アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • スリーピング・マーダー

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    ミス・マープルシリーズの最終巻。
    もっと続きが読みたかったなあ。
    グエンダの記憶が鍵を握る回想の殺人モノ。
    当時の関係者に話を聞くうちに少しずつ核心に迫っていく。
    だけど最も重要な部分は最後まで分からない。
    まあ本当は、物語の初っ端に伏線が敷かれていた。
    ただいつもの事ながら完全にスルーしていた。
    「何故その可能性に思い至らないのか」と毎回不思議に思うのも、クリスティ作品における楽しみの一つでもある。

    さて、次はどれを読もうかな。

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    2025年06月23日
  • 無実はさいなむ

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    ネタバレ

    この話には探偵は出てこない
    そして誰もいなくなったを読んだらこれも読むのをおすすめとあって読んだのだけれど、この本は一回読んだだけではその面白さはわからないと思う
    最低でも2回以上読むことをおすすめしたい

    ここからはネタバレとなります
    まずこの物語の核となるのがアーサーキャルガリという地理学者である
    二年も前の事件をほじくりかしてせっかく落ち着いていたアジール家に老婦人が殺されて逮捕されたジャッコの冤罪を告げにいく・・・というその来訪はとてつもなく迷惑なことだった
    そりゃそうだ!そんな話迷惑に決まっている
    元々評判の良くない老婦人の養子であるジャッコが逮捕されて(しかも獄中に肺炎で死亡)落ち

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    2025年06月20日
  • 葬儀を終えて

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    ネタバレ

    人が多くて覚えきれない!笑
    みんな似たり寄ったりのクズっぷりだし。
    典型的な金持ち一族の相続争いみたいな感じだけど、これが原典なのかしら?
    真相は捻ってあってさすがクリスティって感じ?
    でも赤の他人がコーラのフリするのって無理がない?20年あってなかったら分からないのかな…

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    2025年06月17日
  • ナイルに死す

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    ネタバレ

    注:内容に触れています

    読んだのは、『鈍色幻視行』の舞台がクルーズ船だったので。
    クルーズ船が舞台と言ったらコレだろー!、みたいな感じで読み始めた(^^ゞ

    クリスティーはそこそこ読んでいると思うけど、『ナイルに死す』を読むのは初めて。
    というのも、自分はポアロものよりは、マープルもの。マープルものよりは、ノンシリーズが好きだからだ。
    というか、いわゆる「名探偵」ってヤツが、なぁ〜んか好きじゃない(爆)


    『ナイルに死す』は世間ではクリスティーの傑作ということになっているけど、今回読んでみて思ったのは、「そうかぁ〜?」みたいな感じ(^^ゞ

    いや、面白いのは面白いし。
    華麗なる美女であるリ

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    2025年06月16日
  • ABC殺人事件

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    犯人最後まで犯人分からなかった…
    ミステリー小説が好きなのでやっぱり王道は読んでおこうと思い手に取りました。

    作品の年代か翻訳のせいか文章に「ん?」と思うところがありました。また、私が横文字苦手なので、人の名前なのか、場所の名前なのか、町の名前なのか混乱する出だしになりました。後半の犯人が分かるシーンは続きが気になりスラスラと読み終えました。

    長年読まれている作品に触れることができて
    私は満足です!!

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    2025年06月15日
  • ABC殺人事件

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    最後まで犯人を予想することが出来ず、真相を知って驚きました。内容自体はとても面白かったのですが、登場人物が多く、名前も馴染みのないものなので誰が誰だかわからなくなってしまうことが多かったです。

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    2025年06月12日
  • 白昼の悪魔

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    久しぶりのポアロシリーズ!
    やっぱりポアロは長編が面白いなあ。
    島にあるホテルの宿泊客の間に起こる殺人事件のお話。今回ヘイスティングズは出てこない。あからさまに怪しい人がいたので逆に違うだろうなと思って読み進めた。最後の最後で「え、そっち!?」という展開になり、かつポアロが犯人の正体を決定づける肝心のシーンが解決後に語られたので少し消化不良。もしかしたら伏線とか見逃していたかもしれない。
    ラストシーンのとある人物の選択をちょっともったいなく思ってしまったけど、人生で何を選択するかは人それぞれだからこういうこともあるんだなと納得した。

    評判のいいものから気まぐれに読み始めたポアロシリーズもあっ

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    2025年06月08日
  • ヒッコリー・ロードの殺人

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    ネタバレ

    あらすじに「マザーグース」の文字があったからちょっと敬遠してたけど読んでみたら全然知らなくても大丈夫でよかった

    一回着地する間違った推理から真相への反転がいつもながらおもしろい
    今回は犯人が比較的描写多めで察しやすかったかも
    登場人物が多くてちょっと覚えづらいのが難点 一気に読んだ方がいい

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    2025年06月05日
  • 死者のあやまち

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    ネタバレ

    隠されていたあやまちは。

    愛すべきオリヴァ夫人から嫌な予感がすると電話を受けたポアロは、オリヴァ夫人がお祭りのイベントとして筋書きを考えた犯人探しゲームが行われる予定のお屋敷に向かう。殺人事件を防ぐために赴いたポアロだったが、犯人役の少女が殺され、屋敷の夫人が行方不明になってしまった。手がかりのピースを集めながらもなかなか絵が描けなかったポアロがたどり着いたあやまちとは——。

    クリスティーあるあるの「Aとされていた人物が実はAではなかった」パターンではあるが、ポアロが最初に疑っていて読者も気にかけていた、それこそミステリあるあるの「長い間会っていなかったのに急に訪ねてきた兄」ではないところ

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    2025年06月04日
  • 動く指

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    ネタバレ

    謎の批判文に自殺した婦人。平和で事件など起こりそうもない村で起こった殺人事件。清廉潔白そうな人の裏の顔を感じさせる作品。兄妹そろって結婚エンドというところに時代を感じる。

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    2025年06月02日
  • ABC殺人事件

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     犯人の心理描写が少なすぎて、臨場感がなくのめり込むことはできなかった。
     それにもかかわらず物語構成がとても読みやすくページを捲る手が止まらなかった。

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    2025年05月31日
  • バートラム・ホテルにて

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    ネタバレ

    なぜ私が、このアガサ・クリスティーをこよなく愛する私が、☆3評価にしたか。それは簡単な話である。

    マープルさんがほとんど出てこないんだもの!!

    マープルシリーズでなければ良いんですよ、気にならないし寧ろ面白いと思う。でもマープルさん出てきてるじゃん! マープルさんの活躍見たかったんだけど!!
    というファン心理である。

    とはいえ話自体はそれなりに面白かった。
    犯人を考えながら読み進め、バートラム・ホテルの意外な素顔に「なるほど?」となり、まぁ途中で女流冒険家ベス・セジウィックとエルヴァイラが母娘であることはすぐにわかったのだけれども。
    元軍人のドアマン、マイケル・ゴーマンとエルヴァイラの関

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    2025年05月28日
  • 五匹の子豚

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    クリスティー作品の中でも「隠れた名作」と名高いこちら。
    回想の殺人というのもいまいちピンとこなかったのですが、じっくり読み進めてみて、各々の証言から矛盾を見つけ出すポアロさんの手腕に改めて脱帽でした。

    私がこれまでに読んだ中では、『杉の柩』『ホロー荘の殺人』カテゴリに分類されるような、特に人物描写に凝った本作。
    16年も前のことであっても、やはり人が一人死んでいるわけで、それぞれに注目している観点や忘れられない出来事があるのが興味深いです。また、真相に関しても二転三転……からの着地で、その美しい自己犠牲精神に驚きでした。

    ただ、個人的に愛着の沸く人物があまりいなかったのがハマれなかった点と

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    2025年05月28日
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

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    この本を読んで数日後、「名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊」視聴しました。映画が気に入った方、クリスティ作品でオカルトっぽい「蒼ざめた馬」、設定が似ていると感じた「ねじれた家」も映像化されいていますのでご一緒にいかがでしょうか。

    以下、本について。個人的にクリスティは大好きですが、こちらの作品は若い子がたくさん出てきて、少しばかり軽く感じます。時代背景も相まって70年代のよくできた少女漫画のようです。キャラクター(特に女性)の書き方は流石と思いました。

    あとがきの解説で映画化について触れられていました。仰る通り原作の面影は全くなかったですが、ちゃんとクリスティでした!

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    2025年05月28日
  • ホロー荘の殺人

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    アンカテル卿の午餐に招かれたポアロを待っていたのは、血を流している男と、その傍らでピストルを手にしたままうつろな表情をしている女だった。それは風変わりな歓迎の芝居でもゲームでもなく、本物の殺人事件だった!恋愛心理の奥底に踏み込みながらポアロは創造的な犯人に挑む。

    登場人物みんなが少しずつ歪んでいて怖かった。まともかな、と思った人ですら恋心こじらせすぎだし。一見相手を崇拝して何でも言うことを聞くような人ほど、その敬愛が崩れたときの反動がすごいんだよな。人が予想もつかないパワーを出すというか。普段怒らない人を怒らせたらいかん。個人的にはアンカテル夫人が一番怖かった。あまりに怪しすぎて絶対犯人だと

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    2025年05月25日
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

    mu

    ネタバレ 購入済み

    映画

    映画が面白かったので原作も読んでみたくなって買った。全然違った。別物として楽しめたけど、犯人との直接やりとりとか逮捕劇も無く、最後の答え合わせ的なのがあっさりしてて少しがっかり。少女がピンチになるところはハラハラして良かった。再度、映画がみたくなった。

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    2025年05月18日
  • 三幕の殺人

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    タイトルがすべてを表している、という書評を読んだがその通り。

    元俳優チャールズのハウスパーティーで老牧師が毒殺された。チャールズとそのパトロン・サタースウェイト、ミス・リットン・ゴア(通称エッグ)は殺人ではないかと考察する。しばらくしてチャールズの友人バーソロミューも自身のハウスパーティーで他殺ともとれる死を遂げ、三人は犯人を突き止めようとする。

    ポアロがあまり出てこないし、元俳優のチャールズがしょっちゅう芝居がかった台詞で考察を披露するので、そこが少し鼻につく。が、若くてチャーミングなエッグが年の離れたチャールズに恋をしていて、一生懸命振りむかせようとするのがとても可愛くて退屈しない。

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    2025年05月14日
  • 殺人は容易だ

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    多くの人が死ぬのに、理由がそれかと思ってしまう。確かに題名通り、誰にも怪しまれず殺人とばれなければ、殺人は容易だ。

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    2025年05月10日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ネタバレ

    主人公が一人称ですべてを語るとき、
    読者は感情移入がしやすく、
    自然と主人公側に立って物語を俯瞰し、
    一緒に物語の旅をすることになる。

    でも、それがクリスティーの手にかかると、
    この一人称も読者を欺く手段となる。

    普通に考えれば、あり得ない。
    転職を重ね、これと言った取り柄もない貧乏人の青年マイクと、
    アメリカの大富豪の娘エリー。

    このあまりにも育ちが違う二人が一緒になり、
    ロマンスとして描かれる。
    まるで「ローマの休日」のように。

    途中、暴力や殺人、それにつながる憎しみ等の描写は描かれないが、
    ラストになって押し寄せる欲望、殺人はこれまでのロマンスとして
    描かれたものを一気に破壊し、

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    2025年05月09日
  • 青列車の秘密

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    展開が早く、登場人物が少し多い感じがする。パートナーのヘイスティングが登場せず、ポアロとその他の登場人物の会話でストーリーが進む。これまでと違うタイプの物語。いろいろ怪しい人物がでるが、結果は単純。犯人に納得する。

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    2025年05月08日