アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • ねじれた家

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    少し長く感じてしまうのだが、ほんとに誰もが怪しく、我慢して読み進めた。
    それでも、最後数ページの出来事と種明かしには、感服。そして、クリスティらしいやりきれない読後感がある。

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    2025年02月08日
  • ゴルフ場殺人事件

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    内容に直接は関係ないが、巻末の俳優さんのコメントが興味深かった。確かに外国語を日本語に吹替する場合、訛りだとかニュアンスを工夫しないといけないかもしれない。

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    2025年02月04日
  • パディントン発4時50分

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    鉄道を舞台とするミステリーはたくさんありますが、並走する汽車の窓から殺人が見えるという導入が斬新です。
    ミス・マーブルはほとんど動かず、代わりにルーシーが捜査を進めます。まさに安楽椅子探偵といったところです。
    そして、このルーシーがとても魅力的な人物で潜入先の人たちの心をつかんでいき、核心に近づいていきます。

    ミステリー好きなら読んで損はないです。

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    2025年02月02日
  • 魔術の殺人

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    予想通りの展開にならないところが良い。
    冒頭からミス・マープルが登場しているのも新鮮だった。
    事件自体はそこまで難しくないけれど、相関図が複雑すぎて久々にカバー袖の登場人物欄を活用した。
    それにしてもミスリードが巧い。
    誰かの台詞が伏線だってこと、分かっているのに気づけないんだよなあ。

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    2025年01月30日
  • おしどり探偵

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    おしどり探偵トミー&タペンスの短編集。長編は全部読んでいたので、この短編集が長編の二人の探偵ぶりに影響を与えていたと気づき、面白かった。

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    2025年01月26日
  • スリーピング・マーダー

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    ネタバレ

    ミスマープル最後の事件

    ・グエンダリード
    ・ジャイルズリード 夫婦はイギリスの小さな街
              に家を買う
     その家はグエンダが小さい頃
     住んでいた家だった
     移り住んでから
     亡くなった父母 継母 等
     断片的に思い出す
     その中に
    ・ヘレン(継母)の死体の記憶が..
     役所 親戚等 訪ね歩き話を聞く
     ヘレンは誰かと駈落ち(失踪)したと
     思われていた
    ・ケヴィンハリデー少佐(グエンダ父)が
          妻ヘレンを殺したのでは..と疑う

     グエンダは幼い頃
     良い親戚に引き取らられ
     ニュージーランドで育てられた

     この夫婦と
    ・ミスマープルが知り合いになり
     調査 助

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    2025年01月26日
  • ブラック・コーヒー〔小説版〕

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    小説版と表紙に書いてあったことからそうなのかもな、と考えていたが、やはり最初から小説として作品が作られたのではないらしい。
    面白かった。

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    2025年01月22日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    久々のクリスティー!
    本書はなんといっても、看護婦ミス・レザランの手記で語られるのが特徴。
    やはりクリスティー作品に出てくる、職業意識の高いご婦人は頼もしいですね。彼女目線の”ポアロ描写”にもくすっと笑ってしまいました。

    『ナイルに死す』と同じく、中東の世界観たっぷりな今作。
    生涯の伴侶となったマックス・マローワンと共にこの地を訪れたクリスティーには、どんな風にこの景色が映っていたのか……とレザランの手記を通して想像できます。余談ですが、ポアロさんはこの事件の後にオリエント急行に乗って”あの事件”に遭遇するそう。うーん、コ○ン君(笑)。

    登場人物が多いのはいつものことですが、今回は職業も国

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    2025年01月18日
  • 教会で死んだ男

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    久々ポアロ三昧!の短編集を味わいました。短い中にもしっかりと中身を考えればわかるくらいの程よい事件がたっぷりと。
    ほんとこんなにたくさんの話をよく考えられるよなと改めて思える本でした。またシリーズ読み返したくなる!

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    2025年01月16日
  • 牧師館の殺人

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    1930年の作品。
    ミス・マープル長編一作目の作品。

    イギリスの田舎の村、セント・メアリ・ミードでルシウス・プロズロー大佐が牧師館の書斎で何者かに殺された。若く美しい画家、ローレンスレディングが自分が大佐を殺したと名乗り出るが、ローレンスは大佐の妻のアン・プロズローと恋仲であり、アンを守るために自供したものと思われた。アンもまたローレンスを守るため自首するが、2人とも目撃情報などから無罪が証明された。牧師館の隣に住むミス・マープルは、牧師のクレメントと共に犯人の推理を始める。



    ミス・マープルの初登場は『火曜クラブ』だと思ってましたが、出版されたのはこちらの方が先なので『牧師館の殺人』が

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    2025年01月16日
  • スタイルズ荘の怪事件

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    アガサ・クリスティは初めて読むと思ってたけど、昔おじいちゃんの本棚にあった「ナイルに死す」を読んでいた。あれアガサだったのか。
    時代的にはかなり昔だから指紋捜査もろくになくて人が死んだにしてはかなり雑な事件後の対応。
    でも昔はこうだったんだよなと思うと警察や刑事も大変だったんだなぁ。
    というか、科学も発達してなくて捜査法も原始的なこの時代はけっこう誤魔化せたのかな?
    逃げおおせた犯罪者はたくさんいそう。
    ストーリー的にはそんなことを考えてしまったけど、犯人こいつかーい!という良い振り回され感はあった。
    読みやすかったけど、ミス〇〇とかミセス〇〇って書いたりファーストネームで書いたり、最初混乱し

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    2025年01月13日
  • ひらいたトランプ

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    【ポアロ】
    1936年クリスティー46歳の作品。
    タイトルの通り〈トランプ〉のブリッジが重要になってくるので、ルールを知っていればもっと楽しめたのにと思う。
    同じくトランプで事件を解いたヴァン・ダインのアノ事件と似ていた。

    トランプで何がわかるの?と思うかもしれないけど、トランプって本当にその人の性格が出てくるので面白い。

    この作品を読んでる途中に、お正月で親戚達とトランプの大富豪をやったので、Naotyポアロになりきって観察してみた。

    ・序盤から良いカードを出して過ぎて、最後に破滅する〈勝負師タイプ〉

    ・全然良いカードがない、終わったわ…と言いつつ大富豪になる〈策士タイプ〉

    ・自分

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    2025年01月05日
  • ポアロのクリスマス〔新訳版〕

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    清々しいほどに やられましたー!!!!



    血族を聖夜に呼び寄せた偏屈な老当主
    不仲だった兄弟に対して
    辛辣な言葉を浴びせる老当主
    金で子を支配し 長きにわたる家族の不協和音…
    そこに放り込まれた思いもよらないゲストたち…

    血族に辛辣な言葉を浴びせる老当主は
    密室でその代償をはらうことになる…



    アガサクリスティーから届いた
    血で染まる凶暴な殺人という
    時代を超えたクリスマスプレゼント…

    私もポアロのように謎解きに挑むが…
    予想外のトリックと犯人にビックリ!!



    ポアロの終盤の推理劇は圧巻でしたー!!
    ポアロの洞察がとにかくすごい!!

    王道のミステリー最高ですね

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    2025年01月05日
  • 復讐の女神

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    大好きなミス・マープルシリーズ。全13作の中の最後の作品。
    カリブ海の秘密、からの続編となっている。
    とはいえ、カリブ海の秘密を未読でも楽しめます。

    前作、「カリブ海の秘密」で、旅行先で出会った老富豪ラフィール氏とミスマープルは協力して旅先で起こった殺人事件を解決した。
    あれからさらに時が経ち、ミスマープルは新聞の死亡記事でラフィール氏が亡くなったことを知る。
    ところが、死んだラフィール氏からミスマープルにある事件を調べてほしいという依頼があった。なんのヒントも手がかりもないまま、ラフィール氏の手配で、イギリス国内の邸宅と庭のツアーに参加することになったミスマープルに待ち受ける事件とは…

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    2025年01月02日
  • 茶色の服の男

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    【ノンシリーズ】
    2025年の1冊目は大好きなクリスティーから。
    1924年クリスティ34歳。
    デビューから4作目のとても若々しい作品。

    お転婆のアンが国際的な犯罪に立ち向かう冒険スリラー。
    はい、私の苦手な分野(^_^;)
    クリスティ65冊目で好きな作品はもう読んでいるので、苦手な分野でも良いので少しでもクリスティを感じたい。

    主役のアンは『秘密機関』のタペンスのよう。冒険を求めて南アフリカへ向かう船に飛び乗ってしまう。

    船の中は『ナイルに死す』のような高揚感も感じられるし、列車ではドキドキのシーンもある。クリスティが描く船や列車内で起きるストーリーはやはり光ってる。
    船までの前半はミ

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    2025年01月02日
  • ビッグ4

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    ポアロ5作目
    おもしろかったです
    スケールも大きくて、友情描写も熱い
    やっぱりヘイスティングスが相棒なのがしっくりきますね

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    2024年12月28日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    推理作家の折原一がクリスティのベストとして挙げる。
    オリエント急行のような有名どころと比べると、衝撃の真相!というわけではないものの、登場人物の書き分けや展開のうまさが際立つ。作者の熟練の技を感じ取れる作品。

    大きな屋敷の主人が死んで遺産が分けられる。久々に顔を合わせた遺族たちは、どの人物も怪しい…。というなんとも王道の展開。第2次世界大戦後という世相を感じさせる一見とりとめのない会話が重なり合う中に、さりげなく重要なヒントがちりばめられていく。実に読み応えがある。

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    2024年12月27日
  • 検察側の証人

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    ネタバレ

    弁護士ウィルフリッド・ロバーツ卿のところへ弁護の依頼にやってきた好青年レナード・ボウル。
    彼は街で偶然知り合ってから親しくするようになった高齢女性を撲殺した容疑をかけられ困っていた。
    裁判が始まり、検察のマイアーズが証人として高齢女性の家政婦や死体を解剖した医者などを呼ぶ中、レナードの妻のローマインが呼ばれ、レナードに不利な証言をしたことでレナードの立場は厳しくなっていく…。

    戯曲(台本)形式で書かれていて、舞台の様子が想像しやすい。
    事件自体はシンプルだし、シーンも事件現場と弁護士事務所と法廷だけしか出てこないけれど、はられた伏線が最後の方に何重にも効果を発揮して驚いた。

    アガサクリステ

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    2024年12月22日
  • クリスマス・プディングの冒険

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    ネタバレ

    英国の楽しいクリスマスをポアロとご一緒に。

    ポアロがいくつかとミス・マープルがひとつの短編集。クリスマスのご馳走になぞらえて「はじめに」で紹介されているようにどれも素敵なご馳走。

    特に「クリスマス・プディングの冒険」は、イギリスの古風なクリスマスは楽しいと思わせる作品。そこに宝石を巡る謎と偽装の殺人事件。クリスマス・プディングに銀貨や色々なものが埋め込まれているというのは、ミステリにぴったりだ。

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    2024年12月22日
  • バートラム・ホテルにて

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    イギリスの作家アガサ・クリスティの長篇ミステリ作品『バートラム・ホテルにて(原題:At Bertram's Hotel)』を読みました。
    『愛の探偵たち』、『フランクフルトへの乗客』に続き、アガサ・クリスティの作品です。

    -----story-------------
    姪のジョーンが、気分転換に旅行をすすめてくれたとき、ミス・マープルはロンドンのバートラム・ホテルを選んだ。
    14のとき、叔父と叔母が一度連れていってくれたことがある。
    落着いた雰囲気のうちに、目立たぬぜいたくがあるホテルだった。
    が、なにしろはるか昔のことである。
    どんなに変ってしまったか、心配でもあった。

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    2024年12月21日