アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ『ゼロ時間へ』で頼もしい活躍を見せたバトル警視が登場するとのことで手に取りました。カバー見返しの登場人物リストは最少なのでは??
バトル警視だけでなく、探偵役はポワロさんにオリヴァ夫人、レイス大佐と、まさにお菓子のアソートパックのような豪華さ。それぞれの探偵の捜査方法が異なっていて、楽しく読めました。
それにしても、犯人が○○と思いきや実は○○と見せかけて○○だったとは……。
その立派な人柄から、○○○○○○の告白に衝撃を受け心打たれていたのですが、そこから二転三転。まんまとクリスティー女史の手のひらで転がされてしまいました。ネタバレありでも書けない!笑
イギリスを舞台にした作品では必ずと -
Posted by ブクログ
【ポアロ】
前回の『死者のあやまち』の原作。
148ページでカバーなしのスマホくらい薄い。
攻略本によるとこの作品は、
・1950年代に雑誌向けに書き下ろされたが、長過ぎて掲載不可となる。
・その後に長編『死者のあやまち』として生まれ変わる。
・長い時を経て、2014年に原作版としてこの作品が刊行されたとのこと。
内容は『死者のあやまち』と全く同じもの。
重要なセリフのほとんどがこの作品にも入っている。
違う点は、警察やポアロの「捜査」の部分がそっくりなくなっている。
いつもこの「聴き込み捜査」の部分が長いなと思ってたけど、この部分がないとこんなにもあっさり終わってしまうんだ。
事件が起 -
Posted by ブクログ
【ノンシリーズ】
1958年クリスティー68歳。
クリスティー自身が選ぶベスト10に入っている。
あらすじ
2年前に母親が殺害され、息子ジャックが逮捕された。そこにジャックが無罪であることを証明できる証人が訪れる。
ジャックが犯人でなければ誰がやったのか…。
この屋敷の中に殺人者がいる。
お互い疑心暗鬼になるけど、それを仕切る探偵はいない。
『そして誰もいなくなった』の家族版のようだけど、この作品はドキドキ感が少ない。
なぜなら一族で話し合い、回想がひたすら続くから。しかも2年前のことを。
なかなか進まない展開に、ポアロがいてくれたらと何度思ったことか…。
でも段々と殺された母親の本当 -
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【ポアロ】
1934年。クリスティー44歳。
攻略本で、「ものすごく退屈だけどわざとやっている」と教えてくれていたのでとても助かった。
素人探偵のくだりが本当に退屈だったから…。
でもわざとだとわかればそれも楽しめる♪
これぞ攻略本。ありがたい!
ポアロが真相を解明する所から一気に面白くなる。この犯人は今までにないタイプで、かなりのヤバい奴。忘れられない犯人の一人になった。
読んでる時はそうでもないけど、読み終わった後に犯人のやったことを思うと、後からジワジワくる面白さがあった。
ポアロの最後のセリフがポアロらしくて好きだった。
★3.5(解決編と読後が面白いから評価に迷った) -
Posted by ブクログ
しっかりした和食(横溝作品)が続いて洋食が食べたくなったので、久々にクリスティーを。
ちょうど、”夏の終わりに読みたくなるミステリー”とtwitterで聞いたもので、海辺の館が舞台のこちらを選びました。
殺人は事件が起きるはるか以前から始まっている――。
ずばり、これが今作のテーマです。
殺人犯がいかにして強い憎悪を抱き、どんな計画を立て、そして分厚い仮面の下にそれを隠してあたかも普通の人を装って生活する様を、我々読者に気取られないように書き切ったクリスティーの筆力はさすがとしか言えません。なかなか事件が起きないのに退屈させないのもすごい。
事件が起きて、証言や証拠が集まって、探偵が皆を集め -
Posted by ブクログ
【トミー&タペンス】
クリスティー32歳。
デビュー作の次に書かれた2作目。
トミーとタペンスが生き生きしていて魅力的だけど、やっぱり冒険ものが苦手でミステリーじゃないと途中挫折しそうになる…。
すると面白い出来事が出てきて、クリスティーに「頑張るのよ!」と励まされているかのように、またぐいぐい読める。
世界の命運を握る秘密文書の行方を若者素人探偵が探すという、どうにもあり得ない設定。
それについては、あ〜そうなんだ程度に深く考えない方が良さそうだ。
「一体誰が黒幕なのか?」というミステリーの犯人当てのような楽しみ方がわかると、一気にものすごく面白くなってきた。
2人が若さに溢れ -
Posted by ブクログ
【ポアロ】
解説に「この本を手にしている方は、かなりの重症のクリスティー・ファンだろう」と書いてある。解説者もこの本は「四十数冊目くらいのクリスティー本」らしい。
私もこの本でクリスティー48冊目で、ポワロ作品は自分の好きなタイプはほぼ読み終わってしまった。
だから残りのポワロ作品になかなか手が伸びず、かなり久しぶりのポワロ。
ここからのポワロは自分の苦手な作品が続くので、どこまでいけるのか自分に挑戦。
大富豪ゴードンが戦災で亡くなる。
亡くなる直前に若い娘と結婚し、巨額の財産は彼女のもとに行くことに。親族は複雑な思いを抱く…。
いつまで経ってもなかなか事件は起こらない。
登場人物は全員大