あらすじ
孤島に招かれた10人の男女、死刑宣告から始まる連続殺人――有栖川有栖があの名作『そして誰もいなくなった』を再解釈し、大胆かつ驚きに満ちたミステリにしあげた表題作を始め、名作揃いの豪華な短編集!
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有名な「そして誰もいなくなった」をうまく活用。一気に読み進めて納得の読後感。有栖川さんの作品はどこかかゆい所に手が届き切らないような感じがあり、多分、半分も読んでいない。けれどこの作品を読んでみて、また、読みたいと思った。
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14編もある独立中短編集です。すごい面白かった…!!
こんなに沢山読めるなんてお得感満載。ポンポン話が進むので読んでいてとても楽しかったです。
特に『館の一夜』と『謎のアナウンス』にはホッコリし、読んでいて楽しかったです。『劇的な幕切れ』と表題作の『こうして誰もいなくなった』は面白くて、夢中でページをめくりました。最後の結末は意外でとてもびっくりしました。
原作と同じ共倒れ。アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』が読みたくなりました。
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いろんなミステリー小話が入ってる感じだったのですが、「そして誰もいなくなった」のパロディ的な要素が入っていて面白かった。ファンタジーとミステリーの融合みたい
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バラエティに富んだ短編集。
ファンタジー系や短編集は
サラッと読むことが多いけど
展開が気になるものは程よく引っ張られ
疾走感あるものはリズミカルで
どの物語も緩急がよく、楽しく読めた( ´∀`)
結末はあっさり?と感じることが多かったけど
答えがなかったり、続きを想像させられたり
するような終わり方よかった。
不思議な世界に入り込めたので楽しかった。
特に好きな物語は
タイトルの「こうして誰もいなくなった」もとても面白かったんだけど、意外にも
「線路の国のアリス」がお気に入り。
世界観と屁理屈、最高。
↓
この電車はどこに行くの?
ドコカへ行けるよ。
ドコカはあっち?
そっちもドコカだけどあっちもドコカ。どっちへ行ってもドコカへ着く。
ドコカという駅が二つあるの?名前の意味がない。
アリスという名前は世界中でおまえだけが独占しているのか?
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有栖川有栖の作品はどこまでも作者と読者の対決である。犯人さえ知りえない事柄によって最後が結ばれるのはこれまでに読んだことの無い展開で、爽やかな悔しさが残る。いつも素晴らしい作品をありがとう、これからも読ませて頂きます。
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長さもスタイルもバラバラの短編集。あっ!と驚くような展開はないが、話のところどころにちょっとしたひねりがあって、どの話も楽しく読めた。この作家さんの本は初めて読んだので、長編とは比べられないが、あまり複雑じゃないちょっとしたミステリやファンタジーを読みたい人にはおすすめ。
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短編・中編集。アンソロに入っていたものも、初めてのものも楽しく読めた。 表題作は、クリスティがベースなのはわかったけど、やっぱり本物読みたいな。真相のところは、ちょっとサクッとしすぎていたかな、でも本物はそれもないらしいから、人気の要素を見つけたい。 未来人Fはやっぱり好きだった。本当に乱歩なのでは、思うくらい。 盗まれた恋文、と本と謎の日々、も好き。 異空間すぎてわからないのもあったけど、あとがきが好きだったし、文庫版の表紙がすごく素敵で大好き。
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有栖川さんはシリーズが特化し過ぎて単発物は読むの遅くなりがちに…。シリーズ外もおもしろいのにね。特にオマージュ作品群は改めて原作を読みたくなりました。どれが好きか誰かと話し合いたいたくなる多様な作品集でした。響・フェデリコ・航は本当にポアロの顔しか浮かばなかった(笑)
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数々の短編、超短編と、アガサ・クリスティーの有名作品のオマージュ的な「こうして誰もいなくなった」。短編の方はファンタジーやSFなどジャンルはいろいろ。「こうして~」のストーリーは有栖川さんらしくテンポ良く進む。この本のメインイベントで面白かった。短編の中では「本と謎の日々」が好みだった。本屋さんで起こる謎、作者自身が本屋さんで働いた経験をふまえてのものらしいが、もっといろんなネタがありそうで続きがあれば読んでみたいくらい。でもきっとこれっきりなんだろうという確信がある。なぜなら有栖川さんらしからぬ作風だから。
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ファンタジー・SF・ホラー・ミステリと、
著者の色々なジャンルを読みたい人向けの短編集。
オマージュ作品もあれば超短編もあり。
作品によって読後感も様々でとても楽しめました。
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帯の「物語を読む楽しみが全部ここにある!」のとおり、いろいろな味わいの作品が並び、贅沢な時間を過ごせた。
楽しめたー!
ラストの「こうして誰もいなくなった」。驚きはないけど、面白かった。
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ジャケ買い。
著者は、名前が特徴的なので存じ上げてはいたが、読んだことがなかった。
文庫の表紙の可愛さもあり、いい機会なので読んでみたが、期待以上。読後感も悪くない。
【本と謎の日々】が個人的に好き。こういう人の死なないプチミステリーも良い。
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初めて読む有栖川有栖の作品。アガサクリスティの伝説的ベストセラーである「そして誰もいなくなった」を題材に描いた作品がメインで収録されており、その他にも短編集が数多く掲載されている1冊。結局よく分からないものもあったので、全体的な満足度としては、まずまずと言った感じ。
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有栖川有栖さんの短編集が文庫化。
聞き覚えのあるタイトルに素敵な装丁と読む前から期待はMAXです。
表題作『こうして誰もいなくなった』はミステリファンであればお馴染みのクリスティ名作を現代風に再解釈ということですが、やはり面白かったです。こちらは中編なので読み応えもありました。
他収録作品もバラエティに飛んでいてどれも味のある作品ばかりですが、個人的には以下2作品が特に面白かったです。
本と謎の日々
未来人F
いずれも作品は面白さはもちろんですが、とても読みやすく有栖川有栖さんの作品の良さをあらためて実感しました。
今年は未読だった火村英生シリーズも読んでみようと思います。
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初有栖川有栖が中短編集だったのは果たして良かったのか。表題作と『本と謎の日々』、『未来人F』、『怪獣の夢』が好み。巻末ではなく各短編の前にどんな媒体に掲載されたか記載があるとベター。『館の一夜』のように何か起こりそうで起こらない、種明かしをされると拍子抜けするようなあっさりめの短編も楽しい。久しぶりにクリスティの本家を読みたくなってきた。探偵像が昔の本格の物で楽しんで読めた。
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有栖川有栖の中短篇小説集『こうして誰もいなくなった』を読みました。
有栖川有栖の作品は先日読んだ『カナダ金貨の謎』以来ですね。
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ジャンルを超えた驚きがここにある!ファン必読の短編集。
仮想通貨で成功した若き大富豪に招待された10名の男女が、"海賊島"で巻き込まれる不気味な連続殺人事件――クリスティの名作を大胆に再解釈した表題作をはじめ、書店店長の名推理が痛快な「本と謎の日々」、肥大化した男の欲望と巨大生物の暴挙に恐怖する「怪獣の夢」、遊び心に満ちたタイポグラフィが楽しい「線路の国のアリス」など多彩な14篇を収録。
ジャンルを超越した物語世界の魅力を堪能できる、唯一無二の作品集!
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ファンタジー色の強い作品からホラータッチの作品、本格ミステリまで、ジャンルを超えたノンシリーズ物の中短篇を14篇を収録して2019年(平成31年)に刊行された作品です。
■前口上
■館の一夜
■線路の国のアリス
■名探偵Q氏のオフ
■まぶしい名前
■妖術師
■怪獣の夢
■劇的な幕切れ
■出口を探して
■未来人F
■盗まれた恋文
■本と謎の日々
■謎のアナウンス
■矢
■こうして誰もなくなった
■あとがき
■文庫版あとがき
■解説 千街晶之
孤島に招かれた10人の男女、死刑宣告から始まる連続殺人――有栖川有栖があの名作『そして誰もいなくなった』を再解釈し、大胆かつ驚きに満ちたミステリにしあげた表題作を始め、名作揃いの豪華な短編集!
ジャンルを超えた中短篇が14篇が収録されているので玉石混合……好みの作品ばかりではありませんでしたが、そんな中でイチバン印象に残ったのは、表題作でアガサ・クリスティの名作ミステリ『そして誰もいなくなった』へのオマージュとも思える『こうして誰もなくなった』かな、、、
デンスケと名乗る謎の大富豪から海賊島に招待された男女が、ディナーの席で各自の過去の罪状を暴露され、「判決は全員死刑。命をもって罪を償ってもらいます」と宣言され、1人ずつ殺されていく……まさに現代版の『そして誰もいなくなった』という印象でしたね。
その他では、
ホラー的な展開から、ミステリ風コントのようなオチが付いており、NHK-FMの『クロスオーバーイレブン』用に描かれた『館の一夜』、
ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』のパスティーシュ で、鉄道とアリスがコラボレーションしたファンタジー作品『線路の国のアリス』、
服毒自殺を図るために出会った2人の男女……決行のその日、大地震が発生したことにより大きく運命が変わってしまう『劇的な幕切れ』、
江戸川乱歩の少年探偵団シリーズのパスティーシュ で、明智小五郎が活躍する『未来人F』、
かな……好みの作品が半分くらいでしたね。
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長さもテーマも様々な中短篇集。
やはり表題作の「こうして誰もいなくなった」が一番面白い。クリスティの超有名作を有栖川先生はどう取り入れてアレンジするのかが興味深かった。
「妖術師」の微かなホラーとそれに対する甘美さ、乱歩オマージュの「未来人F」と、本屋好きならワクワクしてしまう「本と謎の日々」が面白かった。
「矢」はこんな自由な表現もありなんだなと、視覚的に面白い。
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宇宙のオモチャ箱みたいな、不思議とファンタジーとミステリーが詰まった奇妙な短編集。
有栖川有栖さんの頭の中を覗き見しているようで、面白かった。
私は線路の国のアリスが好きだったかな。あべこべで当たり前なんてなくて、だけどアリスは自分の感覚でずんずん進んでいく。そうそう、この感じ、ふしぎの国のアリスに会いたくなった。
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有栖川有栖の見本市、というキャッチフレーズ通りの短編集。個人的には、本屋で起こる日常の謎を描いた【本と謎の日々】が好きだった。学生のとき、自分も本屋でバイトしていたので、懐かしい気持ちになった。
【こうして誰もいなくなった】は、クリスティの名作をアレンジした作品。事件の最終形態は、偶然が作り出した謎だった(10人目の他殺体が島で見つかったこと)が、新しい切り口でよかった。
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名前は聞いたことありつつ初めて読んだ作家さんだったけれど、面白いものからよく分からないものまで様々。館の一夜はオチが面白かったものの路線の国のアリスは訳がわからず…
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著者の超短編から中編までの作品集。ホラー?、ファンタジー、ミステリと様々なジャンルが詰まった一冊になっている。
表題になっている中編ミステリは、著者が書く「そして誰もいなくなった」になっていて、中編て書くとここまでまとまるのか、と言わずと知れた名作とは違う面白さを感じた。
どの作品も骨太ミステリではないので、ちょっと一息つきたい時にサラッと読める一冊。
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短編集。
もともとは、ラジオの朗読のため?に書かれた作品たちを集めた本のようで、「有栖川有栖の見本市」とのこと。
表題作の「こうして誰もいなくなった」は、もちろんクリスティのそして誰もいなくなったのパロディ。
現代に舞台を移して、スマホも登場するし、被害者たちの過去の悪行も現代的。
しかし、そのまんま過ぎて…もう一捻り期待しながら読んでいたから、期待外れ感は否めない。あとがきによれば、そして誰もいなくなったは面白いけど探偵による謎解きがないのが残念だったから…と、探偵は登場する。でも、探偵が登場したことによって謎解きが変わるのか?という疑問はある…。
比べても仕方ないけど、十角館の殺人の秀逸さを思い出した。あれも、設定は「そして誰も」に近い、孤島での事件で、そして独創的だった。
見本市のなかで私が気に入ったのは、「謎のアナウンス」。
ある男性がスーパーマーケットに行くと、必ず流れる同じアナウンス。「黄色い上着に黄色いスカートを履いた女の子が迷っています。」…なぜ同じアナウンスが流れるのか?このアナウンスを聞いた男性はなぜ頭をかかえたのか?
落語のようなとんちの聞いた話で、面白かった。
Posted by ブクログ
恥ずかしながら「そして誰もいなくなった」を読んだことが無いため、タイトルに惹かれ読みました。
館シリーズを読んでいたためある程度知識はありましたが、再解釈版と言うことで本家を読む前に改めて予備知識を入れられたと思います。
話によってかなりテイストが分かれますがどれも読みやすかったと思います。
書店の話と表題作が特に好きでした。
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表紙がとても素敵で手に取りました。一話一話は面白いのですが、長さも題材もバラバラな短編集なので、いまいち読むテンポがしっくりこなかったというか、楽しみきれなかった感はあります。
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初の有栖川さんだったのだけど、短編、超短編がいくつも収録されていてどのようにお話を書かれるのか何となく把握できた状態で最後の「こうして誰もいなくなった」を読めたのでとても良かった。
現代の日本で、『そして誰もいなくなった』をオマージュして殺人を行ったらたしかにこうなりそう!とすごく納得できて面白かった。
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色々なところに載せた短編集
と、表題作は少し長め
短編集はいろんな要素あり、ミステリが多くて面白かったかな
表題作は言わずと知れたアガサクリスティの名作のオマージュですね。
それもふまえて読んだけどやはり真相は最後まで読むまで分からず。