【感想・ネタバレ】虹果て村の秘密のレビュー

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Posted by ブクログ 2017年12月30日

ジュブナイル・ミステリ。主人公の小学生目線なので、殺人事件は起きるけれど、(大人たちが隠すから)残酷な描写はなく、いつもの著者の作品以上にやさしい文章。それでいて、きちんと本格ミステリになっているので、子どもはもちろん推理小説がはじめての大人にもお勧めしたい。私が子どもの頃にこんな本と出合っていたら...続きを読む、もっと早くミステリが好きになっていただろう。惜しい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年09月14日

夏休みを利用して虹果て村にやってきた小説家志望の上月秀介と警察官を夢見る二宮優希。小学生の2人を迎えにきた藤沢明日香。高速道路建設の賛成、反対で対立する村。密室の家で殺害された笹本。高速道路建設反対だった笹本。豪雨のために孤立した村。居合わせた新人刑事の島谷光。事件について何かに気がついた新聞記者の...続きを読む新堂が何者に襲われ「虹をみた」と言い残す。秀介と優希の捜査。

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Posted by ブクログ 2015年11月02日

小学生から、大人まで楽しめる素晴らしいミステリ作品だと思います。
あとがきにも書いてあるんだけど、密室って作り出すだけじゃなく、なぜ作られたのかっていう理由付けがなされてこそ、その不可能犯罪への知的好奇心が湧いてくるものだと思った。

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Posted by ブクログ 2021年12月31日

高速道路建設の賛成派と反対派で揺れる「虹果て村」で、反対派側の人間が密室状況の自宅で殺害されてしまう。しかも、村へ通じる道が雨のせいで土砂崩れで通行不能に、二重密室と化した事件に少年&少女探偵が挑む

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Posted by ブクログ 2020年04月22日

推理作家を目指す少年と刑事を目指す少女という設定と、その少女がジャニーズの話にはついていけないのに「ユー」と呼ばれている点がツボすぎた。

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Posted by ブクログ 2018年03月11日

『あなたたちも大人になったら、きっとあとの世代に託す問題を抱えるわ。だから、おあいこ。世界中どこでも、いつの時代でも、大人は子供にこっそりあやまっている。

『こんなことが解決できなかった。ごめんよ。あとはたのんだ』って。でも、同時にこうも思っている。『怒らないでほしい。君たちが子供のうちに解決させ...続きを読むた問題もあるんだよ』それが永久にくり返されるのよ。人間がこの星に生きているかぎり。』

有栖川有栖初のジュブナイル・ミステリ。すごく良い!

ミステリ好きのための作品でもあるし、これからミステリを好きになるであろう人のために書いた作品でもある。

ミステリの面白さが詰まった作品!

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Posted by ブクログ 2016年05月09日

ジュブナル小説だけあって、子供向けっぽさは感じられるが、ストーリーはしっかりしてる。
さすが有栖川有栖って感じです。

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Posted by ブクログ 2015年09月07日

久しぶりに有栖川か綾辻読みたくなって、さっと読めそうなのを選んだ
さっと読めて良かった

映像化出来そうな内容。男の子と女の子のやりとりが現代風で読みやすい。

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Posted by ブクログ 2014年10月15日

これは・・・出典からしてミステリとしての楽しみよりもジュブナイル的な楽しみの方が強いと感じました。作者からの少年少女へのメッセージ的な。推理小説の楽しみへのいざないといいますか。
そういった意味で読み終わってみてとてもさわやかでほのぼのした気持ちに。素直に「なんかおもしろかった」と。

作中の「大人...続きを読むがなしえなかったことを子供に先送り」のくだりはグッとくるものがありました。自分も何かをなしえたと胸を張って言える生き方がしたいです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年10月15日

オリジサル作品。
Jr向け小説っぽく、小6の男女が探偵役。
少し軽めのタッチで、少年少女らしい語り口調にスラスラ読めます。

環境破壊、戦争の傷跡、自然保護。
そして子供の頃の「夢」

たっくさんテーマが詰まっていて考えさせられました。

「虹の下に宝がある」

なんて素敵な言い伝え。
でも、虹はい...続きを読むつか消えてしまう。
だから消えない宝を自分で捕まえないとね。

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Posted by ブクログ 2013年08月25日

とても綺麗な作品で是非とも少年少女達に読んでもらいたいと思った。
ミステリとしての面白さは損なわず、大人にも子供にも楽しめる仕上がりになっているのは流石の一言です。

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Posted by ブクログ 2023年08月11日

「有栖川有栖」の長篇ミステリ小説『虹果て村の秘密』を読みました。

先日『ミステリー傑作選・特別編〈5〉自選ショート・ミステリー』に収録されていた「有栖川有栖」のショート・ミステリー『ハードロック・ラバーズ・オンリー』を読んで、久しぶりに「有栖川有栖」の長篇作品を読みたくなったんですよね。

---...続きを読む--story-------------
「夜に虹が出たら人が死ぬ」という村の言い伝え通りに発生した“密室殺人”の謎に少年&少女探偵が挑む!
懐かしくも新しい本格ミステリの逸品。

推理作家になるという夢を持つ12歳の「秀介(しゅうすけ)」は、同級生の「優希(ゆうき)」と虹果て村で夏休みを過ごす。
「夜に虹が出たら人が死ぬ」という村の言い伝え通りに、男性が密室状態の自宅で殺害される。
折しも土砂崩れのため犯人と共に村に閉じこめられた二人は知恵を振り絞り謎に挑む!
本格ミステリの名手による珠玉の推理。
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著者本人の少年時代を投影したジュブナイル・ミステリ… 「かつて子どもだったあなたと少年少女のための――」をコンセプトとした少年少女向けミステリ・シリーズとして刊行された『講談社ミステリーランド』の第2回配本(2003年10月)用に描かれた作品です、、、

とはいえ、大人が読んでも十分に愉しめるクオリティでしたね… 面白かったです。


 ■第一章 ナスビにゆられて虹の村へ
 ■第二章 インクの匂う部屋
 ■第三章 夏空の向こう側
 ■第四章 ざわめく森
 ■第五章 不吉な三日月が昇る
 ■第六章 朝焼けがくるまでに
 ■第七章 今は一輪のバラを
 ■わたしが子どもだったころ
 ■ノベルス版あとがき
 ■文庫版あとがき
 ■解説 青柳碧人

ミステリ作家になりたい「秀介」と、刑事になりたい「優希」は、小学六年生… 二人は夏休みに「優希」の母「二宮ミサト」のふるさとである虹果て村へやってくる、、、

「秀介」の憧れのミステリ作家で虹果て村に別荘を持つ「ミサト」からの招待だ… しかし、肝心の「ミサト」は講演で到着が遅れ、「ミサト」のいとこ「明日香」が二人の面倒をみてくれた。

虹にまつわる七つの言い伝えがあるのどかな村では、最近、高速道路建設をめぐって賛成派と反対派の対立が激しくなっていた… 到着早々、二人は高速道路建設に関わる住民たちの争いを目撃する、、、

やがてそれは事件に発展し、高速道路建設反対派の「笹本」が密室状態の自宅で殺されてしまう… 「秀介」と「優希」は、周囲の目をかいくぐり、独自で犯人探しをしようとおとなも驚く知恵をしぼるのだが……。


少年と少女の冒険と謎解き… 夏休みの経験を経て、二人は大人の階段を少しだけ上ります。、、、

ミステリとしても愉しめるけど、二人の成長の物語としても愉しめましたね… ジュブナイル・ミステリということで、コンパクトにまとまり過ぎている印象はある一方で、子どもの頃、ワクワクしながら夢中になって推理小説を読んでいた頃の瑞々しい感覚を思い起こしてくれる作品でもありました。

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Posted by ブクログ 2021年03月10日

もともと子ども向けだからミステリ入門書的で分かりやすかったし、微笑ましいところもたくさんあるし、子どもの時にこの本を読んだらミステリもっとハマったのかもなーという作品。個人的にあとがきが結構好きです(有栖川さんの子ども時代の話)。
二宮ミサト先生の作品も読んでみたいと思ったり。

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Posted by ブクログ 2019年05月01日

「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」というコンセプトを持った、講談社ミステリーランドの一冊です。

有栖川さんにとって初めてのジュブナイル・ミステリ。

大人の読者の方々には、少々物足りない内容なのかもしれません。
ですが、子供たちに本格ミステリの面白さを伝えたい、という真摯な思いに溢れて...続きを読むいて好感が持てました。

主人公達が中学生や高校生になったお話も、いつか発表していただきたいですね。

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Posted by ブクログ 2019年04月06日

かつて子どもだったあなたと少年少女のためのミステリーランドに寄せた著者初のジュブナイル

ジュブナイルなだけあり、とても平易な文章で、トリックもトリッキー(?)ではなく、ものすごく古典的なものが出てきたりして微笑ましい

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Posted by ブクログ 2017年05月31日

実にきれいな推理小説。
「え、これで終わり?」
と、そのあまりの教科書通りの展開・終わり方にびっくりするくらい。

で、あとがきを読むと、これは中学生くらいの子に向けた本だったのね。それで納得。
あとがきも素敵な文章だったなあ。「名文」と言っていいくらい。

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Posted by ブクログ 2015年07月24日

 推理作家になることを夢見る小学六年生の秀介と
その同級生で刑事になりたいと思う優希は、虹果て
村と呼ばれる村で夏休みを過ごすことになる。
 しかしその村で殺人事件が発生、さらに台風に
よる土砂崩れで村は外部から孤立、二人は自分たちで
捜査を始める。


 元々ジュブナイル向けの小説ということですが...続きを読む
きちんとした本格ミステリであり、また教科書でも
あります。
密室でも単に密室の謎を解くだけでなくなぜ密室
なのか(犯人はなぜ密室状況にしたのか?)を考え
させることに言及してくれる小説なんて、そうそう
ないのではないでしょうか(笑)。

あとがきで有栖川さんは同行の士を増やすため、
と書かれているのですが、クローズドサークル下
での丁寧なロジックによる犯人の指摘は、有栖川
さんの一番好きなミステリの形を示しているようで、
そうした思いが読んでいて伝わってきます。

 そして、ミステリとはまた別の有栖川さんの
メッセージもこの本の中には書かれているように
思います。

 
 虹果て村は村の開発の賛成派と反対派で揺れて
います。事件とは別にそうしたどちらの言い分も
正しいと思える話を聞き、二人は悩みます。
その際二人の保護者代わりとなる明日香は二人に
言葉をかけます。


「大人でも正しいことは分からない」と。そして
二人に次の世代への希望と、そして今の世代の
大人たちの責任を語るのです。

 これは有栖川さんから次の世代へのエールである
とともに、自分たち今の世代に対しての自戒の意味
も込めての叱咤激励のように感じました。


 ジュブナイルの小説ですが、この部分に関しては
大人世代により強く届いてほしい、言葉だと思い
ました。

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Posted by ブクログ 2014年10月31日

全体的にほんわかした雰囲気で物語が進行する。
あとがきにもあるように、意外なトリック・結末の作品ではないけれど、その雰囲気に物凄く楽しめた。

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Posted by ブクログ 2014年05月31日

有栖川さんならではのミステリ入門書。子供に返ってワクワクできました。秀介君のワトソンキャラに少しはまりました。

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