アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • アクナーテン

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    古代エジプトを舞台にした戯曲。
    ミステリではなく、有名な王アクナーテンの生涯のポイントを描いたもの。

    多神教が信じられていた古代エジプト。
    中でもアメン神殿が王をしのぎかねないほどの大きな勢力を持っていた。
    アクナーテンの母である王妃ティイは、神官の横暴に不信を抱きつつも権力を守るために神殿と結びつき、息子の純粋さを心配しているところから始まります。
    軍人のホルエムヘブは信仰心は薄く現実的でまったく違うタイプだが、まじめさに通じるところがあり、アクナーテンは親友と思うほどになる。

    王位についたアクナーテンは、太陽神であるアテンのみを信じる一神教とし、遷都して芸術家を集め、皆が愛し合う平和で

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    2013年07月03日
  • 親指のうずき

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    英国文化にも大分慣れてきたな(笑)。


    さて、真相が判明してからキーワードの行を読むと、
    確かに…確かにそういうニュアンスだとわかる。
    でも最初に読んだ時にはタペンスと一緒に勘違いした。
    …勘違いっていうか、成り行きで流れちゃった(笑)。

    でも、たとえ最初から考えながら読んでいたとしても、
    多分うまくミスリードされたに違いない。自信あり!

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    2013年05月17日
  • 死者のあやまち

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    ポワロ作品

    【ストーリー】
    女流作家からの電話により、祭りの余興で推理ゲームが開かれることになった地方に赴いたポワロ。そこで、被害者役の少女がゲームの筋書き通りに殺され、祭りの主催者の夫人が失踪する。

    【感想】
    架空の事件が現実に起こってしまった、という一見ありがちな展開で始まる。しかし、いくつか謎が提示されるものの、事件の全体像はつかめず、読む方にとしてはモヤモヤさせられる。終盤になって、ポワロの推理力が発揮されるのだが、犯人は想定外の人物だった。読み直しても、犯人の手がかりは少ないので、会話の行間を読まないとわからないと思いました。

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    2013年05月05日
  • 海浜の午後

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    ネタバレ

    『海浜の午後』
    海辺のビーチチェアに寝そべる人々。夫アーサーをほったらかして友人のボブと砂の城を創り遊ぶノーリーン。ジョージとクラム夫人の会話。息子を支配するガナー夫人。盗まれた首飾りの話。彼らの周囲を歩き回る謎の美女。首飾り盗難事件を捜査するフォーリー警部。

    『患者』
    何者かに突き落とされたウィンクフィールド夫人。精神的なショックから会話をすることができなくなった夫人。犯人を突き止めるための実験。瞬きによる会話。夫であるブライアンの浮気相手の正体。

    『ねずみとり』
    マイケル・トランスに誘われ彼の家にやってきたサンドラ。マイケルは旅行中で留守。家にいたジェニファー。誘い出されたことに気がつ

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    2013年05月05日
  • 愛の旋律

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     人が才能を持って生まれるのか、才能が人を選ぶのか。偉大な音楽の才能を持って生まれた主人公の青年が、たったひとつの道のためにほかの全てを失うまでの物語。あるいは人のエゴと自己愛、欺瞞、その醜さについての物語。
     ずいぶんと救いようのない話だった。つまらなかったというのではない。読み始めれば劇的な展開もないうちから引き込まれ、分厚い本にも関わらず短期間で読み終えてしまった。面白く、人間の業が描かれていて、そして意地の悪い話だった。見たくないものをつきつけられるようなところがある。悲劇なのだが、悲劇に浸って気持ちよく涙を流せるというようなカタルシスではない、皮肉な話だった。
     クリスティは「春にし

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    2013年04月21日
  • 予告殺人

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    甘美なる死と共に、様々な人間模様も味わえる濃厚な一冊でした。
    犯人は何となく分かったものの、ある伏線の意味に気づけなくて悔しい!ネタバレになってしまうので詳しくは言えませんが、これから読む方はある人の発言に注意して読み進めて下さい。

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    2013年04月20日
  • 愛の探偵たち

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    「ねずみとり」原作と、マープル、ポアロ、ハーリ・クィンの短編。

    舞台「マウストラップ」を観た後に読んだ。舞台では表情から読み取るしかない心情の部分が、地の文で説明されるのでわかりやすいし、戯曲版では主要人物が増えているので、違いを比べて楽しめた。

    その他は、どれも記憶にある短編。

    舞台を見た時に何故かすぐ犯人がわかったのだが、多分この本は読んだことがあったんだな…。

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    2013年03月27日
  • ねずみとり

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    本国では60年のロングランだというこの舞台。2013年3月、六本木にて上演された日本人キャストの「マウストラップ」を見ました。
    セリフはほぼ文庫の戯曲のまま忠実でした。
    犯人を知らずに舞台を見たら、面白いだろうなあ…

    カーテンコールでキャストが「結末は誰にも言わないでください」と言うのもやってました。

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    2013年03月17日
  • ヘラクレスの冒険

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    ヘラクレスの10個の難業(実際は12個)に準えた事件をポアロが選んで解いていく短編集。
    短編だがどんでん返し(単に鈍いだけかもしれないけど)があったりして、長編にはない面白さがあったと思う。

    ギリシャ神話を昔少し読んでいたため、クリスティがユーモアを織り混ぜたのでろう部分に、気付けたときちょっと嬉しい(笑)
    ギリシャ神話を調べながら読むと『この難業がクリスティにかかるとどうなるの?』みたいな見方ができて、また面白いかも。

    それにしても、ポアロさんは負けず嫌いなおじ様ですね(笑)まぁ、それも魅力ですが…

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    2013年03月06日
  • 秘密機関

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    ハラハラドキドキの展開が面白かった。
    ラスボスというか黒幕においては、
    『あの人だな…』
    『えーっ!?そっち!?』
    『って、やっぱそっちかーっ!』
    ってな感じで翻弄されてしまった。


    トミーとタペンスにおいては、トミーが意味もなく(あるんだろうけど)カーッとなるところ、
    非常に人間味に溢れていて微笑ましい(感想そこかー)。
    二人とも好奇心旺盛で行動的で魅力的。
    本作品では二人の展開が途中で別々になってしまったけど、
    もっとずっと一緒にいて活躍しても良かったかな。

    あまり前知識が無いうえにクリスティー作品も二作目だから、
    勝手にわかった風に評することはできないけれど…
    アガサ・クリスティと言

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    2013年02月28日
  • メソポタミヤの殺人

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     再読。
     出来栄えは上々。キラリと光る名作。
     トリックは知ってしまえば「なあんだ」で終わってしまうかもしれない。西暦2000年をとうに過ぎた今、余りにも使い古された感のあるトリックでもある。しかし、有名なトリックというのは、思いもよらぬ「意外性」を持つから「再利用」が図られるのであり、既知だとして軽んじられるものではない。
     ストーリーも身があり、人物の思惑が交錯する様を描写する力量は、流石クリスティ。

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    2014年03月17日
  • アクナーテン

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    ネタバレ

    アメン神を中心とした多神教の古代エジプトを、アテンを唯一神とする一神教世界に変えようとしたアクナーテン。
    彼の思想はあまりに先進的過ぎ誰にも理解されない。
    誰にも理解されない理想を追い進む姿と、一国の王としての理想の姿とは一致しない。
    お互いを強く思いながらも、現実を祖国を憂うホムエルヘブと、理想を全世界を憂うアクナーテン二人の道は交わることはない。
    アクナーテンの悲劇のもとは最後の石工のセリフに凝縮されていると思う。

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    2013年01月22日
  • ポケットにライ麦を

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    クリスティの真骨頂ですね。
    彼女の犯人の動機はお金か愛情のため、の大体二択なんですが(まぁ一番多い動機だとは思いますが)犯人を判らせずにあっと驚かせる。
    被害者がとてもかわいそうですが、犯罪の餌食になってしまった人は残らず可哀そうですね。

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    2012年12月28日
  • 黄色いアイリス

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    ネタバレ

    ポアロにミス・マープルにパーカー・パイン・・・
    クリスティオールスターズ(?)の活躍を描いた短編がいくつか入っていて手軽に読めちゃいます。
    ロマンチックな話が多くメロドラマみたいな雰囲気もあり。短いながらもクリスティならではの鋭い人間描写が冴えているので、やっぱり読み応えがある。
    「あなたの庭はどんな庭?」なんて、ちょっと味付けしてフランスで映画化してくれたら面白そう。(最近クリスティ作品、何故か仏での映像化が主?なので)
    というわけで、基本的には長編派なのだけどたまには短編も楽しいなと思いました。

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    2012年12月21日
  • メソポタミヤの殺人

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    中近東のノスタルジックな雰囲気と、魅惑の女性。そしてポワロ。
    ポワロはどうして、あんなにも変な人よばわりされるのでしょうね、ちょっと可哀想になります。

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    2012年11月27日
  • クリスマス・プディングの冒険

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    第7回福岡翻訳ミステリー読書会の課題本(課題作は、表題の短編のみ)。

    読書会が終わってから、詳しい感想を書く予定。

    ***

    読書会終了! いやはや、今回もツッコミどころ満載で(笑)とても楽しい読書会でした。

    クリスティーということで、代表作はほとんど読んでる~という人からこれが初めて、という人まで、読者層は割りとまちまち。
    私もクリスティを読むのはこれが4冊目だったので、先輩方のお話をふむふむと参考にさせてもらうなど。。

    さて、そんな楽しい会話の中で出たのは、以下のようなこと。
    ・クリスマス・プティングってそもそもどんなお菓子?
    ・クリスティはこの短編では、あまりミステリーを書く気

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    2012年11月20日
  • 秘密機関

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    アガサ・クリスティの初期作品を読み直してます。
    トミー&タペンスもの。

    デビュー作につぐ2作目とは気づきませんでした。
    読んだのはだいぶ後だったと思います。
    デビュー作で有名になったためか、このほうが明るくて広範囲の読者を獲得出来たのか、売り上げは倍増だったとか。

    戦争が終わって平和になり、活気づくロンドン。
    この戦争というのが第一次世界大戦。
    1922年の発行ですからね~。
    幼なじみのトミーとタペンスが、ばったり再会し、仕事がない二人で会社を始めようと「ヤング・アドベンチャラーズ」を名乗ります。

    トミーこと、トーマス・ベレズフォード。
    見た目は平凡だが感じが良く、冒険心はあるが真面目で

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    2012年11月14日
  • 予告殺人

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    ミスマープルものを始めて読んだ。
    秀作。この人のミステリーはやはり面白いと思う。
    映画”情婦”とポアロシリーズ(デビットスーシェ)がもう最高。

    どんな人生でもその人次第で良くも悪くもなる、的な言葉がとても重い。

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    2012年11月08日
  • 魔術の殺人

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    事件自体はシンプルで犯人はすぐに分かってしまったけど、事件が起きるまで、ミスマープルが話の中心だったところは、ちょっと新鮮だった。学生時代の友人を助けにいく話なのだけど、この友人がちょっと不可思議な人。その謎が分かった時は、ちょっと感動した。

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    2012年11月04日
  • ねずみとり

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    僕が最初に触れたミステリは、『シャーロック・ホームズ』と、『そして誰もいなくなった』だと思う。

    ミステリ界の巨人と言えば、コナン・ドイルとアガサ・クリスティ。

    そのクリスティの傑作戯曲と言えば、なんといっても、『検察側の証人』でしょう。

    ぐいぐい見るものの興味を引きつけ、一瞬たりとも目が離せなく、二転三転していくラストは、圧巻の一言。

    「エルキュール・ポワロ」シリーズや、「ミス・マープル」シリーズなどで、小説ばかりがどうしても目立ちますが、戯曲もけっこう書いていて、その中でも、ロングランを誇る作品として知られるのが、この、『ねすみとり』。

    実は、ミステリというのは、芝居にはしにくいん

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    2012年11月03日