有栖川有栖のレビュー一覧

  • ジュリエットの悲鳴

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    ネタバレ

    読みたかった著者の作品を初読み出来ました。

    12編の何の繋がりもない短編集。

    ショートショートと呼ばれる凄く短い短編には感心させられた。

    12編の中には好きな作品とそうではない作品が混雑していた為にこの程度の評価となったが、間違いなく他の作品(短編以外)も読み進めて行こうと思えた。

    「危険な席」
    電車の中で発生した殺人事件。
    それは無差別殺人なのか?!
    ラスト1行「自分はまだ、危険な席に座っているのだろうか?」で結ばれる。
    匂わせるだけ匂わせて、所謂未解決。
    なんとも味がある。

    「ジュリエットの悲鳴」
    本作を纏めるにあたり、本のタイトルとすべく書いた作品との事だが、不思議な魅力を感じ

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    2020年05月01日
  • モロッコ水晶の謎

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    ネタバレ

    助教授の身代金
    ABCキラー
    推理合戦
    モロッコ水晶の謎
    表題作の犯人に驚き!占いをそこまで信じるなんて…

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    2020年04月22日
  • 怪しい店

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    骨董屋、古本屋、ショーウィンドウ、理髪店、怪しい店のみみや(聴き屋)で起こる事件・謎を火村英生と有栖川有栖のコンビが解いていく。うーん、火村の人物像がいまいちはっきりとつかめない。それに、文章が卑俗な感じなのがなあ。ただ、「潮騒理髪店」の話は、なんかファンタジーぽくてよかった。潮騒が聞こえる理髪店なんて行ってみたいし、主人の素晴らしい技が伝わってきた。

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    2020年04月10日
  • 闇の喇叭

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    ネタバレ

    うーむ、氏らしいと言えばそうなんだろうか。

    虚実入り交じるところはさておき、設定が少しイレギュラーすぎて入り込めない感じが。ジュブナイルだろうから、そこらへんのニーズをという意識は多分にあるんだろうし、あえて若者の危機感を煽るという意味もあったのかもしれない。

    知的な遊びでもあるミステリーはそれ自体に予言の自己成就的、というかマッチポンプ的な矛盾をはらむ。事件がなければ探偵はいらず、無能な警察がなければ探偵はいらず、悲しみがなければ探偵はいらず。それを強調しすぎるとのめり込めない人がでてくるだろうと予想される訳で、個人的には強調された作品はちょっと肌に合わない。そういう意味で今回の作品がそ

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    2020年04月07日
  • 狩人の悪夢

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    今回は何かすごい動機があっての殺人なのか、猟奇的な何かなのかなかなか掴ませてくれなくて。計画的なものではなく、想定外の出来事が重なってドタバタと・・・というところにえぇっ?!と思わずにはいられませんでしたが、最後火村先生が自分を悪夢から呼び戻す梟の声をもう一度聞かせてというのが良かったです。

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    2020年01月02日
  • 狩人の悪夢

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    ネタバレ

    火村シリーズで長編小説は珍しい~。

    悪夢がこう絡んでくるんだね。狩人は火村とナイトメアにかかってたのかなー。
    冒頭の悪夢は渡瀬の描写か、ナイトメアの冒頭なのか、、、。
    小説家同士の対談シーンで、有栖川が嫌な気持ちにさせるのは比較的易しいが、恐怖を与えるのは難しいと言っていて、お、有栖川から今流行りのイヤミスへの挑戦状か!?とドキッとした(笑)
    (自分にとって、一度読んだら怖くて怖くてもう読めない…という本は京極夏彦の魍魎の匣)

    はじめは亡くなった渡瀬信也の情報をマスコミにリークした人物が真犯人なのではと思ったけど、全然ちがった。
    でもカウダ・カウダじゃぁわからんー!!!
    おもわせぶりな火村

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    2019年12月09日
  • 怪しい店

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    ネタバレ

    久しぶりに有栖川有栖の火村シリーズを読む。
    間が開いてる間に、ドラマ化したり、ビーンズ文庫でBLっぽい表紙で売り出されたりしてたのは知ってるw
    最近複雑な内面を細かく描写する作品が多かったので、久々にザ・ミステリーっぽいものを読んで、少しホッとする。

    古物の魔
    古物商で起こった店主の殺人事件。容疑者全員に鉄壁のアリバイがある状態。アリバイを担保している防犯ビデオの映像がなければ怪しいのは誰か、という点に気づけるかがポイントかな。

    燈火堂の奇禍
    古本の店主が万引き犯を追いかけて心筋梗塞で倒れた。店主は独自の、購入希望の10日間後じゃないと売らないルールを敷いていて、客を自ら遠のかせている不思

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    2019年12月04日
  • 有栖川有栖の密室大図鑑

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    買ったままでまだ読んでいない本がたくさんあるのに、また読みたい本が山のように増えてしまいました…。
    そこそこのミステリーを読んだつもりではいましたが、まだまだ読んでいない本がたくさんあると改めて…。

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    2019年11月11日
  • 火村英生に捧げる犯罪

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    ネタバレ

    短編集。
    火村に捧げるとはいいながら、ターゲットはアリス。アリスが出向いただけで解決するというお粗末な内容の事件が、ここまで膨らむとは。
    他にも海外に出ている間他のメンバーが時効になり、そのせいで一人恐喝された男の話や、パノラマ写真を切ってペアに見せかけようとした話など、ショートショートがたくさん。
    どれもこれもアリスがいい感じの脱力具合を醸し出してる。

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    2019年11月04日
  • 狩人の悪夢

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    少し分厚いですが、結構サクサク読めます。関西人の私には、有栖川さんの関西弁が目に良くて、ミステリー要素とホラー要素の比率がちょうどいいくらいで、どちらが好きな人も読めると思います。2人はとてもおばあちゃんを大切にしてるんだなって、お互いをすごく気にかけてるんだなって、友情も見られて、少し暖かい気持ちになることができました。

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    2019年10月31日
  • 高原のフーダニット

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    再読。中編集。「オノコロ島ラプソディ」と「ミステリ夢十夜」は両方とも最初読んだ時「こんな話も有栖川先生は書くのか」とちょっと驚いた記憶がある。対して「高原のフーダニット」は正統派。火村先生とアリスのやり取りが相変わらずでとても和む。「ミステリ夢十夜」は普段の二人やその周辺の人たちでは味わえない感触を味わえるので今回の再読でも楽しく読めた。

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    2019年10月24日
  • 壁抜け男の謎

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    内容に全く統一性のない作品が集まった短編集(^ ^;
    正直、途中まで読んだ感想は「何だこりゃ」(^ ^;

    小説のジャンルも長さもテイストもバラバラで、
    中には「犯人は分かりましたか」みたいな
    「読者に挑戦」モノがあったり(^ ^;

    作者の後書きを読んで、ちょっと納得。
    初出が新聞連載で、正に「謎解きに挑戦」だったり、
    テーマや分量を出版社側から与えられて
    「縛り」の中で書かれた作品だったり、
    はたまた誰かのアンソロジーのためのものだったり....

    そういう種々雑多な(失礼!)作品を集めた一冊、との由。
    私の正直な第一印象は、あながち的外れとは言えん(^ ^;
    さらに失礼を承知で言えば、「

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    2020年07月30日
  • ペルシャ猫の謎

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    国名シリーズ第五段。
    「切り裂きジャックを待ちながら」「わらう月「暗号を撒く男」「赤い帽子」「悲劇的」「ペルシャ猫の謎」「猫と雨と助教授と」赤い帽子は森下刑事が主役。火村先生がいなくても謎が解けるんだね

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    2019年10月14日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    ネタバレ

    大好きな作家さんばかりの「どんでん返し」短編集。
    お馴染みのキャラクターが登場したり、既読作品もあったけど、さらっと読めるので悪くない。
    いちばん好きなのは「蝶番の問題」。
    面白かったのは「藤枝邸の完全なる密室」。


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    2019年09月27日
  • 新装版 マジックミラー

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    なんとなくこれまで読んだことなかったんですが新装版ということで手に取ってみました。火村シリーズのサブキャラクターである片桐さんがでてきてるんですね。どちらが初出なのかわかりませんが。
    面白かった・・んですが。東野圭吾さんが著作の中で書かれていたんですが、時刻表トリックって時刻表をホントに眺めて推理してる人ってどれくらいいるんでしょうかね?作中で探偵役が謎解きをするのと読んでなんとなく「ほー」と思うくらいになってしまってるのが常な気がする。考える方はかなり厄介なものなんだろうに・・・なんか申し訳なく思いました。今回も「なんかすごいことが起きてるっぽいけどよくわからない」でなんとなく物語を楽しんで

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    2019年09月13日
  • 怪しい店

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    面白かったです。これまで読んだ有栖と火村先生の話の中でも割と上の方にいく(笑)身近にありえるかもしれない動機や有栖もちゃんと推理に参加していてテンポ良く読めました。

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    2019年09月07日
  • モロッコ水晶の謎

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    ネタバレ

    表題作がとても面白かった。
    あの親にしてこの犯人、なのかなぁとも思うし、占いを信じない火村先生だから解決出来た事件だとも思う。

    期待して読んだABCキラーがそこまで刺さらなかったのだけど何故だろう…?
    交換殺人なのかなとわくわくして読み進めていたのに、結局ABは偶然だと?わくわくを返して欲しい笑
    第三の犯人も名言がされていないのも、この作品で効果的な書かれ方と思えなかったので少しばかりびっくりしました。
    有栖川先生のファンの方はどう読まれたのか気になりますね。

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    2019年09月05日
  • 江神二郎の洞察

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    英都大学推理小説研究会・EMC、いわゆる学生アリスシリーズの短篇集。
    春から春へと収録作品も時系列に進んでいる。途中で月光ゲームに遭遇し、アリスも落ち込んだり江神さんの探偵としての姿に救われたりと波乱にして有意義な大学生活を送っている。

    事件もロジカルなものばかりで江神さんの着眼点と閃きに恐れ入る。何回か読み直さないと分からない部分もあった。

    巻末の寄稿が皆川博子先生なのも嬉しい贅沢。

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    2019年09月01日
  • 猫が見ていた

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    猫好きにはたまらない、猫ばかりが出てくる話。
    猫にほだされた家主、お馴染みの准教授
    母親になれない母親を持った子供
    100万回~の絵本について
    飼ってはいけないマンションで猫を飼う女を見た女
    猫に刺青を彫る男の女、アプリにはまっている男。

    なかなか色々だな、と思いましたけど
    会社の人の台詞に共感するのは最後の話。
    消えてなくなるし、そこに金をつぎ込んで満足するのは
    確かに分かるのですが…触れないものですし。
    でも、主人公の気持ちは分かります。

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    2019年08月31日
  • 猫が見ていた

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    いろんな猫の話があって面白かった。
    1番心に残ってるのは、「100万回生きた猫は絶望の書か」という話だ。物語の読み取り方は人それぞれだなと改めて感じた。
    短編集で読みやすかった。

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    2019年08月22日