【感想・ネタバレ】こうして誰もいなくなったのレビュー

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Posted by ブクログ

有名な「そして誰もいなくなった」をうまく活用。一気に読み進めて納得の読後感。有栖川さんの作品はどこかかゆい所に手が届き切らないような感じがあり、多分、半分も読んでいない。けれどこの作品を読んでみて、また、読みたいと思った。

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2022年09月04日

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ネタバレ

14編もある独立中短編集です。すごい面白かった…!!
こんなに沢山読めるなんてお得感満載。ポンポン話が進むので読んでいてとても楽しかったです。

特に『館の一夜』と『謎のアナウンス』にはホッコリし、読んでいて楽しかったです。『劇的な幕切れ』と表題作の『こうして誰もいなくなった』は面白くて、夢中でページをめくりました。最後の結末は意外でとてもびっくりしました。

原作と同じ共倒れ。アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』が読みたくなりました。

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2022年04月10日

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ネタバレ

有栖川有栖の見本市というだけあって、ミステリーあり、ファンタジーあり、ホラーありで読み応えあり。作家アリスも学生アリスも出てこないけど、魅力的なキャラクターがいっぱい。

表題作はアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」の有栖川版。外界と遮断された海賊島で、大富豪デンスケに集められた人々。到着日の夜に彼らはデンスケから死刑宣告を受ける。そして始まる連続殺人。人が殺される度に暖炉の上の人形も壊されていく。それぞれの正直な心情も描かれており、注意深く読むとなるほどーとなる仕掛け。
終盤の展開が息付く暇もなく、一気に読める。
胡散臭い探偵と真面目な警察官のコンビが素敵だったので、またこの2人で何かシリーズでもしてくれないかな。

「本と謎の日々」も続編希望。人が死ぬような謎ではないけど、本屋の内情も知れてとても楽しい。
突拍子ないけど論理的な「未来人F」、怪しい雰囲気満載の江戸川乱歩的な「妖術師」も良い。
他もぞっとしたり不思議だったり、どれも楽しい。


更に表紙がとても良い。赤色の妖しさと可愛さ満点の単行本と対比するような青色。妖しさと可愛さはそのままに、不思議の国のアリスの雰囲気も加わってこれもまた魅力的。好き。

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2021年12月09日

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バラエティに富んだ短編集。
ファンタジー系や短編集は
サラッと読むことが多いけど
展開が気になるものは程よく引っ張られ
疾走感あるものはリズミカルで
どの物語も緩急がよく、楽しく読めた( ´∀`)

結末はあっさり?と感じることが多かったけど
答えがなかったり、続きを想像させられたり
するような終わり方よかった。
全体的に不思議な世界に入り込めたので楽しかった。

特に好きな物語は
こうして誰もいなくなったもとても面白かったんだけど、意外にも
「線路の国のアリス」がお気に入り。
世界観と屁理屈、最高。

この電車はどこに行くの?
ドコカへ行けるよ。
ドコカはあっち?
そっちもドコカだけどあっちもドコカ。どっちへ行ってもドコカへ着く。
ドコカという駅が二つあるの?名前の意味がない。
アリスという名前は世界中でおまえだけが独占しているのか?

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2024年04月25日

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ネタバレ

有栖川有栖の作品はどこまでも作者と読者の対決である。犯人さえ知りえない事柄によって最後が結ばれるのはこれまでに読んだことの無い展開で、爽やかな悔しさが残る。いつも素晴らしい作品をありがとう、これからも読ませて頂きます。

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2024年01月27日

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お気に入りは『本と謎の日々』

どれも読み応えのある短編集でおもしろかった
ファンタジー色が強いものもリアリティが感じられてよかった

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2023年12月12日

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長さもスタイルもバラバラの短編集。あっ!と驚くような展開はないが、話のところどころにちょっとしたひねりがあって、どの話も楽しく読めた。この作家さんの本は初めて読んだので、長編とは比べられないが、あまり複雑じゃないちょっとしたミステリやファンタジーを読みたい人にはおすすめ。

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2023年07月17日

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ネタバレ

短編・中編集。アンソロに入っていたものも、初めてのものも楽しく読めた。 表題作は、クリスティがベースなのはわかったけど、やっぱり本物読みたいな。真相のところは、ちょっとサクッとしすぎていたかな、でも本物はそれもないらしいから、人気の要素を見つけたい。 未来人Fはやっぱり好きだった。本当に乱歩なのでは、思うくらい。 盗まれた恋文、と本と謎の日々、も好き。 異空間すぎてわからないのもあったけど、あとがきが好きだったし、文庫版の表紙がすごく素敵で大好き。

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2022年10月01日

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有栖川さんはシリーズが特化し過ぎて単発物は読むの遅くなりがちに…。シリーズ外もおもしろいのにね。特にオマージュ作品群は改めて原作を読みたくなりました。どれが好きか誰かと話し合いたいたくなる多様な作品集でした。響・フェデリコ・航は本当にポアロの顔しか浮かばなかった(笑)

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2022年09月09日

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数々の短編、超短編と、アガサ・クリスティーの有名作品のオマージュ的な「こうして誰もいなくなった」。短編の方はファンタジーやSFなどジャンルはいろいろ。「こうして~」のストーリーは有栖川さんらしくテンポ良く進む。この本のメインイベントで面白かった。短編の中では「本と謎の日々」が好みだった。本屋さんで起こる謎、作者自身が本屋さんで働いた経験をふまえてのものらしいが、もっといろんなネタがありそうで続きがあれば読んでみたいくらい。でもきっとこれっきりなんだろうという確信がある。なぜなら有栖川さんらしからぬ作風だから。

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2022年08月18日

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ファンタジー・SF・ホラー・ミステリと、
著者の色々なジャンルを読みたい人向けの短編集。
オマージュ作品もあれば超短編もあり。

作品によって読後感も様々でとても楽しめました。

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2022年06月04日

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帯の「物語を読む楽しみが全部ここにある!」のとおり、いろいろな味わいの作品が並び、贅沢な時間を過ごせた。
楽しめたー!
ラストの「こうして誰もいなくなった」。驚きはないけど、面白かった。

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2022年05月05日

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ジャケ買い。
著者は、名前が特徴的なので存じ上げてはいたが、読んだことがなかった。
文庫の表紙の可愛さもあり、いい機会なので読んでみたが、期待以上。読後感も悪くない。
【本と謎の日々】が個人的に好き。こういう人の死なないプチミステリーも良い。

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2022年01月23日

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初めて読む有栖川有栖の作品。アガサクリスティの伝説的ベストセラーである「そして誰もいなくなった」を題材に描いた作品がメインで収録されており、その他にも短編集が数多く掲載されている1冊。結局よく分からないものもあったので、全体的な満足度としては、まずまずと言った感じ。

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2022年01月15日

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有栖川有栖さんの短編集が文庫化。
聞き覚えのあるタイトルに素敵な装丁と読む前から期待はMAXです。

表題作『こうして誰もいなくなった』はミステリファンであればお馴染みのクリスティ名作を現代風に再解釈ということですが、やはり面白かったです。こちらは中編なので読み応えもありました。
他収録作品もバラエティに飛んでいてどれも味のある作品ばかりですが、個人的には以下2作品が特に面白かったです。

 本と謎の日々
 未来人F

いずれも作品は面白さはもちろんですが、とても読みやすく有栖川有栖さんの作品の良さをあらためて実感しました。

今年は未読だった火村英生シリーズも読んでみようと思います。

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2022年01月04日

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多彩な14篇を収録した中短編集。ファンタジー色の強い話もあればホラー色が強い話もあり、勿論本格ミステリの話もあるというこの豪華さはこういうノンシリーズものの特徴だろう。一番面白いと思えたのはやはり表題作である「こうして誰もいなくなった」かな。この話を読むと原典も読み返したくなるぐらいにはあの名作に対する愛が溢れていると思う。他にも何気に「盗まれた恋文」のオチが気に入った。

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2021年12月14日

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宇宙のオモチャ箱みたいな、不思議とファンタジーとミステリーが詰まった奇妙な短編集。
有栖川有栖さんの頭の中を覗き見しているようで、面白かった。
私は線路の国のアリスが好きだったかな。あべこべで当たり前なんてなくて、だけどアリスは自分の感覚でずんずん進んでいく。そうそう、この感じ、ふしぎの国のアリスに会いたくなった。

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2024年03月29日

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ネタバレ

有栖川有栖の見本市、というキャッチフレーズ通りの短編集。個人的には、本屋で起こる日常の謎を描いた【本と謎の日々】が好きだった。学生のとき、自分も本屋でバイトしていたので、懐かしい気持ちになった。
【こうして誰もいなくなった】は、クリスティの名作をアレンジした作品。事件の最終形態は、偶然が作り出した謎だった(10人目の他殺体が島で見つかったこと)が、新しい切り口でよかった。

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2024年01月15日

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名前は聞いたことありつつ初めて読んだ作家さんだったけれど、面白いものからよく分からないものまで様々。館の一夜はオチが面白かったものの路線の国のアリスは訳がわからず…

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2023年11月25日

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著者の超短編から中編までの作品集。ホラー?、ファンタジー、ミステリと様々なジャンルが詰まった一冊になっている。
表題になっている中編ミステリは、著者が書く「そして誰もいなくなった」になっていて、中編て書くとここまでまとまるのか、と言わずと知れた名作とは違う面白さを感じた。
どの作品も骨太ミステリではないので、ちょっと一息つきたい時にサラッと読める一冊。

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2023年08月26日

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短編集。
もともとは、ラジオの朗読のため?に書かれた作品たちを集めた本のようで、「有栖川有栖の見本市」とのこと。

表題作の「こうして誰もいなくなった」は、もちろんクリスティのそして誰もいなくなったのパロディ。
現代に舞台を移して、スマホも登場するし、被害者たちの過去の悪行も現代的。
しかし、そのまんま過ぎて…もう一捻り期待しながら読んでいたから、期待外れ感は否めない。あとがきによれば、そして誰もいなくなったは面白いけど探偵による謎解きがないのが残念だったから…と、探偵は登場する。でも、探偵が登場したことによって謎解きが変わるのか?という疑問はある…。 
比べても仕方ないけど、十角館の殺人の秀逸さを思い出した。あれも、設定は「そして誰も」に近い、孤島での事件で、そして独創的だった。

見本市のなかで私が気に入ったのは、「謎のアナウンス」。
ある男性がスーパーマーケットに行くと、必ず流れる同じアナウンス。「黄色い上着に黄色いスカートを履いた女の子が迷っています。」…なぜ同じアナウンスが流れるのか?このアナウンスを聞いた男性はなぜ頭をかかえたのか?
落語のようなとんちの聞いた話で、面白かった。

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2023年06月09日

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恥ずかしながら「そして誰もいなくなった」を読んだことが無いため、タイトルに惹かれ読みました。
館シリーズを読んでいたためある程度知識はありましたが、再解釈版と言うことで本家を読む前に改めて予備知識を入れられたと思います。

話によってかなりテイストが分かれますがどれも読みやすかったと思います。
書店の話と表題作が特に好きでした。

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2023年04月21日

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表紙がとても素敵で手に取りました。一話一話は面白いのですが、長さも題材もバラバラな短編集なので、いまいち読むテンポがしっくりこなかったというか、楽しみきれなかった感はあります。

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2023年02月15日

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初の有栖川さんだったのだけど、短編、超短編がいくつも収録されていてどのようにお話を書かれるのか何となく把握できた状態で最後の「こうして誰もいなくなった」を読めたのでとても良かった。
現代の日本で、『そして誰もいなくなった』をオマージュして殺人を行ったらたしかにこうなりそう!とすごく納得できて面白かった。

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2022年04月12日

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色々なところに載せた短編集
と、表題作は少し長め
短編集はいろんな要素あり、ミステリが多くて面白かったかな
表題作は言わずと知れたアガサクリスティの名作のオマージュですね。
それもふまえて読んだけどやはり真相は最後まで読むまで分からず。

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2022年03月16日

Posted by ブクログ

タイトル買い。
クリスティの「そして誰もいなくなった」が好きなので買っちゃった本。原作に忠実ならばあの人が犯人って事になるんだけど、なるほど、そう来たか。という感じで。
他の短編は、好みのものそうでないのもあった感じで、全体的にはちょっと物足りなかったかな。

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2022年03月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 非シリーズもの、ジャンルもテーマも長短もばらばらの短編集。ミステリかホラーかはたまたファンタジーか、タイトルだけでは判別がつかない為、どんな展開やオチが出てくるか予測ができないのが楽しかったです。以下、個人的に印象深かったものを中心に。

・「線路の国のアリス」:書くの楽しかったろうなぁ、筆者(笑) ナンセンスな言葉遊びやイカれた設定はしっかり原作アリスをなぞりつつ、鉄道のオタク知識が存分に散りばめられたカオスなお話。「金を失う道」……なるほどなぁ。
・「まぶしい名前」:ストーリーは物足りない感があったのですが、このバイトのアイデアは面白い……もう少し長い話にして、同じバイトをしている人物が複数名出てきたりしたら読み応えがありそうです。文章がくどいけど(笑)
・「怪獣の夢」:この一冊の中で一番好きかも。危険思想の主人公ながら、不快感を覚えず、むしろ痛快な気分になるのが不思議でした。
・「未来人F」:子どもの頃、少年探偵団シリーズを読み漁った身としては、なんとも懐かしい……。文章のそれっぽさは流石だなと感心しつつ、あの独特の、子ども心にトラウマと絶大な記憶を植え付ける不気味さと言うかグロテスクさは乱歩ならではか、と、物足りないような気分にも。そして東京五輪の2020開催はなんたる皮肉か……。
・「矢」:……Σ矢印が混ざってる……!
・「こうして誰もいなくなった」:むむ……流行りのデスゲームものにしては地味だし、クローズドサークルとしてはトリックらしいトリックもないし、ちょいちょい混ざって来る登場人物たちの心の台詞が鬱陶しい感じがして、話の長さと気合の割にいまひとつ……本家をしっかり読んでいれば、また違った印象になるのかも?

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2021年12月26日

Posted by ブクログ

おなじみの作家アリス(火村)シリーズとは一味違う、有栖川有栖さんの様々な側面が楽しめるノンシリーズの短編集。

本格ミステリ好きなら表題作「こうして誰もいなくなった」は要注目。『そして誰もいなくなった』のオマージュ作品。
『そして誰もいなくなった』をめぐるフェア・アンフェア論争に対し、本格ミステリの先陣を走り続ける有栖川さんはどう書くのか。
そして有栖川さんが何度かエッセイなどでも書いていた『そして誰もいなくなった』に対する注文を、自ら叶えてしまったあたりでも、本格ミステリファン、有栖川有栖ファンともに注目の一編。

雰囲気では「本と謎の日々」が好きだった。本屋で巻き起こる日常の謎系の短編。元書店員の有栖川さんの体験が活かされた、どこかリアルな日常の謎の数々。この一編で終わりなのがもったいなく感じてしまう。

後は有栖川さんらしいともいえるロマンチックな短編の数々の雰囲気も良かった。こういう温かみや甘さがあるから、自分はあまたいる本格ミステリ作家の中でも、有栖川さんを好きでい続けるのだろうな、と改めて思いました。

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2021年12月12日

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大好き有栖川有栖だけど、これは読み切るの時間かかったな~~。
表題作の「こうして誰もいなくなった」は一番長文なのに
めちゃくちゃ面白くて一気に読めたのに、
二編目のアリスで時間かかってしまった(笑)
わたしはファンタジーを小説で読むのは向いていないなと再認識しました。

これを読んだら火村英生に行こうと思ったけど、
ちょっとブレーキかかっちゃった(笑)

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2021年12月06日

Posted by ブクログ

初の有栖川有栖作品、様々なジャンルのミステリーの短編が描かれていて、どの作品も楽しめて読めました。表題作「こうして誰もいなくなった」は、超名作のアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」のパスティーシュ作品で、著者の再解釈のもと新たなかたちとして創られた物語で、クリスティの原作を読んだことのない私ですが、ストーリー、トリックなど、スリルがあって読みやすかったです。この小説を読んでみて、ぜひクリスティの原作も読みたくなりました。

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2021年11月30日

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