有栖川有栖のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
映画「朽ちない桜」つながりで、この作品に。
短編集の中で、気に入ったのはふたつ。
・泣く猫 柚月裕子
17年音信不通であった母が死んで、真紀は母の住処に訪れる。母の同僚サオリが弔問に訪れる。
母が大切にしていた猫・マキは母のために泣いたという。
P.76
(中略) あっけらかんとした人生じゃなかったと思うよい サオリは俯いたまま、自分のことのように語る。
「男に夢中になると、ほかが見えなくなっちゃう。男と別れたあと、自分がしでかしたことを後悔する。そんときは、もう男なんかいらないって思うけど、好きなやつができ ると、また突っ走る。そして別れて悔いての繰り返し、心底、自分で自分がいやに -
Posted by ブクログ
初・綾辻行人を読んだので、次は初・有栖川有栖を読んでみた。
(全然知らなかったけど2人はとても親交が深いし、実はドラマの安楽椅子探偵で触れていたので初ではなかった。)
あとがきにもあったけど、ミステリーメタな部分が結構あり、初有栖川有栖にしてはチョイス間違えたかも?とちょっと思った。
ただ、直前に読んだ十角館も同じようなところもあるので、そこまで違和感はなく、2人の感性はそっくりなんだなと笑えた。
探偵役の火村も語り手のアリスも、癖が強すぎるという訳ではないので割と淡々と読めた。
ものすごく盛り上がって、早く次のページが読みたい!!となる部分はそんなに無いが、トリックが謎だらけなので早く真