有栖川有栖のレビュー一覧

  • 幽霊刑事

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    上司に殺された警察官が、幽霊になって現世に留まってしまった。自分を含む警官連続殺人事件は未だ未解決。しかし自分は犯人を知っている!イタコ体質の部下を使って、今幽霊刑事が事件解決をめざす。

    はっきり言ってB級の類だと思う。だからこそなかなか面白い。
    幽霊になった「俺」が悲観的すぎず、無い身体を張って笑いを取りに行くところも微笑ましい。

    もちろんトリックや真相は感心するようなものではないけど、それでいいと思います。コメディミステリーを探しているなら、これを選んで後悔はしないかなと。
    2010年08月30日 23:04

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    2011年11月13日
  • 本格ミステリの王国

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    様々な媒体で発表されたミステリ関係のコラムをまとめたもの。
    有栖川さんの頭の中が少しのぞけます。
    ミステリの書き方というか、考え方指南が面白かったです。

    エッセイのほうが小説より思考回路があからさまになっちゃうので、余計に恥ずかしいのではと思うようになりました。

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    2011年10月11日
  • 密室入門

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    「なぜ密室を書くのか?」
    「そこに、それがないからだ」
    だそうですが。そりゃねー、無理だよね、現実には密室。建築士連れてこなくたってそんなことはわかってます。
    でもやっぱり面白いんだもの密室物。数々の制限と出尽くされてきたネタを掻い潜りどう面白いものが出せるかって。

    エレベーターに棺桶を入れるスペースがあったのは知らなかった。
    あと有栖川先生って面白い人だな。不動産チラシの見取り図につい死体を描いてしまうそうです。

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    2011年10月02日
  • 密室入門

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    タイトルに惹かれて購入。
    小説家の有栖川有栖と建築家の安井俊夫が、推理小説に出てくる密室の定義やカテゴリ、これから密室はどうやって作られていくのかといったことについて語る談話集。
    建築家ならではの話(建築の基礎知識や、エレベーターにはトランクルームが付いている、床暖房の配線を切るとブレーカーが落ちるなど)はどれも面白かった。
    全体的に、二人とも推理小説が好きだということが伝わってくる内容だった。
    推理小説が好きな人ほど楽しめるかもしれない。私はそこまで推理小説が好きではない、というか読んでいないので話に乗れなかったけど。

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    2011年10月02日
  • 幽霊刑事

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    スラップスティックな趣きあり。純愛? そうでもなかったぞ。幽霊という特殊設定を生かした西澤風SFミステリーを期待したが・・・。プロットはふつーのミステリーだった。

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    2011年09月28日
  • 壁抜け男の謎

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    ネタバレ

    様々な短篇が入っていて面白い。
    「キンダイチ先生の推理」や「ミタテサツジン」、「猛虎館の惨劇」とかちょっとおふざけがある作品が好きだ。

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    2011年09月04日
  • 壁抜け男の謎

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    安定感は抜群。
    印象的なのもあったけど、こういうのはアンソロジーの中にあった方が巧さが際立つのかも。
    雑然とまとめちゃうと、1つ1つが薄まってる感じで、何となく物足りない。

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    2011年08月12日
  • 壁抜け男の謎

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    有栖川有栖の新旧とりまぜた短篇集。

    いつもとは一味違った、パロディ有り、
    官能小説?有り、ファンタジー有り…
    と、バラエティに富んだラインナップ。

    表題作は既読だったけど、今回は
    ちょっと前に学生アリスのコミックで
    コミカライズされたものを読んだので
    なんとなくそのイメージで読んでしまい、
    逆に新鮮な感じがしたりして。

    チャレンジングな作品も多いので
    有栖川作品未読の方が入門編として
    読むのには向かなさそうだな。

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    2011年07月05日
  • 壁抜け男の謎

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    ジャンルごった煮な掌編〜短編集。他のミステリー作家にはなかなか見いだせない、引き出しの多さを改めて感じました。

    メインテーマはしっかり表現しながら、同時に作者の根幹であるミステリー色も忘れずに随所に織り込ませるところに、どうしようもなくミステリー愛を感じられて嬉しい作品です^^



    メモ↓↓

    ガラスの檻の殺人(四つ辻の交点で起きた殺人、透明な密室、消えた凶器はどこに?)

    壁抜け男の謎(迷路庭園に消えた犯人と残された絵画、ふき取られた指紋の意味)

    下り「あさかぜ」(アリバイ工作)

    キンダイチ先生の推理(何故、被害者は自分の家に何度も電話をかけたのか?)

    彼方にて(9/11、反世界、

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    2011年06月08日
  • 壁抜け男の謎

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    イギリス作家シリーズとは全く関係なく。ちょっと息抜き。

    有栖川有栖さんは火村シリーズ以外読んだことがなかったんだけど、
    今回、ノンシリーズものの短編集に挑戦。
    全く一貫したテーマがないので、いわゆる「本格」とは言えない、
    というか「推理小説」でもないものもあるので、ちょっと戸惑った。
    それでもやっぱり有栖川さんだという香りがするのがいいね。

    『キンダイイチ先生の推理』が好きだなぁ。

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    2011年06月06日
  • ジュリエットの悲鳴

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    作者自らあとがきにも書いてあるが、一番面白いのは「登竜門・・・」だろう。変格万能のソフトの名前に大笑い。わかる人だけ笑ってください的な笑いはわかる人にとっては、覚えやすく忘れにくい。実際こんな商品で元が取れるのだろうかと要らぬ心配をしてしまった。好きな作家なのにひどい評価をしたレビューしか残っていなかったのがずっと気に掛かっていた。とりあえず一番お気に入りの短編集から本棚に片付けることにした次第である。

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    2011年04月10日
  • 月光ゲーム

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    有栖川有栖の江神シリーズコミックス化第1弾。

    EMCメンバーのビジュアルは文句なしです。江神さんは嫌味にならないかっこよさで、アリスはかわいらしい普通の男の子といった感じでした。タバコを吸う江神さんの横顔が素敵です。
    登場人物が多い話ですが、絵になったことでわかりやすくなりました。ただ、長編小説を一冊に纏めているので、所々あっさりしすぎている部分がありました。
    短編『殺刃の家』も面白かったです。アリスが学食を勝ち取る日はいつ来るのでしょうか(笑)

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    2011年01月02日
  • 本格ミステリの王国

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    有栖川有栖デビュー20周年記念出版。著者秘蔵短編「蒼ざめた星」と「殺刃の家」を初収録!“本格”の地平を見つめる透徹した眼差しの先には―。(「BOOK」データベースより)

    「有栖川さんてば、ホントミステリおたくなんだなぁ」と、ニヤニヤしてしまう一冊。
    「蒼ざめた星」と「殺刃の家」も、確かに若きミステリ作家が書きそうな若~い作品なので、これまた読んでてニヨニヨしてしまいました。
    有栖川マニアは読むとよいと思う。

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    2010年11月22日
  • ジュリエットの悲鳴

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    毛色の違う短編、SSがごった煮。

    好きなのは「パテオ」
    夢で見た面白い物をメモする事がありますが、是非私もパテオの夢を見てみたいものです(笑)
    しかし、主人公には同情するラスト。

    Intermission1~4も面白いです。
    短い文章にラストのオチも面白くて良い。

    「危険な席」は謎の究明というか、誰がやったのかはっきりしないがその曖昧さが逆に怖いですね。
    最後の一文がどうも頭に残り、上手いなぁと思う。

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    2010年08月26日
  • 幽霊刑事

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    ノンシリーズ、長編。
    いきなり主人公は死んじゃうし、幽霊になっちゃうしで「えぇ!」とまずは驚かされます。
    その主人公が殺した相手を捜査すると言うのにも驚かされました。
    ミステリとして、そしてラブストーリーとしての魅力がそれぞれ有り二度美味しかったです。
    しかし、主人公は亡くなってますからね。どうも切ないです。
    ラストのページも効果的で感傷的な気分になりました。

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    2010年08月25日
  • 月光ゲーム

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    ようやく買えましたー!
    しかしこの話はいつ読んでも「犯人誰だっけ??」と思ってしまう。
    原作よりも重苦しい雰囲気が払拭されていて、読みやすいです。
    「さつじんのいえ」も面白かった~。

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    2010年03月08日
  • 乱鴉の島(新潮文庫)

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    なんかモヤモヤして終わったぞ。
    集まった目的も微妙でなぁ…。
    孤島の姿なき殺人鬼の連続殺人みたいな王道読みたかったなぁ。
    烏の不気味さとかすごく気味悪くてよかったし、雰囲気はよかったんだけどなぁ。
    キャッチボールのシーンはなごむw
    「俺は曲がったことが嫌いだ」が1番好きなセリフwww

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    2019年05月29日
  • ジュリエットの悲鳴

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    予想外の結末、予想外の犯人、予想できないトリック
    有栖川さんにしてはトリッキーな話が多かった?
    ミステリファンでなくても手軽に楽しめるショートショート

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    2009年12月17日
  • ジュリエットの悲鳴

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    ジュリエットの悲鳴 有栖川有栖

    推理小説が専門の有栖川有栖の短編集。全てに犯罪ーー特に殺人ーーが絡むものの、論理的謎解きを軸に事件解決に向け直線的に進行する典型的物語とは違い、ミステリが持つ一定以上のリアリティを持った描写で固めつつコメディ、幻想性、ユーモア、認知的描写などを大盛りにされている。「危険な席」「パテオ」「登竜門が多すぎる」等。

    ミステリというカテゴリーの境界上領域を占めるマイノリティ物語群、新しいっちゃ新しいが、既存カテゴリーを活性化させなければ目を見開くほどでもないか。

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    2009年10月04日
  • 孤島パズル 3巻

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    本編もおすすめですが、短編も楽しくて好き。
    今回のアリス刑事に笑った〜。江神さんが新米って!ぷぷー。

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    2009年10月15日