アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • 春にして君を離れ

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    ネタバレ

    自分の思い込みで周りの意見を取り入れようとせず、価値観を押し付けてきた主人公は、最後の最後まで変わらなかった。
    夫は被害者なのだが、彼の『休暇が終わってしまった』というメッセージなど痛烈に刺さる

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    2025年11月16日
  • 春にして君を離れ

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    和訳されている文章だからか、個人的には読みづらい、すんなりと受け入れづらかった。
    名前の表記では、男性はファーストネームで、女性は同じファーストネームなのにラストネーム表記だったり。
    誰が何を話しているのかパッと理解できないところがあったのは、私の理解力不足かもしれません。

    内容としては、大きな起承転結やミステリーがあるわけではない。
    ただ考えさせられる、そして10年後にまた読んでどう自分が受け取るのか、変化があるのかを感じたい一冊。

    主人公の思想に共感が全くできず、
    こういう人がいるよね、自分の親と重ねる部分があるよね、と主人公の嫌な部分を誰かに重ねて読んでいくことになってしまい、辛かっ

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    2025年11月14日
  • 春にして君を離れ

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    ネタバレ

    初めてアガサ・クリスティーを読んだ。
    ジョーンの傲慢たるや。他人のため、と言って自分が気持ちいいだけの都合を強いてくる人ほど厄介なものはない。解説には、ジョーンに掛け合ってこなかった家族についても責任があると書かれていて、それはそう思いつつも、結局ジョーンが全く耳を貸さなかったから、全員諦めて、ジョーンは変わらないままだったんだろうなと思う。ギルビー、ブランチ、サーシャからも示唆されているのに気付かず。そんな自分の考えを転換できるチャンスを一度は手にしたものの、間際で破り捨ててしまった勇気のないジョーン。本当に気の毒でかわいそう。

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    2025年11月13日
  • ポアロ登場

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    短編集ということもあり、 展開が早くて読みやすか った。 初めて読む作品もたくさんあり面白い。 映像 作品で観るポアロより、 原作のポアロは自分の能力 を他に示したがりな気障な印象だけど、 なんか憎め ないん。 原作ファンの中ではポアロよりマープルシ リーズの方が人気があるのもなんか納得。「安アパート事件」と「首相誘拐事件」が好きだな

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    2025年11月13日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ネタバレ

    最初から最後までマイクがクズで苦笑。
    エリーと結婚しようと話を進めているところでは、でかい夢だけ語ってフラフラしてる男はやめときなさいエリー!って思ってたけど、予想以上にやばい男だった。グレタと何か接点ありそうだなとは勘付いた。
    最後グレタよりエリーのことを思い返してたのは、グレタに対しては性愛だったけどエリーには本物の愛情を抱いていたからかなぁ。
    なんにせよ、マイクは道を間違えたね。切ないね。

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    2025年11月12日
  • 春にして君を離れ

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    哀しい話か。
    結局、家に帰っても反省するそぶりもないジョーン、向き合わないロドニーや子供たち。
    終わっている家族ってことか。
    誰が悪いのかって話になったら難しいな。答えれない。ふわふわした物語だな。

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    2025年11月12日
  • 満潮に乗って

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    若い未亡人と再婚した大富豪のゴードン・クロード。彼は一族の生活を支えており、一族全員が彼の庇護のもとにあった。だが、彼は空襲で死亡し、財産は全て若い未亡人のロザリーンが継ぐことになった。それ以来、一族の生活費の支出は、実質的にロザリーンの兄のデイヴィッドの許可が必要になった。「彼女さえいなければ」戦争が人の心を闇にしていく。ポアロは空襲から避難した場所で居合わせたポーター少佐から、アフリカにいる彼の友人ロバート・アンダーヘイと彼の不幸な結婚についてや、その妻はその後ゴードン・クロードの妻となったが、アンダーヘイがまだ死んでいないかもしれないことを聞く。

    狭い村での人間関係の絡まり、戦争という

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    2025年11月12日
  • バートラム・ホテルにて

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    ポアロばっかり読んでたからか、舞台装置が出来上がってて警察も有能で、壮大でありながらもホテル内で完結し、割とあっさりしていた。
    ポアロの、論理的ってよりも人間関係にスポットを当てて詰めていく展開が好きだから、今作はイマイチ響かなかったかも。オチも独特

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    2025年11月12日
  • ポアロのクリスマス〔新訳版〕

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    ポアロシリーズ17作め。1938年の作品。
    クリスティー文庫のポアロシリーズは34作あるので、やっと半分です。
    『ポアロのクリスマス』は2003年の村上啓夫訳を2年前に読んでますが、順番にしたがって新訳版も読んでみました。
    細かいところまでは覚えてませんが、全体的にセリフがやわらかく読みやすくなっている印象です。

    (村上訳)
    「あなたは、大人の節度ある眼でそれを回想するかわりに、子供の判断でそれを見ようとなさるからですわ」

    (川副訳)
    「過去に起きたことを当時の少年の気持ちで判断してはだめ。もっと穏やかに、おとなの目で振り返らなくては」

    さすがに犯人もトリックも覚えているので、伏線回収し

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    2025年11月11日
  • 青列車の秘密

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    出来れば月に一冊くらいクリスティを読みたいと思っているのだが、なかなか果たせない。

    ここの所、あまり評判の良くないクリスティの国際謀略物を読んでいたが、それに比べると出来はいいように思う。なかなか犯人がわからず、フーダニットとしては見事にクリスティの策略にはまったが、ポアロの捜査の過程ではフェアな記述がされているので、ミステリ好きで丁寧に本を読む人ならなんとなく犯人は推理出来るかもしれない。
    但し、犯行時のトリックは分からない人が多いのでは。

    例によってラヴロマンス、それも上流階級のロマンスが描かれており、好きな人はそちらのストーリーも楽しめるでしょう。
    終わり方は中々粋だと思う。

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    2025年11月08日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    なかなかポアロさん出てこないからポアロものということを途中まで忘れていた
    ミステリって、謎解きパートにうつる前までの前置きが振り返ってみると結構長いなっていつも思う
    面白いんだけども

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    2025年11月08日
  • ゴルフ場殺人事件

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    ネタバレ

    あまり期待してなかったのだが、ふつうに面白い。この人もしかして代表作群が凄すぎて、他のパッとしない作品の評価が霞み&厳しくなりがち?なんとなくロジックを重視する方は合わないかなあと。ポアロが超人すぎて、作者の思いつきをそのまましゃべっているようにしか見えないほど(笑)
    複雑な人間関係トリックによる入り組んだ真相が明かされた時の快感たるや。あとベッタベタのメロドラマも自分好みで、読後感も心地よい。

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    2025年11月08日
  • ねじれた家

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    ネタバレ

    クリスティ自選ベスト10に入るほど自信作とのこと。派手な展開はないものの、レオニデス一家の特殊な背景や人間模様を楽しむいぶし銀みたいな作品だったかな。もし発表年代順に読んでいくと、徐々にこういう類の作品に傾倒していく様が読み取れたりするんかな?と妄想。
    あと某作が与えた影響は計り知れないなあと。実は私も事前情報でネタバレの如きものを喰らっていたが、読んでいるうちに「この作品じゃなかったのかなあ?」と徐々に自信をなくし、仕舞いには完全にミスリードされるという(笑) ネタバレまでも貫通してミスリードするこの手腕はさすが女王。というか自分がアホなだけか?

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    2025年11月08日
  • 検察側の証人

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    ネタバレ

    読んでる途中に話の大枠を思い出しちゃった。法廷ミステリーとして想定内のどんでん返しに納まっている感もあるが、コンパクトに纏まっているゆえ疑念が生じる前に意表を突かれる(のではないか?)
    演技力が大きく関わってくる内容だからこそ演劇で見てみたい。戯曲版だけでなく、短編小説版があるそうで、そちらも読んでみたいなと。

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    2025年11月08日
  • アクロイド殺し

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    ネタバレ

    物語の書き手が犯人という、当時には衝撃的なオチだったが、さまざまなミステリの手法が使い尽くされている現代のミステリファンとしてはさほどの驚きは感じられなかった。容疑者として挙げられた数名の確たるアリバイが明かされていくにつれ、あ、もうこれはこいつ1択じゃないの?と思い始め、中盤以降には確信に変わってしまった。
    クリスティやエラリー・クイーン、森村誠一など過去のミステリの名作を読むと、その当時は画期的だったんだろうなという感慨深さと、これを超えるトリックを編み出した後世のミステリ作家たちへ畏敬の念を感じる。

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    2025年11月08日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ネタバレ

    タイトルがとても美しい。
    原題のEndless Nightを直訳するのではなく
    元の、詩“Some are born to sweet delight,Some are born to Endless night.”から取った意味を
    尊重して訳されているのが素敵だと思う。

    違和感がずっとあって、普通こんなケチがついたら
    どんなに気に入ってもその場所に住みたくないだろうに
    固執してしまうところまで含めて『呪い』なのかな
    と思いながら読んでいたが
    怖いのはそこではなかった。

    オチが想像できたというレビューも見かけた。
    現代でこそ珍しくないカラクリかもしれないが
    これを1967年に執筆したという

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    2025年11月07日
  • マギンティ夫人は死んだ

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    ポアロは最初から最後まで登場。
    マギンティ夫人の関係者に話を聞いていき、気になる点からさらに書き込みをという王道パターン。
    過去の新聞《日曜の友》が事件のキーワード。

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    2025年11月07日
  • そして誰もいなくなった

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    色々な情報に触れる中で、ネタバレは不可避であったけど十分楽しかった。もちろん1939年の作品である事込みで。ここから様々なは作品が生まれたかと思うと感謝でしかない。ミステリーの導入で読みたい。

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    2025年11月06日
  • そして誰もいなくなった

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    絶対に絶対に絶対に絶対に読むんだ。
    読めばわかるのです。なぜ名作と言われているのか。
    でも読み始めて不安になるかもしれぬ私のような人のために、
    「読んでる人が死ぬことはない」
    とだけ言っておきます

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    2025年11月05日
  • オリエント急行の殺人

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    ポアロの名推理!ここまでの情報でどうやって犯人を見つけるのかと思っていたら…。
    翻訳を挟んでいるので難しい表現もないし、サラサラと読めました。
    「まだわかりませんか。困ったものだ。」と呆れられながら読み進めました。一緒に話を聞いてるのに役に立たなくてごめんね、ポアロ。

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    2025年11月03日