【感想・ネタバレ】乱鴉の島(新潮文庫)のレビュー

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Posted by ブクログ 2022年05月29日

王道の孤島ミステリ!
島のメンバーには謎めいていて何やら胡散臭いし、招かれざる客よにり雰囲気はどんどん不穏になっていき…
事件の始まる前から、シチュエーション的にアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』や『オリエント急行殺人事件』を連想させられて期待がいや増す。
排他的な空気の中、子供たちとの...続きを読む交流だけが和やかで癒された。
少ない手がかりと非協力的な容疑者たちを相手に、殺人事件も彼らの秘密も暴いてしまうとは、さすが火村先生!

1
購入済み

ハラハラする

2021年11月27日

私が読んだ中で、ここまでハラハラする作家アリスシリーズはないと思う。思わず最後の40%を一気に読んでしまった

1

Posted by ブクログ 2017年03月15日

単行本を読んでから10年あまり、文庫版を理由なく買いそびれていたので大変ひさしぶりの再読となった。採用されたテーマとその顛末、お疲れの様子の火村先生が婆ちゃんに旅行をすすめられるという常にない導入。印象的だったせいかそれらはよく記憶に残っていた。さいきん読んだシリーズ長編と比べても、やはり有栖川さん...続きを読むの作品は素晴らしいフーダニットであると再認識するくらいで、ケチをつけたくなどならないからうれしい。動機を脇に置いて追及するのは、あくまで論理的な手段で指摘できる真犯人。本書にもこのシリーズの滋味が詰まっている。

1

Posted by ブクログ 2023年10月08日

軽妙なストーリーが素敵な有栖川先生の作品の中で異質に感じる作品。タイトルもお話もどこかおどろおどろしい雰囲気が漂っている。蠱惑的で後味が少し悪くなるけど、読み進められずにはいられない。20年近く前の話でありながら今でも考えさせられるテーマなお話でした。

0

Posted by ブクログ 2017年06月03日

事件の背景に衝撃を受け、切なくなった。
孤島の異様な雰囲気や火村達に向けられる敵意など、今までにない要素が彩りを沿える。

0

Posted by ブクログ 2024年02月28日

孤島を舞台にしたミステリだが、さすがの有栖川。怪奇小説のような不気味な島を舞台に意外な真相の事件を見事に描いてみせた。怪奇小説と書いたが、ホラー的ではなく、不可解という意味である。
事件前の導入部も十二分に尺を取って島に宿る「魔」を描いてみせた。

0

Posted by ブクログ 2024年02月03日

一つ前に読んだ有栖川有栖作品が短編集だったせいか、長編の冒頭部分がなかなか進まなかったが、それでも読んでいくと止まれなくなる。
章が変わるところまでで今日は終わりにしようと思っていたのに…もう少しだけ、あとちょっとだけ…と、とうとう寝不足になる。
事件を解決して一件落着、めでたしめでたし!という爽快...続きを読む感が ない のが有栖川有栖作品の いいところ だなと思っている。
一抹の不安のようなものが心に残る。「君はどう思ったかな?」と作者に問われているようでその余韻に浸るのが私は好きだ。

0

Posted by ブクログ 2023年10月25日

有栖川有栖作品の短編に慣れていたせいか、事件が起きるまでが超長く感じた。途中のギスギス感にハラハラしつつ、収束まであっという間だった。2006年の作品だが古さはなく、今読んでも新鮮だった。良い作品と思う。

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Posted by ブクログ 2023年08月12日

「有栖川有栖」の長篇ミステリ小説『乱鴉の島(らんあのしま)』を読みました。
『虹果て村の秘密』、『孤島パズル』、『朱色の研究』に続き「有栖川有栖」の作品です。

-----story-------------
絶海の孤島、「火村」と「有栖」を「魔」が襲う。
精緻な推理、瞠目の真実、傑作長編ミステリ。...続きを読む

犯罪社会学者の「火村英生」は、友人の「有栖川有栖」と旅に出て、手違いで目的地と違う島に送られる。
人気もなく、無数の鴉が舞い飛ぶ暗鬱なその島に隠棲する、高名な老詩人。
彼の別荘に集まりくる謎めいた人々。
島を覆う死の気配。
不可思議な連続殺人。
孤島という異界に潜む恐るべき「魔」に、「火村」の精緻なロジックとアクロバティックな推理が迫る。
本格ミステリの醍醐味溢れる力作長編。
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探偵役である臨床犯罪学者「火村英生」と、「ワトソン」役の推理作家「有栖川有栖(アリス)」のコンビが活躍する作家「アリス」シリーズの長篇7作目にあたる作品です。

 ■前口上
 ■第一章 鴉舞う島
 ■第二章 ミダス降臨
 ■第三章 死の翼
 ■第四章 孤絶と失踪
 ■第五章 海辺の儀式
 ■第六章 扉の奥
 ■第七章 ケシテモウナイ
 ■終章 遠い島影
 ■あとがき
 ■文庫版あとがき
 ■解説――現役バリバリの本格孤島ミステリ 村上貴史

臨床犯罪社会学者の「火村英生」は、友人の作家「有栖川有栖(アリス)」と休暇に出かける… だが、彼らがたどり着いたのは、目的地・鳥島とは違う場所だった、、、

鴉が群れ飛ぶ絶海の孤島、通称・烏島と呼ばれる黒根島… そこには、世間と隔絶された生活を送る作家「海老原瞬」の別荘があり、謎の医師「藤井継介」、学習塾講師「財津壮」、行政書士「香椎匡明」、保育士「中西美祢」、スクール・カウンセラー「水木妥恵」等の客人が集まっていた。

「海老原」を初め客人たちの雰囲気に何か秘密めいたものを感じながらも、2人はやむなく別荘に一泊させてもらうことになる… さらにそこにIT企業・ミダス・ジパングの社長「初芝真路(ハッシー)」が「藤井医師」に会うため、ヘリコプターで舞い降りてくる、、、

突然の来訪に怒る「藤井医師」は「初芝」を追い返すとともに、「火村」と「アリス」にも「初芝」との同道を勧めが、別荘に連れられて来ていた小学5年生の「拓海」と「鮎」が「アリス」に懐いて寂しがったことから、「海老原」が翻意して2人を引き止める… さらにはもう一泊するよう勧められた「火村」と「アリス」は、その提案を受け入れながらも彼らの態度にますます不可解な思いを強める。

訝る「火村」たちの前で、殺人事件が発生する… 殺されたのは別荘の管理人の「木崎信司」、、、

そして「初芝」は姿を消していた… さらに別荘の電話線が何者かに切断され、警察を呼ぶこともできない一同は交代で不寝番を立てて夜を明かす。

翌朝、烏が集まっていることに異常を感じた「火村」が「アリス」とともに見に行くと、崖下の洞窟内で「初芝」の無残な死体を発見する… しかも、死亡推定時刻から「初芝」は「木崎」よりも先に殺されていたことが判明する、、、

別荘に集う者たちの中に犯人がいることが明らかになるに及んでも秘密を頑なに守ろうとする彼らを前に、「火村」は一連の事件と「海老原」たちの秘密の真相を解明しようと推理を試みる…… 事件の背後に隠された彼らの「秘密」とは何なのか!?


好きなんですよねー クローズドサークル物… しかも、その中でも本格ミステリ好きにとってはたまらない孤島という舞台設ですからね、、、

しっかり愉しませてもらいました… 限られた登場人物、その中に殺人犯が潜んでいるという緊張感、疑心暗鬼になる人々、それぞれのアリバイは?動機は? ホントに面白かったですね。

クローン技術に絡んでいる、孤島に人々が集まってきた理由も含め、謎解きが愉しめましたね、、、

相変わらず、「有栖川」と「火村」二人のコンビが、丁寧に事件を解決してくれるので、読後に謎が残らずスッキリしますしね… 次も作家「アリス」シリーズを読もうと思います。


以下、主な登場人物です。

「火村英生」
 英都大学社会学部犯罪社会学専攻の助教授。臨床犯罪学者。

「有栖川有栖(アリス)」
 推理作家。火村の学生時代からの友人。

「海老原瞬」
 伝説的な象徴詩人、作家、翻訳家、英米文学者。
 ポー研究の権威。

「海老原八千代」
 海老原の亡き妻。

「藤井継介」
 海老原の学生時代からの友人。元・東帝大学病院産科医。
 クローン技術の研究者。

「財津壮」
 学習塾講師。

「市ノ瀬拓海」
 財津の甥、小学5年生。

「香椎匡明」
 行政書士。

「香椎季実子」
 香椎の妻。行政書士。

「小山鮎」
 季実子の姪、小学5年生。

「中西美祢」
 保育士。

「水木妥恵」
 スクール・カウンセラー。

「木崎信司」
 別荘の管理人。

「木崎治美」
 木崎の妻。

「初芝真路(ハッシー)」
 ミダス・ジパング社長。

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Posted by ブクログ 2023年08月06日

読んだあと一番に思ったのは「この話はミステリーなんだろうか、SFなんだろうか」ということだった。
いや、殺人事件はあるししっかりとしたミステリーなんだけど、「事件が起きて探偵がそれを暴く」っていうベースも同じなんだけど、それでも根底にあるテーマがテーマだからかそんなことを考えてしまう。
この話が書か...続きを読むれた時よりも今はずっと技術は進歩しているんだろうけれど、でも実現したと言う話を聞かないのは法律もあるんだろうけど倫理観とかそういうものがあるのかなーなんて。
でも、この小説の中では、せめて創作の世界の中では叶えて欲しかった。
謎解きのシーンが本当に辛くて……そこまで解かなくてもいいじゃない、そこは崩さなくてもいいじゃない、って読みながら思ってしまうほどに。
名前に気付いた時は「そんな所にまで……」って愕然とした、まさかそこまで徹底的に対比がしてあったなんて。
読み終わった後に「命」について考えてしまう、そんなお話だと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年10月02日

アリスと火村が孤島に閉じ込められる。そこにいるのは高明な詩人と彼を慕うものたち。詩人を囲む懇親会というが、怪しすぎるー。小学生2人はかわいいけど、どうして連れてこられたのか…アリスたちは招かれざる客として島に留まることになる。そして、更なる客。やり手青年実業家は、懇親会参加者のひとりに、自分のクロー...続きを読むンを依頼。この男、好きじゃないけど…と思ってたらやっぱり死体が出て、男は犯人扱いされるが、実は見つかった死体よりも先に殺されていた…。殺人が起こって謎を解く、というよりずっと謎が渦巻いてる。殺人よりも悲しい。

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Posted by ブクログ 2022年08月27日

果たしてミステリに派手さは必要なのだろうか?ここ2年半だけで読んだ本は多分200冊は超える。ほぼミステリだ。この話の位置付けとしては派手ではない。トリックも奇抜ではない。読み手に対する謎への引き込み方がうまい!それに尽きる。アウェイの中で罵られながらというのは、同日に読み終わったクイーンのお話が思い...続きを読む浮かぶ。探偵はその推理の過程において、誰かのプライバシーに踏み込み、時に失礼を承知で推理を披露する。火村には有栖がいて、お互いに補完し合いながら、真実に迫っていく。その描き方がよかった。

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Posted by ブクログ 2022年07月16日

火村シリーズ初の孤島もの。それだけでワクワクする。一見何の変哲もない殺人事件(殺人事件が変哲もないとは甚だおかしいが)が起こり、登場人物のアリバイを調査し、推理する。派手さはないが本格ミステリと言っていい。またクローン技術や、誰かを彷彿とさせる社長など、当時の最先端を扱っていながら、今読んでも新鮮さ...続きを読むがある。読み継がれていく作品であった。

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2021年09月25日

2006年に発売された単行本の文庫版です

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Posted by ブクログ 2020年10月25日

作家してる有栖川先生の描写がとてもすきでした。有名どころの文学あまり好んで読もうとしないけど有栖川先生と一緒なら読めちゃうな…

当時の社会状況に思いを馳せながら、毎度おなじみ綺麗ーーーなロジック、孤島の舞台を楽しめました。あとがきで「やっぱりモデルこの人か」となりました。

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Posted by ブクログ 2020年09月14日

なかなか雰囲気のある作品で1日で完読。
孤島と火村は雰囲気がマッチする。

いつの時代の作品か迷うような現代と一昔前がミックスされたような世界観が妙だった。

2020.9.13
90

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Posted by ブクログ 2020年07月08日

慰安のために旅行にでたはずが!
妙な島にたどり着き妙な事件に遭う!

ばあちゃんの気遣いも虚しく
全然休めない二人でした
34歳で完徹しても平気だなんて羨ましい

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Posted by ブクログ 2019年10月21日

結構久しぶりな再読。と言っても肝心の秘密は覚えていたものの犯人はすっかり忘れていたのだが。昔に読んだ時より印象深いというか面白く感じたのは私が年を取った事で登場人物に感情移入しやすい素地が整ったからか…。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年10月14日

島の見取り図もなく、連続しておらず、見立て殺人でもない、そんな孤島ミステリは新鮮でした。何十羽もの烏が飛び交うのがただひたすらに不気味でおどろおどろしい。招かれざる客である火村とアリスの居た堪れなさも加わってとても嫌な空気。海老原ファンクラブは敵意剥き出しで、本当に居心地が悪い。秘密を守るためなら人...続きを読むってあんなに攻撃的になるのだなと。内容は面白かったし納得はしたのですが、理解はできないかな、そして気持ちは沈みました。聡明な子供たちが唯一の救い。殺人の動機や経緯などに関しては、ほほうとしか。

「火村先生のおっしゃるとおり。」
「有栖川先生のおっしゃるとおり」
ちょっと面白かったな。
その数ページ後に「海老原先生のおっしゃるとおり」も出てきたので嬉しくなった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年11月30日

下宿のばあちゃんからの勧めで三重の小島に骨休めに来た火村とアリス。
ところが船頭さんの勘違いで違う島へ連れてこられた。
その名も黒根島:通称「烏島」
そこに集うのは孤高の詩人:海老沢俊と彼の崇拝者たち。その一人であるドクター藤井はクローン研究の権威であり、彼の技術を求めて時の人:初芝真路=ミダス・ジ...続きを読むャパン社長がヘリコプターで島へ乱入。
烏が乱れ飛ぶ孤島、遺体、秘密の集いと本格ミステリーの材料をふんだんに散りばめて、火村とアリスの推理は進行する。

じっくり読もうとしていたのに、おもしろくてすいすい読んでしまった・・・!
2時間ドラマで映えそうな感じですね。いかがですか!

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Posted by ブクログ 2017年02月21日

連続して起きたふたつの殺人。隔絶された島で、死体の状況や島に集った人たちの証言だけをもとに推理を進める火村と有栖川。
二人の子供たちを中心に周りの大人たちが動いているような不思議な印象。
そして、まったく見えてこない動機。
火村たちは手持ちの少ない情報だけを頼りに、論理的に犯行までのありようを再構築...続きを読むしていく。
先の見えない展開はそれなりに面白かった。
ミステリーとしての出来もいいし、何より「火村」シリーズということで安定感もあった。
読者の勝手な思いだろうが、より完成度の高いものを期待していた分、可もなく不可もなく・・・といった思いが残る。
印象に残ったのは成功するビジネスは三つのタイプに分類できる。顧客を脅すか、癒すか、魅せるか。
エンターテインメントのどの分野にも共通する気がして、なるほどと納得してしまった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年05月18日

全くなにも覚えてない状態で再読。
もう新たに読んだのと変わらないので、感想更新。

下宿の婆ちゃんの伝手で三重のとある島へ魂の洗濯へ行く予定だった火村先生とアリス。
しかし手違いで烏島へと上陸してしまい、そこで不思議な団体とひとつ屋根の下で過ごすことに。
そこにヘリコプターで舞い降りる新進気鋭のベン...続きを読むチャー社長。そして巻き起こる殺人事件。

状況だけ見ると、呪いの数え歌とか、見立て人形とかありそうな孤島モノ。後書きで作者も書いていたけど、そういうのではない。
いつもの先生2人の掛け合いとか、不思議な団体にいた子供達との交流とか、烏舞う不気味な島でじわじわと事件が忍び寄ってくるのがなんとも言えない雰囲気。

推理はいつも通り論理的。初読時の感想では動機が弱いなーと書いてたけど、年数が経った今はなんとなくその動機も共感できる。
切ない読後感も相まって、読み終わってからもその世界に暫く浸ってしまった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年06月09日

2010/1/30 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2017/6/2〜6/9

1年半ぶりの有栖川作品は、火村&有栖川シリーズの長編で七年ものの積読本。いわゆる、孤島もの、である。Who and why did it?系の内容で実に切ない。中心にはクローンがあることは早々に提示されるのであるが、...続きを読むそうだったのか。結論がわかってしまうと実に明快にヒントが散りばめられていたんだなぁ。やられました。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年05月22日

(長編)火村&有栖川シリーズ16
      目次
前口上
第一章 鴉舞う島
『沖の娘』 ジュール・シュペルヴィエル(窪田般彌くぼたはんや・訳)
1
2
3
4
第ニ章 ミダス降臨  
『抒情歌』 川端康成
1
2
3
4
第三章 死の翼
『アトム誕生』 手塚治虫
1
2
3
4
5
第四...続きを読む章 孤絶と失踪 
『死都のブリュージュ』ジョルジュ・ローデンバック(窪田般彌・訳
1
2
3
4
5
6
7
第五章 海辺の儀式
『猿の手』w・wジェイコブズ(倉坂鬼一郎くらさかきいちろう・訳)
1
2
3
4
5
6
第六章 扉の奥
『喪服』吉岡実
1
2
3
4
5
6
7
第七章 ケシテモウナイ
『ソラリス』スタニスワフ・レム(沼野充義ぬまのみつよし・訳)
1
2
3
4
5
6
終章 遠い島影
『不死の人』ホルヘ・ルイス・ボルヘス(土岐恒二とき・訳)
あとがき
文庫版あとがき
解説 村上貴史(ミステリー評論家)

0

Posted by ブクログ 2021年08月29日

有栖川有栖、初めて読みました。
途中まで気だるくぜんぜん進まんやん、登場人物10何人出てくるけど、ぜんぜんキャラクター入ってこんやん、っていう状態が一気に跳ねて、不穏な空気がより一層強まりそれが最後までなんやなんやとなります。
が、最後は個人的パンチに欠けたかなぁと。

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Posted by ブクログ 2021年01月03日

作家アリスシリーズでは初めの孤島もの。
孤島作品としては、そんなに奇抜な殺され方
でもなく、大人数が死ぬでもなくと
ちょっと地味目(?)な感じです。

でも最後まで漂う、不可解な集まりと
烏の島での殺人劇が終始良い味出してます!

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Posted by ブクログ 2019年04月11日

テレビドラマにもなった人気シリーズの内の1本。コメディータッチな導入から一気にひきこまれた。謎解き自体はそんなに驚くようなものでもないが、全体的に叙情的な雰囲気の漂う話になっている。作中でエドガー・アラン・ポーの詩「大鴉」や「アナベル・リー」が印象的に使われていて、生や死について色々と考えさせられる...続きを読む部分もあり、中々読み応えのある長編だったと思う。

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Posted by ブクログ 2018年11月29日

導入から楽しい孤島モノ。果たしてどんな秘密が待っているのかと思ってたらめちゃめちゃ最先端な話が出てきて雰囲気のワープが楽しすぎる

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年02月07日

疲れている火村を見かねて、下宿のばあちゃんが、命の洗濯に行ったら、と勧めてきた三重県沖の島に旅行に行くことになる火村とアリス。手違いで目的の島とは別の島に運ばれてしまうんですけど、その島は高名な詩人であり、作家である海老原瞬の別荘だけが立つ半無人島。
秘密の集会でもあるのではないかというぐらいこそこ...続きを読むそとしている、別荘に集まった人々。明らかに歓迎されていない二人を、目的の島に返す手段もなく、やむなく別荘に泊めることになったところ、その日の夕方にはまたもや歓迎されない珍客がやってきて…。
という久々の巻き込まれ型ストーリー(あ、モロッコ水晶〜も巻き込まれ系でした)。
別荘に集う人たちもなかなかのキャラなんですけど、二人の後にやってきた自信家の青年実業家のキャラがかなり強烈。バイタリティーはホリエモンをモデルにしてる、とあとがきにあって、なるほど…となるなど。

この話もそういえば凝ったトリック、という感じではなかったですね。すごいストレートな謎解きですし。ただ、設定が特殊というか、殺人事件の他にも謎が(別荘に集まった人たちの目的や関係性、子供が二人そこにいる理由など)入り込んでいて、それが面白かったかも。
別荘に集まっている人たちの構成も謎で、海老原先生、海老原先生の昔からのファンだというクローン技術を極めて追放された産婦人科医、先生よりだいぶ若いと思われるファンたち数人、そのファンたちの姪っ子と甥っ子というバラバラ感。まあそれは謎というかヒントなのかもしれないですけど…。

ところで、以下もろネタバレですが、別荘に集まっていた人たちの目的は、海老原先生と若くして亡くなったその奥さんのクローンをゆくゆくは作って、クローン達の成長を見守るとともに、二人が恋愛をして結婚して、幸せになることを手助けするための集団だった、と。そこにもう狂気以外の何ものも感じないよ…と思うんですが。後から追いかけてきた青年実業家っていうやつもなかなかねじがぶっ飛んでいて、目的は自分のクローンを作ってもらいたい、と。自分の理想とする事業の行く末を見届けるためには一代では時間が足りないし、かといって他の人に託しても同じようにできるとは思えないから、自分のクローンを作って、一から育てるんだ!みたいな。怖いよ!っていう笑。

キャラがすごいと言えば、この青年実業家が殺されてしまうわけですが、別荘の管理人夫婦の夫は、この社長の会社の株で儲けていたところ、偶然殺害現場を見たことから、社長のライバル会社の株へと買い換え、週末の出来事だったので、市場が動き出すまでと社長の遺体を洞窟に隠しちゃったりするんですよねー。その上で、社長を殺害した女性を脅して、いい思いをしようとする、というとんでもクズ野郎だったりとか。
社長を殺害した女性の動機は、潔癖が過ぎた結果(という印象だったんですけど)という感じだったりとか。もともとの集会の目的という出発点もなかなか狂気を孕んでるんですけど、この島自体が狂気に飲まれてる感じありますよね。。
でもラストは、海老原先生が割と冷静だったと知って、ちょっと安心したりしました。だてに年を取っているわけでもないし、物書きとして色々考えることのある、思慮深い人なのだろうな、という印象がありました。

解説は村上貴史さん。

あー、今作の後でちゃんと調べようワードは、ミダス・タッチ、ポーの「大鴉」と「アナベル・リー」ですかね。

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Posted by ブクログ 2018年03月05日

下宿先の大家さんに言われての骨休み…のはずが
勘違いに勘違いを重ねて、別の島へ。

すごい勘違いですが、双方の思い込みで終了しているので
仕方がないといえば、仕方がない?w
ヒント、というかパズルが出てくる事によって
彼らが何をしているのか、は分かったのですが
どうしてこうなったのか、はさっぱりでし...続きを読むた。
当然、最後にある犯人の独白まで謎だらけ。
言われても、分かるか! という感じでしたが…w

当然彼らは本気でそれに取り組んでいるわけですが
環境が違えば、考え方も刷り込まれた本能も違う。
なのにそうなると、本気で思っているのでしょうか?
よすがに、というぐらいならありでしょうが。

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Posted by ブクログ 2018年08月05日

【再読】2018.8.5
ゆっくりと進むミステリ。殺人そのものやトリックなどに重きを置いてるのではなく、なぜ大勢がこの島に集まったのか?という疑問を中心に据えている。

【初読】2014.11.3
有栖川さんパノラマ好きやなあ

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Posted by ブクログ 2019年05月29日

なんかモヤモヤして終わったぞ。
集まった目的も微妙でなぁ…。
孤島の姿なき殺人鬼の連続殺人みたいな王道読みたかったなぁ。
烏の不気味さとかすごく気味悪くてよかったし、雰囲気はよかったんだけどなぁ。
キャッチボールのシーンはなごむw
「俺は曲がったことが嫌いだ」が1番好きなセリフwww

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