有栖川有栖のレビュー一覧
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短篇あり、中篇ありの変化を楽しめる短編集だった。
インパクトがある表題作「火村英生に捧げる犯罪」は、もっとVS火村になっているのかと思ったけれど、有栖川さんらしい展開で面白かった。
いつも思うのだけれど、有栖川さんの物語は本当に読みやすい。
すっかりお馴染みになった火村・有栖川のコンビが、今回は少しだけ有栖川の活躍場面が多い??ような気がした。
けっして仰々しいトリックを振りかざしているわけではないけれど、癖のあるキャラクターと味のある展開がいい。
二人の間にあからさまな友情的やりとりはない。
コンビとして絶妙な距離感と信頼関係で結ばれていると感じるからこその名コンビだ。
うなるような物語はな -
Posted by ブクログ
樋口真嗣『怪獣二十六号』(25年前に書いた)怪獣映画の企画書。建設技師や自衛隊員が協力して土木機械で怪獣に立ち向かったり、インテリ美人が出てくるあたり…、いや、表紙の「怪獣は常に人間にとって恐怖の存在でなくてはならない」とか「この映画は人間の前に怪獣が現われ、人間は自らの身を守る為に智慧と勇気で闘う、ただそれだけの映画」「我々がこだわりたいのは、「ただそれだけ」にする事なのです。」とか…うん、シン・ゴジラを思い出す。
大倉崇裕『怪獣チェイサー』怪獣対策が進んだ日本。ヒロインの怪獣省の怪獣予報官・岩戸正美は、封鎖区域で怪獣の動画を撮影する違法行為を行う「怪獣チェイサー」と予期せず協力することにな -
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下宿先の大家さんに言われての骨休み…のはずが
勘違いに勘違いを重ねて、別の島へ。
すごい勘違いですが、双方の思い込みで終了しているので
仕方がないといえば、仕方がない?w
ヒント、というかパズルが出てくる事によって
彼らが何をしているのか、は分かったのですが
どうしてこうなったのか、はさっぱりでした。
当然、最後にある犯人の独白まで謎だらけ。
言われても、分かるか! という感じでしたが…w
当然彼らは本気でそれに取り組んでいるわけですが
環境が違えば、考え方も刷り込まれた本能も違う。
なのにそうなると、本気で思っているのでしょうか?
よすがに、というぐらいならありでしょうが。 -
Posted by ブクログ
上巻でだらだらと伏線を出し、下巻の前半で伏線を吟味し、後半で回収していく。
とにかく伏線はすべて回収しないといけないという強迫観念にとりつかれているがごとく。
しかし、「出してくれ」「だめです」「警察を呼んでください」「だめです」という何度も何度も何度も何度も繰り返されたやりとりそのものも伏線だったという……。
そのわりには真相の驚きが薄いか……。
しまそうのようなアクロバティックな事件を期待したのがだめだったのか。
また江神さんの暗号にしても、それだけぇ? と細く悲鳴を上げてしまいそうになった。
決してつまらないわけではないが、交通事故のような読書にはならなかった。 -
Posted by ブクログ
上巻でだらだらと伏線を出し、下巻の前半で伏線を吟味し、後半で回収していく。
とにかく伏線はすべて回収しないといけないという強迫観念にとりつかれているがごとく。
しかし、「出してくれ」「だめです」「警察を呼んでください」「だめです」という何度も何度も何度も何度も繰り返されたやりとりそのものも伏線だったという……。
そのわりには真相の驚きが薄いか……。
しまそうのようなアクロバティックな事件を期待したのがだめだったのか。
また江神さんの暗号にしても、それだけぇ? と細く悲鳴を上げてしまいそうになった。
決してつまらないわけではないが、交通事故のような読書にはならなかった。