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宗教団体〈人類協会〉の総本部にいったんは温かく迎えられた英都大学推理小説研究会の一行だったが、殺人事件が突発するや問答無用の軟禁状態に。協会幹部は警察に通報せず自分たちで犯人を突き止めると宣言。自由を回復するため推理研のメンバーも助力を約すが、調査は思うように進まない。そして焦躁の一夜が明けた総本部に銃声が轟き、さらなる犠牲者の存在が明らかになった。抵抗運動も試みつつ真相究明に努める推理研会員。思いがけない人物の登場によって事態はまたも転回、謎は深まったかに思われたが。大いなる混沌に秩序をもたらす名推理、江神シリーズ第4作となる本格巨編。
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Posted by ブクログ
学生探偵小説の大作
学生アリスシリーズ第4弾。行方不明の江神部長を探すため、一行が訪れたのは木曽山中にある神倉。そこは、女王が統べる国・人類協会の本部であった。
まず、EMCの面々が繰り広げるドタバタ劇が楽しい。若さと思い切りのいい行動にハラハラされっぱなしです。クローズドサークルからの決死の脱出劇には興奮しました。江神の冴え渡る推理も負けていません。一部の真相はかなり見えやすくなっているのは事実ですが、全編のなかに複数の謎が散らばっており、スケールに見合うだけの解決編が用意されています。そしてラストには、それまで釈然としなかった点が、これ以上ない演出とともに明らかにされています。
エンタメ本格ミステリの金字塔として、惜しみない拍手を贈りたいです。
Posted by ブクログ
これだけ長いのに、ずっと楽しく読めるのがすごい。
アクションも楽しかったし、それぞれに見せ場があるのもいい。
やっぱり江神さんがいると安心するし、今回はその過去が少し見えた。
この5人と一緒にいる時間がやっぱり好きだ。
アリスがカフカの『城』について語るところで、なるほどそんなふうに読めばいいのかと。2度途中で挫折しているけど、3度目の『城』にチャレンジしてみたくなった。
物語の中で別の作品について語られる寄り道も楽しい。
ミステリ的には最後は少し強引に感じるところも。
推理小説研究会(EMC)は居心地がいい。
事件が終わってハッピーだけではなく、同時に就職や卒業という現実が迫っている切なさも。
社会に出る直前の何とも言えない焦りや不安と、仲間と離れるさみしさ。
自分もこんな時期があったなと思い出して、なんだか切なさが残った。
学生アリス未読はあと1冊。さみしいな。
Posted by ブクログ
学生アリスシリーズの中では、「双頭の悪魔」の次に好きです。
怪しい宗教団体と過去の事件が絡む舞台はとても魅力的で、話の中にはSFっぽい言葉も多々出てくるけど、しっかりとしたミステリでした。
まぁ、私は全然解けなかったんですけど。
「アリバイがないのは公子代表では?」なんて短絡的なので諸々思い込んでしまいまして。
玉塚の子どもに好かれていたくだりはメモしていたんですが。
そして、江神さん家の事情。お母様が絡むのかと思いきや、そっちじゃなかったですね。
個人的には、人類協会の人は女性陣がキャラ立ちしていてよかったです。
男性陣が私にとってはあまり印象的ではなかったので、この人はどの人?ってなることが時々ありました。
宗教団体ってなかなか扱いが難しい題材なのではないかなと思うのですが、色々と考える機会にもなってよかったです。
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