アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • ホロー荘の殺人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    これもよく出来てるんだけど説得力に欠けるんだよなぁ。
    ヘンリエッタがガーダを庇う理由はわかる。最愛の人から頼まれたらやるかもしれない。
    ルーシー「哀れだから助けてやるか」で証拠隠滅←???

    それもガーダの思惑で口封じにヘンリエッタを殺そうとする展開は超好きだった。
    ただ、最後、ガーダが飲み物を口にしたのはなぜ?カップが2つに戻っていたら不審がるのでは?
    『バイバイ、エンジェル』もこんなオチでしたね。
    この作品から影響を受けたのかな?

    指紋は盲目のマッチ売り(蝋燭だっけ?)のものだったのはへぇって思った。

    あとエドワードとミッジの恋愛模様は別作品として世に出しても通用するくらいロマンティックで良かったです。

    0
    2026年09月15日
  • スタイルズ荘の怪事件

    Posted by ブクログ

    『感情と理性を混同してはなりません』ーーエルキュール・ポアロ

    アガサ・クリスティ…名探偵コナンが好きなので、それ繋がりで知ってたけどちゃんと読むのは初めてでした。
    読みながら読者も推理できるタイプの高濃度ミステリー。さすがとしか言いようがない完成度…
    当然ではあるのですが登場人物はカタカナまみれなので覚えるのに結構時間かかりました笑
    ストーリー中盤くらいでやっと覚えられた…

    途中で屋敷の見取り図(部屋割り?)とか手紙とかが図でしっかり出されてたので、メモしながら読むと一緒に推理できて絶対楽しいだろうな…!私はメモ取らずに突き進んだせいで楽しさを半減させてしまいました

    読みながら推理して楽しめるように、自分ももっと頑張らないと…と感じた1冊でした

    0
    2026年09月15日
  • バートラム・ホテルにて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    そこには、古き良き英国の空気が漂う。

    バートラム・ホテルには懐かしき時代がまだ残っている。移りゆく時代の中で、ここにはあの頃の英国が残っている。娘時代に泊まったこのホテルに、何十年振りに滞在したミス・マープル。ロンドン滞在を楽しみ、ホテルの人間模様を観察していたが、老牧師が行方不明になり、狙われた令嬢の身代わりでドアマンが撃たれてしまい——。

    ラストの謎解き、それでいいの? 証拠が何もないのがいっそ潔いほど。しかし前半のバートラム・ホテルの描写や、滞在を楽しむミス・マープルの様子が味わいある。おやじさんことデイビー主任警部のキャラクターもいい。

    0
    2026年09月14日
  • パーカー・パイン登場

    Posted by ブクログ

    【短編集】
    1934年クリスティ44歳。
    「あなたは幸せ?でないならパーカー・パイン氏に相談を。」

    新聞にこんな広告が出ていたら、怪しいと思いつつ気になってしまう。
    政府の統計局に35年間勤めていたという変わった経歴を持ち、今は人の「不幸」を統計学に基づいて解決する仕事をしているパーカー・パイン氏。

    大きな体に形のよいはげ頭、度のきつい眼鏡。そして、人を安心させるような雰囲気。
    なんとなく風貌はポアロと重なる。
    でも、ポアロが犯罪の謎を解くのに対して、パインは人生の不満を解決するのが本業。
    ポアロでお馴染みの人物が登場するのも嬉しい。
    依頼人の悩みに合わせて、人員を動かしたり、芝居を仕掛けたり。
    なんだかホワイトな喪黒福造みたい。

    前半は、パーカー・パイン氏ならではのユーモラスな解決法と、この唯一無二のキャラクターを楽しんだ。
    ただ、後半になると、よくある旅先で事件に巻き込まれる探偵小説のようになってしまって少し残念。
    それならパーカー・パイン氏である必要がなくなってしまい、ポアロかマープルにお願いしたくなる。

    0
    2026年09月14日
  • 白昼の悪魔〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    序盤から不必要なほどキャラクターがわんさか出てくるが、たった数ページの会話でぞれぞれの特徴を捉えることができるので苦にならない。登場人物の書き分けが世界一上手いのではないだろうか。

    【ネタバレ】
    トリックに新規性はありませんし、この手法だとリスクが高すぎるので、ポアロがいうほど計画性の高い狡知に長けた(スリック)犯罪という印象は受けませんでした。共犯者の存在は当てられませんでしたが。
    リゾート地という心理的に開放感のある心地よい舞台で人間関係が交錯していく物語の本筋にはのめり込むことができ、その点は『ナイルに死す』に匹敵するかも。バカンスの文化が羨ましいなあ…もっと真夏に読むべきだった。

    0
    2026年09月13日
  • 象は忘れない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    忘れない、あなたの愛を。

    ミセス・オリヴァが滅多に参加しない文学者昼食会で出会ったミセス・バートン=コックスは、ミセス・オリヴァが名付け親となったシリヤの両親の悲劇を知りたがる。息子の結婚相手としてシリヤが相応しいのか判断したいと。仕方なくミセス・オリヴァはシリヤの両親が亡くなった10年以上前の事件の真相を突き止めるために、関係者を洗い出し、話を聞いていくのだが——。

    タイトルの「象は忘れない」というのはことわざらしい。作品中には何度もこの言葉が出てくる。人は忘れる生き物だが、ミセス・オリヴァが訪ねていく人々は、様々に出来事を記憶している。ミセス・オリヴァが協力を願ったポアロも、ミセス・ロバート=コックスの息子デズモンドからの頼みを聞き、ミセス・オリヴァと役割分担しながら、人に会っては話を聞く。会話劇で進んでいくことが多く、また思い違いや断片的な記憶も多いため、こんなので真相がわかるのだろうかと思うが、さすがはポアロ。情報を整理して、デスモンドとシリヤに「真実」を与える。

    将軍と夫人ではなく、夫人の一卵性双生児の姉だ、というのは割と早くから感じとることができるが、それに至った理由は推理までさっぱりわからず。ポアロが示した「真実」は、愛ゆえの悲劇であり責任感であり正義感だった。それはまさに若い2人の求めていたものであり、2人の結婚を祝福するものだった。

    ポアロの推理は、過去の調査で残っていたものと、さまざまな人に聞いた過去の話だけであり、今となっては確かめようのない「真実」とも言える。ただ、幸せになるべき人を幸せにする解決であった。これは確かに推理小説であり、そのうえで人間讃歌である。ミセス・オリヴァのキャラクターも後押ししているが、ストンと落ち着く読後感が心地よかった。散々「象は忘れない」と言い続けてのラストのセリフ「ありがたいことに、人間は忘れることができるんですよ」というのも素敵だ。

    0
    2026年09月10日
  • 雲をつかむ死

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった。ただ、ボーバリー夫人のメイドが、マダムジゼルの娘というのは突拍子で、出来すぎた話に見えた。完璧に話を理解しているわけではないが、ジゼルの娘がすぐに死んでしまうというストーリーを作り上げるのに、そこまで必要な要素だったのだろうか。ノーマンは、ジゼルの娘と出会い、そして、ホーバリー夫人とジゼルのつながりを知って、殺人を企てたらしいが、実の母娘が、双方が知らないうちに関わり合うというのが自分は、引っかかるのだろう。まあフィクションだしいいか。
    確かに、変装をするというのは、あまり考えていなかったが、現実的に考えれば、乗務員しかジゼルを直接的には殺せないはずである。アガサクリスティの作品は、現実的でアナログな部分にオチが持っていかれるのが心地いい。「人は、無意識のうちに、自分を曝け出したくなる」、「動機があって、行動する」というのは、まさにその通りだと思った。いつも通り、ポワロの冷静で、論理的で、それでいて人間の情への鋭い観察力はみもの。自分が1番好きなのは、そのキャラクター性なのだと思った。

    0
    2026年09月09日
  • 予告殺人〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    犯人が全く予想して無かった人なのでびっくりした。いつも思うのが、人物描写が上手い。「この人のこういうところが好き、でもこういうところを軽蔑し、内心見下している。でもやっぱりトータルで考えると好き。」みたいな人間関係がたくさん出てくる。なんだか現実味があってそういう描写が好き。

    0
    2026年09月08日
  • ねじれた家

    Posted by ブクログ

    変わった人たちがたくさん出てきて読んでてよくわからなくなって、読み終えるまで時間がかかりましたが、犯人が以外な人物で最後はすいすい読めました。

    0
    2026年09月08日
  • 終りなき夜に生れつく

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    途中、これは『アクロイド殺し』と同じ流れなのか?と思ったが、本当にそうだった。でもガッカリ感はなく、最後まで夢中になって読んだ。
    最初の夜に石を投げ入れたのは誰だったのか?もう一度初めから読んだら、さらに面白そうだ。

    0
    2026年09月08日
  • ポアロ登場

    Posted by ブクログ

    短編集あんまり読まない人間なので、面白かった。
    チョコレートの箱は印象深い。
    連続ドラマを観てる感じで小気味いい印象。ポアロとヘイスティングスがシャーロックとワトソンみたいな空気感で過ごしてて好きだった。

    0
    2026年09月07日
  • スタイルズ荘の怪事件

    Posted by ブクログ

    犯人当てられなかったー!!
    まさかあの人とはっていう感じです。

    アガサ・クリスティさんの本少ししか読んでないけど、もしかしてどんでん返し大好きですか、?

    0
    2026年09月06日
  • 雲をつかむ死〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    飛行機内という密閉空間で起こる殺人事件。
    冒頭から飛行機苦手なポアロさんが可愛い( ´艸`)探偵はそこに居るのに、見ざる・聞かざる・言わざる状態ゆえに事件は眼前でしっかり起きる。

    ただ殺害方法の謎については蜂?それとも…?のくだりが個人的に好みではなかったかな。エキゾチックな方法に寄せられると、心理的瞬間の有無を抜きに本当に犯人はそんな方法を採用するか?ってツッコミ入れちゃう…

    しかし!安定のクリスティーなので、犯人は意外なところから暴かれて、読者の心理の穴を突いてしっかり騙してくれる。
    毎度、ありがとうございます(^^)の気持ち。

    0
    2026年09月03日
  • 火曜クラブ

    Posted by ブクログ

    これは多重推理?とも違うけど、多重推理のはしりなのかな?

    アガサクリスティーはなんでもやってるなーという感想

    0
    2026年09月03日
  • アクロイド殺し

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    序盤における描写に違和感があり、早い段階でこの仕掛けに気づいて犯人がわかってしまった。「ここからさらにどんでん返しがあるのでは?」と勘ぐったものの、予想通りの結末だった。これまでに本作の系譜を引く国内ミステリーを読んでいたからこそ見抜けたのだと思うが、それが100年前の作品であるというのには驚かされる。

    ただ、翻訳の文体がどうにも体に合わず、なかなか読み進められなかったのが惜しい。全部舞台でのセリフのようで人間味が感じられないというか…。前半こそじっくりと細かい描写を追えたものの、途中から流し読みになってしまい、きっと原作の良さを半分も味わえていない気がする。

    「犯人自身による手記」という叙述トリックの形式自体は非常に面白く賛成だが、個人的には犯人が自殺してしまうオチが残念に感じられた。しかもそれをポアロが暗に促しているように見える。事件を解決するだけでなく、犯人の死まで導いてしまうような探偵のスタンスは、どうも好きになれなかった。

    0
    2026年09月01日
  • マギンティ夫人は死んだ

    Posted by ブクログ

     ミスリードがふんだんに配置されているので、読み進めるのが結構大変だった。あからさまにミスリードだと解るものがあちこちにあるので、それに引っかからないように考え考え読んでいると……時間がかかることかかること……
     登場人物の数も多く、犯人と目される人物が同年代で外見もどこか似ているという設定のため、人物の区別がまたちょっと難しい。最新の科学捜査のネタも入っているし、これでもかこれでもかと詰め込んだ状態で、最後はあっけないどんでん返しで、やや拍子抜けしたりした。
     作中にアガサ・クリスティ本人をモデルにしたらしい推理作家がいて、あれやこれやのドタバタ劇の様相もあるので、本当に詰め込めるだけ詰め込んだ話だと脱帽した。
     若干の残念さは、被害者ふたりについての掘り下げが浅くて、事件のために殺された感がやや強いところだろうか?
     ラストはハッピーエンドだが、ビターな感じはいなめない。

    0
    2026年10月08日
  • 鳩のなかの猫

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    賢い女の子が出てきて面白いけど二人の学生の名前が似ていて紛らわしい。この手の作品は、前世紀の英国と中東の関係の評価によって今後だんだん微妙になってしまうかもしれない。学園内の人事関連の方が重さがあって結構心に響く。昔知っていた顔、が意外と若い人だったのが今回ミステリ作家としての騙しのテクニックかな。

    0
    2026年08月30日
  • もの言えぬ証人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今作も面白かった。
    終盤まで犯人がなかなか絞り切れずミステリの醍醐味を味わえた。
    作中過去作のネタバレがしれっと出てきたので、刊行順に読んでて良かったと胸を撫でおろした。

    0
    2026年08月30日
  • 愛国殺人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    クリスティーなのにあくびが止まらなかった。複雑さのせいか登場人物の希薄さのせいか…それでもやはりトリックはさすがである。アムバライオティス(覚えにくい)を「国のため」ではなくただ自殺偽装のためだけに殺していれば、かなり納得感のあるトリックに仕上がったのではないか。期待したような国を愛するが故の尊い殺人ではなく、限りなく卑小な動機だな。ポアロも引いているぞ。

    0
    2026年08月28日
  • そして誰もいなくなった〔改訳新版〕

    Posted by ブクログ

    言わずと知れたアガサ・クリスティーの名作ミステリ。
    孤島に集められた10人が童話の歌詞になぞらえて一人ずつ殺害されていく、クローズドサークル。

    何者かに犯罪者だと告発された登場人物たちが、疑心暗鬼となり追い詰められていく様子は、今読んでもしっかり面白かった。

    改訳新版だからか、とても読みやすい。
    現在のミステリーの原点ともなっているクリスティーの他の作品も読んでみたい。

    0
    2026年08月28日