有栖川有栖のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今回も読みすすめる中で、自分の好みが分かって大変面白く読み進めた。
以下、面白かった順に番号を振っている。
⑤『ブラジル蝶の謎』
④『妄想日記』
③『彼女か彼か』
⑥『鍵』
①『人喰いの滝』
②『蝶々がはばたく』
やっぱり自分は島田荘司が好きなんだなと思いました。今回の短編集は「彼女か彼か」のような進め方も面白かったし、「蝶々がはばたく」のような消失トリックも面白かった。時代もあるのかもしれないが、当時読んでいたら面白さが違ったかも、と思う作品もちらほら。単純にいろんな作品に会えて読んでいて面白いので、国名シリーズは最後まで行こうと思います。 -
Posted by ブクログ
犯人の動機に納得できない部分があった。犯人はある女性をほとんど宗教的情熱を持って信仰し、その情熱のままに殺人を犯す。まるで宗教者が悪魔や鬼と対峙したかのように。そしてその信仰は夕日とも重なる。また作中ではその犯人が「若きウェルテルの悩み」のウェルテルに重ねられるなどいささか文学的すぎる。世の中のほとんどの人間はウェルテルに共感はできても本当に実行はしない。
また動機が情緒的なのに対して、犯行が用意周到すぎる気がした。
ただ狂信的とも言える犯人の信仰と犯罪が夕日の切なさとかかってくる展開は良い。容疑者Xの献身を思い出した。あと動機なんて後付けだと言った探偵もいたな。