アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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ネタバレクリスティ玄人から人気の作品ということは知っていた。
が、個人的にはそこまでだった。
昨年からクリスティを読み始めたずぶの素人にはまだ早いということか…
エリノアの描写は鬼気迫るものがありすごかったし、「直前まで犯罪する気満々でたまたま思いとどまっただけの人と、本当にそのまま犯罪を犯した人ってそこまで違うのか」的な部分はこの作品の核というか、おーそこに切り込むかというような重要なテーマのように感じたけど、劇中で割とあっさり処理されてしまうのが拍子抜けだった。
あと、あまりにエリノアの描写に集中し過ぎてその他の人物が浅く感じてしまったかな。
結局一番かわいそうなのは複雑な出自を持ち、それでも純粋におば様に尽くして夢に向かって頑張ってたら勝手に惚れられたり恨まれたりして結局殺されるメアリイなんだけど、最終的に誰にも同情されてないっぽいのが本当にかわいそう過ぎて、エリノアとピーターのほっこりエンドすら霞むモヤっとエンドに感じた。
あと、今回改めて分かったのは自分はポアロが好きだと言うこと。
クリスティ作品の読者の方々から言わせたら何を今更なことでしょうね。
ポアロ以外では「クリスティ作品を読みたい」と思って読み始めるけど、ポアロ作品に限っては「ポアロに会いたい」と思って読み始めている自分がいる。
それで言うと、今作はポアロの出番的にも活躍的にも正直期待外れだったかな。
まあ自分がクリスティ玄人になれたと思った暁には改めて読み返したい作品です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者の失踪事件後に書かれた話でもあるためか、ミステリー小説としては毛色が異なり、ビック4を追いながらも人質になったり殺されたり、冒険小説に近い。
先にアクロイド殺しを読んでおり、ポアロがなぜ引越してカボチャ栽培をしている状態なのか謎だったが、本作の結末に、こんな凄い経験をしてしまったのだからもう探偵業を廃業しようという旨があり、そこからアクロイド殺しに繋がるらしいのが面白かった。
序盤こそ謎の訪問者がビック4に関する言葉を残して突然死するなど面白かったし、まさかの双子の兄弟の登場は意外ではあったが、都合が良すぎる感も否めない。
これだけ、ビック4というメンバーは巧みな犯罪集団だ〜という雰囲気を出しておいて、実は既に何度も会っているんですよというのはミステリーらしくて良いが、ナンバー4は知らぬ間に大活躍していたにせよ、キャラクターとしてもっと魅せて欲しかった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレまたまた合間にクリスティーをサクッと1冊挟もうとポアロ登場の『邪悪の家』へ。
ポアロとヘイスティングズは保養先のホテルで1人の女性と出会うのだが、彼女が何者かに命を狙われていることを察知したポアロが真相究明に立ち向かうところから話が始まる。
あれ、でも何かこの冒頭のあらすじに既視感が…
何だろう、何だろうと思っていたら、思い出しました。
※以下、盛大にネタバレを含むので未読の方にはオススメしません。それぐらい知ってしまうと驚きが半減してしまうと思われます。
興味があれば知らずに読むのが吉!
実はこのお話は昔NHKのアニメで放映してたんですね〜我ながらよくあらすじを覚えてたなぁと感心もするのですが、狙われた当人と間違われて殺されたと偽ったり、全然関係のないような飛行機パイロットの話が出てきたあたりであれ?そんな特徴的な話あったよな〜…とΣ(-᷅_-᷄๑)
当時はそのどんでん返しに魅了されたし、180℃事件の見方が変わって犯人に辿りつく感じがクリスティーすげ〜となったんですね。
原作を一通り読むと、こんなにも疑わしい人物が周りに配されていて、誰も彼も怪しいが盛りだくさんだったんだな、と感じました(アニメでは省略されてたかもですが)。
出来れば全てを忘れて、また一から騙されてみたかったくらいです。 -
Posted by ブクログ
クリスティ作品では異色の若者たちの冒険譚。
とても面白いけど、なんとなく拙さを感じるな?と思っていたら、長編作品としては2作目と知り納得。いやこれで2作目ならめっちゃすごいやん、さすがクリスティ。
フィクションならではのとんでも展開連発と、戦後の混乱期を逞しく生き抜こうとする若者たちのリアリティが絶妙な塩梅で表現されていて、とても楽しい冒険活劇だった。
そしてなにより、主人公たちが平民ってのがいい。クリスティ作品に限らず、ドラマチックさを求めるミステリの舞台はどうしても上流階級の世界に偏りがちだけど、トミーとタペンスは完全な一般市民。なんなら貧乏。圧倒的に親しみの持てるキャラクターで、根強いファンがいるのも頷ける。
余談だけど、物語の最後に成立する二組のカップル、どちらも成就の仕方がおしゃれすぎんか?セリフも気が利いてて、クリスティのおしゃれすぎるロマンスのセンスはこの頃からすでに健在のよう。 -
Posted by ブクログ
ポアロの秘書レモンの姉ハバード夫人が寮母をするヒッコリー・ロードで、リュクサックやスカーフがズタズタになったり、インクがぶちまけられたりという事件が発生。その中のいくつかをやったと自供したシーリアは次の日コリンと婚約すると発表。発表後すぐに寮で服毒される。
シーリアが殺害されるまでに細かい事件がたくさん起きて深い意味があるのかと思えばそんなでもなかった。誤魔化し的な意味で木を隠すなら森みたいなもんで。
家宅調査から密輸疑惑が出て、麻薬、偽装パスポート、知りすぎた人達が殺されてくる展開でそんなにひねりがあるわけではなく、人格不適合者がそのまま捕まる。