アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ポアロの旧友スペンス警視は、マギンティ夫人を撲殺した容疑で間借人の男を逮捕した。服についた夫人の血というたしかな証拠で死刑も確定した。だが納得がいっていない警視はポアロに再調査を依頼。未発見の凶器と手掛かりを求め、現場に急行するポアロ。しかし死刑執行は刻々と迫っていた。
登場人物が多くて序盤は混乱しがちでしたが、最終的にポアロが介入してからも1人亡くなってしまう事件の展開で舞台向けだなあと思いながら読んでいました。クリスティの作品は戯曲に近いというか、人の心の機微以外に効果的な場面が多くて舞台映えしそうな展開にわくわくします。マギンティ夫人が死んでから物語が始まるので、他人から語られる姿しか -
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Posted by ブクログ
トミーとタペンスシリーズに初挑戦。
うん、とにかくタペンスが良い。台詞も行動も読んでいて楽しい。
相棒となるトミーは、タペンスに比べると正直キャラが掴みづらかった。
勇敢ではないけど冷静で知恵があってちょっと皮肉屋で〜みたいなキャラかと思いきや意外とトミーも充分行動力があるので、最後までトミーってこんなこと出来るんだ…の連続。
バディ物のようなものを期待してたのに早々に離れ離れになるストーリー構成は個人的にかなり残念。
仲間が離れ離れになってそれぞれで活動する展開は好きだけど、そういうのは2作目以降で、最初は冒険の中で反目し合いながらも絆を深めていくようなストーリーをしっかり見せて欲しかったか -
Posted by ブクログ
日頃の忙しなさの中で、うすうす気づいていても目を背けていること。知らないふりをし続けないと、自分の過去も現在も崩れてしまいそうなこと。強制的に足止めされた旅先の砂漠の駅で、安定した暮らしと愛する家族に恵まれた幸せな人生を送ってきた主婦ジョーンは、自分自身にも秘めてきた内面のぼんやりとした不安感と否応なしに向き合い始める。
「安定した暮らし」は、誰の犠牲の上に築かれているのか。「愛する家族」は、彼女を愛しているのか。惨めだと憐れんだ昔の友人や近所の主婦の、自身を貫く生き様は本当に惨めなものだったのか。
勇気を持って自分自身と向き合い、蓋をしてきた辛い現実を直視したジョーンは、しかし、動き始めた汽