有栖川有栖のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
国名シリーズ8作目らしい。中編3作、短篇の推理合戦の4作品。題名はこじつけでない事を願いつつ、なぜこの表題にしたのかを意識しながら読んでいく。
助教授の身代金:助教授といっても火村ではない。真犯人の動機が解決を遅らせる。普段何気ない言動を記憶している火村、それが解決へと誘う。
ABCキラー:アガサのABC殺人事件を倣っているのだろうか?警察に届いた手紙を書いた者、殺人犯、被害者が複数入り乱れ、より複雑になっている。そこが読み応えがある。
モロッコ水晶の謎:表題作、やはりこじつけか?例えとしてモロッコの路地が迷路のようで、推理の行き詰まりを表現しているというのは無理がある。水晶もモロッコ産ではない。作中の表現で、人は親しい友人に打ち明け話をするのではない。通りすがりの人に人生の重さを語るというような表現はよくわかる。
間に推理合戦という短篇がある。箸休めだそうだ。焼き鳥が食べたくなった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりに時間が取れたので一気読みできた~!うれしい!
「あるYの悲劇」
怪しい人はなんとなくわかったけど、Yの意味が分からなかったので、種明かしのときはおお~ってなった。
お父さんが書いたタイトルが衝撃的すぎてそれが一番記憶に残ってる(笑)
絶対話が合ったのにね……。
「女彫刻家の首」
これが一番好きなので、やっぱり私は余韻が残る終わり方が好きみたい。首を切った訳も納得。
最後の火村の悪態がとても心に残ってる。
「シャイロックの密室」
犯人視点だと火村の恐ろしさが分かるね。
ちょっと間抜けな展開にそんなのあり~!?ってなっちゃった。
「スイス時計の謎」
インテリたちが鼻についてしょうがないですね。
ロジックの展開は見事だけど、理解するのに一番時間がかかった。美少女って言われてたの笑った。
最後のアリスの言葉が印象的。よかったね…! -
Posted by ブクログ
急に『作家アリスシリーズ』が読みたくなったので、読んでいた本を全て中断して積読から中編集を。急に「あの作品読みたい!」ってなることありますよね( ある…よね…? )
表題作の『モロッコ水晶の謎』は賛否両論ありそうだなぁと思いつつ、私は「あり」でした。占いとか心理テストとか信じてないふりをしつつ信じてしまう単純だから、( 'ω')ヒェッとなりながら読みました。
所々に現実で起きた事件の名前も。即調べて( 調べなくても説明してくれています )みたり。『助教授の身代金』と『ABCキラー』は映像化したような記憶があるので、久しぶりに『犯罪心理学者 火村英生の推理』が観たくなりました。
どの結末も全く想像していなかったので驚きの連続で、楽しかったです!やっぱり火村とアリスの会話に癒される…。
でも『推理合戦』が1番面白かったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作かな?『鍵のかかった男』が個人的に好きだったので…今回も決して悪くなかったんだけど、ちょっといろいろ物足りなかった気がした。ので4よりの星3。
でもアリスがいろいろなひとと時間をとりながら、少しずつ事件の解決に近づいていくのは相変わらず面白い。
ミラクルとかなしに、奇抜なトリックとかもなく。
生前の姿を一度もアリスと火村に見せなかったのに、中心人物な渡瀬くん。
白布施さんも、沖田さんもふたりとも渡瀬くんと良い関係が築けてたのに、でもふたりが納得できなかった気持ちもわかるからどうしようもない。
人は積み上げてきたものをどうしてもゼロにはできない。