有栖川有栖のレビュー一覧

  • 自薦 THE どんでん返し

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    綾辻行人さん、有栖川有栖さん、西澤保彦さん、貫井徳郎さん、法月綸太郎さん、東川篤哉さんが、本のタイトルにもなっているように、それぞれ自薦のどんでん返しとなっている内容の短編集です。
    半分ぐらい、すでに読んでいた作品のため、★3としていますが、未読だったらもう少し高評価を付けていたと思います。

    全篇ミステリーというわけではなく、サスペンスホラー的な作品もあるため、それを踏まえて読んだ方が良いかと思います。

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    2018年03月11日
  • 闇の喇叭

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    『わたし、探偵になる』

    って、探偵 空閑純 誕生譚 的な位置付けの作品なのかなぁ。続編も早く読みたいなぁ。

    個人的には、学生アリスシリーズが一番好きだから、またやって欲しいんだけどな。

    探偵行為を禁じられたパラレルワールドの物語で、この辺の設定は古野まほろのセーラー服と黙示録シリーズ的な世界観でよい。古野まほろの方は聖アリスガワ女学校が舞台でおふざけも多いけど、有栖川有栖の方はけっこう真面目な世界観なんだけど、これまた独特で政治的なクセが強い世界観。

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    2018年03月04日
  • 乱鴉の島(新潮文庫)

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    ネタバレ

    疲れている火村を見かねて、下宿のばあちゃんが、命の洗濯に行ったら、と勧めてきた三重県沖の島に旅行に行くことになる火村とアリス。手違いで目的の島とは別の島に運ばれてしまうんですけど、その島は高名な詩人であり、作家である海老原瞬の別荘だけが立つ半無人島。
    秘密の集会でもあるのではないかというぐらいこそこそとしている、別荘に集まった人々。明らかに歓迎されていない二人を、目的の島に返す手段もなく、やむなく別荘に泊めることになったところ、その日の夕方にはまたもや歓迎されない珍客がやってきて…。
    という久々の巻き込まれ型ストーリー(あ、モロッコ水晶〜も巻き込まれ系でした)。
    別荘に集う人たちもなかなかのキ

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    2018年02月07日
  • ミステリ国の人々

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    有栖川有栖によるミステリのガイドブック。日経に連載されたものを再編集。敢えて、シャーロックホームズを二番目に、最後にアガサクリスティーをもってきているのが印象的。有栖川有栖が、小さい頃からミステリに傾倒していく過程が少し見えて、自身もハマった推理小説の昔が蘇る。そんな構成になっている。ポワロ、ホームズはもちろん、名作そして誰もいなくなったの衝撃。明智小五郎などなど愛すべき孤高のキャラクター。
    今となっては、人生の娯楽の一つだよなと思う。ストーリーとプロッティング、文章でミスリードしていく技法は、小説の中でももっとも構えた読者との戦いのよう。有栖川作品のファンでもあるので、ルーツが名探偵にあった

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    2018年01月12日
  • ミステリ国の人々

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    表紙のデザインが目を引いたので、手に取った。
    やっぱり、ミステリを書く人は、古今東西、様々なミステリを読んでるなー……。

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    2018年01月07日
  • 絶叫城殺人事件

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    ネタバレ

    「黒鳥亭殺人事件」
    画家の天農仁と娘ちゃん登場。お噂は以前に、の火村とアリスの同級生で共通の友達という人物。叔母?から譲りうけた家に住んでいたところ、庭の井戸から変死体が発見されて、一体どういうことなのか、その謎を解いてほしい、と言われ、件の家に赴く二人。
    お客さんがいて眠くないと粘る娘の真樹ちゃんの相手をするアリスとか!かわいいかよ!っていう。その間に火村にことの起こりを話す天農。耳の聴こえない九官鳥、二十の質問、童話の読み聞かせ、などいろんなヒントが散りばめられていて、最後に綺麗に回収していくんですけど、結末がなんとも後味が悪くて、思わずこれ、そういうことであってる?と答え探しをしてしまい

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    2017年12月27日
  • 幻坂

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    「幻坂」って言うネーミングが見事だなと思った。
    あの世とこの世をつないだ坂。
    実在する大阪の坂をモチーフにした小説。でも実在の場所と言うことであやしい話もリアリティを帯びるから不思議。
    肝心の謎は謎のままで終わってしまうモヤモヤ感が妙な余韻となっている。
    ぜひ7つの坂を上って怪しい世界を感じてみたいなと思った。個人的には源聖寺坂が一番面白かったかな。

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    2017年11月20日
  • 幻坂

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    大阪市の中央南北に伸びる上町台地。その西側に点在する天王寺七坂は、北から順に「真言坂」「源聖寺坂」「口縄坂」「愛染坂」「清水坂」「天神坂」「逢坂」と呼ばれ、その界隈には神社仏閣が連なり、寺町が形成される。本書は、そんな天王寺七坂を舞台に繰り広げられる少し不思議な人間模様を描く連作短篇集です。

    本書を読んだ後は、普段、何気なく上り下りしている坂道でも、何かいつもと違う風情を感じたり、どこかに物語を探してしまうことに。天王寺七坂からあまり遠くないところに住んでいるので、本書のような少し不思議な出会いに期待しつつ、ちょっと遠出の散歩がてら出掛けてみようかと。

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    2017年12月17日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    どんでん返しとまでは、正直いかないかな。
    というか、タイトルで「どんでん返しあるのね」ってなるからハードルの上がり方が凄いから。どうこられても「あーなるほど」で終わってしまった。それでもそれぞれのお話は面白いから、読んでつまらなかったとかは全くない。

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    2017年10月01日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    綾辻行人「再生」(既読)
    有栖川有栖「書く機械(ライディング・マシン)」
    西澤保彦「アリバイ・ジ・アンビバレンス」
    貫井徳郎「蝶番の問題」
    法月綸太郎「カニバリズム小論」(既読)
    東川篤哉「藤枝邸の完全なる密室」

    どんでん返しというよりブラックユーモアな話もいくつか。
    既読作品があったせいか、新鮮味はなかった。
    貫井さんの作品は珍しくコミカル。東川さんは如何にもな。
    有栖川さんはこんな感じもあるんだなと発見。

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    2017年09月06日
  • 怪しい店

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    火村とアリスのコンビシリーズ。
    短編連作で、全て特徴のある「お店」が舞台。
    殺人事件から、事件と気づかない不思議な出来事まで、毎度のように火村が謎を解いていく。
    表題の「怪しい店」はラストに収録されているが、すべての話が怪しい店である。
    何屋さんかわからない「怪しさ」や、品揃えが変わらないぱっと見惹かれない骨董品屋さんなど、いろいろな店が出て来て、その店に関係する事件で面白い。

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    2017年09月05日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    6人の本格ミステリ作家によるアンソロジー。
    どんでん返しという点では、タイトルがハードルを上げているのでそれほど驚愕した話はなかったが、どの作品もそれぞれ作家の個性が出ていると思う。
    ベストは貫井徳郎、好みなのは東川篤哉。

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    2017年08月25日
  • 名探偵傑作短篇集 火村英生篇

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    火村ベスト短編集にしては収録作のラインナップがアレ?と思うところもあったのですが、編者の解説によると、角川ビーンズ文庫収録の全三冊の撰集とは極力被らないようにすること・国名シリーズ短編集から1作ずつを採ること、とした結果らしいです。ナルホドね。(通りでアレとかアレとか本来入りそうなやつが入ってないのはそういうわけか、と)
    まぁ久しぶりにスイス時計とか再読でしたので新鮮でした。(一応、国名シリーズは全作読んでますので、収録作は全て既読。30周年記念ということで買いました。編者解説もいいけど、せっかくなので作者からもエッセイみたいなの入れて欲しかったなぁ……)

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    2017年08月17日
  • ミステリ国の人々

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    有栖川有栖が日経新聞に連載していたミステリーのコラム。古今東西のミステリーのに登場する主役たちと、そのミステリーについて語る。
    私自身は、日本のミステリー、特に時代物の謎解きは読まないが、書名や登場人物くらいは知っているものばかり。翻訳物は、高校から大学にかけて読み漁っていた頃の作品が多数取り上げられていて、楽しかった。

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    2017年08月07日
  • 絶叫城殺人事件

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    ネタバレ

    何となく物足りない感じ。面白かったし、決して中途半端な感じはしないんだけど、「面白くなってきたぞー」と感じ始めたところで結末が降ってきて、スパンっと打ち切られちゃう感じがして乗り切れなかったのが残念でした。
    「月宮殿殺人事件」が好みだったかな。
    浜さんの高さんへの思いや、サボテンを命の次に大切だと思うような高さんの亡くなった奥様への純粋な愛情とか、そーいうベタなものに感動してしまいました。
    そして、やっぱり「絶叫城殺人事件」...ドラマの時も思ったけど、やっぱり、この結末はやりきれないなー。

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    2017年06月25日
  • ミステリ国の人々

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    ミステリ作品とキャラクタの紹介エッセイ。怪盗ニックシリーズが読んでみたくなった。自分も小学生の時にホームズ・ルパン・乱歩を読んでいた。好きだったのはルパンかなぁ。ホームズはアレンジされたテレビドラマが多いのにルパンは三世くらい?怪盗は胡散臭くなってしまうからかしら。大路浩実さんの各回のイラストが深くて素敵。

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    2017年06月22日
  • 幻想運河

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    幻想的な雰囲気はしっかり伝わってくるけど、やっぱり本格を期待しちゃう。事件の真相はまだしも、バラバラの理由までもがボヤけてしまうと厳しいものがある。

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    2017年06月11日
  • 虹果て村の秘密

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    実にきれいな推理小説。
    「え、これで終わり?」
    と、そのあまりの教科書通りの展開・終わり方にびっくりするくらい。

    で、あとがきを読むと、これは中学生くらいの子に向けた本だったのね。それで納得。
    あとがきも素敵な文章だったなあ。「名文」と言っていいくらい。

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    2017年05月31日
  • 幻想運河

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    ネタバレ

    ハッキリとしない結末だけど、ドラッグが登場する作品でもあり、意図的にぼんやりとさせた作品かもしれない。

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    2017年05月14日
  • 新装版 マジックミラー

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    ネタバレ

    時刻表トリックは散々読んできたが、今回のトリックはなかなか面白かった。実現性は疑問だが、私はそもそも本格ミステリーに現実性など求めない読者なので、別に気にならない。
    そして第二の事件もなかなか面白い。いずれも犯人がわざとらしいので直ぐに分かる。
    しかし探偵はやり過ぎかな。ちょっと興醒め。ここで『盲点』を使ってくれたら良かったのに。
    アリバイトリックの分類はなかなか興味深く読んだ。鮎川さんは好きなので、鮎川作品がいくつも出てくるのは嬉しい。
    そして何故表紙が二枚?何かの仕掛けか?と思ったら、新装版だった。

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    2017年05月11日