アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレジョーンには大きな欠点がある。自分の価値観を正しいものと信じ込み、夫や子供たちの気持ちを十分に理解しようとしなかったことだ。一方で、ジョーンは決して怠惰な人間でも悪意のある人間でもない。真面目に生き、家族のために努力し、良い妻・良い母であろうとし続けた人でもある。世間で言われるような毒親ほど悪い人間ではない。私はジョーンが専業主婦だったことが、彼女の視野を狭めた一因だったと思う。社会との幅広い関わりを持っていれば、自分の考え方や行動を省みる機会も増えたのではないだろうか。ジョーンの欠点を率直に指摘する人間が少なかったことも、彼女の不幸だったように思う。自分はこういう人間だから正しいという先入観
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他のジャンルや作家さんを味見したあとは、いつだってクリスティーに戻りたくなります。「やっぱり白ごはんとお味噌汁よね!」みたいな感じです。笑
ポアロシリーズ2作目である本書ですが、ドラマを視聴済み、あらすじもいまいち惹かれずでスルーしていた一冊だったりします。
けれど、結末を知っているはずなのに二転三転する展開にはビックリ。意外すぎる真犯人すら覚えていない、驚異の脳細胞よ。。
フランスが舞台なせいか、男女関係があちこちにあり、「火遊びかと思いきや本命」みたいなミスリードもたくさんあってまあ翻弄されました。それにしても「若さと美貌に寛大なフランス法廷」……( ˊᵕˋ ;)
しかし本書で最も言及 -
Posted by ブクログ
2作目のポアロ作品。3.3。
場面的状況を主に、誰が怪しいかを一つずつ憶測のもとに追い詰めていくポアロの推理力と自尊心がすごい。
物的証拠からは勿論のこと、誰がこの状況で罷り通らない嘘の証言をしているのかとの洞察力というか、合理的というか、事実を縫合させて事件を解決に導く手腕がすごい。
時として、犯人になりますよ、と暗に揺することで重複した事件の一つを自供させる持っていき方の強引さもポアロの魅力の一つなのかもしれない。
本人は真実のみが必要であり趣向、明かされた真実の後の犯人の動向を気にしないので、まだ著者2作目だが、ポアロの紳士さの裏にある冷徹さが癖になる。 -
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くしくも直前に読んだクリスティー作品「五匹の子豚」と同じように過去の殺人事件を遡り、真実を探る内容の本作。これに関しては過去に読んだかどうかも怪しいくらい曖昧な印象(-。-;
「五匹の子豚」に比べると、さらに事件の内容は漠然としていて各々の発言がどのこと・誰のことを指しているのかが、よりわざとボカシて言わせているなあという印象が強い。
事件の真相は割と分かりやすいのだが、より家族間の心情にスポットライトを当てて、ポアロさんも事件の真相がもたらす影響を考慮しながら過去を遡っている感じ。
推理の派手さはないが、<当時のことを何かしら記憶している人たち=像>を探してタッグを組むミセス・オリヴァと -
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ネタバレ【再読】
富豪の娘ルースは、夫デリクの奔放な女性関係に悩まされていた。ルースの父ルーファスは義理の息子デリクに対して娘と別れるよう迫る。だがデリクは、ルースも別の男と不倫していることを仄めかす。
このデリクと妻のルース、デリクの愛人ミレーユ、そして莫大な遺産を相続することになったキャサリンが偶然ブルートレインで乗り合わせていた。
翌日、コンパートメントの中でルースが死体となって発見される。前日食堂車で顔見知りになっていたキャサリンは、パリ警察とたまたま居合わせたポアロから事情を訊かれることに。それにより、ルースが持っていた高価なルビーが紛失しており、さらに彼女のメイドも前もって列車を降ろされて -
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ネタバレ【再読】
南米から帰国し、久しぶりのポアロとの再会を喜ぶヘイスティングズ。それも束の間、突然二人のもとに男がやってきて、謎めいた言葉を残して力尽きる。その裏にはビッグ4なる国際犯罪組織の存在があった。ビッグ4はその豊富な資金と優れた頭脳で兵器を開発し、世界に脅威を与える存在だった。
二人は組織と関わりのあると思われる人々を一人一人あたっていく。だがその先々で、まるで先回りするように事件が発生する。そしてその魔の手は、ついにポアロとヘイスティングズにも伸びる。
ビッグ4の陰謀を阻止するため、いつも以上に灰色の脳細胞を働かせて策を巡らせるポアロ。ヘイスティングズまで騙して自分の死を偽装し、ついにビ -
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ネタバレ淡々と王道ミステリー。3.8
ポワロの登場から事件が詳らかになっていき、小さな物的証拠から徐々に登場人物達の後ろめたさを暴いていく話。
アクロイド氏の殺され方がもっと劇的かと思いきや、殺され方はあっけない。犯人の動機も、恐喝していたファラーズ夫人の亡くなった後に仲良くしていたからとのことで、身の安全のためにといったもの。
殺人現場の物的証拠になりうることを登場人物達が各々隠しているので、読んでいて誰が犯人になりうるのかと予想して読むのがとても楽しめた。
イギリスのケント州、ハンカチの糊、当時アメリカで流行っていた塩素塩モルヒネを使った鵞鳥の羽根から、ラッセルには息子がいてーーとのくだり -
Posted by ブクログ
★3.5
アガサ・クリスティー直筆の戯曲
戯曲なんで、ト書きまであるんですよねぇ。最初のうちは、なんかそのト書きが気になって読みにくいと思いましたが、読み進んでいるうちに慣れて、どんどん読み進むことが出来ました。むしろ小説よりも、読む速度は速かったかも。
2作品が収録されているのですが、1作目はポワロ物、2作目はノン・ポワロ。
1作目の『ブラック・コーヒー』は、舞台を意識したのか、いつものポワロ物とちょっと違う雰囲気を感じますね。特に気になったのは、ジャップ警部が軽い人物に見えた事。うーん。
2作目の『評決』ですが、出版時の評判はイマイチだったらしいのですが、私的には中々面白い気がし -
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Posted by ブクログ
「その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった」
なかなか時間がなくて久しぶりの読書。
クローズドサークルミステリーの金字塔と呼ばれる本作。作中で明かされる色々なトリックや表現の方法は現代のミステリー小説に影響を与えたのだろうなという印象です。
私は先に「十角館の殺人」を読んでしまったので、逆の方が良かったのかも。
「十角館の殺人」のように要所要所で推理のパートなどがあるわけではなく、最後まで真相はわからないため、ページを捲る手が止まらないということはなかったかと思います。
海外ミステリーということで、日本語訳が少し気になるところもありますが、内容