルヴァイラに近づくレーサーのマリノスキー。記憶を失い田舎で発見されたペニファザー牧師。ホテルの支配人ハンフリーズ。エルヴァイラの産みの母親セジウィック。アイルランドへ出掛けたエルヴァイラの目的。霧の朝、何者かに銃撃されたエルヴァイラ。盾になって撃たれたドアマンのゴーマン。捜査を担当するデイビー警部。

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    2015年05月27日
  • 葬儀を終えて

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    「だって、リチャードは殺されたんでしょう?」
    してやられたなーという印象。意外な犯人。
    性格の悪すぎる登場人物も、使用人は立ち聞きをするものだし手紙を盗み見るもの、っていう決めつけも、定番ですごく楽しい。
    本筋にはあまり関係ないけど、ポアロの「受け取ることができない人間に与えることは不可能ですよ。」って台詞が好き。

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    2015年05月25日
  • 鳩のなかの猫

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    中東で殺害された皇子と専属パイロット、行方不明になった皇子の宝石。
    イギリスのとある女学校で起こった3つの殺人事件。
    女学校を抜け出してきた少女に事件の解決を依頼され、エルキュール・ポアロが動き出す。

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    中々ポアロが出て来なかったけど、面白かった。
    宝石の在り処は途中で直ぐに分かったけど、犯人はちょっと意外だったかな。
    途中まで違う人が犯人だと思ってた笑
    ビックリとか凄くて興奮、と言うほどでもないけど、面白い作品だと思う。

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    2015年05月20日
  • 魔術の殺人

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    マープル第五作。
    事件発生までの人物描写と、
    それを元にした推理、解決の流れが
    これまで読んだマープルの中で一番良かった。
    彼女が魔女みたいな気もしてくる。

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    2015年05月14日
  • 愛国殺人

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    「なんでこんな邦題つけるんだよー。原題とぜんぜん違うじゃないかよー」
    などと怒っていたのだが、僕の負け。いやはや、すばらしい邦題でございました。

    ラストのポアロの苦悩は、『九尾の猫』あたりのクイーンの苦悩にも重なる。
    極めて明快な形で謎が解明されるのに、なんとなしに後味の悪さが残るのは、本書が「小説」として優れている証左だと思う。

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    2015年04月19日
  • ブラック・コーヒー〔小説版〕

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    ネタバレ

    灰色の脳細胞名探偵ポアロの活躍を書いた一冊

    極秘書類を託したいとの依頼を受け、依頼人のもとに向かったポアロを待っていたのは、依頼人サー・エイモリーの変わり果てた姿だった。
    犯人探しと共に、行方不明となった極秘書類の在り処も探すこととなったポアロ。

    イギリスでありながら、紅茶ではなくブラックコーヒーというあたりで、ある程度あらましが分かりそうですが・・・。

    戯曲の小説化ということで、基本的に大きな場面転換はありません。
    それ故、他の作品よりも個々の登場人物の動き、それに伴う心理の変化を想像すると、さらにこの作品を楽しめると感じました。
    事件発生の様子を思い返しながら、灰色の脳細胞と共にコー

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    2015年03月29日
  • 複数の時計

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    ポアロシリーズ久しぶりだぁ。
    でも、あんまりポアロ出てこなかった。。。の割に、面白かった。
    最初読んでたときは犯人を予想出来てたんだけど、いろんな人が次々に出てくるもんだから、頭の中こんがらがったよ。
    ほんと、ポアロの言うように真相は単純だったわけですね。
    しかし、その犯人とは別に衝撃的な真実も最後にわかってびっくりしました。あれは予期せぬことだった。
    盲目のペブマーシュさんの毅然とした態度、素敵です。
    もっと、彼女を登場させてもらいたかった。
    したら、もっと感慨深いものになったのに。。。ざーんねん。

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    2015年03月15日
  • 邪悪の家

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    偶然知り合った女性が何度も殺されかけていたことを知ったポワロ。
    身を守ろうと必死に働きかけるが本気にしない彼女に振り回される。
    周囲には怪しい人物が数多く登場し、遂には…。

    疑問点がページを進めるたびに増えてきて、小説の中のポワロと同様、展開が全く分からなくなっていった。
    これだけ多くの災いや不幸が集まったのは、家に邪気があったから?

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    2015年03月14日
  • 火曜クラブ

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    BSのマープルにはまりこの短編集を読んでみた。マープルほか小説家で甥のレイモンド、女流画家、前警視総監、牧師、弁護士の6人がマープル宅に集まり自身の知っている事件を話し、それぞれが犯人を推理するというもの。1人1話で後半はメンバーが前警視総監、大佐夫妻、女優、セント・ミード・村の医者になっている。テレビではあまり目につかないのだが、マープルはセント・ミード村に住んでいてその村の出来事にひきつけて各人の語る事件の犯人を言い当てるのである。この短編を読んだことでよけいドラマがおもしろくなった。おいそれと年をとっているわけではない、身の回りの出来事に人生の機微があり、様々な人間の悲哀をその目の奥にた

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    2015年02月23日