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Posted by ブクログ
心霊探偵濱地健三郎の出てくる、「ミステリ色の濃い怪談」
「見知らぬ女」
「黒々した孔」
「気味の悪い家」
「あの日を境に」
「分身とアリバイ」
「霧氷館の亡霊」
「不安な寄り道」
の七編。
有栖川有栖作品の優しい視線、安心して読める倫理観が好きで、文庫化を楽しみにしてた。それは怪談でも。期待通り。
濱地探偵は江神さんとも火村先生ともまた違う紳士で、読んでいてとても楽しかった。
「笑顔のパターンをたくさん持っている」というと、本心を明かさない、仮面をつけたような人物かなと思ってしまうけど、言葉一つ一つにあたたかさがあって、安心できる優しい人物だと読み手の心を開かせてくれる。そういう登場人物が好きで有栖川作品読んてるんだよなぁ。
「あの日を境に」の物語全体の優しさが本当に好きで、うっとりした。
まだ一人前ではないからと求婚しなかった男性へかけた
「現在の自分が理想から遠かったとしても、愛する女性のそばで一人前になればいいだけのこと」
という言葉、若い人への慈愛に溢れている。自分が歳を取ったからというのもあるのかもしれないけれど、こういう一言一言がとても胸に響く。
Posted by ブクログ
お恥ずかしながら、有栖川有栖の怪談を読んだことがない。
もっぱらミステリーの側からばかり拝読していたので「探偵」というタイトルにとんでもない事件が起こる予感を抱いていたが、そういうお話ではなかった。
とても穏やかな話が多い、と思った。
それは残忍な殺人が行われるミステリーばかりを読んでいたからそう感じてしまうわけではなく、探偵が、とても穏やかなのだ。
私はこの探偵がとても好きだ。
ひとつずつの話が短くて読みやすいのもあり、サクサク進んであっという間に読んでしまった。
ミステリーもしくは怪談、あるいはその両方に苦手意識のある方でも読みやすいのではないだろうか。
続編も読むのが楽しみである。
怖くないけど
題名から怖くてゾクゾクするのかと思って読みはじめました。
怖くないけど不思議な…少しだけゾクッとする短編集で他の作品も読んでみたくなりました。
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