アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    恩田陸のエッセイで紹介されていて読んでみた。
    金持ちの一家、遺産相続争い、のような舞台ではあるが、焦点はそこではなさそう。
    兄弟、姪たち、親族一人一人が怪しくて、なんなら執事も召使いも怪しく思えてきて、ポアロの謎解きだよりだった。最後の演説を聞いて納得。
    描かれてきたコーラの人物像。そして、事件の発端となる「だって彼は殺されたんでしょ?」この発言自体がコーラじゃなかったなんて。

    0
    2025年05月05日
  • カリブ海の秘密

    Posted by ブクログ

    犯人候補が多すぎる。
    性別さえも決め切れなくて絞り込むのが大変。
    誰も彼も怪しい。
    クリスティ作品で犯人当てに挑戦するのは無謀だったか。
    療養で訪れた西インド諸島で事件に巻き込まれたミス・マープル。
    積極的に探偵役を引き受ける彼女と偏屈屋ラフィールとのやり取りが面白い。

    0
    2025年05月05日
  • ひらいたトランプ

    Posted by ブクログ

    トランプのゲーム自体への理解が不十分ではあったので、100%この話を楽しめたわけではないのが残念だが、意外性かつハラハラを味わえる本だった。

    最近年のか海外小説の登場人物を覚えるの苦手になってきたなあ。誰だっけと思ってしまうことが増えたのでぜひ訓練したい。

    0
    2025年05月04日
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あの人が目撃したものは。

    殺人を目撃したと吹聴した嘘つきの少女ジョイスが殺された。彼女は口封じのために殺されたのか。パーティーに居合わせた推理作家のオリヴァーは、ジョイスが自分の気を引くために嘘をついたのだと自責の念にかられ、ポアロに助けを求める。村にやってきたポアロが様々な人から話を聞いて見つけた過去の事件とは——。

    校長先生の勘すごい。誰もが怪しい感じで出てくるし、遺言書の偽造とかも出てくるし、何もかもが関係しているのかと思いきや、真実として出てくるのは、「ジョイスは嘘つき」「遺言書の偽造はあった」「世話をしていた外国人女性の失踪」最初から示されていたことはその通り。解釈次第なのだ。ど

    0
    2025年05月03日
  • そして誰もいなくなった

    ネタバレ 購入済み

    クローズドサークルの金字塔

    色んな小説を読む前にこの小説に出会ってたら凄く面白かったんだと思う。ある意味でこれの焼き増し、上位互換みたいな小説が沢山ある(十角館の殺人とか)から特別面白いとは思わなかった。けどこの本から全部始まったんだと思うと凄い。よく分からん正義漢の自殺がオチっていうのも在り来り。この本が原点なのは分かるけど、今やこの本をもとにより面白い作品が多すぎて刺さらなかった。

    0
    2025年05月03日
  • 教会で死んだ男

    Posted by ブクログ

    【教会で死んだ男】:物足りない。人物の背景、謎解きもうちょっと欲しかった。残念。
    【洋裁店の人形】:何とも言い難し。
    【スズメバチの巣】:ストーリーは恋愛感情の縺れが原因。注目すべき点は、ポアロがまだ起こらない事件を未然に防ぐために行動する点。
    【プリマス行き急行列車】:謎解きもう少し欲しかった。ポイントは証言者の話。
    【二重の手がかり】:謎解きはまあまあ。注目すべき点は、ポアロも感心する女性の登場。テレビドラマでは、ポアロとの恋愛仕立てになっていたのに(笑)

    0
    2025年05月05日
  • 愛の探偵たち

    Posted by ブクログ

    読みながら別のこと考えてしまって気付いたら終わってる。ねずみとりが入ってたから、他の短編よりは読みやすかった。でもやっぱりアガサ・クリスティーの短編はそんなに好きじゃない。

    0
    2025年04月29日
  • 複数の時計

    Posted by ブクログ

    ポアロが完全に脇役で、あまり登場しません。
    時計という題名がつけられているわりには、事件のメインではありません。
    一度読んで犯人などがわかっているうえで、再読すると違った面白さがあるように思います。

    0
    2025年04月26日
  • 牧師館の殺人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    昔読んだはずだけど、他作品の情報入り乱れて静かに没頭できなかった。語り手が犯人だったか?一度起訴されて無罪放免になったら同じ罪に問えないこと利用してわざと捕まる話だったか?などなど。
    マープルさんのよさは火曜クラブの方がキラリと光る。

    0
    2025年04月25日
  • エッジウェア卿の死

    Posted by ブクログ

    文章に慣れず、読むの疲れました
    呼び方が変わるので
    誰が誰だかわかんなくなっては 
    戻ったり、、とほほ

    0
    2025年04月28日
  • 火曜クラブ

    Posted by ブクログ

    短い話なのにちゃんと筋の通ったオチのあるミスマープル短編集。経験則から謎を解いちゃう洞察力鋭いところが素敵。

    0
    2025年04月23日
  • 死への旅

    Posted by ブクログ

    死への旅
    クリスティの長編スパイスリラー。若い女性がアクティブに行動するスパイスリラーはクリスティのなかでもたくさんあるが、今回の様に死を望んでいたヒラリーが特殊な事から亡くなった科学者の妻を演じ、失踪した科学者を探す冒険をする作品。

     クリスティのスパイスリラーを幾つか読んであるが、ヒラリーの冒険は面白いが、彼女が悪の親玉を暴く、大立ち回りをする様な作品ではなく、彼女自身の活躍はあるが、どちらかと言えば諜報部員たちの傀儡の様に行動している場面が多い。
     終盤に立って、彼女の強さや賢さ、魅力が表現されるのだが、その場面が少なく少し物足りない。
    反面、夫と別れ、子供とは死別してしまったヒラリー

    0
    2025年04月21日
  • 杉の柩

    Posted by ブクログ

    エリノア、なんだか報われてほしい人だなぁ。今作もミステリー、謎解き満載で面白かった。最後までタイトルの意味はよく分からなかった。。

    0
    2025年04月14日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    1936年の作品。
    エルキュールポアロシリーズ長編12巻。


    あらすじ
    イラクのアッシリアの遺跡調査団を率いるレイドナー博士は、美貌の妻、ルイーズの付き添いとして看護婦のミス・レザランを雇う。ルイーズはとても美しく聡明な女性だったが、亡くなった前夫のフレデリックボスナーから「他の男と結婚したら殺す」と脅迫状が何度も届いたことで常に怯えていた。
    果たして、ミスレザランが雇われてまもなくルイーズは何者かに殺されてしまう。たまたまバグダッドに旅行中だったエルキュールポアロはこの事件の捜査を依頼される。犯人と思われるのは、ルイーズの亡くなったはずの夫フレデリックボスナーと、その弟のウィリアム。そのど

    0
    2025年04月12日
  • 三幕の殺人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    クリスティーは、一体どれだけ「予想外の犯人」を生み出すのでしょうか?
    私はほとんど推理せずに読み進めるタイプなのですが、それにしても犯人に気を許しまくっていて、むしろ鼻につく○○○の方を疑っていました(⁠^⁠^⁠;

    今作には目次がなく、「おっ、これは第三幕で犯人を指摘するけど、真犯人はその後のエピローグでポアロさんがこっそり暴くやつだな!」なんて予想もしていましたが、そこは三幕できっちりと緞帳が下りましたね。なにも当たらない……。
    目次の代わりの「〈照明〉エルキュール・ポアロ」がなんともニクいですね。

    まー、しかし、「通し稽古」で実際に毒物を使うなんて……恐ろしい奴です。
    素人探偵たちに少

    0
    2025年04月10日
  • 鳩のなかの猫

    Posted by ブクログ

    冒頭こそとある女学校の入学模様を描きつつも、それに続くは中東のある国で起こった革命に拠る余波。また、革命を逃れた宝石の行方を公安やら殺人鬼が追うというのはスリリング有る展開
    けれど、メドウバンク校で生じる事件の発展はじっくりと行われるね
    王国で起きた革命はお偉いさんを走らせるものでは有るけれど、イギリスの女学校では遠い話。遠縁とされるシャイスタが入学してきたとしても扱いに困るような事はない。むしろ、ちょっとやそっとじゃ揺らがない軸を持っている学校だと判る
    そんな女学校で教師が何人も殺される。しかもそのうち二人が殺された現場は室内競技場という殺人の動機を見出すのが難しい場所
    読者には動機が何とな

    0
    2025年04月07日
  • なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?

    Posted by ブクログ

    ボビイとフランキーがふたりとも魅力的。
    そして「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」っていうタイトルがおしゃれ

    でも誰が誰だっけ??ってなることが多くて混乱した

    0
    2025年04月06日
  • ポアロ登場

    Posted by ブクログ

    ポアロシリーズの短編で、短編だからこそ一話ごとの事件の全容がとても分かりやすく読みやすかったです。
    ヘイスティングス目線で描かれるポアロは、変に神経質なとこや自尊心の高さが、ヘイスティングスのその時の思いと共に描かれているのがポアロというキャラクターの面白さや、お互いの関係が現れているようで、個人的に好きです。
    ヘイスティングスがなにかとポアロの失敗を期待したり、一方彼の自尊心に対して心配したり、またポアロのヘイスティングスに対する物言いも思いきり馬鹿にしていたりして、そこがまたおもしろかったです。

    0
    2025年04月05日
  • チムニーズ館の秘密

    Posted by ブクログ

    ミステリーだけでなく色んな要素が盛り込まれていたためか、前半はあまり集中できず。しかし後半の謎が解けていくパートは予想外の部分もあり面白かった。
    個人的にはミステリーに集中している作品の方が好みだと思った。

    0
    2025年03月30日
  • オリエント急行の殺人

    Posted by ブクログ

    1934年の作品。
    ポアロシリーズ8作目。

    イスタンブール発カレー行きのオリエント急行の車内で、アメリカ人の富豪サミュエル・ラチェットが殺害された。列車は雪のために足止めを食い警察がしばらく到着しないことから、鉄道会社の重役ブークは、たまたまこの列車に乗り合わせた友人のポアロに事件の調査を依頼する。
    調査の結果、サミュエル・ラチェットというのは偽名で、かつてアメリカで起こった有名な少女誘拐殺人事件「アームストロング事件」の誘拐殺人犯、カセッティであることがわかった。
    このカセッティに恨みをもつ人物、アームストロング事件の関係者が犯人なのでは?とポアロは推理を進めていくー



    アガサクリステ

    0
    2025年03月26日