有栖川有栖のレビュー一覧

  • 女王国の城 下

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    ロマンチックな大ネタ、大長編らしいアクションシーン、ロジックが良い。ただ他のところであまりハマらなかったところも。

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    2019年07月11日
  • 暗い宿

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    どの作品も最後は火村先生の辛口で終わる・・・みたいな感じでしたね。途中まではふむふむと読み進むのだけど、最後にむかって尻すぼみになっていく感が。このコンビは好きなんだけど。

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    2019年07月07日
  • 壁抜け男の謎

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     数年にわたって発表された短編を集めたもの。それぞれの話に関連性はない。
     「ガラスの檻の殺人」と「壁抜け男の謎」が楽しかった。もちろんトリックも犯人も全く予想できなかったが。
     しかしわたしにはこの作者の作品があまり肌に合わないみたい。

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    2019年05月20日
  • 虹果て村の秘密

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    「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」というコンセプトを持った、講談社ミステリーランドの一冊です。

    有栖川さんにとって初めてのジュブナイル・ミステリ。

    大人の読者の方々には、少々物足りない内容なのかもしれません。
    ですが、子供たちに本格ミステリの面白さを伝えたい、という真摯な思いに溢れていて好感が持てました。

    主人公達が中学生や高校生になったお話も、いつか発表していただきたいですね。

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    2019年05月01日
  • 幻坂

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    上町台地にある大阪七坂を舞台に、さまざまな人の人生を切り取った短編集。心霊的要素が織り込まれているのに全く怖い感じがしないのは、落ち着いた文章と舞台の組み合わせの効果でしょうか。
    現代の大阪にこんな風情のある場所が残っていたなんて、足かけ40年以上暮らしたはずなのに知りませんでした。今度時間を見つけて行ってみよう。

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    2019年04月28日
  • 有栖川有栖の密室大図鑑

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    ネタバレ

    単行本が出たときに買ったのに、いつの間にかなくしていたこの本、新装版がでたようなので再読。
    ミステリ好き、なかでも密室好きには堪らない、古今東西の密室ものの秀作をピックアップし、図解したこの図鑑の魅力は、読んだことのない魅力ある作品に出会えること、図解を見ながら密室トリックへの妄想を膨らませられること。
    そして、付箋をいっぱい貼って、読みたい作品が増えていく悦び。あ~人生の残り時間が足りない。

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    2019年04月25日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    作者自身が選ぶどんでん返しをテーマとする6篇の自作品。
    【綾辻行人「再生」】
    既読の作品だったが、言われてみれば確かにこれはどんでん返し(笑)
    【有栖川有栖「書く機械(ライティング・マシン)」】
    これは究極の缶詰め状態。作家としては自虐的ネタだろうか。
    【西澤保彦「アリバイ・ジ・アンビバレンス」】
    アリバイ崩しの作品だが、犯人の行動は今一つ腑に落ちない。
    【貫井徳郎「蝶番の問題」】
    探偵役による手記の解読は鮮やかだったが、どんでん返しとなる結末はどうも・・・。
    【法月綸太郎「カリバリズム小論」】
    『法月綸太郎の冒険』収録作とのことなので、既読のはずだが、ストーリーをまったく覚えていなかった。「

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    2019年04月14日
  • 乱鴉の島(新潮文庫)

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    テレビドラマにもなった人気シリーズの内の1本。コメディータッチな導入から一気にひきこまれた。謎解き自体はそんなに驚くようなものでもないが、全体的に叙情的な雰囲気の漂う話になっている。作中でエドガー・アラン・ポーの詩「大鴉」や「アナベル・リー」が印象的に使われていて、生や死について色々と考えさせられる部分もあり、中々読み応えのある長編だったと思う。

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    2019年04月11日
  • 虹果て村の秘密

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    かつて子どもだったあなたと少年少女のためのミステリーランドに寄せた著者初のジュブナイル

    ジュブナイルなだけあり、とても平易な文章で、トリックもトリッキー(?)ではなく、ものすごく古典的なものが出てきたりして微笑ましい

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    2019年04月06日
  • 火村英生に捧げる犯罪

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    大阪府警の面々がアリスをどう思ってるのかよくわかりました(笑)
    でも間違った日本語の使い方から新しい可能性に気がつくんだから、アリスだって凄いと思う!!

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    2019年04月03日
  • 赤い月、廃駅の上に

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    鉄道をモチーフに綴られた怪談集。
    王道の幽霊ものからホラー要素の強いもの、ファンタジックなものなどバリエーションに富んでいる。
    それらに「鉄道」という共通項があるからか、不思議とまとまった印象の残る一冊だ。

    中には大海原、船上が舞台に船の怪談話が語られる話もある。どこで鉄道とつながるのかと思ったら、ラストに登場したファンタジックでSFっぽくもあった。
    思えば、幽霊という過去にとらわれたままの存在に時を超えて遭遇するのだから、怪奇現象も幽霊もSFの要素があるのかもしれない。
    個人的に「最果ての鉄橋」の三途の川を渡るのに舟からフェリーになり、輸送力をあげるために鉄道になったという設定が好き。鉄道

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    2019年03月30日
  • 高原のフーダニット

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    「先生の声が聞きたくて」気だるい日曜日、さしたる知り合いでもない男の電話。それが臨床犯罪学者・火村英生を血塗られた殺人現場へいざなう一報だった。双子の弟を殺めました、男は呻くように言った。明日自首します、とも。翌日、風薫る兵庫の高原で死体が発見された。弟と、そして当の兄の撲殺体までも…。華麗な推理で犯人に迫る二篇に加え、話題の異色作「ミステリ夢十夜」を収録!

    謎としてはうーん、てかんじ

    夢十夜
    最初に読んだときはミヒャエル・エンデぽいと思った。
    中の人バイトが切ない…
    アリスはあまり夢を見ないって他のはなしで言ってたと思うけど、第二夜とかも普通に悪夢では

    オノコロ島
    仕事したくない病のア

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    2019年04月12日
  • 女王国の城 下

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    信仰団体「人類協会」の敷地内で起きた3つの連続殺人事件。その11年前に同じ村で起きた密室殺人事件、容疑者失踪事件との関連性。協会が警察の介入を拒む理由、江神が協会を訪れた理由などの謎もあり、拘束された推理小説研究会メンバーの脱走劇もあって、なかなかの力作である。しかし、ミステリーの内容の割には、長すぎるというのが正直な感想。
    ロジックを売り物にしている作者だが、本作品での江神の真相説明は仮説にすぎず、必然性がなくて説得力に乏しい。特に11年前の密室の真相は拍子抜けもいいところ。記述内容だけでは、真相通りにできたのかどうか、読者には判断できず、推理できない。
    拳銃を協会敷地内に持ち込んだ方法も、

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    2019年03月16日
  • 怪獣文藝の逆襲

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    東雅夫さん編集ということで手に取ってみたら、有栖川有栖さんや山本弘さんといったミステリ畑やSF畑の方も書いていて驚いた。
    んだけど、アンソロジーの傾向として、「怪獣はあるもの/対峙するもの」として描かれていて、絶対的に抗えない存在という畏怖感には欠けていて残念だった。前作がそういったものらしいので、気にしておこうと思う。

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    2019年03月04日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    綾辻行人を目的に手に取ったが、名前は聞くけど、読んだことのない作家が読めて良かった。

    特に貫井徳郎、法月綸太郎、東川徳哉、、他の作品も読んでみたいです。それにしても探偵役のキャラはバリエーション豊か。高慢チキ系、切な系に、おどけ過ぎ系、どれも好物です。

    ミステリ=探偵物ではないと思う。怪奇やブラックユーモアもけっこう好き。バリエーション豊かで良いオムニバスでした。

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    2019年02月03日
  • 猫が見ていた

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    猫にまつわるアンソロジー。猫がテーマだと、ちょっと暗めな感じになるのかな。
    個人的には「泣く猫」柚月裕子と「凶暴な気分」井上荒野が好き。

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    2019年01月23日
  • ジュリエットの悲鳴

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    ショートショートを含む十二編が収録されたノンシリーズの短編集。

    倒叙、SF、心理サスペンス、ブラックユーモア等々、一作ごとに作風や趣が違っている所が、なんとも贅沢ですよね。
    「次はどんな物語かな?」と読み進めていくのがとても楽しくて、ワクワクしてしまいます。

    有栖川さんらしいロジカルな推理は控えめなので、そちらを期待された方は拍子抜けしてしまうかも。
    でも、シリーズものでは味わえない雰囲気を持つ作品ばかりで、そこに魅力と新鮮さを感じました。

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    2019年01月05日
  • 高原のフーダニット

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    単行本版を既読。「オノコロ島ラプソディ」、「ミステリ夢十夜」、そして表題作と続く中編3作が収録されている。単行本を読んだのが6年も前だったためか、驚くほど内容を覚えていなかった。……いや、これまでもなんども覚えてなさに驚いているから、もう驚く必要はないかもしれない。とはいえ、驚くのだから仕方がない。記憶力の衰退はさておき、アリスのひとことひとことに笑ってしまうオノコロ~、目覚めたときにどう感じるのか想像するのが楽しい~夢十夜、そして犯人当てのシンプルさを極めたかのような「高原のフーダニット」。楽しかった。

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    2018年12月12日
  • 乱鴉の島(新潮文庫)

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    導入から楽しい孤島モノ。果たしてどんな秘密が待っているのかと思ってたらめちゃめちゃ最先端な話が出てきて雰囲気のワープが楽しすぎる

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    2018年11月29日
  • ベスト本格ミステリ2018

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    「夜半のちぎり/岡崎琢磨」
    シンガポールの新婚旅行で奥さんが殺される。そこで元カノも結婚していて、彼と来ている。その彼が実は今の奥さんとも付き合っていて犯人というだけの話。

    「透明人間は密室に潜む/阿津川辰海」
    これは力作ですね。なぜか肌が透明になる人たちが現れてきて、そうなると透明人間は不便。人とぶつかるし、食べ物は見えるし、病院で患部の診察もできない。それでメイクを施すことになる。透明であることを利用して殺人事件を試みるのが出足。倒叙ということになる。身体に吸収したものは老廃物でも透明だがそれ以外は見えてしまうので爪の間の垢、歩いた時についた泥なども危ない。人通りの少ないところを探すのに

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    2018年11月11日