アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • 未完の肖像

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    うわー。予想(ある意味恐怖)してはいた。
    やっぱり。
    怖いというのは正しい言葉かわからないけど、、、
    国も時代も違うのに、人ってなんで同じなんだろう。
    同じように感じるものか、、、
    それにしてもモヤモヤとした憤りや寂しさや悔しさやそういったこと。
    ダーモットはそうしてもらいたいだろう。

    いっそ平手打ちしてやったらいいのにという友達に、そんなことをしても相手の良心が晴れるだけだと言ったのを思い出す。
    人って不思議なつながり。


    凄い本だけどハッピーではないという点で4つに。。。
    でも凄い本です。

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    2016年08月16日
  • メソポタミヤの殺人

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    昔読んだ記憶があったせいかトリックにはそれほど驚かなかったのが悲しい。また調査隊メンバーも殆ど読み分けられていなかったのも少し勿体無く感じてしまう。
    しかし、そんなマイナスポイントを補って余りあるほどルイーズ・ライドナーという人物は魅力的だったな。ポアロが最後に指摘したように今回の事件は彼女の性格が全ての問題の根幹に有ったということがよく判る構成になっていた

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    2016年07月23日
  • 満潮に乗って

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    アガサ・クリスティーの面目躍如! と言えるミステリーです。冒頭に少し姿を表してから、中盤まで出てこないポアロ。代わりに語られるのは、遺産の相続権を、後妻に奪われた、一族の物語です。一族の嫉妬や恨みが渦巻く一方で、当の後妻は、かなり気弱な様子。しかし彼女の兄がなかなかの曲者で、一族と真っ向から対立します。事件が起こるまでの人間関係に標準を当て、読ませるのは、さすがクリスティーです。

    事件の展開も意外な方向に転がります。ここで単純に後妻やその兄を被害者にしないところが、この小説の面白いところ。兄妹を脅迫する謎の男、古い友人の登場と、事件の様相は、第一の事件以降、様々な形に移り変わります。ここで

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    2016年07月10日
  • メソポタミヤの殺人

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    ネタバレ

    発掘調査の宿泊施設で起こる殺人事件。
    「悲劇的な魔力」を持つ被害者、被害者に嫉妬する女性関係者、被害者の魔力にひかれる男性関係者。ポアロが関係者全員に被害者の人となりを聴き取り調査し、被害者の人物像を浮き彫りにしていく過程は面白いし、脅迫状の差出人、窓から覗いていた人物の正体、音が届く範囲の違いの謎など、様々な謎が盛り込まれている点も高く評価ができる。
    人物の造形、謎の盛り込み方、探偵の調査内容など、本格ミステリーとしての作り込みに関しては、ハイレベルな作品であると感じた。真相はかなりの無理筋だが、それでも楽しめる作品であった。


    (ネタバレ)
    ①チェスタトンが考えそうなトリックだが、被害者

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    2016年03月01日
  • ポアロとグリーンショアの阿房宮

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    「死者のあやまち」の原型中篇。

    マシュー・プリチャードクリスティーの孫)のまえがきで、デビッド・スーシェ主演のドラマ版のラスト撮影が、「死者のあやまち」で、舞台のモデルであるグリーンウェイで行われた事に言及していたのを感慨深く読んだ。

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    2016年02月24日
  • ヘラクレスの冒険

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    多少こじつけとも感じられるが、ヘラクレスの12の難行になぞらえた12の事件。
    ポアロの頭脳的策略や、ポアロのヒューマニズムを感じさせる心にくい解決手法が味わえる作品集。
    人生相談や身の上相談、教訓話といった、ポアロよりもパーカー・パインが登場した方がふさわしいと感じる話が多いが、楽しめた。
    特に、予想外の真相に驚かされる「ステュムパロスの鳥」と「クレタ島の雄牛」、ポアロがトリックを仕掛ける「アウゲイアス王の大牛舎」が面白い。

    「ネメアの谷のライオン」
    人間の認知機能の限界をうまく扱っている。
    「レルネーのヒドラ」
    事件関係者の聴き取り調査でポアロは違和感を感じ、犯人に気付く。
    「アルカディア

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    2016年02月15日
  • ポケットにライ麦を

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    ミス・マープルシリーズの長編第6作目。
    「ライ麦」は本編にもタイトル通り登場するが、もう少しトリックに絡んだ方が良かったかな。

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    2016年02月14日
  • 茶色の服の男

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    ネタバレ

    南アフリカまでの船旅をしている感じ。
    行ってみたくなり、写真を実際に見てみたくて、ネットで南アフリカの写真を探したりした。

    ミステリーとしても、謎とスリルがいっぱいで楽しい。
    最後はちょっと、落ち着きすぎな感じのラストだったかなあ。

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    2016年02月11日
  • オリエント急行殺人事件

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    ネタバレ

    犯人を分かっていながら読んだが、身分も年齢も性別もバラバラな乗客たちの証言だったり、態度だったりが、どこでどう繋がっていくのか……最後まで楽しめた。
    解説にもあるように、それぞれの人物の描写や引き出し方が、すごく上手いと思う。ラストで全てが繋がった時は、思わずため息が出た。

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    2015年12月28日
  • 秘密機関

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    ネタバレ

    ブラウンが誰か確信が最後まで持てず、ハラハラ。90年前に書かれた作品とは思えなくて、かなり面白かった。題名で損してる気がする。

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    2015年12月11日
  • リスタデール卿の謎

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    全体的になんかかわいい。
    そして、似たような話ながらたくさんのアイディアとキャラ造形の凄さに今更ながら凄いな〜と思う。
    久々に長編も読みたくなったな‼︎

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    2015年12月09日
  • 謎のクィン氏

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    何よりもかによりも、
    サタースウェイト氏の裕福な暮らしぶりが羨ましい\(^o^)/
    周りの方々も優雅で、
    幸せな時代に見える…

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    2015年11月26日
  • 愛の重さ

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    両親に愛されなかった姉が、
    新しくできた妹を疎んじてという話ではなく、
    逆に愛しすぎることにより起こった悲劇。
    家族であっても人の人生に干渉しすぎることは良くはない。

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    2015年10月31日
  • 招かれざる客

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    普通にミステリを読んでいるのと変わらない。
    戯曲のために書かれたせいか終わりまで無駄がない。
    公演されていたら一度くらい観たいと思う次第。

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    2015年10月21日
  • 暗い抱擁

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    貴族は生まれながらにして貴族。
    どんなに成り上がっても、
    このコンプレックスはは消えなかったのだろうなあと。

    殺人ではなく選挙だが、
    小さな世間の書きかたは相変わらず面白い。

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    2015年10月13日
  • 娘は娘

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    親は子供にうるさく思われるくらいがいいのかもと思った。
    放っておいても取り返しのつかないことは
    実はそんなには無くって大体上手くいくものなのかもしれないが、
    行動することで回避できるならそれに越したことはない。

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    2015年09月22日
  • パーカー・パイン登場

    購入済み

    万華鏡の推理

    ロンドン、ジュネーブ、国際列車のコンパートメント、魅惑的な中東の世界で繰り広げられる万華鏡のようなミステリー、
    ひとつひとつ無理に謎解きをする必要はなく、のんびりと身をまかせて行く事をお薦めします。
    鮮やかな推理が心地よい驚きをもたらしてくれました。
    底に流れるのは「あたたかな心」と鋭い人間観察。日々の合間、合間に気分のよい句読点を打ってくれました。

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    2015年09月09日
  • ポケットにライ麦を

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    ネタバレ

    ミス・マープルが面倒を見ていたメイドが殺された事で、ミス・マープルが乗り出すので、半分弱読み進めないとミス・マープルが登場しません。
    意外な犯人。見事にミスリードされました。
    最後にミス・マープルの思いやりと情の深さを感じてしんみりします。

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    2015年08月22日
  • 忘られぬ死

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    無駄があるわけじゃないけど長かったなぁ。
    もう少しコンパクトに出来るはず。

    でも、ストーリーはなかなかでした。
    ただの怪しい男が実はスパイだとは、すでにスパイを仕事としている人が出ているだけに、気がつかなかったなぁ。

    物話語りはスパイが活躍するのではなく、美しい姉妹を取り巻く殺人事件で恋やら金やらそんな物が背景にあるだけだけどね。

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    2015年08月04日
  • ブラック・コーヒー〔小説版〕

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    もとがお芝居なだけあってか、いうもより人物の動きが明らかになってたり、会話が多めだったり、すこしドラマチックなラストだったりで、読みやすかったなぁ。お芝居も目に浮かぶかんじ。
    ストーリー自体はひねりは少ないけど、十分に楽しめた。

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    2015年07月25日