有栖川有栖のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1998年の作品で、
作者の有栖川有栖さんはこの作品から
サラリーマンを辞めて専業作家になられたんだそう。
"海のある奈良”と呼ばれる小浜を舞台に、
アリスの同業者である作家の赤星の死の謎を
火村と共に解いていく本作。
舞台を様々に移しながら物語が進んでいくので、
読み手も旅をしているような感覚に浸れます。
ストーリーは好きでしたが、
少し寄り道が多いように感じました。
結末も個人的に腑に落ちなかったので、★3に。
ですが、相変わらず
アリスと火村のやり取りは面白いですし、
火村の闇の片鱗が見えてきて目が離せません。
続きが楽しみです! -
Posted by ブクログ
有栖川有栖の短篇ミステリ小説集『英国庭園の謎』を読みました。
『ジュリエットの悲鳴』、『白い兎が逃げる』に続き、有栖川有栖の作品です。
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資産家の人知れぬ”楽しみ”が、取り返しのつかない悲劇へとつながる表題作。
日本中に大パニックを起こそうとする”怪物”「ジャバウォッキー」。
完璧に偽造された遺書の、アッと驚く唯一の瑕疵(かし)を見事に描いた「完璧な遺書」―─。
おなじみ有栖川・火村の絶妙コンビが魅せる全部アタリの絶品ミステリ全6編を収録。
待望の国名シリーズ第4弾。
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探偵役である臨床犯罪学者・火村英生と、ワトソン役の推理作家・有栖川有栖(アリス)のコンビが活躍する作家アリスシリーズの作品… その中でもタイトルに国名を冠した作品は特に国名シリーズと呼ばれており、本作品は国名シリーズの第4弾となる作品で以下の6篇が収録されています。
■雨天決行
■竜胆紅一の疑惑
■三つの日付
■完璧な遺書
■ジャバウォッキー
■英国庭園の謎
■あとがき
■文庫版あとがき
■著作リスト
■解説 喜国雅彦
イチバン面白かったのは、火村と対決する犯人視点で進行する展開がスリリングで、遺書が巧妙に偽装されたものであることを火村が解き明かす倒叙形式の『完璧な遺書』ですねー ワープロの変換機能は要注意ですね! 珍しくアリスが登場しない作品でした、、、
次点は、暗号解読の愉しさが味わえる表題作の『英国庭園の謎』かな… イギリス庭園に関する蘊蓄も愉しめました。
それ以外では、
「うてん」って、こんな意味があったんだー と気付かされた『雨天決行』、
確かにカレンダーって、国内のものだけじゃないよねー 盲点を巧くついた『三つの日付』、
あたりが印象に残りましたね。 -
Posted by ブクログ
ずっと前から何度も表紙を眺めては戻していた本をついに読んだ。
密室の謎が自分で解けた試しはなく、有栖川有栖さんが大好きなので、てことは全部面白いのでは、と思うと、積読本が多いのでただそれを増やすことになってしまうかもと思い、躊躇があった。
しかし、面白いもそうでもないも正直に書かれていて、かつ密室の種類がたくさんありすぎ、意外と積読メモした本は少なかったけども、翻訳本がもっと好きだったら怖いな、と思うくらい、どの作品にも惹かれた。再読、未読合わせてすべてを読み、イラストに落とすのもすごい。イラストを見たら頭で描いていたものが具体化されたり何か読み間違えていたりと、発見もあった。 -
Posted by ブクログ
有栖川有栖の短篇ミステリ小説集『ジュリエットの悲鳴』を読みました。
有栖川有栖の作品は昨年6月に読んだ『暗い宿』以来ですね。
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読者諸君へ、12の挑戦状!
めくるめく謎と恐怖とブラックユーモア……有栖川有栖がおくる、異色にして華麗なるミステリ短編集!
人気絶頂のロックシンガーの一曲に、女性の悲鳴が混じっているという不気味な噂が…・。
その悲鳴には切ない恋の物語が隠されていた。
表題作の他、日常の周辺に潜む暗闇、人間の危うさを描く名作を所収。
新本格ミステリの旗手、有栖川有栖の短編、ショートショート12作品を集め、スタンダードなアリバイ・トリックからギャグ・ミステリまで、バラエティに富んだ短編とショートショート十二作品を収録し、有栖川有栖の魅力の全貌を伝える傑作ミステリ集。
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1990年(平成2年)から1998年(平成10年)に発表された短篇、ショートショートのうち単行本未収録で、シリーズ・キャラクターが登場しないものばかり12篇を収録した作品です。
■落とし穴
■裏切る眼
■Intermission1:遠い出張
■危険な席
■パテオ
■Intermission2:多々良探偵の失策
■登竜門が多すぎる
■Intermission3:世紀のアリバイ
■タイタンの殺人
■Intermission4:幸運の女神
■夜汽車は走る
■ジュリエットの悲鳴
■あとがき
■文庫版あとがき
■解説 福井健太
めくるめく謎と恐怖とブラックユーモア…… スタンダードなアリバイ・トリックからギャグ・ミステリまで、バラエティに富んだ短篇とショートショートが収録されていました… そんな中で最も印象に残ったのは、ミステリ作家を主人公に、ミステリネタのギャグが詰め込まれた爆笑モノの『登竜門が多すぎる』かな、、、
ホントに笑えましたねー 特にミステリネーミング機「名付け親(ゴッドファーザー)」に出てくる不適タイトルは爆笑でしたね… 同じく作家を主人公にした作品として天啓を待つ小説家のイメージをシニカルに描いた『パテオ』も収録されており、自虐ネタ?として愉しめました。
あとは、
意外な落とし穴により、殺人犯の計画が破綻するプロセスを描いた倒叙ミステリでブラックユーモア的な『落とし穴』、
列車内での毒殺トリックを扱い、作家の妻が夫に対して「爪が甘い、と言っていた審査員の先生もいたわ」というゾクっとするひと言で幕を閉じる『危険な席』、
夜汽車に揺られながら語り手が回想する断片的なストーリーから浮かび上がる語り手の半生… 謎と解明を独特の雰囲気で愉しめる『夜汽車は走る』、
の3篇が印象に残ったかな… 日常の周辺に潜む暗闇、人間の危うさを描く愉快で奇妙、美しくも危険な12篇を愉しめました。 -
Posted by ブクログ
いつもの有栖川有栖作品とはすこし違った味わいが感じられる短編集。
黄色と黒の外壁を持つド派手な豪邸を建て、外装や室内も虎モチーフで埋め尽くしていた名物タイガースファンの男が自邸で死体となって発見される『猛虎館の惨劇』が特に気に入った。
設定がバカミス風で愉快なだけでなく、トリックも面白かった。
ラストの恋愛短編『恋人』は、成人男性が10歳の少女に性欲も含めた恋情を抱くストーリーのため、手を出すシーンはないとはいえ個人的には嫌悪感をいだいてしまった。
ただ、とある行為が性行為の代替として描かれているのは、いかにも文学的で興味深かった。
もう会うことのない彼女を想って主人公が見る夢の内容もふまえると、実は恋愛小説の皮をかぶったホラー作品なのかも。